非競技者のための自転車本「JUST RIDE ラディカルで実践的な自転車入門」ついに日本語版が発売

追記:2016年10月24日に発売予定日となりました。

ジャスト・ライド──ラディカルで実践的な自転車入門が2016年10月24日発売になる | シクロライダー

普通の人はレースで勝つ方法よりも市街地・サイクリングロード・荒れた峠道・ジープロードといった道が混ざり合う公道を、安全に軽く楽しく疲れずにずっと走る方法の紹介のほうが重要だが、このような公道思考は実は難しい。競技仕様のように一方の性能を減らしてもう一方の性能を上げるのは比較的簡単で考え方は多くあるので参考しやすいが、公道仕様のように総合性能を全部上げるとなると新たな理論の構築や実践を行わないといけないので、競技仕様をコピーするよりも難しい。シクロライダーの公道仕様コンセプトも、中学生の時は家にあったランドナーで旅をし、高校生でヤマハ・RX350→カワサキ・W1-SA→ホンダ・ドリームCB500FOURに乗り、就職後はXS650E→TX500と乗り換え、オートバイからは冬山登山→自転車と趣味をやってきた某氏等のアシストがなければ、ここまで書けなかった。

近年、公道用自転車のコンセプトを打ち出している自転車ブランドや自転車が登場している。そんな公道用自転車ブランドで個人的に注目しているのがRivendellだ。

DSCN6453

写真の自転車はRivendell Cheviot。アップライトツーリングバイクの1つで日本ではBlue Lugが取扱をしている。

Rivendellの創業者「グランド・ピーターセン」は、折りたたみ自転車のブリヂストン・グランテック(現行モデル名はトランジットスポーツ26)や、ダウンヒルを中心に考えたマウンテンバイクのジオメトリーを大幅に変更し、クロスカントリーハードテールMTBの基礎を作る等の影響を与えているとのことだ。

(参考)

ちろの山岳自転車哲学:グラン・ピーターソン、ブリジストン北米進出、そして撤退・・・ – livedoor Blog(ブログ)

Bridgestone Bicycles

ブリヂストンサイクルの北米撤退後、グランド・ピーターセンは、競技用自転車とは違う非競技用自転車「Rivendell」を立ち上げ、CheviotやClem Smith Jrなど、独自の考えを採用した自転車を製作している。

アップライトに乗れるツーリングバイク Rivendell Cheviotを見てみる – シクロライダー

そんなグランドピータセンは、自転車だけでなく本も執筆している。Just Ride: A Radically Practical Guide to Riding Your Bike (English Edition)は、レース用自転車を元にした従来型の自転車趣味の悪影響を指摘し、非競技ユーザーの人に向けた自転車本となっている。

グラントはあなたがレーサーであるか、非レーサーであるか問いかけます。
レーサーの定義は、2着が敗者とみられるプロレーシング界に身を置く人で我々はもちろん非レーサーですね。

グラントが説くに、人が最高の自転車ライフを楽しめないのはレーサーでない人がレース用の機材を求めて、レーサーのスタイルを追求するからだと喝破します。
耐久性を犠牲にした機材を専属のメカニックが伴走しない環境で走行するために多くのトラブルに見舞われる

(中略)

本が英語なんですらすらと読めないですが1日に1記述ずつ読んでおよそ90の記事を3ヶ月で読破して、その後に真の満足が感じられるサイクリングライフを再スタートするのも悪くないと思います。
自転車雑誌を3年購読するより(自分もそうでした)自転車とその楽しみ方に近付く事が出来ますよ。

Amazonのレビューから引用。

のっけのイントロダクションで、この本の目的はRacer的な悪影響を指摘することだ、と宣言してあります。そして、Unracerの自転車の乗り方や機材などの選び方を身につけ、子どものように自転車に乗ることだけを楽しもう、と。

自身が過去にレーサーであり自転車販売人だったからこそ、Unracerなユーザーが間違ったアドバイスを鵜呑みにして、苦痛を強いられ自転車を楽しめなくなったと嘆くのを黙って見ているわけにはいかない、と言う気概です。R&Fさんが、「男気のある自転車乗り」と評するところでしょうか。

JUST RIDE|D3/ポケロケのある生活|ブログ|a-water|みんカラ – 車・自動車SNS(ブログ・パーツ・整備・燃費)から引用。

ロードバイクに興味があるが、上下専用のウェアに身を包んで、
ビンディングで足を固定しなければいけないと思いこんで、
手を出しかねている人に向けた目からうろこの啓発本。

題名にある通り、自転車をもっと気楽に楽しむことを目的に
レースや自転車業界の経験豊富な著者が、業界都合で押し付けている
怪しげな自転車の常識を、服装・靴・アクセサリー・自転車の材質に
至るまで本音で切りまくる日本語では有り得ない貴重の情報が満載。
内容によっては、これにより命が救われる可能性があるかも!?

手袋やヘルメットの有効性についてまで疑問視するのは、個人的には
やり過ぎの感はあるが、全ての常識に対して問題提起することで、
各自が本当に望んでいることに気付かせる著者の意図もあるようだ。

Amazonのレビューから引用

英語版Amazon Kindleや英語版の本が売られていて、一部の人が読んでいた本だった。評価は高い一方、内容的に翻訳されるのは難しいと思われ、購入に二の足を踏んでいた。そんなJust Rideがついに日本語翻訳版が発売されることとなった。(著者)グラント・ピーターセン 『ジャスト・ライド──ラディカルで実践的な自転車入門』ISBN9784907276638 > 芽瑠璃堂を見ると、発売日は10月24日に変更になったようだ。

自転車界の神話をぶち壊し、自転車に乗る素晴らしさをあらたに提唱する。サイクリスト必読の自転車の教科書、待望の翻訳刊行!
競争とは無関係の余暇を楽しむライダーたちも、レーサーたちと同じ服を着て、同じ靴で同じペダルをこぎ、同じ自転車に乗り、多くはトレーニングを積みタイムを上げることに腐心している。この類の乗り方は楽しむためというよりも仕事である。 (本書序文より)

この10 年、スポーツバイクは人気の趣味/人気のスポーツとして定着している。また、オランダ、ドイツ、北欧、イギリスのように、自転車が安心して走れる都市の道路の再整備は、いまでは先進国のトレードマークでもある。日本も安いママチャリの時代から脱し、最近では、少々値は張るが性能的に優れたスポーツバイクに乗る人たちの姿が日常的に見られている。気合いを入れて、ぴっちりしたレーサージャケットに、もっこりしたレーサーパンツ(通称レーパン)を履いて、ロードバイクを漕いでいる人たちの姿は珍しくない。しかし、それって本当に正しい乗り方なのか? ロング・ライドは健康に良いのか? 栄養補給の仕方は?元レーサーで、長年自転車業界で仕事をしている著者は、レーサーを手本とするサイクリング文化の間違いを説く。さらにまた、ヘルメット、シングルスピード、ペダリングの仕方、エネルギーの補給の仕方などなど、自転車を乗る上でのすべての常識をひとつひとつ検証し、読者に新たな考えを巡らせる。そして、自転車生活の魅力をあらたに提唱する。『JUSTRIDE』原書 海外で話題を呼び、自転車文化に一石を投じた問題の本書がいよいよ刊行される!

(著者)グラント・ピーターセン 『ジャスト・ライド──ラディカルで実践的な自転車入門』ISBN9784907276638 > 芽瑠璃堂から。恐らく日本で買える貴重な公道思考的な考えの自転車本で非常に期待している。

 

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