マンスリーアーカイブ 2月, 2018

グラベルロード/ディスクロードのスルーアクスル規格まとめ

殆どのスポーツサイクルは、工具無しで車輪の着脱を行うことができるクイックリリースレバーを採用しているのが一般的。しかし、最近ではディスクブレーキを採用した車種を中心に、クイックリリースレバーではなくスルーアクスル方式を採用したスポーツサイクルが登場している。 砂利道も走ることができるグラベルロードでは、クイックリリースレバーやスルーアクスル規格が乱立している状況となっている。今回は、グラベルロードに採用されているスルーアクスル規格についてまとめてみた。 クイックリリースレバーについて簡単に解説 スポーツサイクルの車輪を簡単に着脱できるクイックリリースレバーは、スルーアクスル規格と比較すると、オフロード走行の剛性不足や、ディスクブレーキのローターのクリアランス調節がやりにくい欠点がある。マウンテンバイクの世界では、高価格帯のモデルを中心にスルーアクスル方式に変わっている。ただ、サイクルツーリングなど公道使用では容易に車輪が着脱でき、クイックリリース用のアクセサリーやノウハウが多くある利点がある。 スルーアクスルについて簡単に解説 クイックリリース方式よりもシャフトの直径を大きくしたスルーアクスル方式の利点は、オフラード走行時の剛性や強度が確保されていること。現在、レース用マウンテンバイクや、ディスクブレーキ搭載ロードバイクなどはスルーアクスル規格を採用しているのが殆ど。欠点は、クイックリリース仕様で作られたアクセサリーや車載用キャリアなどの互換性がないためアダプターが必要になるのと、シャフトの直径とオーバーロックナット寸法(OLDやエンド幅とも言われている)の規格が統一されていない問題がある。 多くのグラベルロードに採用されているスルーアクスル規格は、オーバーロックナット寸法が前100ミリ/後ろ142ミリ。シャフト直径は前後とも12ミリが、2018年では現在の主流となっている。 グラベルロードには、どのような規格が採用されているのか グラベルロードに採用されているクイックリリース/スルーアクスル規格は、様々な物がある。前後ともクイックリリースや直径12ミリスルーアクスル規格を採用している車種があれば、前は直径12ミリスルーアクスルを採用し、後ろはクイックリリース規格を採用している車種もあったり、前は直径15ミリのスルーアクスル規格、後ろは12ミリのスルーアクスル規格を採用したモデルまで、様々な物がある。 クイックリリース仕様のグラベルロード 出典:http://www.breezerbikes.jp/2018/product/radar.html 競技用マウンテンバイクやディスクロードの世界では衰退傾向にあるクイックリリース方式だが、クイックリリース方式は汎用性が高い利点がある。クイックリリース方式を採用したアクセサリーや車載キャリアなどを使うことができる。一番の利点はマウンテンバイク用ホイールを簡単に流用できること。今でも、シマノからクイックリリース仕様のマウンテンバイク用ホイールが売られており、フレームの隙間が大きい場合、27.5インチホイールを購入し、650B×47Cタイヤを装着すれば、流行のロードプラス規格を容易に楽しむことができる。 2018年度のクイックリリース仕様のグラベルロードの一例は以下の通り。 Jamis Renegade Exile GT GRADE ALLOYシリーズ FELT VR50/60 GIANT ANYROAD(アルミフレーム) BREEZER RADAR   この中で、Jamis Renegade ExileとBREEZER RADARは、WTB社のROAD PLUS COMPATIBLE FRAMESに記載されているため、ロードプラス規格に対応しているようだ。 前後12ミリスルーアクスルのグラベルロード 出典:https://www.specialized.com/jp/ja/mens-diverge-e5/p/129184?color=239515-129184 現在のグラベルロードで主流なのが前後12ミリのスルーアクスル。クイックリリース方式よりも剛性が高く、前輪スルーアクスルの直径がマウンテンバイクの直径15ミリよりも細い12ミリ規格を採用している。現在のグラベルロードでは主流となっているため、今後の部品供給に期待を持つことができる。欠点は、ロードプラス規格(650B×47C)に容易に変更が出来ないこと。 現在のマウンテンバイクで採用されているスルーアクスル規格の中で、グラベルロードに合わせやすいのは、前は直径15ミリ:エンド幅100ミリ、後ろは直径12ミリ/エンド幅142ミリのマウンテンバイクホイールだ。この場合、後輪は装着可能だが、前輪に関してはスルーアクスルの直径が違うため装着できない。650B化を行う場合、手組みホイールにするのが一般的という意見もある。 2018年度の前後12ミリスルーアクスルのグラベルロードの一例は以下の通り。 MERIDA SILEX Specialized DIVERGE FELT VR1~6 TREK Crockett 5 Disc Jamis RENEGADE EXPLOIT   前12ミリスルーアクスル方式、後ろクイックリリース 一部モデルでは前12ミリスルーアクスル方式、後ろクイックリリース方式を採用しているモデルがある。後輪クイックリリース仕様の利点は、アダプター等を購入しなくてもサイクルトレーナーなどで使用することができる利点がある。後輪スルーアクスル仕様のグラベルロードでも、クイックリリース仕様に変更できる車種もあり、FUJI JARIは前後とも12ミリスルーアクスル対応フレームだが、部品交換で後輪はクイックリリース仕様に変更できる。 2018年度の前12ミリスルーアクスル方式、後ろクイックリリースのグラベルロードの一例は以下の通り。 Jamis Renegade EXPAT/EXPLORE Fuji JARI一部モデル(前後とも12ミリスルーアクスル対応フレームだが、部品交換で後輪はクイックリリース仕様に変更できる。)   https://www.cyclorider.com/archives/22933 前15ミリスルーアクスル 後ろ12ミリスルーアクスル Overlooking Lake Tahoe, August 2017. #gorillamonsoonbike @christinakpeck allcitycyclesさん(@allcitycycles)がシェアした投稿 -...

前2輪自転車の豊田TRIKEが運送業界からコンビニまで注目している理由とは?

介護用から宅配用まで幅広い使い方ができる前2輪電動アシスト自転車の豊田トライク。自転車の新たな可能性を切り開く1台としてシクロライダーは注目しており、定期的に豊田トライクの情報をチェックしている。 TOYODA TRIKE - シクロライダー 埼玉サイクルエキスポ2018では、最新型の豊田トライクが展示されていたため、細かい所をチェックしてみた。前回見た試作バージョンから大きく変わった所は、サドルの背もたれは一体式からサドルを交換しても安心の分離式に変更、荷台が装着され積載性が向上、スタンドがセンタースタンドから通常のサイドスタンドに変更など改良を加えている。車体価格に関しては定価で35万円ほどになるとのことだ。 豊田トライクが運送業界からコンビニまで注目している理由とは? 定価35万円と高価な電動アシスト自転車の豊田トライクを見ると、日本市場ではどの位売れるのか気になるだろう。販売台数について訪ねた所、2018年度の販売は4,000台以上を見込んでいるとのことだ。125CCのスポーツタイプのオートバイやスズキ・ジグザー等の150CCのオートバイよりも高い電動アシスト自転車が、これだけ注目されているのだろうか。 その理由は、コンビニやファストフード店の宅配用や宅配業者などの様々な法人が、走行時の安定性と120kgの荷物を積むことができる積載性能に注目しているようだ。 近年のコンビニやファストフード店では宅配サービスを行っている所が多い。このような宅配サービスでは、原動機付自転車を使うのが一般的だが、免許の問題等があるため電動アシスト自転車に切り替えたいと考えている会社が多いと語っていた。 宅配業者が豊田トライクに注目しているのは、従来型の宅配用自転車よりも運転がしやすいこと。多くの宅配業者は、通常のビジネス用電動アシスト自転車にリアカーを装着して宅配業務を行っている所が多いが、リアカーを装着した自転車の運転には慣れが必要で、運転ミスによるトラブルも多いとのこと。そのような問題を解決するために豊田トライクが注目されているようだ。 豊田トライクは一般ユーザーに販売されるか?屋根付きオプションは登場するか?海外展開するのか? 様々な業者が注目している豊田トライクだが、個人向けにも販売は行うようだ。元々、豊田トライクは法人向けの自転車として企画していたが、独自機構が個人ユーザーにも注目され、個人ユーザーにも販売するとのことだ。基本的には写真の仕様になるようだ。 屋根付きオプションに関しては現時点では無い。ユーザーからの要望が多く寄せられればオプションで登場させると語っていた。海外輸出については、オファーがあるが、現在の生産能力では対応できないとのことだ。また、公式サイトでは登場していないが、前1輪、後ろ2輪仕様も販売するとのことだ。 https://www.cyclorider.com/archives/24167 豊田TRIKE

自動車に載せるために作られたスポーツバイク車載用バッグ DoppelGanger セダンモ車載

カーサイクリングを行う時、車内に自転車を積む場合、殆どの人は車輪を外して自転車を車内に入れるのがほとんどだろう。この時問題になえいやすいのがクルマの内装に傷がつくことだ。 一般的な乗用車の荷室部分は見栄えや防音・断熱を良くするために、ボディの鉄板を見せないフルトリム仕様になっている。そのため自転車を車内に載せる時や車外に出す時に、内装に傷がつく問題が発生する。 このような問題の対策は、傷がついても気にしない、軽トラックや商用バンなど内装に傷がつかない・傷がつきにくいクルマに変更する、輪行袋を使用する等の解決方法がある。 一番簡単なのが輪行袋を使用する方法。ただ、ここで問題になるのが輪行袋に自転車を入れるのは意外と手間がかかるということだろう。自転車を分解して袋に入れて、公共交通機関を利用する時に使う輪行袋は、自転車の入れやすさや自動車に車載した場合の安定性は考慮されていない。 DoppelGangerのセダンモ車載は、自動車の車載だけに特化したスポーツバイク車載用バッグだ。フルオープン仕様の袋でホイールを入れる袋がついている設計のため、通常の輪行袋と比較すると自転車を袋に入れるのは簡単だろう。 一方で、DoppelGangerセダンモ車載は輪行袋として使うのは想定されていないだろう。公式サイトの画像では袋に入れた自転車の部品が見えているため、公共交通機関の使用はできず、袋の重さも900gと重いので自転車旅行時の持ち運びは想定されていない。 車載に特化したセダンモ車載は、よく考えたニッチ商品だと思う。個人が使うだけでなくレンタカー業者がレンタカーのオプションとして提供を行うのも面白いだろう。 自転車関連商材総合ブランド DOPPELGANGER® セダンモ車載 DCB443-DP   DOPPELGANGER(ドッペルギャンガー) セダンモ車載 スポーツバイク車載用バッグ 【車内の傷や汚れを防止】 ヘッドレスト固定 ホイール専用ポケット付き DCB443-DP posted with カエレバ ドッペルギャンガー(DOPPELGANGER) Amazonで調べる 楽天市場で調べる Yahooショッピングで調べる