マンスリーアーカイブ 8月, 2017

部品のグレードの違いを実感するのはどんな所? クランク編

自分のメインメインマシンとなっているGIANT Escape RX3で不満な所の1つにギア比がある。フロントクランクはかつてロードバイクに乗っていた時のロードバイク用トリプルクランクを入れていたが、自分の使用条件からするとギア比が合わないからだ。 このロードバイク用トリプルクランクのギア比は50-39-26T。一番重い50Tは発進が重く、巡航用しか使えないが今まで使用した感覚では、公道でのサイクリングで50Tを使う場面は殆ど無かった。真ん中の39Tは平地重視で主に使用するギアだが、奥武蔵グリーンライン等のアップダウンがあるコースでは39Tは重い。一番軽いギアの26Tはキツイ上り坂だけを走るのは有効だが、やや緩い峠では軽すぎるという問題があった。 ロードバイク用トリプルクランクでは自分の使い方に合うギア比を得られないと判断して、新たにシマノ・アリビオTシリーズのクランクを購入した。 アリビオTシリーズは、マウンテンバイク用のコンポーネントグレード「アリビオ」のトレッキングバイク用シリーズ。マウンテンバイクが車体や部品が山専用に特化していくにつれてなのか、シマノはマウンテンバイク用コンポーネントグレード以外に、クロスバイクやトレッキングバイク用コンポーネントのシリーズを展開している。 http://cycle.shimano.co.jp/content/sic-bike/ja/home/components1/trekking-bike/alivio-trekking.html ALIVIO Tシリーズのクランクの価格は実売価格で8,000円以下と、この手の2ピースクランクとしては安価な部類に入る。かつて購入したSORAクランクが10,000円近くの価格と比べると、安価になったが、カタログ写真では見えない所でコスト削減している。 左が今まで使っていたSORAクランク、右が今回購入したALIVIO Tシリーズクランク。ALIVIOのほうはシャフト部分がメッキされていなく錆びやすいと思われる。 2ピースクランクは構造的に水や汚れが入りにくい構造に見えるので、組み付け時はサビ防止としてグリスを塗り、偶に分解して確認すればいい考えかもしれない。ただ、実際にコスト削減した部分を見ると考えさせられる所もあるのが正直な感想だ。 SHIMANO(シマノ) ALIVIO FC-T4060 クランクセット(48×36×26T) 175mm ブラック EFCT4060EX866CL posted with カエレバ SHIMANO(シマノ) Amazonで調べる 楽天市場で調べる Yahooショッピングで調べる

自転車の軽さは走行中よりも押している時が重要になる

自転車を選ぶ時、重要な項目の1つに車体の軽さを言う人が多い。一般的に車体は軽いほうが加速が良くて楽に走れるため軽い自転車が好まれるが、公道サイクリングでは加速が良いだけではなく、楽に押していくことができる利点もある。 車体が軽いと楽に押すことができるのを実感したのは、自分ではなくEscape RXWを所有している某Y氏。将来的に山越えだけの日本縦断自転車を作っていて、テストで写真のように荷物を装備して走った時、自転車を押す場面で車体が重くて苦労したとのことだ。 自転車に乗って上るのがツライくらいの坂を自転車押しながら歩くとなると、当然その速度は激的に下がる まして自転車に重い荷物を積んでいる場合はなおさらだ キャンプ装備の自転車を延々何kmも押して上って峠超えするなんてつらすぎる そんなことしてたら自転車ツーリングを楽しもうという気持ちすら失せてしまう 出力1人力から     自転車に荷物を積んで走るライフスタイルを行う人は、軽いギアを装着する必要がある。逆にルノー・ウルトラライト7のように、ギアが1枚しかない自転車でも上れない坂は押せば良いという考えで行けば、移動距離を伸ばすことはできるのではないかと思う。 また、カーボンフレームの軽量ロードバイクも車体が軽いため、上れない坂は押していくのも1つだろう。但しロードバイク用のビンディングペダルは歩行が難しい物が多いので注意が必要だ。 サイクリング用自転車で車体を軽くする簡単な方法は、軽量な部品を装着するのではなく、車体に装着している荷物を外すのが効果的だ。もっともサイクリングで単に荷物を外した場合はにっちもさっちも行かなくなるので、荷物の選択はよく考えて行ったほうがいいだろう。

2018年の自転車業界は電動アシストスポーツサイクル元年になるか

2018年の自転車業界で一番注目すべき所は、ロードバイクでもマウンテンバイクでもなく、電動アシスト自転車だと思う。 パナソニックの電動アシストマウンテンバイク「XM1」がいきなり登場し、TREKも日本市場に電動アシストスポーツサイクルを投入する予定があるようだ。 TREK2018ラインナップにeバイクの表記!( ´∀`) pic.twitter.com/Zhu5o6Z90i — タカハシサイクル (@takahashicycle) 2017年8月3日 また、前2輪の多目的電動アシスト自転車「TOYODA TRIKE」も2017年内に動きがあり、ヤマハからもYPJのMTBが出る噂がある。 https://www.cyclorider.com/archives/18990 電動アシストスポーツサイクルの世界が本格的に動きそうだが、ここで注意すべき部分は電動アシスト自転車は、車種ごとに特性が違う場合がある。2輪車でもオートバイは基本的に後輪駆動しかないが、電動アシスト自転車はフレームにアシストユニットを搭載し、アシストと脚力を合力してチェーンに伝えるセンターユニット(海外ではミッドドライブとも呼ばれる)方式、前輪にインホイールモーターを装着した前輪駆動方式、後輪にインホイールモーターを搭載した後輪駆動方式があり、様々な会社のアシストユニットが存在する。日本だけでも、ヤマハ(PAS・YPJ)パナソニック(センターユニット・前輪インホイールモーター・スポーツドライブユニット)BAFANG、TONGSHENG、サンスター技研、明電エコドライブ、日本電産コパルなど様々な会社のアシストユニットがある。 将来的に電動アシストスポーツサイクルを投入するのを見越して、様々な電動アシスト自転車を試乗やレンタルしていて思ったのが、アシストユニットは当たりハズレがあること。実績がある有名ブランドのヤマハやパナソニックと比べると、無名ブランドのアシストユニットはアシストがかかりが悪かったり、ペダルの踏み心地が悪いモデルもある。 因みに現時点で電動アシストスポーツサイクルでベストと言えるのはパナソニック・XM1。新型アシストユニットを搭載しているが、このアシストユニットはスポーツサイクルの用に高ケイデンスで脚を回してもアシストするのが特徴で、試乗した所、ヤマハ・YPJですら体感したことが無いパワー感を体験できる。YPJができるだけ自転車に近いフィーリングなのに対して、XM1はモーターを強調したアシストの味付けに近いと思ったほどだ。