デイリーアーカイブ 11月 4, 2016

自転車の世界ではあまり言われないが前後重量配分は重要だろう

自転車の世界で重要なことを言うのは少ない。例えば電動アシスト自転車の駆動方式の違いや、前後重量配分はあまり聞かない。特に前後重量配分について理解している人の殆どは、設計関係とインストラクターの人ぐらいで、自分みたいな素人が書くのはあまり無い。まずは自動車やオートバイの世界での前後重量配分を見てみたい。 自動車の例 自動車の世界で前後重量配分は、スポーツカーは50:50がベストといわれている。ただ、そのような前後重量配分も、どんな車でも拘ってしまうと上手くいかない例がある。 当時のホンダのアナウンスでは、このレイアウトのお陰で、前後の重量配分が50:50に出来、スポーティーなハンドリングが可能になったと言っていますが、実はFFの場合、前輪荷重を小さくするのは、危険なことでもあるのです。 車が加速する時は、必然的にフロントが浮き気味になりますが、FFの場合、下手に前輪荷重を軽くすると、その浮き上がりから、加速時にスリップを起こしてしまうのです。 事実、その軽い前輪荷重のお陰で、特に雨の日の発進時は、必ずスリップを起こしたもので、トラクションコントロールは不可欠な装備でした。   ホンダ・インスパイア/ アキュラ・ビガー ( 自動車 ) - 消え行くアメリカ車たちを追って - Yahoo!ブログから引用。前輪に荷重がかからないとタイヤがグリップしないFF車で、前輪に荷重がかからないFFミッドシップを採用したホンダ・インスパイア/ビガー。コメント欄で「友人が雨の日に事故でインスパイアを廃車にしてしまいまった。」と書いている。 オートバイから見る前後重量配分の重要性 自分はオートバイの免許は無く、教習所の体験でもまったく心が動かなかったので、乗る気は無い。ただ、牧歌的で排気量が小さくこじんまりとした第2次バイクブームよりも、世界を相手にした日本の大型オートバイを高校生が乗る第1次バイクブームが過激で面白いのでナナハン世代の記憶を作ってまとめている。今回はナナハン世代の某氏の話を使い、オートバイの前後重量配分の重要性を書いてみたい。 (ナナハン時代のオートバイについてはナナハン世代の記憶で。) ナナハン世代では4サイクル大排気量のオートバイが非常に人気だったが、価格の安さで2サイクルのオートバイもあった。その中で、2サイクル市販レーサーで有名だったヤマハは、この時代に市販ロードレース用オートバイTR-3/TD-3の公道仕様として登場させたオートバイのRX350/DX250を登場させた。 ヤマハ・TR-3 http://www.tz350.net/r5-tr3_conversion.htmから ヤマハ・RX350 装備重量160kg 36ps http://www.motorcyclespecs.co.za/model/yamaha/yamaha_rx350_sport%2070.htmから 70年代前半唯一の2サイクルレーサーレプリカのRX350は、前傾姿勢で乗るオートバイの設計だった市販ロードレーサー「TR-3」を公道用にするために、基本的な車体設計は同じのままで、前傾姿勢で乗るセパレートハンドルから、法規的な問題でCB750Fourのようなアップライトなハンドルに変更するなど乗車姿勢が変わった。某氏いわく、この後に乗ったW1スペシャルやCB500Four、XS650E、TX500と比べるとパワーは低いが、発進時に荒っぽくスロットルを回すとウィリーするというオートバイだったとのこと。 因みにMr bike bgでは、さも有難るオートバイでナナハンキラーと呼ばれていたと言っているが、TX500やCB500Fourなどに乗っていた某氏曰く、そこ迄速くなく所詮350CCとのこと。 ホンダ・ドリームCB500Four(48馬力・装備重量201kg) http://www.motorcyclespecs.co.za/model/honda/honda_cb500_four%2071.htmから引用 ヤマハ・XS650E(53馬力・185kg) http://www.motorcyclespecs.co.za/model/yamaha/yamaha_xs-2%2072.htmから引用 http://www.motorcyclespecs.co.za/model/yamaha/yamaha_tx500%2073.htmから引用 ヤマハ・TX500(48馬力・182kg) これらのオートバイと比べても、RX350はエンジン搭載位置などがやや後ろにあり、重量配分が後ろよりにあり、ウィリーしやすい理由も分かると思う。 前後重量配分が悪い例で一番わかりやすいのが、カワサキ・SS500 マッハ3。開発時のコンセプトがウィリーしやすく、ゼロヨンで速いというのを実現するために、最終的には非常に乗りにくいオートバイとして有名になった。そのため1973年付近の上野オートバイ街では、乗りやすくて速くて燃費が良いCB750FOURやCB500FOURが沢山あり、人気車で容易に購入できない価格なのに対して、マッハ3はまったく見ず、たまに見ても1クラス下の350CC車と同価格の現役不人気車となった。 カワサキ・SS500 Mach3 http://www.motorcyclespecs.co.za/model/kawasaki/kawasaki_h1%20500%2070.htmから 自転車の重量配分はどのように考えるべきか 「自転車は、乗車時は前後重量配分は少し後ろより、立ち漕ぎ時は前後重量配分は真ん中となる。」 これは、マウンテンバイクの初心者向け講習で聞いた話。この話を思い出すと、これは、マウンテンバイクだけでなく、多くの自転車でも言えることなのでは無いかと思う。因みに、自転車の前後重量配分を実測した人(車種不明)によると、人が乗った状態で、前:後=36:64との意見がある。また、自転車工学の専門書では、前後のバランスは45;55がベスト、50;50以上前に荷重が偏ると危険との意見もある。 参考:醤油29リットル 「自転車の前後重量配分」・カーボンだからできる、自分で作る自転車 2 : 自由大学 なんで、このようなことを書いたのかというと、前後重量配分は、荷物の積載や乗車姿勢、前後タイヤの極端な減り方の違い、前輪が落ち着かない、アップハンドルが通常のスポーツ自転車にあわない理由、ストライダがやたらとふらつく理由、リアセンターが短いほど良いという考えの間違いの全てに理由が説明がつくため。まずは、後ろに積みすぎる荷物をどうやって効率よく分散できるかからこの理屈を使って考えてみるつもりだ。

ガイド付きサイクリングツアーが面白いと思う理由

ポタリングからしまなみ海道等のまったりなサイクリングから、1日300キロや獲得標高5000m等の比較的硬派なサイクリングまで、いろいろなサイクリングを行ってきたが、ガイド付きサイクリングツアーは今までやったことがなく、八ヶ岳サイクリングが初めてのガイドツアーありのサイクリングだった。このガイドツアーが初めてのガイドツアー付きのサイクリングだったが、普通のサイクリングと比べていい部分を見つけることができた 他の雑な思考が抜け、純粋に楽しむことが出来る 普通のサイクリングでは、帰るルートや補給地点を事前に探したりするなどをしないといけないが、ガイドツアーではガイドが知っていて、このような不安感がない。意外とこのような不安がなくなると、楽しい所だけに集中して行うことができる。 ガイドのお薦めの場所を見ることで、最初から良質な体験を手に入れることができる 通常の自転車旅では、自分で体験を探さないといけない。体験を探すのは意外と時間がかかり、上手く見つけることができない場合もある。 ガイド付きのサイクリングツアーでは、お勧めの場所がわかっているため、最初から良質な体験を得ることができ、時間を有効活用することができる。 初めてスポーツ自転車に乗る人や、マンネリ化が気になる人はサイクリングガイドツアーに行くべき 自転車趣味を始める人には、レンタサイクルなどの至れり尽くせりのサイクリングツアーはお勧めだが、自転車趣味がマンネリ化してきた人にもサイクリングツアーを行うのもいいと思う。 自転車趣味を長く行っていると、どうしてもマンネリ化が発生してしまう。ある意味どうしようもないのだが、マンネリ化の解消の一つにサイクリングツアーは良く、新たな発見によっている刺激が生まれるからだ。

ロードバイクブームだからこそ公道仕様ロードバイクが必要だ

自転車に詳しいユーザーになると、最初の1台はクロスバイクから初めて、ロードバイクに以降したほうが良いという。これはクロスバイクに乗りスポーツ自転車に慣れるようにしてロードバイクに乗った時に慣れるようにしたほうが良いという考えだ。しかし、ロードバイクブームになると普通の人がいきなりロードバイクを購入するようになる。 参考:デローザさん太郎一号 • ロードバイクを買ってみました 上記のサイトのロードバイク購入記は、普通の人がスマートフォンを買うような感覚でロードバイクを買うような感じとなっている。ただロードバイクはスマートフォンと比べたら遥かにシビアな物だと思っていて、いきなり買うのではなくて試乗やレンタサイクルで必ず体験することを薦める。 一部ベテランユーザーから見て、ロードバイクを初心者に薦められない物として見ているのはロードバイクの特徴がいきなり乗るとしんどくてやめてしまう問題を知っているからだ。ロードバイクの特徴と言えば、細いタイヤ・前傾姿勢・ドロップハンドル・重いギア比でこれらは舗装路を速く走るための競技仕様の物で、決して普通の人が楽に走るための公道仕様の物ではない。   自転車ロードレースまんがの傑作「弱虫ペダル」この作品に大きな影響を受け、、ロードデビューしたビギナーが、「現実の大変さ」に「こんなはずじゃなかった、、」と悲嘆にくれてるケースがちらほら出てきている、、そうなんですね。 ま、、これはSNS上の噂の域を出ないお話なんですが、、ま、火のない所に煙は立たぬです。ロード車というのは、、良くも悪くもしっかり走るためにできていますので、色んなモノを切り捨てています。 ロードは楽か?小径はダメか? : 南風そよぐ、、、から引用   ロードバイクの特徴である、細いタイヤ・前傾姿勢・ドロップハンドル・重いギア比はビギナーにとって大変であり、イメージのギャップによって悲嘆にくれているという噂があるようだ。個人的にはロードバイクの特徴である、細いタイヤ・前傾姿勢・ドロップハンドル・重いギア比で悲嘆にくれるユーザーは見えないだけで相当いるのではないかと思う。 対策は2つの方法があり、1つは競技仕様のまま体力や筋力をつけること。そしてもう1つは、ロードバイクの特徴を公道に使いやすく変更して乗りやすくする公道仕様にする方法がある。今年のシクロライダーは、自転車メディアでは殆どやらない公道仕様ロードバイクの作り方を特集する予定です。