マンスリーアーカイブ 8月, 2015

発想だけは良いスライド式折り畳み自転車 カインズホーム SLIKE

折り畳み自転車と言えばフレームが折り畳むタイプが一般的だが、一部ではフレームがスライドして小さくなる折り畳み自転車がある。スライドして小さくなるのに折り畳み自転車と書くのはおかしい気がするが、小径車だと一般的に折り畳み機構等自転車を小型化する機能が無い自転車という意味になるので、ここではスライド式フレームも折り畳み自転車と定義したい。 スライド式折り畳み自転車はホダカ・リトレッチなどいくつかあったが、フレーム自体がスライドする構造のためか、シートポストの干渉を防ぐためにサドルの位置が車体の中心部からずれている物が多く、素人から見ても疑問に思っていた。また、これらのスライド式折り畳み自転車もスライド機構にこだわったためかスタイリングが変で気になった。 普及していないスライド式折り畳み自転車の中で、個人的にまとまっているスタイリングだと思ったのがカインズホームのSLIKE。今までのスライド式折り畳み自転車によくある、フレーム自体をスライドさせるのではなく、リア3角部分が動くことによってスライドさせる方式となっている。この機構によってサドルの位置が車体の中心部にあり、スタイリングも通常の自転車と同じようになっている。 https://www.youtube.com/watch?v=Mmjd4lpL1-E スライド機構は良くできているSLIKEだが、車体重量は15キロと作りが良くない激安折り畳み自転車と同じように重く、ブレーキも発展性が低い(前は安物キャリパーブレーキ、後ろはバンドブレーキ)特にリアブレーキは音鳴りがしやすい構造のバンドブレーキとなっている。カインズホーム SLIKEは発想は良いが、性能はホームセンターの安物レベルとなっているし発展性が低くマニアのセカンドバイクにもキツイ。本格的な折り畳み自転車の雰囲気が得たいのなら、DAHONインターナショナルモデルのSUV D6のほうが発展性は高く、個人的にはお金が無くても折り畳み自転車がほしいのならSUV D6を薦めたい。  

日本未発売のMomentumの本格ファットバイク Momentum iRide Rocker 1

Momentum初のファットバイクで知られているのが、iJump Rocker3-H。フレームにタンブラーラックを搭載しており、街乗り系のファットバイクに見せているが、実は8万円以下では最軽量のファットバイクだったりする。 【momentum モーメンタム】 iJump Rocker3-H ファットバイク グリーン 26x4.0 外装7段変速【マウンテンバイク】【イオン】【自転車】 posted with カエレバ 楽天市場で探す Amazonで探す Yahooショッピングで探す ヤフオク!で探す 参考:8万円以下クラスで最軽量のファットバイク Momentum iJump Rocker3-H そんなMomentumのファットバイクだが、台湾ではMomentumブランドで別のモデルが販売されている。日本ではイオンバイクでしか購入できないMomentumだが、台湾には本格的なMomentumのファットバイクが売られている。 写真はhttp://www.giantcyclingworld.com/web/bikes_view.php?id=1890c0f7-fe20-41f6-8726-4ca3a34ff5aaから引用。 本来MomentumはGIANTの街乗り系ブランドの位置づけとなっている。そのため台湾のGIANTでは、MomentumのファットバイクがGIANT内にあったり、Momentumのファットバイクのフレームに「Powerd by GIANT」と書いてある。因みに日本向けのiJump Rocker3-Hには「Powerd by GIANT」という表記は消されている。 台湾のMomentumのファットバイクは iRide Rockerという名前で販売されており、最上級モデルが iRide Rocker 1となっている。 iRide Rocker 1にはフレームにはタンブラーラックは無く、前多段変速モデルの本格的なモデルとなっている。ブレーキはTEKTRO HD-M290油圧式ディスクブレーキがあり、シートポストのワイヤーは、まるでシートポストが上下伸縮式できそうな予感がする。一番の特徴はフロントフォークがサスペンション仕様となっていること。高価なファットバイクでもサスペンションフォークは珍しいのに、安価な ファットバイクで装着されているのはiRide Rocker 1ぐらいだろう。 現時点ではiRide Rocker 1は日本では売られていないが、もし日本で安価で販売するとしたら、激安ファットバイクの勢力図は一気に変わるだろう。

オートバイのトラスフレームを意識した自転車 CANOVER TRINTA

激安自転車やMINDBIKEで有名なOTOMOのブランドでCANOVERというのがある。車種を見ると舗装路系のストリートチックな自転車がメインだが、独特な形状をしたモデルを発見した。 CANOVER(カノーバー) 700×25C クロモリフレーム クロスバイク シマノ8段変速ラピッドファイヤー 特殊形状(トラスフレーム採用)前後ディープリム LEDライト標準装備 CAC-022 TRINTA(トリニタ) ブラック posted with カエレバ CANOVER(カノーバー) Amazonで探す 楽天市場で探す Yahooショッピングで探す ヤフオク!で探す TRINTAはDUCATIのようなトラスフレームデザインを採用したスポーツ自転車だ。このデザインの自転車はCANOVERのオリジナルではなくてコピーで、元のオリジナルデザインが存在する。 写真はhttp://www.pelagro.de/gallery.htmlから引用 CANOVER TRINTAの元ネタはPelagro pb1という自転車だろう。DUCATIの名前が入っているが、これはフレームデザインを実際のDUCATIからインスピレーションを受けたから、DUCATIの名前が入っているからだと思う。写真のはプロトタイプらしく、ワンオフ品だったらしいが、今ではフロントサスペンションモデル(pb1)、フルサスペンションモデル(pb2)が購入できるとのこと。ただ、日本では正規代理店は無いようだ。 参考:Pelagro | BAD TOYS FOR SPEED Pelagro pb1はホイールやフレーム設計や部品をマウンテンバイク仕様にしたので、車輪よりもトラスデザインのフレームが強調されて、自転車よりも「オートバイ」のイメージが出ている一方、CANOVER TRINTAはトラスフレームのデザインだけ真似て、他の設計や部品をロードバイク仕様にしたため、車輪のイメージが大きく自転車のイメージが強く残っている。 CANOVER TRINTAは参考価格が9万円を超えるみたいだが、実際の価格は4万6千円台と、価格差を大きくしてお買い得にみせようとしているが、これは安物によくある手法。重量は13.9キログラムと、フロントサスペンション付きマウンテンバイク並みに重く、性能が欲しいのなら他の自転車を購入したほうが良い。