マンスリーアーカイブ 6月, 2016

シートチューブが倒れるツーリング用折りたたみ自転車 WINDCOGについてまとめてみた

20インチ車輪サイズの折りたたみ自転車で主流となっているのはDAHON系統だろう。DAHON系統の折りたたみ自転車の特徴は、折りたたみサイズをコンパクトにし、跨ぎやすくしたフレーム形状となっている。そのため、通常の折りたたみ機構がない小径車と比べると、ステム長がない、シートポストやハンドルポストが長いなどの特徴がある。 DAHON(ダホン) 折りたたみ自転車 Speed(スピード) D8 20インチ 2016年モデル 外装8段変速 クロモリフレーム Matt Black KAC083 posted with カエレバ DAHON(ダホン) 2015-10-13 Amazon 楽天市場 Yahooショッピング ヤフオク! DAHONに限らずKHSやCYLVA F6F/F8Fなどの折りたたみ自転車の多くは、DAHON径のフレーム形状に似ているが、WindCogという、小径折りたたみ自転車はDAHON系のフレームとは違う構造を採用した折りたたみ自転車となっている。 出典:http://www.windcog.com/#!product/xamao WindCogは通常の小径車的なフレーム形状に見えるが横折式の折りたたみ自転車だ。通常の折りたたみ自転車ではボトルケージ台座は1つしか無いのが一般的だが、WindCogは、ボトルケージ台座が3つ装備されており、さらにフレームに輪行袋を括りつけておくことができるスペースも確保されている。上の写真の状態でも折りたたみは可能となっている。フレーム素材はA7005アルミ素材を採用している。 出典:http://www.windcog.com/#!product/xamao 折りたたんだ状態では車体サイズをコンパクトにするために、シートチューブを倒す独自機能が装備されている。また、標準装備されているセンタースタンドは折りたたみ時の自立を可能にしている。ハンドルはステムを外すような構造となっているが、どのような構造なのか気になる。 出典:http://www.windcog.com/#!product/xamao シートチューブを倒す独自機能は、折りたたみ時のスペースを減らすためだけでなく、シートアングルの変更も可能という、他の自転車では見たことがない機構が装備されている。シートアングルは2段階に変更が可能で、トップチューブ長が2種類あるため、折りたたみ自転車の問題である車体サイズが一つしか無い問題を解決している。 WindCogについては詳しい内容はまだ発表されていない。発売予定は2016年8月とのことで、今後の情報はこれから公開されるのだろう。 WINDCOG(ウィンドコグ)のオフィシャルホームです

6輪生活 ハイゼットキャディは自転車を積むのに適しているのか

ダイハツの軽商用車「ハイゼット」シリーズに新たなモデルが登場した。ハイゼットキャディは、商用車の世界では珍しい車体前方のボンネットにエンジンがある、タント系統のミニバンタイプだ。車体形状的に見ればわかる通り、ウェイクの商用車版と言えるだろう。 ハイゼットキャディがある意味凄いのは、ボンネット付き商用ワンボックスバンは日本では流行しないジンクスがあるのに登場させたからだ。 出典:http://www.daihatsu.co.jp/lineup/caddie/03_exterior.htm アメリカではダッジ・ラムバン(生産中止)やフォード・Eシリーズ(生産中止)、シボレー・エクスプレス、ヨーロッパではメルセデスベンツ・Vクラス、フォード・トランジット、フォルクスワーゲン・Tシリーズ等の、ボンネット型の商用バンが普及している。 一方、日本ではタウンエース/ライトエースノア時代のタウンエース/ライトエースバン、ハイエースレジアスのレジアスバン、バネットセレナのセレナカーゴ、デリカスペースギアのデリカカーゴ等、安全規制の関係でボンネット付き商用バンが一時期登場したが、殆どが消えていった。これは、狭い街中を走る場合はボンネット付き商用バンは取り回しが悪く、ボンネットが存在するため荷室スペースが減ってしまうのを嫌ったという見方が一般的だ。残ったモデルの殆どはボンネットが無いキャブオーバーバンとなっていった。例外は日産のNV200バネットぐらいだろう。 出典:https://en.wikipedia.org/wiki/Toyota_HiAce 日本では、ハイエースはボンネットが無いキャブオーバーバンとして知られているが、ヨーロッパのハイエースは最終型(1995~2012)ではボンネット付きだった。因みに元は1995年に登場したグランビアとほぼ同じ設計となっている。 ボンネット付き商用ワンボックスバンを、スペースの制約が大きい軽自動車で行ったダイハツ・ハイゼットキャディ。屋根が高いボンネット付き軽商用車を探すのなら類似車種のような物は三菱・ミニカトッポバンやダイハツ・ミラウォークスルーバンぐらいだが、元のコンセプトが全く違うため、このような軽商用車は殆どない。 出典:https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%A6%E3%82%A9%E3%83%BC%E3%82%AF%E3%82%B9%E3%83%AB%E3%83%BC%E3%83%90%E3%83%B3 ハイゼットキャディの一番の特徴は後席が無いことだ。全グレードに後席は装着されていない。これは恐らく意図的に行っているだろう。ハイゼットキャディよりも車体は小さく、縦置きエンジンを搭載し、室内長はハイゼットキャディよりも遥かに短い旧規格スズキ・ジムニーバンや、軽ボンネットバンのミラバン/アルトバンですら後席があるのを考えたら、後席が無いのはハイゼットキャディの乗用車版であるウェイクとの差別化だと考えるのが普通だろう。 乗用車設計を生かしたハイゼットキャディの利点 ハイゼットキャディの利点は、乗り降りのしやすさ、燃費の良さ、衝突安全性能、横滑り防止装置(VSC)の装備、衝突軽減装置のオプションなどは乗用車のウェイクを生かしたからだろう。これらのハイゼットカーゴでは得られない快適性は利点になるだろう。 乗用車設計のため狭い荷室という欠点 出典:http://www.daihatsu.co.jp/lineup/caddie/04_interior.htm 出典:https://www.daihatsu.co.jp/lineup/cargo/04_interior.htm エンジンが前に存在するハイゼットキャディはハイゼットカーゴよりも荷室は狭い。荷室長はハイゼットキャディはハイゼットカーゴよりも500mm短い。ハイゼットキャディで荷室をハイゼットカーゴ並に長くするには、助手席前倒しを行えば、1900mmと長くなるが1名しか乗れない。このため自転車を積むには基本的には前後後輪の着脱をしないといけないだろう。 荷室高に関してはハイゼットキャディは、後席を外した関係で後方アンダートランクをができた。助手席の後ろには床下に大容量の収納スペースが登場し、荷室高とアンダートランク深さを足すと1485mmになり、軽ワンボックスバンでは達成できない荷室高を確保することができる。 ハイゼットキャディはあくまで隙間商品と考えるべき ハイゼットキャディは、一番安いモデルでも車体価格が110万円を超える。軽ワンボックス商用車としては高価に感じるが、安い軽ワンボックス商用車は、シートはビニールレザーで乗用利用をさせる気をなくす貧相な内装で、ABSすら装備されていない。 それに対し、ハイゼットキャディは、シートは乗用車と同じの厚めで上下可動式のヘッドレストを採用し、内装は汚れに強い樹脂製部分を採用しつつ完全フルトリム、安全装備は乗用車並と考えると、110万円ぐらいはするだろう。ハイゼットカーゴの上級モデルは110万円ぐらいするのを思えば、このぐらいの価格は普通だ。 ウェイクよりも安いハイゼットキャディだが、普通の人が買うのならウェイクだろう。後席が無いというのは大きな欠点で、ハイゼットキャディの後方アンダートランクを使用しないのなら、荷室は後席をたたんだウェイクとあまり変わらない。ハイゼットキャディを個人で買う人は非常に割りきった使い方をする人だろう。 参考:ハイゼット キャディー|トップページ【ダイハツ】

Cannondale QUICKシリーズの2017年モデルについてまとめてみた

Cannondaleのクロスバイク「Quick」シリーズは、同じキャノンデールのクロスバイクでも、ストリート風スタイルを採用しているバッドボーイシリーズとは違い、明るめのカラーリングを採用した正統派系のクロスバイクとなっている。 クロスバイクのジャンルは、GIANT ESCAPE R3のように段差よりも舗装路の走りを優先したスピードクロスではなく、スピードと荒れた道の乗りやすさを両立したオールマイティなクロスバイクだ。ライバルは、Bridgestone CYLVA F24やTREK FX、Specialized Sirrusシリーズだろう。 ブリヂストングリーンレーベル(BRIDGESTONE GREEN LABEL) クロスバイク CYLVA(シルヴァ) F24 T.Bアイスホワイト F24396/F24426/F24486/F24546【2016年モデル】【完全組立済 自転車】 posted with カエレバ 楽天市場 Amazon Yahooショッピング ヤフオク! Cannondale Quickシリーズの解説 フレームはアルミフレームを採用している。今では安い量販店のクロスバイクでもアルミフレームを採用し、そこそこ軽量なクロスバイクが売られていて、本格的な自転車ブランドは凝った設計をしている。 Cannondale Quickシリーズは、フレームはSAVE Micro-Suspensionテクノロジーという、衝撃を和らげるフレームチューブを採用しているとのこと。また、車体に装着されているデカールは反射するリフレクトデカールを採用している。荷台や泥よけ、スタンドの装着は可能で、スタンドの装着には、スッキリとした見た目にできるインテグレートキックスタンド対応とのことだ。 Quick4のみの独自装備としては、上下異径ヘッドパーツを装備している。これはレース用モデルで採用されている自転車に多い機構。一般的にはコーナリング時の安定性に効果があるとのことだ。 フロントフォークはQuick4はカーボンフォーク、Quick5 Disc、Quick 6はアルミフォークを採用している。一般的にカーボンフォークのほうが素材特性的に振動吸収性が良いと言われている。 ブレーキはQuck4とQuick6はVブレーキ、Quick 5はディスクブレーキを採用している。Quick 5DiscのディスクブレーキはTektro M-285油圧式ディスクブレーキを採用。メンテナンス料金は他のワイヤー式よりも高くなるが、軽いタッチと効きの強さを売りにしている。 ギア比はQuick4・5Disc・6とも、クロスバイク用トリプルギア(前3段)に、ギア比が軽いマウンテンバイク用スプロケットを採用している。どれも平地から山越えまでに対応しているオールマイティなギア比だ。Quick4とQuick5Discのみ、リアスプロケットは9段となっている。 タイヤはSchwalbe Spicerを採用している。パンク対策のベルトが入っていて、タイヤサイドにはリフレクター機能付きラインが入っている良いタイヤを採用している。 タイヤ幅はQuick5 DiscとQuick 6は35cと35ミリ相当、Quick4は30cと30mm相当のタイヤ幅となっている。 こんな人にQuick4をお勧めする理由 Quick4がお薦めな人は、Quickシリーズの中でも舗装路での走りを重視したモデルが欲しい人だろう。Quick4のみの上下異径ヘッドや他のQuickシリーズよりも細いタイヤ幅は、安定性よりも走りを重視する人向けだろう。 こんな人にQuick5 Discをお勧めする理由 Quick5 DiscはQuickシリーズで唯一、油圧式ディスクブレーキを採用している。ディスクブレーキは天候に左右されず高い制動力を得られるので、メンテナンスコストが高くなってもディスクブレーキの良さが欲しい人向けだろう。 こんな人にQuick6をお勧めする理由 Quickシリーズを買う時、取り敢えず明確な理由が無かったり、初心者向きのモデルが欲しいのならQuick6で良いだろう。タイヤ幅は35ミリ相当とシティサイクル並に太いので、スポーツ自転車になれなくても、タイヤの太さが安心感をもたらしてくれる。なれたらタイヤを細くして軽快性を重視するのも1つだ。メンテナンスコストもシンプルなVブレーキを採用しているため、比較的安価にメンテナンスすることができるだろう。 参考:www.cannondale.com/ja-JP/Japan/Bike/ProductFamily?Id=e2c6fcce-cd71-45ec-89b4-6eedd7593332