マンスリーアーカイブ 7月, 2017

ルノーウルトラライト7で長距離走行を行うのを薦めない理由

14インチ折りたたみ自転車のルノーウルトラライトは、車体が軽く、前後輪のハブによく回るシールドベアリングを採用しているため、予想よりもスピードが出る折りたたみ自転車だ。 のんびり走るママチャリを追い抜くこともできるウルトラライト7だが、ウルトラライトで長距離を走りたいかと聞かれたら自分はNoと答えるだろう。ルノーウルトラライト7で長距離走行を行うのを薦めない理由は以下の3つが挙げられる。 乗り心地が悪い ルノー・ウルトラライト7は、14インチと通常の自転車よりも遥かに車輪が小さいため、乗り心地が硬い。小径車はスポークやフォークが短く、折り畳み自転車の場合はしなりにくい構造になっているためか、乗り心地は硬い傾向になるが、ウルトラライト7の乗り心地は折り畳み自転車の中でも悪い部類に入る。ウルトラライト7の乗り心地はソリッドタイヤに近い感覚で、最初に乗った時はパンクしているのでは無いかと思ったほどの乗り心地だった。この手の14インチ折りたたみ自転車は通常の大径車輪の自転車や20インチ折り畳み車よりも乗り心地は悪いと思ったほうがいい。 段差に弱い 一般的に車輪が大きいほど段差を乗り越えやすい。ウルトラライト7の14インチという車輪径は、歩道の段差でも場所によっては気をつけないと思うレベルだ。歩道の段差以外でも車道でたまに見る大きなデコボコを通過するにも不安を感じることがあったので注意して走らないといけない。 安定性が低い 小径車は大径車よりも安定性が低いといわれているがこれは車種にもよる。自分が所有しているTern Link N8は、街中を普通に走るには不安定さは無いと思ったが、ウルトラライト7は街中でも常に両手で抑えて走らないといけない不安定な感覚がある。これはハンドルを握っている力でわかる。これは、車輪が小さいのとチェーンステー長が短い(恐らく400mm以下)のに、やや前傾姿勢の通常のスポーツバイクポジションで乗るため後ろ荷重になりやすい、ホイールベースが短い等の理由が考えられる。 ウルトラライト7は街乗り向けで使うのが一番 乗り心地が悪い、段差に弱かったり不安を感じる、安定性が低いウルトラライト7だが、14インチ折りたたみ自転車の特性を考えれば当然のことだろう。ウルトラライト7のような超小径車折り畳み自転車はこれらの問題により長距離を行うのは厳しいと思ったほうがいい。 最近ではウルトラライト7は手放しで薦める自転車の1つになっているが、14インチ折りたたみ自転車特有の割り切りの設計に、DAHONやTernと比べた時に感じる、折りたたみステムの剛性の低さ、クイックレバー部分のデザインを通常のクイックレバーと同じ形状を流用しているため、折りたたみを頻繁に行うとイライラ感が増すなどの欠点があるため、手放しで薦める自転車ではないと思うが自分の考えだ。ウルトラライト7は折りたたみ自転車の中でも好き嫌いがわかれ、通常の自転車と比較すると潰しが効かないため、できるだけ実車を見たり、試乗会で試乗してから購入するのを薦める。 RENAULT(ルノー) ULTRA LIGHT 7 ブラック AL-FDB140 【ウルトラ7 超軽量7.4kg 超小型 14インチ折りたたみ自転車 最軽量クラスモデル登場】 前後Vブレーキシステム搭載 大型クランク採用 高さ調整機能ステム搭載 フロントクイックレリーズハブ 11260-0199 posted with カエレバ RENAULT(ルノー) Amazonで調べる 楽天市場で調べる Yahooショッピングで調べる

パナソニックの電動アシストマウンテンバイク「XM1」を発表 価格はお買い得か?

http://news.panasonic.com/jp/press/data/2017/07/jn170704-1/jn170704-1.html 電動アシスト自転車大手のパナソニックが本格電動アシストマウンテンバイクXM1が発表された。日本の電動アシストマウンテンバイクXM1が凄いのは、電動アシストスポーツ市場の規模が小さい日本で、本格的な電動アシストマウンテンバイクを出したことだろう。 アシストユニットはパナソニックの電動アシストユニットの中で日本初のスポーツタイプのアシストユニットを採用している。ママチャリタイプのアシストユニットよりも、高ケイデンスでアシストがかかるタイプとのこと。写真を見る限りでは、海外向けユニットの中でも新しいユニットに見えるがわからない。 https://eu.industrial.panasonic.com/products/e-bike-systems/center-unit-system フロントギアはシングル。センターユニットで、前多段変速を実現しているのは自分が知る限りでは、ヤマハ・PW/PW-Xぐらいで、電動アシストスポーツ自転車ではフロントシングルが一般的だ。 バッテリーはセミインテーグレッド。ヨーロッパの電動アシストスポーツ自転車では、高価な電動アシストスポーツ自転車では、フレームとバッテリーユニットが一体になったデザインが多い。バッテリー装着方法はBROSEユニットを搭載しているSpecialized Turbo Levoのような下出し方式ではなく、ダウンチューブ上部からバッテリーを装着する上出し方式となっている。 https://www.specialized.com/us/en/bikes/mountain/turbo-levo 引用:Turbo Levo pod lupou Turbo Levoのような下出し方式で気になるのは、フレームとバッテリーが一体になったデザインを採用できた一方、3kgもあるバッテリーを脱着するのが面倒なのではないかということ。写真を見るとTurbo Levoシリーズはバッテリーを充電する時はアシストユニットにある充電口から充電できるとのこと。因みにElecticBikeReviewを見ると充電器はケーブルタイプで、脱着を想定していないように思えるため、これでは日本で使うには非常に不便だろう。 https://electricbikereview.com/specialized/turbo-levo-fsr-comp-6fattie/ パナソニックのバッテリーデザインは、自然さを重視している。バッテリーデザインは、似たような考えでも会社によって違うようで、Boschは最新型のPerformance CXでセミインテグレーテッドバッテリータイプを採用可能となっている。しかし、Boschの場合はCenturion E-Fireなどのスタッカードフレームなど、トップチューブが低いフレームにも使えるようにしないといけないのか、バッテリーが入っていることが分かる形状になってしまう。 TREK Super Commuter+ 8S https://www.trekbikes.com/us/en_US/bikes/hybrid-bikes/electric-bikes/super-commuter/super-commuter-8s/p/1367000-2017/?colorCode=red https://www.centurion.de/de-de/bikefinder/find/bikes?category=33 Panasonicの場合、バッテリーを少し見せることでダウンチューブを太すぎないようにして自然なデザインになるようにしている。 コンポーネントはシマノSLXと、本格的なマウンテンバイクに使われる部品を採用している。サスペンションもSR SUNTOUR RAIDON リモートロックアウト機構付きとクロスカントリー用マウンテンバイクのサスペンションを採用している。本格的マウンテンバイクだが、オプションでスタンドもあるため街乗りも行うことができる。 本格的電動アシストマウンテンバイクが税抜き価格33万円はお買い得か? https://youtu.be/UaMUBAM7Wx8 本格的電動アシストマウンテンバイクのXM1の価格は税抜き33万円。日本の電動アシスト自転車では非常に高価だが、ヨーロッパ圏の電動アシスト自転車では、有名ブランドの電動アシスト自転車は30万円台の物はエントリーモデルなのが多い。 https://www.r-m.de Riese and Mullerは電動アシスト自転車と折りたたみ自転車がメインのドイツの自転車会社。電動アシスト自転車を見ると、40~50万円、70~80万円クラスがあるのがわかると思う。 XM1の33万円という価格は日本で売るには限界の価格なのではないかと思う。XM1よりもハイスペックの電動アシストマウンテンバイクか欲しいのなら、市場を育てるかXM1を買ってカスタムを行うのが良いだろう。

あさひが「ルイガノ」「ガノー」ブランドの国内総販売代理権を取得。ルイガノ等は今後どうなるか

自転車チェーン店「サイクルベースあさひ」で知られる「あさひ」が「LOUIS GARNEAU」 「GARNEAU」 の 日本総販売代理権を取得した。 http://www.cb-asahi.jp/news/4966/ CycloWiredによるとアキ・コーポレーションは株式会社あさひと「LOUIS GARNEAU」「GARNEAU」の日本総販売代理契約を結んだとのことで、販売代理権を譲渡したわけではない内容となっている。 http://www.cyclowired.jp/news/node/236801 ルイガノとあさひとの関係は前からあり、サイクルベースあさひ限定モデルを多く出したり、サイクルベースあさひ限定の電動アシスト自転車を出したりしていた。 http://www.cb-asahi.co.jp/louisgarneau/electric/ サイクルベースあさひがLouis GarneauやGarneauに注力していくことで気になるのが、今後の販売。Louis GarneauやGarneauブランドがあさひ専売になるのではないかと思ってしまう。 自転車小売店が自転車販売代理店を行う近い事例としてはシナネンサイクルが挙げられる。親会社が石油製品・LPガスの販売などを行う総合燃料商社「シナネン」で知られているシナネンサイクルは、EASTBOYやAIRWALK、NEWBALANCE(現在は終了)ブランドの自転車を製造し、関東圏を中心とした自転車チェーン店「ダイシャリン」を買収し、武田産業と手を組んでDAHON Internationalの販売代理権を持っているが、他の自転車店にもDahon Internationalの自転車を卸している。サイクルベースあさひのプライベートブランドの自転車の販売店を募集していて、ホームセンターのヤサカに自転車を卸している。 http://dahon-intl.jp/ http://www.cb-asahi.jp/wholesale-business/supply/ 今のところわかるのは、アキコーポレーションとルイガノがサイクルベースあさひと日本総販売代理契約を締結だけで、10月頃の発表に注目したほうがいいだろう。