マンスリーアーカイブ 8月, 2016

同一車線自動運転技術を搭載した日産・セレナに自転車を積む方法

2016年8月に日産・セレナがフルモデルチェンジをした。外観は従来型のデザインを元にしながら、流行の押し出しよりもスマートさを重視したスタイリングとなっている。今回のセレナでは、同一車線自動運転技術を搭載したグレードを発売した。2016年8月時点ではハイウェイスター・プロパイロットエディションのみで2017年3月までの期間限定となっている。 日産:セレナ ミニバン/ワゴン | 特別仕様車 | ハイウェイスター プロパイロットエディション セレナハイウェイスター・プロパイロットエディションは高速道路のみでしか使用できないが、自転車を趣味にしている人なら遠出をする時、このような機能でも楽に遠くに行け自転車に乗った時の疲労も少なくなるだろう。 自転車を趣味にしている人なら、セレナのようなミニバンなら自転車は車輪を外さずそのまま入れたいと考えるだろう。 今回のセレナは後席を畳むことはできず、荷物を積む場合は2列目はスライドで対応するしかない。自転車を積載した時のイラストは、マウンテンバイクの車輪を2列目中央の隙間に入れている。この方法は2列目に人が乗っている場合は危険なのを覚えておこう。 新しいセレナの自転車積載は2列目がたためないため、車輪を外す面倒な作業を行わないといけない。自転車を趣味にしている人はセレナを買う場合は実際に自転車を持って行き、車内に入れて吟味したほうがいいだろう。 画像の引用:日産:セレナ ミニバン/ワゴン Webカタログ トップ

BD-1の乗り換えとして新たに折りたたみ自転車を注文

折りたたみ自転車のBD-1に乗って一番良いと思ったのは、行動範囲が自由になるということだ。徒歩だと歩くのは遅すぎる、自動車は駐車問題と疲れて無理して走ったら事故のリスクが高くなるし、自分が運転しないと走らない。徒歩や自動車とは違い、自転車の利点は歩きよりも速く移動でき、輪行などで休憩していても移動できることだ。移動中も駅弁などで旅を楽しむことができ、これがなければ自転車の魅力は多いに減るだろう。 通常のスポーツ自転車なら輪行できるだけでも多くの利点を得られるが、折りたたみ自転車は気軽に折りたたんで輪行できるため、雨が降ったら別の場所に気軽に行くことができる。ネットカフェなどの仮眠でも自転車を中に入れて盗難防止を行うのもできる。 折りたたみ自転車で旅をして、折りたたみ自転車の良さは堪能していたが、BD-1自体はあまり使っていなかった。18インチと車輪が小さくクイックで安定性が低いハンドリングは、走らせて気が休まる時がなく乗っていてイライラする事もあったからだ。   車種はTern Link N8。2017年モデルが登場するためか価格が比較的安くなったのが理由だ。スポークはSAPIM製を採用し、後輪スポークの組み方がクロスしているため、恐らくホイールもそれなりに強度もあると思ったのもある。 出典:橋輪 : tern Link N8 の2016年モデルが先行入荷!【橋輪Blog】 - livedoor Blog(ブログ) 出典:橋輪 : 2016 DAHON Horize 入荷です!【橋輪Blog】 - livedoor Blog(ブログ) Dahon Horizeの場合、反フリー方向のスポークの組み方がラジアル組というスポークがクロスしていない組み方となっている。同じ組み方をしたEscape RX4のホイールのスポークを折ったことがあるので、Dahon Horizeは対象外にした。 参考:Escape RX4のスポークが折れた – シクロライダー Tern Nodeを選ばなかった理由   Link N8を買う時、最後まで悩んだのが24インチの折りたたみ自転車のNode D16だ。サイクルモードでNode D16に乗った時、大径車輪に近い安定性の高さに感動し、最初はNode D16にしようと思った。 20インチと24インチの差を実感させられる Tern Node D16 – シクロライダー しかし、Node D16を注文する直前に、自分は折りたたみ自転車で何をしたいのかを考えた時、コンパクトに折りたためるのを重視したほうが良いと思い、Link N8に変更した。 もし、自分が所有している自転車がグラベルロードと買い物用自転車だけならNodeを買ってたが、Escape RX4、Escape RX3、Umezawa・ランドナーと似たような公道仕様が沢山あるため、Nodeを買うのに躊躇してしまった。 そして、もう1つ問題になったのがタイヤラインナップの無さ。Node等の24インチはタイヤラインナップが少ない一方で、20インチはタイヤが豊富で場面に合わせやすいのもあった。 新車で初めてマトモな20インチ折りたたみ自転車を買うが、実際の性能はどのくらいあるのか。走行性能はEscape RX等の大径車輪のオンロードスポーツ自転車や、3万円小径車のAsama BETAと比較して、どれほどの性能があるかがきになる所だ。 ターン リンク N8 TERN Link N8 20インチ 折りたたみ自転車 シマノ...

5Linksの開発秘話から見る日本の自転車産業の空洞化

かつて自転車産業は日本が中心となっていたが、プラザ合意後の円高等により工場の海外移転などにより自転車産業の中心は台湾となったと言われている。自分みたいなユーザーにとって、工場の海外移転がどのような影響を与えるのがあまりわからないが、5Links2のブログを見ると、工場の移転により日本では自転車関連のモノづくりが衰退しているようだ。 アルミ製の折りたたみ自転車は「中国」か「台湾」でしか量産製造はできない 「デザインコンセプト」10 日本発の自転車とは・・・ / 5LINKS - ファイブリンクスでは、当初は日本製の折りたたみ自転車を製作しようとしたが、上手くいかない話がある。 いろいろな経緯があり、現在の私の師匠である「絹自転車」のA氏に出会うと、 「「中国」か「台湾」でしかアルミ製折り畳み自転車の量産製造はできない」 とのアドバイスをいただき、彼の工場で鉄製の構造試作車を作ってもらった後に、「台湾・中国行脚」OEM工場探しを始めたのでした。着想から4年後、2006年頃の話です。 アルミ製の折りたたみ自転車は「中国」か「台湾」でしか量産製造はできないというのは、エンドユーザーから見ると衝撃的な話だ。 台湾だと条件付きで容易に部品を作ってくれる 日本でCAD図面を使って、CNCで作ることもできますが、大量に作る場合は別にしても、少量であればかなりのコストがかかります。 以前に記載したように、台湾で開発するということは、他の量産車にも使用できる可能性のあるパーツであれば、「アルミの加工工場さん」は喜んで?作ってくれるわけです。その代わりオープンモールド(公開され他社が使ってもいいパーツ)となりますが。 「日々是改善」(ひびこれかいぜん)2 防水キャップ / 5LINKS - ファイブリンクスから引用。日本では製作を行っても製造基盤が無いため、量産数が少なくなり高価になるが、台湾だと製造基盤があるため、汎用性があり他社が使用しても良い部品なら、作ってくれるとのこと。 フレームパイプが選び放題で設計の自由度が増す から日本で「傘」(編集注:5Linksの初期のコンセプトモデル名)を作ろうとしたときに、フレームに使用するアルミ管を選択しようとしたら、単純な「円管」と「角型管」しか調達できないであろうということでシンプルな車両デザインを描いていったのですが、実際フレーム製造工場に行くと、 工場の棚(幅10m高さ3mくらいでしょうか)に、無造作に何百種類という形のチューブ(トップチューブ、ダウンチューブ等)が刺さっていて、まるでミツバチの巣のような光景を見せられたのです。 そして係の人から、「好きなパイプを選んで」と言われたのです。 変わった形状の押し出し管やハイドロフォーミング技術などを使った管が選び放題で、曲げ加工や厚み、テーパーなどもお好みで変更が効くというのです。 「デザインコンセプト」10 日本発の自転車とは・・・ / 5LINKS - ファイブリンクスから。因みに、台湾のフレームブランドのKinesisは、フレームだけでなくチューブ単位のカタログがある。ダウンチューブだけで37ページあり、様々なパイプがあるのがわかると思う。 生産国の強みはインフラを握っているということ 5Linksの開発秘話を見ると、台湾の自転車産業の強みは生産国の強みでインフラを握っていることなのではないかと思う。工場を海外に移し、生産の中心が海外になると最終的に設計から生産までのインフラを奪われ、日本で容易に生産ができなくなり消費しかできなくなる事例となるのがわかる。近年の日本は「モノづくり」を謳っているが、自転車産業は「モノづくり」を言うのは難しくなっている。安易に「モノづくり」を言う漠然としたイメージに乗るより、空洞化を行っている他の業界も「自転車産業化」してしまうのではないかと危惧したほうが良いのではないかと思う。