マンスリーアーカイブ 11月, 2017

ミニバンタクシーが広がれば自転車生活が広がると思う理由

街中を走っているタクシーといえばセダンタイプが一般的だが、2017年現在、タクシー専用車を販売しているトヨタ・日産にはセダンタイプのタクシー専用車は存在しない。トヨタ・ジャパンタクシー、日産・NV200タクシー共にミニバンタイプのタクシーとなっている。 http://toyota.jp/jpntaxi/ https://biz.nissan.co.jp/SPECIAL/NV200TAXI/ ミニバン型タクシーに近い形と言えばイギリスのロンドンタクシーが有名だろう。トヨタのジャパンタクシーはロンドンタクシーに似た形状だが、乗降性を追求しながら頭部のスペースを広くし、運転席に座ってもボンネットを見えるようにしないといけない・景観に合うように保守的なデザインを採用したので、ワンモーションフォルム(ボンネットとAピラーが続いた形状)はできないのを考えると、ロンドンタクシーに似せないようにするのは難しいだろう。 https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%AD%E3%83%B3%E3%83%89%E3%83%B3%E3%82%BF%E3%82%AF%E3%82%B7%E3%83%BC 因みにコンセプトカーとして、ミニバンタクシーを提案した会社がある。イタリアのイタルデザイン社はアルファロメオ・ニューヨークタクシーという次世代タクシーを提案している。 http://www.italdesign.it/project/new-york-taxi/ この時代のイタルデザインは、ミニバンの元祖と言えるコンセプトカー「ランチア・メガガンマ」を発表している。商用車シャーシのワンボックスカーとは違い、2000~2500CCエンジンを搭載した乗用車のランチア・ガンマの屋根を高くし、居住空間を向上したメガガンマは多くの会社の乗用車デザインに影響を与えているだろう。メガガンマに限らず、70~80年代のジウジアーロのコンセプトカーは、コンセプトカーというよりも預言車に近く、4ドアスポーツカー(ランボルギーニ・マルコポーロ、マセラティ・メディチ等)モダンデザインのレーサーレプリカオートバイ(MVアグスタ・2代目350S)、ミニバンタクシー(アルファロメオ・NYCタクシー)などを見ると、この時代のイタルデザイン社はいかに先見の明があるのかがわかると思う。 http://www.italdesign.it/project/megagamma/ ミニバンタクシーが広がれば、自転車生活が広がると思う理由 NV200タクシーやジャパンタクシーが、アルファードやノアなどの従来のミニバンタクシーと違うのは、通常のタクシーとして使用されるのを想定した設計ということだろう。従来のミニバンタクシーは、多人数乗車を目的とした利用に限定した使い方が多く、通常の街中でもあまり見ない。NV200バネットタクシーやジャパンタクシーはセダン型タクシーと同じ使い方を目的としているので、従来のミニバンタクシーよりも普及するだろう。 NV200タクシーはスーツケース4つを縦置きで積むことができ、ジャパンタクシーはスーツケース2つを横置きで積むことが可能なので、輪行袋に入れた自転車を積むことができる可能性は高い。タクシーに輪行袋を積むことができたら、観光や自宅に帰る場合などに役に立つだろう。このようなタクシーが普及したら、サイクリングの可能性が大きく広がるだろう。 NV200タクシーやジャパンタクシーは、車椅子を乗せることができる、室内が広くて楽に乗ることができる、沢山の荷物を積むことができるなどの様々な利点があるため、普及するのは確実だ。通常の日常生活や観光だけでなく自転車生活を送る人にも恩恵を受けることができるだろう。

Speed Falcoと対極の折りたたみ自転車 Dahon International Speed D8 Street

日本で売られているDAHONには、アキボウ取扱のDAHONと武田産業・シナネンサイクル取扱のDAHONインターナショナルの2種類がある。アキボウ取扱のDAHONは、日本市場向けの専用モデルが多く、HorizeやSpeed Falcoなどの特徴的なモデルが多いのに対し、DAHONインターナショナルは、汎用性が高いモデルが多かったが、2018年度モデルから中価格のドロップハンドルモデル「Visc Pro」などが登場した。 Dahon Internatiolには、似たような名前がついているが実際には違う設計のモデルが存在する。Speedシリーズは、アキボウ取扱モデル「Speed Falco」は、20インチの中でも車輪径が大きくタイヤが細い451規格を採用し、舗装路のスピード走行に振ったモデルとなっている。 【ご予約受付中】DAHON(ダホン) Speed Falco "スピード ファルコ" 2018モデル 【送料無料】【防犯登録無料】 折りたたみ自転車 フォールディング 20インチ12月4日入荷予定 posted with カエレバ 楽天市場で調べる Amazonで調べる Yahooショッピングで調べる 一方、Dahon Internationalの「Speed D8 Street」は、20インチの中では車輪径が小さいが、太いタイヤが多くある406規格を採用。標準装備されているタイヤは2インチとマウンテンバイク並の太さだ。 http://dahon-intl.jp/products_2018/speed_d8.html   【2018年モデル】【送料無料】DAHONHorize(ホライズ) posted with カエレバ 楽天市場で調べる Amazonで調べる Yahooショッピングで調べる アキボウ取扱のDahonで似たモデルといえばHorizeがある。Horizeとの違いは、Horizeはアルミフレームで汎用性が高い規格を採用し、ディスクブレーキ化などのカスタムが容易なのに対して、Speed D8 Streetはフレーム素材がクロモリで前輪ハブの規格が折りたたみ自転車用で、ディスクブレーキ化ができない等Horizeと比較するとカスタムしにくいことだろう。  

自転車乗り放題サービス「スニークルロングタイムシェア」はお得か考える

近年のソフトやネットサービスでは定額制で使い放題を売りにしたり、利用権を借りて利用した期間に応じて料金を払うサービスが多い。これは、一般的にサブスクリプション方式と呼ばれる方法で、イニシャルコストが不要になる利点がある一方、そのサービスを長期間使用する場合、料金をずっと払わないといけないという欠点がある。サブスクリプション方式ビジネスモデルで成功した事例といえば、Adobe Creative CloudやAmazon プライムビデオ・プライムミュージックが挙げられる。 サブスクリプション方式ビジネスモデルはネットやソフト関連のサービスだけでなく、自転車業界でもこのビジネスモデルを採用したサービスがある。スニークルロングタイムシェアは、月額3,480~5,980円でスポーツサイクルが乗り放題になるサービスで、サービス1台目の自転車は180日、2台目からは90日間乗車することで乗り換えを行うことができるサービスだ。 http://www.sneecle.me/ 似たようなサービスを挙げるとすれば、自動車の乗り放題サービス「NOREL」を思い出す人もいると思う。スニークルロングタイムシェアはNORELの自転車版だと思っていいだろう。 https://norel.jp 月額3,480~5,980円で自転車乗り放題サービス「スニークルロングタイムシェア」はお得なのだろうか?今回はスニークルロングタイムシェアがお得なのか考えてみた。 スニークルロングタイムシェアで借りることができる自転車はどういう物なのか スニークルロングタイムシェアで借りることができる自転車は、2017年11月22日現時点では、ロードバイク、ピストバイク、折りたたみ自転車、マウンテンバイクと様々なスポーツサイクルがレンタルできるようだ。 ここで気になるのがマウンテンバイク。借りることができるマウンテンバイクは下り坂を高速で走るモデルやジャンプ系のモデルがある。レンタル用の自転車でマウンテンバイクコースやダートジャンプコースを走るには高い確率で壊れる可能性があるため、このような自転車を借りても、しかるべき場所で走れるのは難しい。 また、スニークルロングタイムシェアで採用されている自転車のは中古車。納車までに清掃、整備を行い、使用できる状態で渡すとのことだ。 スニークルロングタイムシェアの契約条件 スニークルロングタイムシェアの契約条件は2017年11月22日現在では、以下の通り。 18歳以上。 敷地内に屋根付の駐車場又は室内での保管が可能な方。 顔写真入り身分証明書がある方。(写真がない場合は2つ以上の書類が必要(住民票と保険証、等)) 日本人の方、もしくはビザが2年以上、永住権のある方のみ。 また、賠償責任保険は交通事故時の賠償責任保険がユーザーが独自で加入する必要がある。 解約金はいくらかかるか? スニークルロングタイムシェアの契約期間は2年間(更新は自動更新)。また途中解約の場合は違約金が発生する。解約(更新せず)の連絡は1か月前から可能、原則解約日(契約満了日)当日に自転車を返却することができるとのこと。 http://www.sneecle.me/faq/ スニークルロングタイムシェアは途中解約の場合、違約金として30,000円がかかる問題がある。 スニークルロングタイムシェアは、あくまで乗ることができるだけで所有できない。自転車を趣味にすると自転車は体の一部になるため、スニークルロングタイムシェアを使う場合、所詮試し乗り程度しか扱うことしかできないが、2年間も契約するのは長すぎる。違約金を5,000円~10,000円と安くするか、6ヶ月程度の自動更新がいいところだろう。 スニークルロングタイムシェアは本当にお得か? スニークルロングタイムシェアで欠点となるのが、乗ることしかできないことと違約金が高いことだろう。特に違約金は高く、違約金を我慢して使うにしても3980円の自転車を使うと二年で10万円近く。5980円の自転車だと15万円近くかかる。違約金を5,000円~10,000円と安くするか、6ヶ月程度の自動更新にすれば面白いと思うが、違約金が高すぎるので躊躇してしまうのが本音だ。