マンスリーアーカイブ 1月, 2018

コストパフォーマンスが高いロードバイク NESTO ALTERNA/ALTERNA FLATを解説

他のスポーツサイクルよりも、コストパフォーマンスを売りにしているスポーツサイクルブランドと言えばNESTOだろう。NESTOは日本の自転車会社「ホダカ」NESTOには、ホームセンター等のo多くの店で取扱をしている「スタンダードモデル」と、一部のスポーツサイクル店の取扱をしている「プレミアムモデル」の2種類がある。 試乗したロードバイクのALTERNAとフラットバーロードバイクのALTERNA FLATは両方共プレミアムモデルで、プレミアムディーラーでしか購入できない。今回はロードバイクのALTERNAとフラットバーロードバイクのALTERNA FLATの簡単なインプレ、ハイエンドロードバイクとの比較、スピードクロスと比較してみた。 NESTO ALTERNA(ロードバイク)について解説 NESTOプレミアムモデルの中で力を入れているのがドロップハンドルを装着したロードバイクのALTERNAだろう。6061アルミフレーム、カーボンフォーク(アルミコラム)を採用し、前傾姿勢気味の乗車姿勢で荷台の装着を想定していない車体設計はレース用に近い。フレームには泥除け装着が可能なダボ穴はあるがフロントフォークにはない。 ギアはフロントクランクは50-34T、リアスプロケットは12-32Tで9段変速となっている。近年のロードバイクではリアスプロケットが大きいため、普通の人でもキツイ坂をギリギリ走ることができるようになっていて、ALTERNAも同じ流れを汲んでいる。 メインコンポーネントはSHIMANO SORA。税抜価格89,000円ながら殆どの部品にSHIMANO SORAを採用しコスト削減を行っていない。安全性に関わるブレーキのSHIMANO SORAを採用しているので、一般的な使い方ならブレーキ交換の必要は無いと思う。 タイヤはMAXXIS RE-FUSE(700×25C)。折りたたみができる高価なケブラービードタイヤを装備している。ホイールもNOVATEC製ハブを装着し、スポーク数が少ないロードバイク用ホイールを装備している。同じフレームを採用したALTERNA FLATは28ミリタイヤを装着できるが、ロードバイクのALTERNAの場合は不明だ。ただ、フロントフォークのクリアランスを見ると、ALTERNA FLATより少し狭いが、通常のオンロード用タイヤなら履けるかもしれないというセールスマンの意見があるので装着できる可能性は高い。 試乗した感想は一言で言うと、この価格帯のロードバイクとして見たらケチをつける部分は無い。上位モデル譲りのやや小ぶりなSTIレバーとブレーキ本体が無名ブランドではないため効きは悪くない。 加速等の走行性能に関しては、かつて試乗したGIANT DEFY4(アルミフレーム)よりも加速する感覚はある。ロードバイクのDEFY4とクロスバイクのEscape RXでは好みで選べば良いという意見だが、ロードバイクのALTERNAとクロスバイクのEscape RXではロードバイクとクロスバイクの差が大きくあり、ロードバイクの良さを生かした走りがしたいのならALTERNAを選ぶべきだろう。 写真:GIANT DEFY4 乗り心地は、NESTOのカーボンロードバイク「ALTERNA PRO」よりは良い。ALTERNA PROはフレームセットでしか売られていないが、試乗会で試乗できたのでALTERNAの後に乗ってみた。車体が軽く細部に良い部品を装備しているのでALTERNAよりもグングン進むが、舗装の感覚が伝わってくるのがわかった。ALTERNAは舗装のザラザラとした感覚が伝わりにくく、乗り心地は悪くないのではないかと思う。 写真:NESTO ALTERNA PRO 同価格帯のロードバイクと比較するとピカイチの走りだが、他のエントリーモデルのロードバイクとは違い、ロードバイクとして割り切ってた設計を行っているため、人によっては割り切った設計が欠点になる場合があるだろう。 ALTERNAは荷台や泥除けの装着ができず、ホイールのスポーク数も少ない(前20本・後ろ24本。一般的なクロスバイクの場合前後とも28本以上が多い)ため、ラフに扱うのはやめたほうがいいだろう。 ALTERNA FLATについて解説 ALTERNA FLATはドロップハンドルのALTERNAのハンドルを、フラットバーに変更した低価格モデルだ。価格は税抜き66,000円と安価なのが特徴だ。安価な理由は、ロードバイクのALTERNAと比較して、ALTERNAよりも安価なコンポーネントのShimano CLARIS(リア8速)をメインにし、ブレーキにPROMAX RC481を採用し、スポーク数が多いホイールを採用するなどの違いがある。 FLAT専用カラーのRAWは、塗装していないアルミフレームにクリア塗装を行っている。折りたたみ自転車のBirdyモノコックのようなポリッシュ仕上げではないため、塗装のような綺麗さは望めないため好き嫌いはあるカラーリングだ。 フレームはALTERNAと同じ6061アルミ素材を採用し、フレーム設計の違いは無いため、ドロップハンドルを装着してロードバイクに変更を行うのも可能。フロントフォークはALTERNAとは違いアルミ製を採用している。アルミ製のフロントフォークには泥除けが装着可能なダボ穴がある。 PROMAX製ブレーキは、一般的に制動力は低いと言われているが、ALTERNA FLATに関しては必要十分。これは、ブレーキレバーがかけやすいフラットバー用ブレーキレバーを採用しているのもあるだろう。 タイヤはMAXXISデトネイターフォルダブル(700×28C)を採用している。ドロップハンドルのALTERNAと比較してタイヤ幅は太く、28ミリとスピードクロス並みの太さを採用している。フレームとタイヤの隙間は狭いが28ミリのロード用タイヤの装着はできるだろう。 試乗した限りでは、自分が所有しているEscape RXよりも重いギアで回せるが、ドロップハンドルのALTERNAのほうが走りが軽い。ALTERNAの車体価格の89,000円と、ALTERNA FLATの車体価格の66,000円との価格差は大きいが、価格差以上の走りの違いはあるだろう。 フラットハンドル仕様のALTERNA FLATの利点は、価格が安い、フラットバーなので短距離走行では扱いやすい、スポーク数が比較的多い(前後とも28本)ので、ALTERNAよりも安心感は多少あることだろう。 Khodaa-Bloom FARNA 700との違いを解説 NESTOブランドを持っているホダカは、スポーツサイクルブランド「Khodaa-Bloom」ブランドも持っている。Khodaa-Bloomブランドの中でも、ALTERNAに近いモデルと言えばFARNA 700だろう。FARNA 700は、Khodaa-Bloomブランドのロードバイクの中では、低速・中速走行の安定性を重視したエンデュランスロードバイクと呼ばれるモデルだ。 https://www.cyclorider.com/archives/14835 Farna 700に試乗した時の記憶と、ALTERNAに試乗した時の感覚を比較するとFarna 700は低速の安心感は高く自転車にせかされる感覚が比較的少なく、ALTERNAは、Farna 700よりもスピードを出すのを好む自転車だと感じた。これは、Farna 700がALTERNAよりもシートアングルやヘッドアングルを寝かし、ホイールベースを長くしたこともあるだろう。 巡航速度25km/h以下で最も快適に走るエンデュランスロードバイク『FARNA 700』|FARNA|自転車|コーダーブルーム 欠点は販売店が少なすぎるだけのALTERNA/ALTERNA FLAT NESTO ALTERNA/ALTERNA FLATは価格を考えるとケチを付ける所は無い。嘗てのエントリーモデルのロードバイクは、購入したらブレーキシューやブレーキ本体を購入し、ギア比が重いので大きいスプロケットを採用しギアレシオを下げ、滑りやすくて乗り心地が悪いタイヤを交換するという、最低限のカスタムを行う余分な費用が必要な場合があったが、ALTERNAに関してはただでさえ安いのに余分な費用が必要ではない利点がある。 ALTERNA/ALTERNA FLATの欠点は、取扱販売店が少ないことだろう。NESTOは量販店向けのスタンダードモデルと、自転車専門店向けのプレミアムモデルの2種類に分かれている。プレミアムモデルはプレミアムディーラーのみの取扱となっており、プレミアムディーラーの数が少ないため購入できる場所が少ない。購入できる場所が少ないと購入候補に入れても、最終的には購入できない。取扱販売店は拡大しないといけないだろう。

なぜ、ロードバイクに乗るとスピードを出したくなるのかを解説してみる

ドロップハンドルに細いタイヤを装着したロードバイクは舗装路を高速で走るのが得意だ。 多くの人がロードバイクで颯爽と走るのを公道でよくみるが、人によっては、なぜそこまでして高速で走るのか疑問に思う人も少なくないはずだ。 なぜロードバイクに乗るとスピードを出す人が多くなるのか? その理由は、恐らく車体特性にあると思う。 前にハイエンドロードバイクのSCOTT CR1 Limited(サイクルハーバー青梅のレンタサイクル)を借りて峠に行ったことがある。 いつも運転しているEscape RXと比較すると、前傾姿勢や細いタイヤ、舗装路では飛んでいるような走行性能のおかげで、飛ばしていないのに平地で軽々と時速30km/hを出していた。 これが時速28km/hだと”遅い”という感覚になり、ついついペダルを踏んで速度を上げていた。 ロードバイクは舗装路を高速走行を行うのを目的としているため、ロードバイクの走行条件にあった走り方をすると、楽しいためついついスピードを出したくなるのではないかと思う。 低速走行はひたすら苦痛になるロードバイク ロードバイクでの高速走行は楽しいが、一方で低速走行はひたすら苦痛だ。 ロードバイクで低速走行を行うのが苦痛なのは様々な理由があると思うが、一番の理由は直進安定性が低いことだろう。 ホイールベースが短い、フォーク角が立っているなどの理由で、一般的にロードバイクは、低速時の直進安定性が低い。 直進安定性が低いと低速でも真っ直ぐに進みにくい。そのため無意識に自転車を直進させようと修正を行うようになる。 これはロードバイクとクロスバイクを乗り換えて、低速でのんびり走ろうとするとわかること。一般的なロードバイクは、低速走行の場合、クロスバイクよりも、車体を真っ直ぐに走らせるために余分に体を動かしている。元気なときならまだ良いが、疲れているときはイライラが増幅してしまう。 低速走行では前傾姿勢も問題になる。一般的に低速走行を行う場面では、視野を広げて景色を見る場面が多いが、前傾姿勢ではまったく意味をなさない。 よくクロスバイクにドロップハンドルをつけてロードバイクにするという話を見るが、ロードバイクとクロスバイクは車体設計が違うため、ドロップハンドルをつけてもロードバイクにならない。 これは逆もしかりで、ロードバイクにフラットハンドルをつけてもクロスバイクにはならない。 低速走行は楽しい一方、高速走行は苦痛になる自転車も存在する ロードバイクだと時速30km/h以下だと遅い感覚に陥るが、逆に時速15km/hで満足する自転車も存在する。 それはTartaruga Type-Fだ。Tartaruga Type-Fもサイクルハーバー青梅で借りたが、この自転車は時速10km/hで十分、時速20km/h以上で走ると非常にかったるいという、ロードバイクとは真逆の自転車だ。正直な話、下手なロードバイクよりも使いにくい自転車だが、乗る価値はあるだろう。 ロードバイクで高速走行するのに違和感を持ったなら、別の自転車に目を向けてみるのも一つだ。自転車の楽しみはスピードだけではないからだ。

ツールケースをサドルバッグにするアイデア商品「R250 ツールケースサドルホルダー」

サイクルツーリングを行う時、パンク等の様々なトラブルに対応するため、携帯工具を持っていくのが一般的だ。この携帯工具を持っていく時は、自転車に取り付けたバッグやケースに入れて持っていくのが一般的だ。個人的にお薦めしたいのがツールケース。サドルバッグよりも取り出しやすく、複数の自転車を持っていてもボトルケージがあれば簡単に持っていくことができるからだ。 このツールケースの欠点は、ボトルケージを1つ占領してしまうことだろう。夏場などボトルをたくさん持っていきたい場合、ツールケースを使うとボトルケージが1つ消えると給水などで問題になりやすい。そんな問題を解決したアイデア商品がR250 ツールケースサドルホルダーだろう。 R250 ツールケースサドルホルダーは、25ミリ幅のPPテープ素材を採用し、ツールケースをサドルに装着することができるアイデア商品だ。対応シートポストサイズは、27.2~31.8mm。もしくは最大周囲130mm。丸型シートポスト以外にも取り付け可能だが、極端なエアロシートポストには取り付けできないとのこと。 人によってはサドル下にボトルケージを装着する商品を流用して、ツールケースを装着すればいいと思う人もいると思うが、サドル下にボトルケージを装着すると、振動が大きいためボトルケージが破断したり、ボトルケージに装着されている物が飛んでいく問題がある。ツールケースホルダーの場合は、PPテープ素材のため破断の心配はない。また、反射テープ素材を一部に採用し、テールライトの装着が可能になっているため夜間走行時の安全性も確保されている。単純な作りだがよくできたアイデア商品だろう。 【あす楽】【M便】R250 ツールケースサドルホルダー ブラック posted with カエレバ 楽天市場で調べる Amazonで調べる Yahooショッピングで調べる 7netで調べる