火曜日, 10月 20, 2020
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E-Bikeのバッテリーが切れないで上れるか!?スペシャライズド Turbo VADO SL柳沢峠ヒルクライムテスト

E-Bikeに乗っていて気になるのが、バッテリーの電池切れだ。E-Bikeは自転車なので、電池が切れても走ることができるが、できるだけ電池切れを起こさずに走りたいもの。E-Bikeの電池切れテストを試す方法と言えばヒルクライムのサイクリングで、E-Bikeの実力を調べるために、シクロライダーでもヒルクライムテストを行っている。 今回のE-Bikeヒルクライムテストで使う自転車は「Specialized Turbo VADO SL 4.0」。SpecializedのクロスバイクタイプのE-Bikeで、Specialized製の軽量ドライブユニット「Specialized SL1.1」を搭載。従来のクロスバイクよりも軽量なドライブユニットやバッテリーを搭載し、車体を軽く作ることで、平均的なE-Bikeと比較して40パーセント軽量なのを売りにしている。車体重量は公式では公開されていないが、15キロほどだと思われる。価格は36万3000円(税込、以下同)。 今回E-Bikeのヒルクライムテストを行ったのは柳沢峠(やなぎさわとうげ)。山梨県甲州市にある柳沢峠は、国道411号(青梅街道)が通り、青梅街道の最高地点として知られている。標高1472メートルで関東有数のヒルクライムコースで知られている。 テストを行うコースは、青梅駅からスタートし柳沢峠まで行くルート。自転車NAVITIMEで調べた所、総距離約58キロ、獲得標高1618メートルと、それなりにハードなコースとして知られている。また、このコースは、E-クロスバイク「Corratec E-POWER SHAPE PT500」でもテストを実施している。 シクロライダーを読んでいる読者の中で気になるのが、ヒルクライム中にバッテリーが切れるかどうかだろう。E-Bikeのバッテリー容量はWhで決めるのが一般的で、数字が大きいほどバッテリーの容量が大きくなる。一般的なE-クロスバイクは400Whから500Whサイズのバッテリーを搭載しており、これはバッテリー切れを発生させにくくするためだ。 一方、Turbo VADO SLに搭載されているバッテリー容量は320Whと、一般的なE-Bikeよりもバッテリー容量が少ない。しかし、車体重量16キロ以下の軽量系のクロスバイクタイプのE-Bikeのバッテリー容量は、ヤマハ YPJ-Cが60Wh、FUJI MOTIVATORが200Wh、BESV JF1が252Whのため、Turbo VADO SLは軽量系E-Bikeの中ではバッテリー容量は一番大きい。但し、VADO SLのバッテリーは内蔵式でユーザーが車体から外すにはできないため注意が必要だ。 因みにTurbo Vado SLには、オプションでボトルケージに装着するレンジエクステンダーを用意している。レンジエクステンダーの容量は160Whで、合計で480Whとなる。今回のヒルクライムテストではレンジエクステンダーを使用せず、内蔵バッテリーのみの320Whでのテストとなる。 また、Turbo VADO SLには、スマートフォンでモーターアシストを調節する「MISSION CONTROL」を搭載している。これは、3種類のアシストモードがあり、各モードでは最大出力およびアシストの持続力の両方を調整できる。 標準の設定では、ピークパワー/アシストは、TURBOモードが100/100、SPORTモードが60/60、ECOモードが35/35だ。 また、Turbo VADO SLは、バッテリーの状態や長期の使用を考慮して意図的にパワーを下げる時がある。バッテリーの残量が15パーセント以下になると、Turbo...

ロードバイクタイプ、ミニベロタイプ、E-MTBの3台のE-Bikeで行く房総半島E-Bikeレビュー

E-Bikeサイクリングは、人力自転車よりも自由で、他の人と一緒にサイクリングが楽しめると言われています。人力自転車だと、脚力が違う人や自転車のジャンルが違う場合、どうしても差が発生するのが一般的です。 人力自転車の場合、ロードバイクとマウンテンバイクとミニベロの3台で一緒に走ったら、差が広がって一緒に走れないので、楽しくないでしょう。それなら、ロードバイクタイプ、マウンテンバイクタイプ、ミニベロタイプのE-Bikeならどうでしょうか。 そこで、今回はロードバイク、マウンテンバイク、ミニベロの3台のE-Bikeで房総半島サイクリングを行い、検証してみました。 東京から房総半島に行くには、自走や自動車に自転車を積むカーサイクリングなど、様々な方法がありますが、今回選んだのはB.B.BASEです。 「B.B.BASE」は、両国から房総半島各を走るJR東日本のサイクルトレイン。車内には99台分の自転車積載ラックが用意されており、今までは、ロードバイクやクロスバイクなど、サイクルラックに積載できる自転車しか載せられませんでした。 しかし、2020年初旬から、小径車やMTB、E-Bike等、サイクルラックに載せられない自転車もB.B.BASE車内に持ち込みが可能になり、E-Bikeでの旅行が楽しめるようになりました。 https://www.cyclorider.com/archives/34253 今回は、両国から本千葉、上総一ノ宮、勝浦、安房鴨川を往復する「B.B.BASE 外房」に乗車。3台のE-Bikeで外房エリアのサイクリングを実施しました。 E-Bikeで房総半島サイクリング 今回使用するE-Bikeの紹介 最初に、今回レビューする3台のE-Bikeを紹介します。 1台目は「BESV PS1」。2014年度グッドデザイン賞 BEST100を受賞したことで知られているミニベロタイプのE-Bikeです。 車体は舗装路サイクリングを楽しむ自転車ながら、フロントフォークとフレームにサスペンションを装備したフルサスペンション仕様で、フレーム素材にカーボンを採用しています。また、フルサスペンションMTBを意識しつつ、曲線的な流れるカーボンフレームは、車体中央部にバッテリーを装着し、一体感があるデザインを実現しました。2020年モデルでは小型フルカラー液晶ディスプレイ等を採用しています。 ドライブユニットは後輪に搭載されたBESVオリジナルのインホイールモーターで、定格出力250Wを発揮。バッテリーは36V 10.5Ahで、容量は378Wh。アシスト可能航続距離は最大100キロ。車体重量は17.6キロで、価格は27万6000円(税抜)です。 2台目はマウンテンバイクタイプのE-Bike「Corratec E-POWER X VERT CX」。ドイツブランド「Corratec」のアルミフレームハードテールE-MTBで、日本市場向けにトレイルライドを楽しめる構成に進化しているのが特徴です。7月にシクロライダーでもトレイルライドや林道走行でもインプレッションを行っていますが、今回のB.B.BASEサイクリングでは、未舗装路一切無しの完全舗装路でサイクリングを行います。 ドライブユニットはBosch Performance Line CXで、定格出力250W、最大トルク75Nmを発揮。バッテリーは、Bosch Powerpack500 36V 13.4Ahで、容量は500Wh。アシスト可能航続距離は最大140キロ。車体重量は22キロで、価格は39万8000円(税抜)です。 そして、3台目がロードバイクタイプのSpecialized S-Works Turbo Creo SL。各所で話題となったSpecialized製のロードバイクタイプの超軽量E-Bike。今回借りたのは、最上級モデルであるS-Worksで、カーボン製ホイール「Roval CLX 50 Disc」や、カーボン製ハンドル、シートポストを搭載。コンポーネントもレース用電動コンポーネントを搭載しており、スーパーE-Bikeと言える存在に仕上がっています。 ドライブユニットはSpecialized SL1.1で、最大出力240W、最大トルク35Nmを発揮。バッテリーは、完全内蔵式48Vで、容量は320Wh。アシスト可能航続距離は最大130キロ。車体重量は12.2キロで、価格は135万円(税込)です。 B.B.BASEのサイクルラックは車体重量15キロまでに制限されており、車体重量が重いE-Bikeはサイクルラックを使わず、車内の空いたスペースに置くのが一般的です。しかし、S-Works Turbo...

ロングライドが余裕を持って楽しめるE-Bike「Corratec E-POWER SHAPE PT500」レビュー

電動アシストスポーツ自転車「E-Bike」の中でも、比較的お手頃な価格で購入できるのがクロスバイクタイプのE-Bikeだ。クロスバイクタイプのE-Bikeはヤマハ、パナソニック、ミヤタ等、20万円台で購入できるモデルが多く激戦区だ。 今回紹介するE-Bikeは、Corratec E-POWER SHAPE PT500。ドイツブランド「Corratec」のクロスバイクタイプのE-Bikeで価格は29万8000円(税抜)。 Corratecは、1990年に南ドイツのローブリングで誕生した自転車ブランド。ロードバイクやクロスバイクだけでなくE-Bikeも展開しており、日本では日本市場向けのオリジナルモデルを用意している。   E-POWER  SHAPE PT500も日本市場オリジナルモデルだ。ドイツ市場にあるCorratec製のクロスバイクタイプのE-Bikeは、太いタイヤにリアキャリアや泥除けを装着したトレッキングバイクタイプのE-Bikeがメインで、SHAPE PT500はトレッキングバイクタイプのE-Bikeとは違い、タイヤが細く少し前傾姿勢で運転するスポーティなクロスバイクタイプのE-Bikeだ。 E-POWER SHAPE PT500の車体をチェック 最初にE-POWER SHAPE PT500の車体をチェックしよう。デザインは直線的でスポーティなデザインを採用したダウンチューブを採用したフレームで、ブラックカラーとCorratecロゴを組み合わせた、スポーティで高級感を重視している。リアキャリアや泥除け装着用のダボ穴も用意されている。ボトルケージ台座はダウンチューブのみで1箇所のみ。 車体を見て、目につくのが車体後方部が長い事。所謂チェーンステーが一般的なクロスバイクタイプのE-Bikeより長いからだ。これは直進安定性を高めるために採用したとのこと。 それ以外に、大型サイドバッグを装着した状態で、ペダルを漕いでもかかとが当たりにくいという利点もある。E-Bikeをツアラーとして使うなら、リアチェーンステーは長い方が良いだろう。 タイヤは「CONTINENTALCONTACT SPEED 700×32C」。クロスバイクタイプのE-Bikeではタイヤ幅は細い部類に入る舗装路用タイヤだ。車体の間隔が広いため、32ミリよりも太いタイヤが装着できるようだ。ホイールの固定方法は前後とも12ミリスルーアクスルを採用。 ディスプレイはBosch Intuviaを搭載。2013年に登場したクラシックなディスプレイで、ハンドル中心部に装着する脱着可能なタイプ。ディスプレイのサイズは比較的大きく、ハンドルにスマートフォンやライトなどのアクセサリーの取り付けが難しいが、時計や平均速度、走行時間、ドライブユニットの出力レベルが表示することができ、走行中に外部デバイスをマイクロUSBポートから充電も可能だ。 ドライブユニットはBosch Active Line Plus。定格出力は250W、最大トルクは50Nmで、静音でスムーズなのが特徴で、舗装路でのサイクリングを重視したドライブユニットだ。 バッテリーは、取り外し可能なインチューブ(内蔵型)バッテリー「Bosch PowerTube 500」で容量は500Wh。625Whクラスの大型バッテリー「Bosch PowerTube 625」の搭載はできない。 気になった所では、バッテリーはダウンチューブ下側から外す事ができるが車体の間隔が狭いため、着脱は非常に難しい。筆者の場合は何とか外すことはできたが、装着はできなかった。車体に充電口が用意されているため、そちらを使うのをお薦めする。返却後に考えた限りでは前輪の空気を抜けば、バッテリーの脱着は簡単にできたのかもしれない。 さらに調べている内に疑問に思ったのが、ドイツ市場向けのCorratec製の一部E-Bikeは、バッテリーの取り外しが実質的に脱着不可のモデルがある事。バッテリー自体は外せる構造を採用しているが、間隔が狭く、泥除けを装着しているため、バッテリーは実質的に店舗でしか取り外せないE-Bikeが多い。 この件に関してCorratecの代理店であるグローブライドに訪ねた所、設計時に別のバッテリー着脱方法を検討したが、Corratec側のパーツに希望のタイプが無く、やむなく採用したとの事。そのため、Corratec側に別の方法での作成を要望している。 また、ドイツ市場用のCorratecの一部E-Bikeのバッテリーが実質的に外せないのは、ヨーロッパ市場の特徴もあるようだ。ヨーロッパでは、E-Bikeはガレージに置くのが主流で、充電を行う時は、バッテリーを外さず車体にある充電口から充電を行うため、バッテリーが外れなくても関係無いという考えがあるようだ。 平地では加速が良くて、航続距離が伸びやすい 一般的にE-Bikeはミニベロタイプや折りたたみ自転車タイプ、マウンテンバイクタイプ(E-MTB)でも、モーターの力によって時速24キロまでアシストを行ってくれる。そのため、人力自転車では舗装路の走行性能が高くなかったミニベロや折りたたみ自転車、マウンテンバイクでも、簡単に時速20キロ前半まで速度が出るため、人力自転車よりも自由な楽しみ方ができるようになった。そのため、人力モデルでも舗装路を楽しめるクロスバイクタイプのE-Bikeに疑問を持つ人は少なくない。 しかし、クロスバイクタイプのE-Bikeには、ロングライドが楽しめるという他のE-Bikeには無い特徴を持っている。 E-Bikeと言うと、同じドライブユニットと搭載すると乗車感覚や航続距離は変わらないと思う人もいるかもしれないが、実際は車種によって違う。車体が折りたたむ事により車体性能が下がる折りたたみ自転車タイプや、太いタイヤで路面抵抗が高いマウンテンバイクタイプは、クロスバイクタイプのE-Bikeと比較して、モーターの力を多く使う事で楽に走れる。逆の見方をすると、モーターの力を余分に使っているため、実際の航続距離は伸びにくいと捉える事もできるだろう。 クロスバイクタイプのE-BikeであるE-POWER SHAPE PT500は、クロスバイクらしい軽快な走行感を持っている。 SHAPE PT500に搭載されているドライブユニット「Bosch...

E-Bikeでよく見る定格出力と最大出力の違いとは? その違いを徹底解説

E-Bikeニュースやバイヤーズガイドで注目されているパーツと言えばドライブユニット(モーター)だろう。E-Bikeのカタログを見ると様々なスペックが書いてあるが、自動車やオートバイと同じく出力が書いてあるが、それらの乗り物と違うのは定格出力表示だろう。 定格出力とは「指定された条件下で機器類が安全に達成できる最大出力」で、モーターの力を維持できると思えばいい。 日本では、電動アシスト自転車のアシストに関する法律は、人力とモーターのアシスト比で決めているのに対し、ヨーロッパのE-Bikeは、法律でモーターの連続定格出力が最大250W以下と定められている。そのため、殆どのE-Bikeは定格出力250Wのモーターを搭載している。 ここで注意したいのは、定格出力は実際の最大出力を表しているわけではない事。例えば急な坂を登る時等、脚の回転を速くしてパワフルに漕いだ場合、モーターは一時的に定格出力を超えてパワフルにアシストを行う。 最大出力を表示している会社は殆どないが、定格出力250WクラスのE-Bikeの場合、メーカーやモデルにもよるが、最大出力は400Wから600Wほどのパワーを発揮していると思えばいい。(メーカーやサプライヤーに確認済) また、一般的な電動アシスト自転車(いわゆる2軸式)は、定格出力250Wクラスで、トルクは100Nmと強いが、アシストを行うケイデンスが低いため、絶対的なパワーは定格出力250WクラスのE-Bikeよりも劣るとのこと。自動車で言うと高回転高出力の乗用車のエンジンと低回転高トルクのトラックのエンジンが違うような物だ。 因みに人間の脚力に関しては一説で、一般の人が自転車で常時出せるのが100Wで、サイクリングが趣味な人が常時出せるのが200W。一般の人が瞬間的にパワーを出せるのが500Wから800Wほどで、ロードレース選手が瞬時にパワーを出すのは2000Wと言われている。因みにトルクは最大クランク軸で約160Nm(論文 電動アシスト自転車用統合シミュレータの開発から:PDF)とのこと。 海外のE-Bikeには、アシスト力は人力に対し最大で3倍から4倍のアシストを行う物があるが、最終的にはドライブユニットの最大パワーと最大トルク以上は出すことができない事を覚えておこう。 定格出力250WのE-Bikeと最大出力240WのE-Bikeの違いは? 定格出力250WクラスのE-Bikeの殆どは最大出力表示はないが、定格出力表示のみでも問題なかった。しかし、Specialized Turbo SLシリーズの登場で、最大出力と定格出力の違いを理解する必要が発生した。 写真のSpecialized製E-ロードバイク「S-Works Turbo Creo SL」に搭載されているドライブユニット「Specialized SL1.1」は、最大出力240Wで定格出力表示は無い。因みにSpecializedは定格出力ではなく、最大出力表示を行っている珍しいブランドだ。   最大出力とは一時的に大きな力を出せる出力で、定格出力とは違う。そのため、定格出力250WのE-Bikeと最大出力240WのE-Bikeの走りは全く違う。8月にBESV PS1(定格出力250W)、Corratec E-POWER X VERT CX(定格出力250W)、Specialized S-Works Turbo Creo SL(最大出力240W)の3台をB.B.BASEに載せて、房総半島でサイクリングを行った。 定格出力250WのE-Bikeは、脚の回転を速くしてパワフルに漕いだ場合、モーターも反応してアシストを強くし併せて追従するが、最大出力240WのSpecialized Turbo Creo SLは、同じく脚の回転を速くしてパワフルに漕いでも、モーターアシストは追従せずフラットにアシストを行う感覚だ。   最大出力240WのSpecialized SL1.1のアシストは、脚力の底上げに近いフィーリングだ。ドライブユニット単体で見た限りではカタログ値、体感共ともパワーやトルクは薄い。しかし、ライダーのペダリングに追従するような自然なアシストにすることで、無意識に人力自転車に近い感覚で気持ちよく軽く漕ぐことができる。また、車体重量を従来のE-Bikeよりも軽くすることで車体性能を向上させ、人力自転車のような自然なフィーリングを実現した。 これにより、誰でもパワフルなペダルバイク(人力自転車)を体験できるE-Bikeという独自のキャラクターを得る事に成功。各方面で注目されている。 因みにS-Works Turbo Creo SLに関しては、カーボン製のフレームにカーボン製ホイールを採用し、車体重量は12.2キロとE-Bikeとしては非常に軽い。車体性能も非常に高く、直ぐにアシストが切れる時速24キロ以上で走ることができる。そのため、房総半島サイクリングでは他のE-Bikeに合わせる時、アシストモードを意図的に弱めにして、ポタリング感覚で走っていた。 定格出力表示と最大出力表示で注意したい事 定格出力表示と最大出力表示で注意したいのは、定格出力と最大出力を混同しない事。先程書いたとおり、定格出力と最大出力は条件が違うため比較にならない。 しかし、実際は最大出力と定格出力は混同している事が多い。特に、最大出力240WのSpecialized...

ヒルクライムでE-Bikeのバッテリーはどれだけ持つか? Corratec E-POWER SHAPE PT500で柳沢峠ヒルクライムテスト

E-Bikeサイクリングが、ペダルバイク(人力自転車)と大きく違うのは、坂道が苦にならないこと。E-Bikeでヒルクライムサイクリングは定番となっており、E-Bikeの実力を調べるために、様々なメディアでヒルクライムテストを行っている。そこで、シクロライダーでもE-Bikeヒルクライムテストを実施することとなった。 今回E-Bikeのヒルクライムテストを行ったのは柳沢峠(やなぎさわとうげ)。山梨県甲州市にある柳沢峠は、国道411号(青梅街道)が通り、青梅街道の最高地点として知られている。標高1472メートルで、ハードなサイクリングコースとして有名だ。 柳沢峠を選んだ理由は、かつては、ロードバイクで何回も上った事がある峠だということ。人力ロードバイクで走行した事がある峠をE-Bikeで走ってみたらどうなるのか試す狙いもある。 今回のテストで使用するE-BikeはクロスバイクタイプのE-Bike「Corratec E-POWER SHAPE PT500」。すっきりした見た目を採用するために、内蔵されているバッテリーは500Whの大容量バッテリー「Bosch PowerTube 500」を搭載することで、最大航続距離は160キロを実現し、長距離サイクリングにも対応している。価格は29万8000円(税抜)。 コースは、青梅駅からスタートし柳沢峠まで行くルート。自転車NAVITIMEで調べた所、総距離約58キロ、獲得標高1618メートルと、それなりにハードなコースだ。 青梅~柳沢峠ヒルクライムテスト   午前4時50分に青梅駅からスタート。Corratec E-POWER SHAPE PT500に装着されているディスプレイ「Bosch Intuvia」には、走行条件に応じて航続距離表示が変化する。電源を切ってもいままでの走行条件を覚えている仕様で、ディスプレイ内に表示されている航続距離はカタログ値よりも多い。これは、今まで走っていた道が平地でバッテリーの消耗が抑えられていたのもあるだろう。 柳沢峠まで走るこのコースの特徴は、平地が殆どなく上り坂がメインなのが特徴。その中でも青梅駅から奥多摩駅までは緩やかな上りだ。Corratec E-POWER SHAPE PT500に搭載されているBosch Active Line PLUSは、アシスト力が弱い順にECO/TOUR/SPORT/POWERの4つのモードが用意されており、今回はTOURモードをメインに上ることとした。 5時20分にハイキングで降りる人が多い事で有名な御嶽駅に到着。緩やかな上りを殆ど上っていたが、法律上アシスト力が弱くなる時速20キロ以上で常時走行していたため、メーター上の航続距離は減るどころか、むしろ増えている。緩やかな道では、バッテリーの消耗は抑えられているのがよく分かる。 筆者はこのテストを行うために、午前3時30分に起きて実施している。ロードバイクやクロスバイクといった人力自転車だと、寝不足等でちょっと体調が悪いだけで、通常時よりも速度が落ちてしまうが、E-Bikeのモーターアシストにより、寝不足程度では苦にならずに、サイクリングができる。 また、長距離ヒルクライムを行っているのに、人力自転車と比較して非常に気が楽。今回のテストでは平地は時速20キロ前半で走行しているが、モーターアシストのおかげで身体的、精神的にも余裕がああり、体感的に速く感じる。そのため、所々で景色を見つつ止まりながら走行していた。 6時5分に奥多摩駅に到着。ここまで平均時速20キロほどで走行しているが、体力面に問題はない。航続距離に関しては緩やかな上り坂のおかげで減少している。 奥多摩駅から奥多摩湖までの道は、坂が急になるだけでなく、所々にトンネルが登場する。この場所上り坂とトンネルのおかげで自転車ではあまり走りたくない場所だ。しかし、E-Bikeだと、このように走るのが嫌な場所は、アシストを強くして素早く走れる。 Corratec E-POWER SHAPE PT500に搭載されているドライブユニット「Bosch Active Line PLUS」のスペックは、定格出力250W、最大トルク50Nm。街乗りや舗装路でのサイクリング向けのユニットだ。E-MTB用のシマノ・STEPS E8080(定格出力250W、最大トルク70Nm)やBosch...

シマノから新型E-Bike用ドライブユニット「EP8」が登場 トルクアップしカスタマイズ性強化【海外E-Bikeニュース】

シマノは8月31日、新型E-Bike用ドライブユニット「EP8」を発表した。 シマノ初のマウンテンバイク専用ドライブユニット「SHIMANO STEPS DU-E8000」は、従来のマウンテンバイクで使用されていたチェーンステーの長さとQファクターを維持しながら、オフロード走行を優先したアシストアルゴリズムを採用したE-Bike用ドライブユニットとして知られており、EP8はE8000のモデルチェンジ版と言える。ここでは新しく発表されたEP8のリリースを紹介しよう。(現時点では日本市場での発売に関してのアナウンスは無い) https://youtu.be/5X4RkhfCxDk   最大トルク85Nm、300gの軽量化を実現した「DU-EP800」 ドライブユニット「DU-EP800」は、STEPS E8000モーター・プラットフォームと比較して21%増加した最大85Nmのトルクを発揮する。新しいマグネシウム・ドライブ・ユニットのケーシング・デザインは、10%小さいフォーム・ファクタで300gの軽量化を実現。 他にも放熱材の採用、ケース表面積の拡大、改良された熱管理アルゴリズムにより耐熱性が向上し、過酷な状況下でもより多くのトルクを発揮できるようになった。また、新しいシール構造とギア設計により、抵抗を36%低減し、従来の自転車の通常のペダリング感覚に大幅に近づけたとのこと。最大アシスト速度に達した時のスムーズな切れ味を感じ、アシストなしでの軽快なペダリングが可能になるのを売りにしている。 コンピューターディスプレイ「SC-EM800」は、SC-E8000ディスプレイと多くの外観上の類似点を共有しているが、より高性能なチップセット、サードパーティ製コンピューターとの互換性の拡大、2つの異なるカスタムライドプロファイルの選択機能などの新機能を備えている。 SC-EM800コンピューターは、Bluetoothを介してシマノのE-TUBE PROJECTアプリとワイヤレスで通信し、ライダーは必要に応じてパワー特性を瞬時にカスタマイズすることができる。また、SC-EM800はANTワイヤレスプロトコルを介してサードパーティ製サイクルコンピュータと通信し、ライドモード、スピード、ギアポジション、航続距離、オドメーターに加えて、より詳細なバッテリー容量と出力情報を表示することが可能だ。 バッテリーは、シマノが最近リリースした新しいバッテリーのBT-E8016(外付けタイプ)とBT-E8036(内蔵タイプ)の2つの630Whバッテリーオプションを含む、EP8用に用意されている。他のシマノ製バッテリーと同じく、元の容量の60%を維持しながら最大1000回のフル充電サイクルを持ち、他のバッテリーの2倍の充電サイクル容量を持っている。 新しいアシストアルゴリズムで制御を最大化 https://youtu.be/euHpcRFxM-Y EP8に搭載されている新しいアシストアルゴリズムは、ライディングモードごとに単一のアシスト率ではなく、常に状況に応じた理想的なアシスト率を計算している。加速時の前傾姿勢や無駄なエネルギーを排除すると同時に、トレイルが厳しくなってライダーがよりハードに走るようになったときには、追加のアシストを提供し続けるとのこと。滑りやすい場所や、大きな岩を乗り越えたりするために、ライダーは自分のパワーを自然に調整しながらバイクを走らせ、EP8ドライブユニットが直感的なパワーアプリケーションに即座にシームレスに対応することで、より優れたトラクションと楽なステアリングを実現し、E-Bikeとの一体感が得られるとのこと。 85NmのトルクはすべてTRAILモードで発揮され、アルゴリズムがアシスト率を継続的に増加させるため、モードを変更することなく、最も過酷な地形以外のすべての走行が可能に。同時に、ライダーは、新しいアシストアルゴリズムが必要のないときにエネルギーを無駄にしないため、航続距離が伸びたとのこと。また、ブーストモードの追加サポートを好むライダーや、不可能に近い登りに挑戦する予定のライダーは、新しいアルゴリズムのおかげで、ブースト時に最大出力を出してもバイクのコントロール性が向上しているのを売りにしている。ECOモードも新アルゴリズムの採用により、経済性が格段に向上し、TRAILモードと比較して航続距離が2倍になり、ライディングタイムを最大限に延ばすためのモードとなっている。 E-Tubeテクノロジーを強化し、カスタマイズ性を向上 新しくなったシマノのE-Tubeテクノロジーはライダーは、E-TUBE PROJECTアプリを使って複数の設定をカスタマイズすることができ、自分のバイクの走り方をより自由にコントロールすることが可能だ。 EP8では、BOOST、TRAIL、ECOの各モードを10種類のアシストカーブでカスタマイズすることができ、力の入れ具合に合わせてパワーの立ち上がりをコントロールすることが可能。さらに、最大トルク制限を20~85Nmの間で任意に設定できるので、ライダーはTRAILモードやBOOSTモードでライディングレンジを広げたり、ECOモードでオフロード性能を高めたりすることも可能だ。 5段階のスタートアップアシストが用意されており、街乗りのスタート時の加速をさらに緩やかにしたり、急勾配のマウンテンバイクのトレイルでのスタート時は、最初からより大きなパワーを発揮させることができる。すべての設定をE-TUBE PROJECTアプリにプロファイルとして保存し、好みのプロファイルを2つ選んでバイクにロードすれば、ハンドルバーに取り付けられたディスプレイからその場で簡単にアクセスすることができる。これにより、好みの異なる2人のライダーの間で簡単に移行することができ、通勤モードとマウンテンバイクモードを両立も可能だ。 E-TUBE RIDEアプリは、E-BIKEライダーがスマートフォンで重要なライディング情報をリアルタイムで確認できるようになった。画面表示オプションは、ECO、TRAIL、BOOSTモードでの詳細なライディングメトリクスに加え、ライディングヒストリー、ライブマップ、ユーザーフレンドリーなグラフィックアップデートなどの新機能を表示する。SC-EM800と同様に、E-TUBE PROJECTアプリでもメンテナンスのリマインダーを表示することが可能だ。 「E-TUBE PROJECT」アプリと「E-TUBE RIDE」アプリは、iPhoneまたはAndroidアプリストアからダウンロードでき、シマノEP8に完全対応している。 EP8 Technical Features https://youtu.be/hJLqidTvsVQ ドライブユニット重量:2.6kg(DU-E8000は2.9kg) ケース素材:マグネシウム DU-E8000と比較して10%の体積減 最大トルク出力:85Nm 最大出力:500W 抗力を36%低減 DU-E7000よりも静かな走行音を大幅に低減 改良された熱管理システムにより、過酷な条件でもトルクを発揮します。 177mmのQファクターをフレーム中央に配置し、通常のMTBのライドフィールを実現 シマノの様々なドライブトレインに合わせて、3種類のクランクアームオプションが用意されています。 165,...

E-Bikeって沢山あるけど何が違う? 東京のレンタサイクル「CycleTrip BASE」で実際に乗り比べてみた

近年、ヨーロッパを中心に注目されている電動アシストスポーツサイクル「E-Bike」。日本でも少しずつ注目されている乗り物で、乗ってみたい人も多いと思います。しかし、実際にE-Bikeを乗って楽しめたり、試乗して比較できる場所は少ないのが現状です。 今回、東京・浅草にあるレンタサイクル「CycleTrip BASE」にあるレンタル可能なE-Bikeを一斉インプレッション。街乗りからサイクリングまで楽しめるミニベロタイプのE-Bikeから、高価なマウンテンバイクタイプのE-Bikeを紹介します。また、単体車種の紹介だけでなく、様々な違いも比較して解説します。 取り回しが良くて扱いやすいミニベロタイプのE-Bike 一般的な自転車よりも小さい車輪を装着した自転車として有名なのがミニベロ。E-Bikeにもミニベロタイプは販売されており、ミニベロの特徴である車体のサイズがコンパクトで、保管がしやすいのはそのままに、モーターとバッテリーの力により、ミニベロでは不得意な坂道や長距離もラクラク走ることができます。また、ファッショナブルなモデルが沢山用意されているのも特徴です。 サスペンション付きで街乗りからサイクリングまでオススメ「BESV PSA1」 台湾のE-Bike専門ブランド「BESV」のベストセラーモデルとして有名なのがPSA1。前後サスペンションを搭載した独特のデザインは、グッドデザイン賞を採った事で有名です。 マウンテンバイクを連想させる前後サスペンションに、ママチャリよりも太いタイヤは、街中の段差も安心感が高いのが特徴。また、ハンドル位置も高いため、E-Bike初心者でも安心して走行することができます。 後輪に装着されたモーターはスーッとアシストを行い、外装7段変速機の組み合わせでスポーティな走りが楽しめるのが特徴。その他には、BESV独自のスマートモードを搭載しています。これは、踏み込む力を車体が判断し、登り坂の時は強めにアシスト機能が働き、スピードが出ているときは軽めにサポートを行います。 1充電でのアシスト可能な距離は最大90キロメートル。街乗りや普段使いに便利ですが、サイクリングも使えます。実際にアップダウンがある伊豆大島でも楽々と走れる実力があり、ポタリングからサイクリングまで幅広く楽しめるE-Bikeです。 https://www.cyclorider.com/archives/27210 CycleTrip BASEでBESV PSA1(白)をレンタルするCycleTrip BASEでBESV PSA1(黄)をレンタルする CycleTrip BASEでBESV PSA1(赤)をレンタルする レンタル料金:¥6,000/日(2日目以降 ¥4,000/日)¥19,000/月 • フレーム:アルミフレーム(リアサスペンション付き) • フロントフォーク:RST CAPA 20 50mmトラベル • 重量:19.6kg • ブレーキ:TEKTRO 機械式 ディスクブレーキ (エレクトリックブレーキ装備) • ギア(前):48T • ギア(後):12-28T 外装7段変速 • フロントホイール:20インチ • リアホイール:20インチ インホイールモーター •...

E-Bikeと人力自転車が一緒にサイクリングを行うとどうなるか? 実際に試してみた

E-Bike(電動アシストスポーツ自転車)のサイクリングでよく言われるのが、脚力に差がある人でも一緒にサイクリングが楽しめるという意見が多い。しかし、実際はどうなのか。 そこで今回、人力自転車とE-Bikeと一緒にサイクリングを行うとどうなるか試してみることにした。人力自転車代表はSpecialized Diverge E5(グラベルロード)。E-Bike代表はCorratec E-POWER SHAPE PT500(E-クロスバイク)。ドイツの自転車ブランド「Corratec」のクロスバイクタイプのE-Bikeで、タイヤが細いスポーティなE-Bikeとして知られている。 人力自転車(Specialized Diverge E5)は筆者が乗車。Corratec E-POWER SHAPE PT500は、他の人が乗車することに。脚力差に関しては、両者ともロングライドは可能で、筆者がスピードを合わせる事が多いレベルだ。 平地はモーターパワーのおかげで非常に疲れにくいE-Bike E-Bikeは時速24キロまでアシストが作動するため、舗装路ではあまり意味がないと言われている事が多い。しかし、自転車や自動車では、最もエネルギーを必要とするのは発進時なのは有名だ。この時、人力自転車では脚力を多く使うが、E-Bikeの場合、発進時にモーターを使うことで余計な脚力の消耗を防いでくれる。 この差は非常に大きく、同じスピードで走行しても、E-Bikeは発進時の脚力消耗が少ないため、人力自転車に乗っている人が休む時間になっても、E-Bikeに乗っている人は疲れないため、休憩せずずっと走り続けてしまうため、休憩時間が噛み合わない。 E-Bikeは時速24キロ以上ではアシストが作動しない。しかし、アシストというのは「補助・支援」という意味で、人力のみならそれ以上の速度を出すことができる。 軽さで誤魔化しが効く人力自転車とは違い、E-Bikeは軽さで誤魔化しできないアシスト外の加速は車体設計に左右される。TREK Rail 9.7やCorratec E-POWER X VERT CXのように、車体設計が良いE-Bikeは、平地舗装路なら時速24キロを安々と超えて巡航することも可能だ。 参考記事 https://www.cyclorider.com/archives/37082 https://www.cyclorider.com/archives/38111   上り坂はE-Bikeが圧倒的に有利 E-Bikeの醍醐味と言えるのが上り坂。上り坂になると人力自転車では一緒に走行できない。 脚力が少ない人はモーターアシストで楽に上れるのは有名だが、脚力がある人でもモーターアシストは活用できる。日本の法律では、スピードが上がるとアシストが少なくなるが、これを活用してスタートはパワフルに、キツイ上り坂では薄いアシストで補助してくれる事で、速くて、精神的にくたびれにくく、人力自転車よりも速く走ることができるのだ。 人力自転車とE-Bikeが一緒に走るのは非常に難しい よく、E-Bikeの利点で、体力がある人の人力自転車と一緒に走れるのを売りにしているのが多い。しかし、筆者が試した限りでは、人力自転車とE-Bikeが一緒に走るのは非常に難しいと感じた。 人力自転車はE-Bikeよりも速く走ることができると言われているが、一緒に走った限りでは、平地では休憩時間が合わず、上り坂では悠々と上って行くのを見ると、人力自転車とE-Bikeのサイクリングは難しい。人力自転車とE-Bikeが一緒に走るには、E-Bikeが合わせる走り方になるだろう。 (参考)Corratec E-POWER SHAPE PT500のスペック 「Corratec E-POWER SHAPE PT500」は、ロングライドが楽しめるE-クロスバイク。大容量の500Whの大容量バッテリー「Bosch PowerTube 500」を搭載することで、長距離サイクリングにも対応した。価格は298,000円(税抜)。 ...

高いロードバイクと安いロードバイクの違いとは? 東京のレンタサイクル「CycleTrip BASE」で実際に乗って確かめてみた

ドロップハンドルと軽量な車体で、舗装路を軽快に走行できるロードバイク。今ではレースだけでなく、サイクリングなど幅広い楽しみ方があります。人気のロードバイクは、様々なメディアで購入ガイドが公開されていますが、高価なロードバイクと安価なロードバイクの違いや、レーシングタイプのロードバイクとエンデュランスの違い、アルミとカーボンの違いなど疑問に思う事も少なくないでしょう。 今回、東京・浅草にあるレンタサイクル「CycleTrip BASE」にあるレンタル可能なロードバイクを一斉インプレッション。アルミフレームでお手頃な価格で購入できるエントリーロードバイクから、何十万円もするカーボンフレームのロードバイクまで紹介します。また、単体車種の紹介だけでなく、様々な違いも比較して解説します。 10万円以下で購入できるエンデュランスロードバイク ロードバイクの中でも、レース用ロードバイクよりも、ライダーの姿勢が少し起きるように設計されたロードバイクが「エンデュランスロードバイク」です。 レーシングタイプのロードバイクよりも、ライダーの首や背中にかかる負担を軽減してくれるのが特徴です。手頃に購入できる10万円以下のロードバイクでは多くのブランドが、このような設計を採用しています。CycleTrip BASEでレンタルロードバイクの主流がこのタイプで、街乗りからサイクリングまで幅広い楽しみ方を行いたい人に向いています。 SCOTT SPEEDSTER 40 レーシング用ロードバイク「FOIL」シリーズや「ADDICT」シリーズで有名なSCOTT。アルミフレームのロードバイク「SPEEDSTER」シリーズは、エアロダイナミクスも考慮した、FOIL譲りのチュービングとADDICT同様のアップライトなエンデュランスジオメトリーを採用したロードバイクです。 SCOTTのレーシングロードバイク風のデザインながら、乗車姿勢はアップライトのため、レース用ロードバイクの前傾姿勢のキツイ所は少ないです。 また、タイヤはスポーティなクロスバイクと同じ700×28Cタイヤを採用しています。これにより、荒れた舗装路でも安定性を確保。ロードバイクらしいスタイルに外連味がない走りを実現しています。 レンタル料金:¥6,000/日(2日目以降 ¥4,000/日)¥18,000/月 CycleTrip BASEでSCOTT SPEEDSTER 40をレンタルする フレーム:Speedster / D.Butted 6061 Alloy Endurance geometry /Integrated Headtube, int. cable routing フロントフォーク:Speedster Alloy 1...

”走り”と”遊び”が楽しめるハードテールE-MTB Corratec E-POWER X VERT CXをインプレッション

オフロードだけでなく舗装路等様々な道を楽しめる電動アシストマウンテンバイク「E-MTB」。E-MTBの主流は、前後にサスペンションを搭載した高価なフルサスペンション仕様が多い。シクロライダーでも、フルサスペンションタイプのE-MTBを何度かインプレッションを行った事があるが、もっと現実的な価格のE-MTBについて知りたい人は多いだろう。 今回、紹介するE-MTBはCorratec(コラテック) E-POWER X VERT CX。フロントにサスペンションを搭載したハードテールE-MTBで、価格は39万8000円(税抜)と、現実的な価格で購入できるE-MTBだ。 Corratecは、1990年に南ドイツのローブリングで誕生した自転車ブランド。日本には日本市場向けのオリジナルモデルを用意したり、ロードバイク「R.T.CARBON」「DOROMITI」「A-ROAD」は、大阪府堺市にある「株式会社ワコー」で組み立てが行われているモデルが用意されている。 今回紹介するE-POWER X-VERT CXは、日本オリジナルのハードテールE-MTB。日本のプロフェッショナルライダーが設計に参加し、寝かせたヘッドアングル、やや長めのトップチューブ、短めのリアセンターを採用した「トレイルジオメトリ」を採用し、日本のトレイルを快適に走行できるハードテールE-MTBを目指して作られたとのこと。 日本仕様と海外仕様の違いは、日本仕様は前後ホイールは27.5インチ(海外仕様では前輪29インチ、後輪27.5インチホイールを採用)。リアチェーンステーは445ミリと短い(海外仕様はリアチェーンステー455ミリ)。フレーム内蔵ライト「C-LIGHT」の削除(海外仕様には装備)。フレームサイズ39は、一般的なトライアングルフレーム(海外仕様はスタッカードタイプ)にするなど、多くの変更を施しており、日本オリジナルの構成となっている。   E-POWER X VERT CXの車体をチェック 車体デザインは、定番の取り外し可能なインチューブ(内蔵型)バッテリーで、ダウンチューブは曲線も加えて滑らかな形状となっている。リアキャリア装着用のダボ穴も用意されている。ボトルケージ台座はダウンチューブとトップチューブの2箇所に付いている。ドライブユニットはBosch Performance Line CXで定格出力は250W。最大トルクは75Nm。eMTBモードが搭載されている。 フロントサスペンションはSR SUNTOUR XCR34-AIR-Boost LOR DS 27.5 140ミリトラベル。ブレーキはシマノ MT200油圧ディスクブレーキで、ディスクローターはシマノ SM-RT30 180ミリ。 E-MTBでは必需品であるサイドスタンド台座も用意されている。専用スタンドは3000円(税抜)で、コラテック取扱店で購入可能。 車体に装着されている充電口は、ダウンチューブ下部に装備。この部分に付いていると、充電を行う際、自転車を置く場所に左右されにくい利点がある。但し、充電口は泥がかぶりやすいので、頻繁に使う人はライド前に充電口のカバーがしっかり閉まっているかチェックしよう。 タイヤはWTB RANGER 27.5×2.8インチ。フレームのクリアランスは余裕がある。 バッテリーハウジングの蓋は、グラスファイバー補強のハイグレードポリアミド製で、バッテリー一体型。車体同色に塗装されており一体感があるデザインを採用。 バッテリーを外して興味深いと思ったのは、フレーム内部に補強を入れている事。これはフレーム剛性のために行っているとのことで、CorratecのクロスバイクタイプのE-Bike「E-POWER...

E-Bikeに乗りたくなる動画4選 観光、キャンプ等、従来の自転車では出来なかった遊び方を紹介

従来の人力スポーツサイクルのスポーツ感覚にレジャーを加えた新しいモビリティであるEバイク。今までの人力自転車には無い遊びができるため、様々な業種で注目されている。今回は、E-Bikeを使い、従来の人力自転車では出来ない、E-Bikeならではの遊びを行っている動画をピックアップした RIDE IS DISCOVERYシリーズ https://youtu.be/KTsOVyDYrFQ RIDE IS DISCOVERYシリーズは、パナソニックのE-Bike「Xシリーズ」のプロモーションビデオ。ここで紹介するのは、淡路島でMTBタイプのE-Bike「XMシリーズ」を使い、ガイドツアーを行っている動画だ。従来の人力自転車によるサイクリングでは、体力の消耗が激しいため観光が難しいという問題があった。 しかし、E-Bikeはモーターとバッテリーの力により、気軽にサイクリングと観光の両立が可能になった。また、従来のサイクリングは、複数の人と一緒に走る場合、体力差が違うと離れてしまう問題があったが、E-Bikeは一緒に走りやすいため、サイクルツーリズムの普及にも繋がるだろう。 Finding Remote https://www.youtube.com/watch?v=TDUheeAsS-U 「Finding Remote」は、カナダの自転車ブランド「KONA」のE-Bikeプロモーションビデオ。ハードテールE-MTB「Remote」を使い、キャンプツーリングを行う動画。クルマが入れない所でもE-Bikeなら荷台やサイクルトレーラーに荷物を積めば、どこでも行く事ができる。動画のようにサイクルトレーラーにカヌーを引いて走るのはE-Bikeならではの遊び方だ。 Approaching Ski Couloirs by E-Bike - Sk'e-Bike - Complete Film https://youtu.be/8Rp2WO3EXhM?t=1 「Approaching Ski Couloirs by E-Bike - Sk'e-Bike - Complete...

2021年モデル クロスバイク最新情報まとめ【随時更新】

2021年モデルのクロスバイクの情報が公開されつつある。2021年モデルでは、ヨーロッパでブームとなっているクロスバイク版のE-Bike「E-クロスバイク」も日本に入りつつある状況だ。このページでは、2021年モデルのクロスバイクやクロスバイクタイプのE-Bike「E-クロスバイク」をまとめて紹介する。価格に関しては特記がない限り税抜となる。 https://www.cyclorider.com/archives/39280 ARAYA ARAYAから登場した「MFX Muddy Fox Xross」は、油圧ディスクブレーキ仕様のクロスバイク。700×32Cのタイヤを装着したスタンダードな設計でセンタースタンドを装着し、街乗りからサイクリングまで楽しめる。 https://www.cyclorider.com/archives/36644 BESV JF1(E-Bike) BESV JF1、 舗装路のサイクリングを重視したE-クロスバイク。Eフレーム内蔵型のバッテリーとリアインホイールモーターを採用することでスッキリとしたデザインに、アシストサポート域を超えてもスポーツバイクとしての必要な走行性能を持っているのを売りにしている。カラーリングに新色「マットブルー」が追加された。価格は23万円。 https://www.cyclorider.com/archives/36157 Cannondale Quick Neo(E-Bike) Quick NeoはCannondaleのE-クロスバイク。OutFrontジオメトリーを採用した車体にはm、脱着可能な大容量の500Wh内蔵式バッテリーを搭載し長距離サイクリングにも対応している。ドライブユニットはBosch Active Line Plus(定格出力250W、最大トルク50Nm)で、最大航続距離は100キロを超える。価格は29万円。 https://www.cyclorider.com/archives/34155 GIANT Escape Rシリーズ Escape Rシリーズは、軽量な車体と細いタイヤを装着することで、舗装路でスポーティな走りを楽しむことができるベストセラークロスバイク。6月下旬に先行発売されるのは油圧ディスクブレーキの「Escape R DISC」と、Vブレーキの「Escape R3」の2モデル。フレームサイズは新たにXXSサイズを追加し4サイズ展開を実施。Escape R Discのフォレストグリーンカラーは女性専用バイクLiv「ESCAPE R W DISC」とペアカラーなのが特徴だ。価格はEscape R3が5万2000円。Escape R Discが6万1000円。 https://www.cyclorider.com/archives/37776 CROSTAR CROSTARはGIANTの軽量クロスバイク。軽い車体と、フロント2段、リア8段の18段変速を採用し、日本国内販売中の6万円未満16速のクロスバイクでは(2020年5月現在)最軽量クラスの車体重量9.9kgを実現したのが特徴だ。2021年モデルでは、エルゴグリップとEscape...

2021年モデル E-Bike(E-MTB、E-ロードバイク等)最新情報まとめ【随時更新】

(2020年9月21日更新)ヨーロッパを中心に流行しつつあるE-Bike(電動アシストスポーツ自転車)。日本でも様々な自転車会社から登場しており、注目されつつある状況だ。日本市場でも低価格モデルからカーボンフレームのE-グラベルロード等、多彩なE-Bikeが登場するようになっている。この記事では、2020年春に発表したモデルや2021年モデルのE-Bike(E-ロードバイク、E-グラベルロード、E-クロスバイク、E-MTB等)を紹介する。 Benelli TAGETE 27.5 CROSS 20万円台前半で購入できるE-MTB「TAGETE 27.5」を街乗りやサイクリング向けにアレンジしたのが「TAGETE 27.5 CROSS」。CST製のオンロード用スリックタイヤを装着して、オンロード性能を重視した仕様となっている。オプションでリアキャリアや泥除けを装着することが可能だ。価格は21万8000円(税抜)。 https://www.cyclorider.com/archives/34743 mini Fold16 Classic miniFold16 ClassicはBenelliのE-フォールディングバイク「miniFold 16」の別グレード。リアスイングアームを折りたたむ方法を採用し、折りたたんだ状態で転がし移動が可能だ。クラシックなロゴや革サドル、メッキパーツを組み合わせる事で、レトロ調デザインを実現。価格は15万8000円(税抜)。 https://www.cyclorider.com/archives/34752 mini Fold16 Popular miniFold16 ClassicはBenelliのE-フォールディングバイク「miniFold 16」の低価格バージョン。車体設計はmini Fold 16を元にしつつ、シングルギアやドライブユニットを変更することで、10万8900円(税抜)と、お買い得な価格を実現した。 https://www.cyclorider.com/archives/37604 BESV CF1 LENA CF1 LENAは、ヨーロッパで人気のシティモデル「CF1」を、日本仕様にダウンサイジングした街乗りE-Bike。女性も乗りやすいL字フレームと内臓バッテリーやフロントライトを採用している。新色「ターコイズブルー」は、アジア地域カラーとして海外でリリースされたカラーで、日本でも発売された。価格は15万5000円(税抜)。 https://www.cyclorider.com/archives/36173 JF1/JR1 BESV Jシリーズは、 舗装路のサイクリングを重視したE-Bike。E-クロスバイクの JF1とE-ロードバイクのJR1の2モデルを用意している。フレーム内蔵型バッテリーを採用したアルミフレームにリアインホイールモーターを採用している。両モデルに新カラー「マットブルー」が登場した。価格はJF1が23万円。JR1が27万6000円(いずれも税抜)。 https://www.cyclorider.com/archives/36157 PSA1 PSA1はBESVのベストセラーE-Bike。国内外で多くのデザイン賞を受賞するPSシリーズの中で、10万円台で購入できコストパフォーマンスに優れたE-Bikeとして知られている。スペックや性能、価格はそのままに、カラーパターンをリニューアルした。レギュラーカラーはホワイト・レッド・イエロー・ブラックの4色で、さらに限定カラーのストライプピンクが用意された5色展開となる。価格は18万5000円(税抜)。 https://www.cyclorider.com/archives/38788 サイクルベースあさひ オフィスプレス e(電動アシスト自転車) サイクルベースあさひの通勤・通学用自転車「オフィスプレス」初の電動アシスト自転車がオフィスプレスe。比較的走行距離が長くスピーディーに走ることが多い通勤利用をサポートするために独自に考案したアシストプログラム「通勤快速設計」を採用。スピーディーに走っている間もしっかりアシストがかかる、スポーツサイクルらしい伸びのある走行感を売りにしている。価格は12万9980円(税込)。 https://www.cyclorider.com/archives/40716 Cannondale Quick Neo Quick...

Eバイクは自転車のカタチをしたパワードスーツだ【E-Bikeコラム】

ヨーロッパを中心に流行している「E-Bike」。日本でも、様々な大企業が参入しており、レンタサイクルで活躍したり実際に購入して楽しむ人が増えている。自転車界の流れを大きく変える力があるE-Bikeは、従来のペダルバイク(人力自転車)や、オートバイと比較される傾向にある。様々なE-Bikeを見たり乗ったりしていくうちに、ペダルバイク(人力自転車)とも、オートバイとも違う「自転車のカタチをしたパワードスーツ」だと感じた。 E-Bikeが「自転車のカタチをしたパワードスーツ」という持論は、Bosch Performance Line CX搭載車やShimano STEPS E8080搭載車など様々なE-Bikeに乗り、パワードスーツ「マッスルスーツEvery」を試着する等をしていくうちに、確信に変わっていった。今回は「自転車のカタチをしたパワードスーツ」という持論に至った理由について解説する。 E-Bikeが「自転車型パワードスーツ」だと考えた理由 E-Bikeが他の乗り物と違うのは、乗りにくい演出や個性を求めていない事だろう。例えば自動車やオートバイでは荒削りな演出がある車種が好かれる事がある。ピーキーな挙動や甲高いエンジン音を出すスポーツカーや、車体が重く重低音を出すアメリカンバイク等、演出や個性があることで支持される乗り物が存在する。   この投稿をInstagramで見る   お気に入りの2台。 何が良いかって、共に使い込んだ".破れ具合"が素晴らしい。どちらも当時のオリジナルペイント。 ビカビカのフルレストアよりも歴史が感じられるし、これくらい草臥れていれば多少雨に濡らしても平気だから気兼ねなく下駄代わりに使えます。 いつの日かこの2台で走りに行けたらなぁなんて思います。 #honda #cb500 #cb550 #kawasaki #w1 #w3 #w1sa #meguro KAZ MIZUTANI(@marumasu_motorcycle_lounge)がシェアした投稿 - 2020年 5月月23日午前2時48分PDT 一例を上げるとすると、「カワサキ・650W1シリーズ(W1/W1S/W1S-A/650RS”W3")」。1966年に発売され、70年代中盤まで販売されたWシリーズは、第1次バイクブームでも根強い人気だった。70年代初期の人気オートバイと言えば、モーターのように回り静かなエンジン音を出す4気筒エンジン搭載した大型オートバイ(ホンダ・ドリームCB750/550/500FOUR、カワサキ・750RS/Z750FOUR)が主流だったが、650W1シリーズはメグロ譲りの振動と住宅地では容易にエンジンをかけることができない豪快なエンジン音に根強い人気があった。 カワサキ・650W1シリーズ(W1/W1S/W1S-A/650RS”W3")は、メグロの末裔で売れたと言っても良く、日本で初めて”ブランド"で売れたオートバイだろう。1970年代前半に、高校生でRX350→W1S-A→CB500FOURと乗り継いだ某氏の話を聞く等様々な情報を精査した限りでは、プロダクトとしては既に時代遅れだった、メグロ譲りの振動と豪快なエンジン音が、4気筒エンジン搭載した大型オートバイにはない個性があるからこそ一定の人気を得たのだろう。 (参考)M-BASE | カワサキWの誕生から終焉まで...

2021年モデル ロードバイク/グラベルロード最新情報まとめ【随時更新】

(2020年9月21日更新)2020年4月から、様々なブランドから、2021年モデルのロードバイク情報が公開されつつある。有名なのがGIANTのレーシング用カーボンフレームロードバイク「TCR ADVANCED」シリーズや、グラベルライド向けに強化してモデルチェンジを行ったSpecializedのグラベルロード「DIVERGE」シリーズだろう。 また、注目されつつあるロードバイクのE-Bike「E-ロードバイク」も増えつつある。2020年4月に登場し話題となったSpecializedの「Turbo Creo SL」をはじめ、Cannondaleからも「Synapse Neo」が登場した。この記事では、2020年春に発表したモデルや2021年モデルのロードバイク、グラベルロード、シクロクロス(E-Bikeも含む)を紹介する。 https://www.cyclorider.com/archives/38261 ロードバイク FELT AR 2020年6月29日、モデルチェンジしたFELT AR FRDを発売した。新しい「AR」は、「ロー・ヨーアングル・セオリー」という考え方に基づいて設計されており、ヨー角0度時に9.4%の空力性能の向上を果たしているのが特徴だ。AR FRDはフレームにUHC Ultimate+TeXtremeカーボンを用いた「FRD | Ultimate」グレードで、DuraAce Di2完成車とフレームセットを用意している。 関連リンク:プレスリリース GIANT TCR ADVANCED https://youtu.be/lGmiYDeY_ec 2020年4月8日、GIANTはレーシングロードバイク「TCR」のフルモデルチェンジを実施した。クラス最高の重量剛性比を維持しながらも、前モデルより空力性能を大幅に向上したのを売りにしている。ラインナップは「TCR ADVANCED SL DISC」「TCR ADVANCED SL」「TCR ADVANCED PRO DISC」「TCR ADVANCED...

舗装路とガレ場でフルサスE-MTBを徹底テスト!SCOTT GENIUS eRIDE+Bosch Performance Line CX編

今までの人力MTBでは苦痛だった上りのダートや、舗装路の平坦、上り、下りが楽しめるE-MTB(電動アシストマウンテンバイク)。日本市場でも様々なE-MTBが発売されているが、注目なのがBosch Performance Line CX搭載のE-MTBだ。シクロライダーでは、Bosch Performance Line CXに注目しており、サイクルモードの試乗コース、トレイルアドベンチャーよこはま(MTBコース)で試乗を行い、その都度、評価している。 https://www.cyclorider.com/archives/34473 しかし、今まで紹介した場所はどれもリアルな道から離れた場所で評価を行っている。他のメディアでもE-MTB≒トレイルやオフロードで走る物と認識されているため、公道等リアルな道でテストを行っている所は少ない。 今回、東京都福生市にある自転車ショップ「遊輪館」の協力により、Bosch Performance Line CXを搭載したフルサスE-MTB「SCOTT GENIUS eRIDE JAPAN SPEC LIMITED」を舗装路と河原のがれ場でテストすることができた。 SCOTT GENIUS eRIDE JAPAN SPEC LIMITEDは、トレイルライドからダウンヒルコースまで対応したフルサスE-MTB。27.5インチと29インチが両立できるフレームには、SCOTT独自のサスペンションジオメトリー可変システム「TWIN LOCK SYSTEM」を搭載し、ハンドルに装着されたレバーにより前後サスペンションの調節が可能だ。フロントフォークはRockShox 35 Gold...

春のグラベルキング限定タイヤで行く狭山湖サイクリング【インプレッション】

軽くて乗り心地が良く、舗装路を軽快に走行できるスポーツライド用タイヤや、頑丈さを重視したコミューター用タイヤ等は沢山あるが、両方の要件を両立したタイヤは少ない。パナレーサー「グラベルキング」は、スポーツライド用タイヤながら耐サイドカット等の耐久性を重視した数少ないタイヤの1つだ。   2020年3月には、数量限定の新色「グラベルキング・リミテッドカラーエディション」が登場した。カラーはパープル、マスタード、オリーブの3色に、ブラックサイドかブラウンサイドが選択できる。「グラベルキング」は、700×32C、35C、38Cを用意。セミノブ仕様の「グラベルキングSK」は、700×32C、35C、38C、43C、26×2.1を用意している。 今回、グラベルロードバイク「Specialized Diverge E5」にグラベルキング700×32C、オリーブカラー/ブラウンサイドを装着し、狭山湖、多摩湖をサイクリングを実施した。 「オンロードとグラベルサイクリングを両立する性能を持っている」グラベルキング 700×32C 狭山湖(正式名称:山口貯水池)は、埼玉県所沢市・入間市にある人造湖で、周辺には未舗装路の砂利道があることで知られており、自転車で散策するには丁度いいエリアだ。 今回装着したグラベルキング 700×32Cの特性を一言で表すと「メインはオンロードだが、グラベルも通過できる性能を持っている」。太いタイヤのように強力なグリップでカーブを楽しむより、安心して散策サイクリングを楽しむタイヤだろう。700×28C(グラベルキング リミテッドカラーエディションにはラインナップに無い)になると、グラベルで滑らないように慎重な運転になるため、グラベルをサイクリングするのなら最低限のタイヤ幅と言える。 また、グラベルキングだと、写真のように路面がゴツゴツした場面でも安心して通過できる。一般的な舗装路スポーツサイクリング用32ミリタイヤの場合、タイヤサイドの耐久性が低いため、荒れた道を走行すると、タイヤサイドを切ってパンクしてしまう事が多い。その点、グラベルキングはタイヤサイドが頑丈なため、安心して走る事が可能だ。 もし、32C相当の細めのタイヤでもグラベルのグリップを重視するのならセミノブ仕様の「グラベルキングSK」がお勧めだ。セミノブのお陰で細めのタイヤでもグラベルでグリップしてくれる。クロスバイクは、700×32~35Cまでの幅しか履けないモデルもあるため、貴重なタイヤだろう。 舗装路の多摩湖では軽快にサイクリングを楽しむ事ができる。砂利道もこなせながらタイヤの重量が軽いのもある。また、コミューター用タイヤよりもしなやかで乗り心地が良いためロングライドも可能だ。そして、グラベルキングはチューブレスレディに対応しているので、チューブレスレディ化で転がり抵抗の削減や乗り心地の向上もできる。 グラベルサイクリングが似合うオリーブカラー 今回、チョイスしたグラベルキング・リミテッドカラーエディション オリーブカラー/ブラウンサイドは、カラータイヤの中では珍しいオリーブ色を採用している。カラータイヤでは珍しく、自然の中に溶け込みやすく、自転車を組み合わせた風景写真を撮っても違和感がない。 また、このカラータイヤは、走らせたほうが良い色合いになるという特徴を持っている。一般的なカラータイヤは、走行させない状態が一番良い物が多く、実際に走らせるとくすんでしまい、カッコ悪いタイヤが多い。しかし、今回試したグラベルキング リミテッドカラーエディションは、実際に走らせて”エイジング”させたほうが似合うと感じた。今回装着したオリーブ/ブラウンサイドの場合、グラベルを走るとくすんで良い色合いになる。 グラベルロードなどグラベルバイク用タイヤでは貴重なカラータイヤを採用したグラベルキング・リミテッドカラーエディション。各色各サイズ100本の限定のため、気になったら早めに購入したほうが良いだろう。 「GRAVEL KING」リミテッドカラーエディション一覧 ブラウンサイド仕様 ブラックサイド仕様 サイズ/重量:700×32C(290g)、35C(310g)、38C(330g) カラー:パープル/ブラック・ブラウンサイド、マスタード/ブラック・ブラウンサイド、オリーブ/ブラック・ブラウンサイド タイプ:TUBELESS COMPATIBLE (チューブレスコンパーチブル) テクノロジー:「ZSG Natural Compound」(ゼットエスジー ナチュラル コンパウンド)、「AX-α Cord」(エーエックス アルファ コード)、「Anti-Flat Casing」(アンチフラット ケーシング) ...

わずか500gで強靭な自転車用ロック「TiGr Lock BLUE」を先行レビュー

サイクリングで持っていく時に問題になるのが鍵だ。軽量で持ち運びやすいワイヤーロックは、ボルトクリッパーで切れやすい。頑丈なU字ロックは、ボルトクリッパーで壊しにくい一方、重いため持ち運びしにくい問題がある。軽量で頑丈な鍵を作るブランドは僅かなのが実情だ。 軽量で頑丈な鍵を作る貴重なブランドがTiGr Lock(タイガーロック)だ。TiGr Lockはチタン製の軽量で頑丈な自転車用ロックで有名だが、新たにカーボンスチール素材を採用したTiGR Lock BLUEが登場する。今回、正規販売代理店「アドベンチャーエイド」の協力で、開発中のベータバージョンを紹介することができた。 TiGR Lock Blueは、従来のTiGR Lockに使われていたチタンでは無く、カーボンスチール素材を採用。交渉重量は約500gで、実際に持ち上げた感覚も嘘偽り無しの500gだと感じた。この軽さなら自転車に装着するだけでなく、バックパックなどに入れても問題ないだろう。因みに、ロックにある黒丸は剥がす事ができる。 シリンダーは、シンプルながら強固な構造となっている。ボルトクリッパー等の工具でシリンダーを破壊するのは非常に厳しいだろう。 自転車に鍵をかける場合、シャックルを広げる必要があるが、ヘナヘナで壊れそうな不安は全く無い。 自転車にTiGR Lock Blueを装着してみたが、鍵の装着は一般的なU字ロックよりも素早く鍵をかけることができた。理由は3つあり、1つ目は鍵のスペースが大きい事。TiGr Lock BLUEの取り付け可能な大きさは約10x20cmと、その気になれば、ポールに地球ロックできるほどの大きさだ。 2つ目は構造。TiGr Lock BLUEは、1個のシリンダーを鍵を差し込みロックさせる方法のため、U字ロックのように2箇所の穴に差し込む必要が無い。U字ロックに慣れている人にとっては普通に感じるかもしれないが、ワイヤーロックやダイアルロックに慣れている人にとっては、U字ロックのように2箇所の穴に差し込むのが面倒な事もあるため、TiGr Lock BLUEのほうが便利だろう。 最後の3つ目が重量だ。工具で壊しにくい頑丈なU字ロックは800g以上の物が多い。重量が重いとバッグから出して自転車に装着するまでの一連の動作がスムーズでなくなる。また、重いU字ロックだと、スポークに過大な負荷がかかる不安もある。しかし、軽量なTiGr Lockはスムーズに自転車に鍵をかける事ができ、スポークへの負担が少なく安心して使う事が可能だ。 TiGr Lock BLUEの欠点と解決方法 TiGr Lock BLUEの欠点は自転車に装着できる場所が少ない事。なぜ贅沢な問題なのかと言うと、頑丈なU字ロックは重すぎてフレームに装着したく無い場合もあるため、それらのU字ロックよりは実用性があるが、装着場所は少ない。 TiGr Lock BLUEには、ボトルケージに取り付け可能な専用ホルダーが用意されている。今回、Specialized Diverge...

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2021年モデル最新版 10万円以下のロードバイクまとめ ディスクロード等もピックアップ

(2020年10月13日更新)ロードバイクと言えば何十万円もするモデルや、100万円クラスの非常に高価なモデルが少なくない。そんなロードバイクの世界でも、10万円以下のロードバイクもエントリークラスの価格帯が用意されている。自転車ブランドのロードバイクなら、安価なロードバイクでも楽しく走れるだろう。 今回は10万円以下のロードバイクをピックアップ。また、参考として10万円にプラスアルファで購入できるロードバイクも紹介する。10万円に少し加えると、最新のトレンドを採用したモデルを選ぶ事ができるので、可能であれば予算は増やしたほうが良いだろう。価格は追記が無い限り税抜き表示。 2021年モデルの10万円以下のロードバイクの傾向 2021年モデルでは、10万円プラスアルファや10万円以下で購入できるロードバイクでも、ディスクブレーキ仕様が増えてきた。高価格帯のロードバイクでは定番となっているディスクブレーキロードバイク。2021年モデルでは低価格のエントリーモデルと呼ばれている物でも増えている。 また、時代の流れに合わせて、フレームとタイヤの隙間にゆとりがある車体設計が増えている。これにより、ロードバイクでも28ミリや32ミリ以上の太いタイヤを装着できるモデルが増えている。 ディスクブレーキを採用したロードバイク ハイエンドロードバイクで主流になりつつあるディスクブレーキ付きロードバイク。10万円以下のモデルでもディスクロードが登場している。従来のキャリパーブレーキよりも軽いタッチで効くため、エントリーモデルでも普及するのは時間の問題だ。規格に関しても、殆どのモデルがハイエンドモデルと同じ規格(前後12ミリスルーアクスル、フラットマウントディスクブレーキ)を採用しているのがほとんどだ。   GT ROAD SPORT アメリカの自転車ブランド「GT」と言えば、マウンテンバイクやBMXで有名だがロードバイクもある。GT ROAD SPORTは、GTのアイコンであるシートステイはシートチューブと接触することなくトップチューブに接続されたフローティングデザインのトリプルトライアングルを採用。10万円を切る価格では貴重なディスクロードバイクの1台。 フレームはアルミフレームで、フロントフォークはフルカーボンフォークを採用。コンポーネントはShimano Clarisで、クランクはFSA Tempo、50/34T、スプロケットはSunrace, 11-32 8速。ブレーキはPromax Render R機械式ディスクブレーキ。タイヤはVittoria Zaffiro、700x28c。価格は9万9800円。 出典:GT Bicycles KhodaaBloom FARNA DISC Claris KhodaaBloom FARNA DISC Clarisは8万円台で購入できる貴重なディスクロードバイク。小柄で手足が短めな日本人に合わせたフレーム設計のエンデュランスロードバイク「FARNA」をベースにしたディスクロードバイク。8万円台と低価格ながら、コスト削減しやすいクランクやスプロケットはシマノ製を採用したり、コンチネンタル製のタイヤを装着するなど、低価格ながら細かい所にこだわっている。 フレームはAll-New“EAST-L”Triple butted.SmoothWeldアルミフレームで、フロントフォークはフルカーボンフォークを採用。コンポーネントはShimano Clarisで、クランクはSHIMANO FC-R2000、50/34T、スプロケットはShimano, 11-32 8速。ブレーキはTEKTRO...

超軽量でスポーティなE-Bike Specialized(スペシャライズド)「Turbo SLシリーズ」を解説

レーシングロードバイクやマウンテンバイクで有名な自転車ブランド「Specialied」。海外では2010年代から、E-Bikeを製造していたが、長らくの間、日本市場では販売されていなかった。そんな中、2020年に登場し一躍有名となったのが「Turbo SLシリーズ」だ。 日本市場に導入されているSpecialized製E-Bikeの一番の特徴が軽さだ。Turbo SLシリーズの特徴は、従来の人力自転車(ペダルバイク)のフィーリングを重視したE-Bikeだということ。モーターの重量を従来型のE-Bike(3キロ台が多い)よりも軽量な1.95キロにし、バッテリーのサイズを一般的なE-Bikeよりもコンパクトなバッテリーにするなど、様々な部分で軽量化を重視した設計にすることで、一般的なE-Bikeよりも軽いのが特徴だ。 重量はE-ロードバイクの「Turbo Creo SL」の場合、S-Works Creo SLなら12.2キロと、クラス最軽量を実現。E-クロスバイク「Turbo Vado SL」は重量15キロ台と、一般的なE-Bikeと比較して40パーセント軽量なのを売りにしている。 Turbo SLシリーズの特徴 従来のE-Bikeと比較して軽さを重視したドライブユニット Specialized Turbo SLシリーズ(Turbo Creo SL、Turbo Vado SL、Turbo Levo SL)には、「Specialized SL1.1」という自社製ドライブユニットを搭載している。 Specialized SL1.1モーターのスペックは重量1.95キロ、最大出力240W、最大トルク35Nm。因みに、一般的なE-Bike用モーター(Bosch Performance Line CX)の場合、重量2.9キロ、定格出力250W、最大トルク85Nm(2021年モデルの場合。2020年モデルは75Nm)。従来型E-Bikeと比較して、パワーとトルクを少なくした代わりに、ドライブユニットをコンパクトに仕上げた。 Sprcializedによれば、アシストはさまざまなケイデンス範囲で一貫したパワフルなアシストを発揮させ、自然なペダリング感覚を得られるようにチューニングを施したとのこと。走行モードはECO、SPORT、TURBOの3種類。アシスト力は、ECOモードでモーター出力の30%、SPORTモードで60%、TURBOモードで100%となる。また、モーターから一切のアシストを受けたくない非アシストモードも搭載されている。 人力自転車感を重視したフィールで、力強い追い風のようなアシスト感とアシストOFFでも走行感が変わらないアシストは、E-Bikeというより夢のペダルバイク(人力自転車)に近い感覚だ。 従来型E-Bikeとフィーリングの違いは? 低トルク、軽量E-BikeのTurbo SLシリーズと、高トルクの従来型E-Bikeは何が違うのか。 シマノやBosch、ヤマハなどの従来型E-Bikeは、モーターの力強いトルクを生かして、平地や上り坂ではグイグイと走る事ができる。そのため、強い力を活かせばフルサスE-MTBでも、上り坂を時速18キロで走行し、人力ロードバイクを抜いていく芸当もできる。 その一方で、重いバッテリーを車体に装着しているため、コーナリングは人力自転車(ペダルバイク)とはジャンルが違う乗り味だ。また、アシストが切れる時速24キロ以上のスピードでは、人力自転車と比較して加速が緩やかだ。 軽量・低トルクユニットのE-Bike「Specialized...

パナソニックからフルサスE-MTB「XM-D2 V」が発売

パナソニック サイクルテックは7月20日、フルサスペンションE-MTB「XM-D2 V」を発表。2020年8月3日に発売する。パナソニック Xシリーズはパナソニックの電動アシストスポーツ自転車シリーズの中でも、高価格帯のハイエンドE-Bikeシリーズ。Xシリーズの中でも「XM-D2 V」はパナソニックの電動アシスト自転車スポーツタイプのフラッグシップとなる。 XM-D2 Vは、2019年3月1日に発売した限定モデル「XM-D2」をアップデートしたモデル。本格的な前後サスペンションに加え、要望の多かったドロッパーシートポストを採用し、オフロード走行時のパフォーマンスを向上させた。 ドライブユニットはパナソニック独自の内装2段変速「マルチスピードドライブユニット」を装備。フロントサスペンションはロック機構付きで、リアサスペンションはペダリングロスを極力軽減させるスレッシュホールド機構を搭載した。 車体はアルミダブルサスペンションタイプ 160mmトラベルROCKSHOX Monarch RT debonair ロックアウト付サスペンション搭載フレームと、SR SUNTOUR AURON35-Boost RLRC-PCS DS 27.5” 160mmトラベル リモートレバー付フロントフォークの組み合わせ。ドライブユニットは、マルチスピードドライブユニット 内装2段変速(定格出力250W)に、36V 12Ah 432Whバッテリーを組み合わせ、最大航続距離は107キロを実現。コンポーネントはShimano SLX 11段変速で、クランクは29T、スプロケットは11-42T。ブレーキはShimano DEORE XT...

クロスバイクタイプの電動アシスト自転車「パナソニック ジェッター」がモデルチェンジ E-Bike風デザインに進化

パナソニック サイクルテックは7月20日、電動アシスト自転車スポーツタイプ「ジェッター」をモデルチェンジしたと発表した。2020年8月3日に発売する。 クロスバイクのデザインを採用した電動アシスト自転車として知られている「ジェッター」は、今回のフルモデルチェンジでフォルムを一新。 ケーブル内装方式に、E-Bikeのようにダウンチューブに沿わせた新設計のバッテリーを搭載することで、スポーティなデザインに変わった。 ハンドルに装着されているサイド液晶ディスプレイを採用した手元スイッチは、走行速度や走行距離表示、スポーティーな走りをアシストするケイデンス表示など8項目表示に対応。 オプションで前後キャリアや前カゴも用意されているので、通勤などの需要にも対応している。 車体はアルミフレームに、フロントフォークの組み合わせ。ドライブユニットは、センターユニット(定格出力250W)で、25.2V 12Ah(302wh)バッテリの組み合わせで、最大航続距離85キロを実現した。外装8段変速で、タイヤは700×38C。BAA適合で、3年間盗難補償付帯。価格は15万円(税抜)。 関連リンク Panasonic https://www.cyclorider.com/archives/36913