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ホダカ展示会2021 KhodaaBloom編 MAVICとコラボしたディスクロードや650Bホイールを採用したオールロードが登場

ロードバイクを中心に有名な「KhodaaBloom」や、グラベルロード、マウンテンバイクで有名な「NESTO」で知られているホダカが、KhodaaBloom、NESTOプレミアムモデル、P&P COMPONENTSの展示会を開催。今回はロードバイクやクロスバイクで有名な、Khodaa-Bloomの新モデルを紹介。 650Bホイールを採用したオールロードタイプのクロスバイク「KESIKI」 KhodaaBloomのクロスバイクで新たに登場したのが「KESIKI」。スポーツ志向が強かった近年のKhodaaBloomとは変わって、日々の生活に溶け込むライフスタイルバイクとなっている。 650Bホイールに対応したシンプルなデザインのアルミフレーム、アルミフォークには、KENDA K-1082 27.5×1.75インチタイヤを搭載し、街中、サイクリングロード、砂利道まで走る場所を選ばない。ブレーキはシマノ UR300油圧ディスクブレーキで、クランクはシマノ FC-TY501-2 46-30T。リアスプロケットはシマノ HG200-8 12-32T 8速。ライトやキックスタンドが標準装備しつつ、価格は5万9000円(税抜、以下同)とお手頃だ。 お手頃価格で乗れるオールロード「KESIKI DROP」 KESIKIをベースにドロップハンドル化を行ったのが「KESIKI DROP」。メインコンポーネントはシマノ CLARIS仕様で、クランクはシマノ FC-TY501-2 46-30T。リアスプロケットはシマノ HG200-8 12-32T 8速。ブレーキはTEKTRO MD-C550機械式ディスクブレーキ。街乗りから砂利道まで気軽に楽しめるドロップハンドルのオールロードながら6万9000円と手頃な価格を実現した。 超軽量ミニベロ「RAIL 20」が復活 2020年モデルではカタログ落ちだった、KhodaaBloomの超軽量ミニベロ「RAIL 20」が復活。ハブはオリジナルシールドベアリングハブに変わる等、細かいところは変更されているが、車体重量は8.4キログラムを維持している。価格は6万2000円。 5万円台のクロスバイクでもロングライドが楽しめるのを目標にした「RAIL ACTIVE」 KhodaaBloomの軽量クロスバイク「RAIL 700」シリーズに新たに登場したのがRAIL ACTIVE。5万2000円と低価格ながら、前後1900グラムのホイール「P&P COMPONENTS WH-A1800R」や、軽量タイヤ「MAXXIS DETONATOR 700×32C」を採用し、性能も拘っている。ブレーキはシマノ BR-T4000Vブレーキで、クランクはシマノ FC-TY501-2 46-30T。リアスプロケットはシマノ HG200-8 12-32T 8速。ライト、キックスタンドは標準装備となる。 MAVICとコラボレーションしたディスクロードバイク「STRAUSS DISC RACE」 STRAUSS DISC RACEは、自転車用ホイールで有名な「MAVIC」とコラボレーションを行ったモデル。スペックはSTRAUSS...

ホダカ展示会2021 NESTO編 シマノGRXを搭載したグラベルロード「KING GAVEL」や新型MTBが登場

ロードバイクを中心に有名な「Khodaa-Bloom」や、グラベルロード、マウンテンバイクで有名な「NESTO」で知られているホダカが、Khodaa-Bloom、NESTOプレミアムモデル、P&P COMPONENTSの展示会を開催。今回はグラベルロードやマウンテンバイクで有名な、NESTOプレミアムモデルの新モデルを紹介しよう。 シマノGRXを装備した15万円台のグラベルロード「KING GAVEL」 NESTOのグラベルロードバイク「GAVEL」シリーズに、新たに上級モデルの「KING GAVEL」が登場した。 コンポーネントはシマノ・GRXシリーズ。クランクはシマノFC-RX600 40Tで、スプロケットはシマノCS-M5100-11 11-42T。リアディレイラーはシマノ RD-RX812で、デュアルコントロールレバーはシマノGRX600で、ブレーキ本体はシマノBR-RX400油圧ディスクブレーキとなる。 KING GAVELのカラーリングはプラチナシルバー/ブラックグラテーションのみ。フレームやホイール、タイヤはGAVELと同じだ。価格は15万8000円(税抜、以下同)。 手頃な価格で乗れるシクロクロスレーサー「CLAUS」 NESTOのシクロクロス「CLAUS」シリーズに、新たにアルミフレームモデルの「CLAUS」が登場。上位モデルであるカーボンフレームのCLAUS PROはフレームセットのみの販売だが、アルミフレームのCLAUSは完成車とフレームセットの2種類を用意している。 完成車に装着されているコンポーネントはシマノ・GRXシリーズ。クランクは40Tで、スプロケットはシマノCS-M5100-11 11-42T。リアディレイラーはシマノ RD-RX812で、デュアルコントロールレバーはシマノGRX600。ブレーキ本体はシマノBR-RX400油圧ディスクブレーキとなる。価格は完成車が16万7000円。フレームセットは5万4000円。 レース仕様のアルミクロスカントリーMTB「TRAIZE XC」 マウンテンバイク「TRAIZE」シリーズには、新たに29インチタイプのクロスカントリーMTBの「TRAIZE XC」が登場した。 フレームは、ドロッパーシートポストに対応し、レースシーンの最新トレンドを取り入れているのを売りにしている。フロントサスペンションはSR SUNTOUR RAIDON 32 エアスプリング リモートロックアウトを搭載。コンポーネントは、リアディレイラー、スプロケット、チェーン、シフトレバー、ブレーキレバー、ブレーキまでシマノ DEORE M6100を採用。ギアはフロント32T、リアスプロケット10-51T 12段変速。 価格は完成車で14万5000円。フレームセットは3万6000円となる。 シマノ DEORE M6100を採用した「TRAIZE PLUS」 27.5+MTBのTRAIZE PLUSは、カラーがストーンベージュに変更され、シマノ DEORE M6100仕様になった。フロントフォークはSR SUNTOUR XCR34エアスプリング リモートロックアウトを搭載。 コンポーネントは、リアディレイラー、スプロケット、チェーン、シフトレバー、ブレーキレバー、ブレーキまでシマノ DEORE M6100を採用。クランクは32Tで、リアスプロケットは10-51T 12段変速。シートポストは125ミリトラベルのドロッパーシートポストとなる。価格は13万6000円。 フレーム設計変更+ディスクブレーキモデル追加のLIMIT2 エントリークロスバイクの定番モデルとして知られている「LIMIT2」は、フレームを変更。今までのサイズは400mm(150-165cm)、440mm(160-175cm)の3サイズ展開だったが、2021年モデルでは、380mm(145-162cm)、440mm(160-175cm)、500mm(173-190cm)と、一番大きいフレームと一番小さいフレームのサイズを変更し、3サイズながら適応身長を広げた。 また、LIMIT2には、新たにディスクブレーキ仕様が登場。ブレーキは機械式ディスクブレーキのシマノBR-TX805を搭載。価格は5万3000円とお手頃価格なのも特徴だ。 ALTERNA DISCは新カラーが登場 クラス最軽量が売りのレーシングディスクロードバイク「ALTERN DISC」には、新カラーとして「サンドブラストアルマイトシルバー」が登場。価格は他カラー(マットブラック、レッド)よりも6000円高い14万5000円。 https://www.cyclorider.com/archives/40760 関連リンク NESTO

E-Bikeでよく見る定格出力と最大出力の違いとは? その違いを徹底解説

E-Bikeニュースやバイヤーズガイドで注目されているパーツと言えばドライブユニット(モーター)だろう。E-Bikeのカタログを見ると様々なスペックが書いてあるが、自動車やオートバイと同じく出力が書いてあるが、それらの乗り物と違うのは定格出力表示だろう。 定格出力とは「指定された条件下で機器類が安全に達成できる最大出力」で、モーターの力を維持できると思えばいい。 日本では、電動アシスト自転車のアシストに関する法律は、人力とモーターのアシスト比で決めているのに対し、ヨーロッパのE-Bikeは、法律でモーターの連続定格出力が最大250W以下と定められている。そのため、殆どのE-Bikeは定格出力250Wのモーターを搭載している。 ここで注意したいのは、定格出力は実際の最大出力を表しているわけではない事。例えば急な坂を登る時等、脚の回転を速くしてパワフルに漕いだ場合、モーターは一時的に定格出力を超えてパワフルにアシストを行う。 最大出力を表示している会社は殆どないが、定格出力250WクラスのE-Bikeの場合、メーカーやモデルにもよるが、最大出力は400Wから600Wほどのパワーを発揮していると思えばいい。(メーカーやサプライヤーに確認済) また、一般的な電動アシスト自転車(いわゆる2軸式)は、定格出力250Wクラスで、トルクは100Nmと強いが、アシストを行うケイデンスが低いため、絶対的なパワーは定格出力250WクラスのE-Bikeよりも劣るとのこと。自動車で言うと高回転高出力の乗用車のエンジンと低回転高トルクのトラックのエンジンが違うような物だ。 因みに人間の脚力に関しては一説で、一般の人が自転車で常時出せるのが100Wで、サイクリングが趣味な人が常時出せるのが200W。一般の人が瞬間的にパワーを出せるのが500Wから800Wほどで、ロードレース選手が瞬時にパワーを出すのは2000Wと言われている。因みにトルクは最大クランク軸で約160Nm(論文 電動アシスト自転車用統合シミュレータの開発から:PDF)とのこと。 海外のE-Bikeには、アシスト力は人力に対し最大で3倍から4倍のアシストを行う物があるが、最終的にはドライブユニットの最大パワーと最大トルク以上は出すことができない事を覚えておこう。 定格出力250WのE-Bikeと最大出力240WのE-Bikeの違いは? 定格出力250WクラスのE-Bikeの殆どは最大出力表示はないが、定格出力表示のみでも問題なかった。しかし、Specialized Turbo SLシリーズの登場で、最大出力と定格出力の違いを理解する必要が発生した。 写真のSpecialized製E-ロードバイク「S-Works Turbo Creo SL」に搭載されているドライブユニット「Specialized SL1.1」は、最大出力240Wで定格出力表示は無い。因みにSpecializedは定格出力ではなく、最大出力表示を行っている珍しいブランドだ。   最大出力とは一時的に大きな力を出せる出力で、定格出力とは違う。そのため、定格出力250WのE-Bikeと最大出力240WのE-Bikeの走りは全く違う。8月にBESV PS1(定格出力250W)、Corratec E-POWER X VERT CX(定格出力250W)、Specialized S-Works Turbo Creo SL(最大出力240W)の3台をB.B.BASEに載せて、房総半島でサイクリングを行った。 定格出力250WのE-Bikeは、脚の回転を速くしてパワフルに漕いだ場合、モーターも反応してアシストを強くし併せて追従するが、最大出力240WのSpecialized Turbo Creo SLは、同じく脚の回転を速くしてパワフルに漕いでも、モーターアシストは追従せずフラットにアシストを行う感覚だ。   最大出力240WのSpecialized SL1.1のアシストは、脚力の底上げに近いフィーリングだ。ドライブユニット単体で見た限りではカタログ値、体感共ともパワーやトルクは薄い。しかし、ライダーのペダリングに追従するような自然なアシストにすることで、無意識に人力自転車に近い感覚で気持ちよく軽く漕ぐことができる。また、車体重量を従来のE-Bikeよりも軽くすることで車体性能を向上させ、人力自転車のような自然なフィーリングを実現した。 これにより、誰でもパワフルなペダルバイク(人力自転車)を体験できるE-Bikeという独自のキャラクターを得る事に成功。各方面で注目されている。 因みにS-Works Turbo Creo SLに関しては、カーボン製のフレームにカーボン製ホイールを採用し、車体重量は12.2キロとE-Bikeとしては非常に軽い。車体性能も非常に高く、直ぐにアシストが切れる時速24キロ以上で走ることができる。そのため、房総半島サイクリングでは他のE-Bikeに合わせる時、アシストモードを意図的に弱めにして、ポタリング感覚で走っていた。 定格出力表示と最大出力表示で注意したい事 定格出力表示と最大出力表示で注意したいのは、定格出力と最大出力を混同しない事。先程書いたとおり、定格出力と最大出力は条件が違うため比較にならない。 しかし、実際は最大出力と定格出力は混同している事が多い。特に、最大出力240WのSpecialized SL1.1モーターは、検索すればわかるが、殆どのメディアが最大出力240Wを”定格出力”240Wと表記したり、”最高出力は240Wと他社のドライブユニットと遜色ない”と書く人もいるなど、他のドライブユニット(恐らく定格出力250WクラスのE-Bike)と同じパワーを持っているという内容が多いため注意しよう。 もし、最大出力240WのSpecialized SL1.1モーター搭載車(Turbo Creo SL、Turbo Levo SL、Turbo Vado SL)を買うなら、絶対に乗ってみることをお薦めする。 関連リンク Specialized

GIANT/Livのクロスバイク 2021年モデルまとめ スポーティモデルからE-Bikeまでまとめて紹介

世界最大規模の自転車メーカーの1つとして知られている台湾の自転車メーカー「GIANT」。特にベストセラーのスポーティなEscape R3や、太いタイヤや安心感が高いGRAVIERが有名で、その他にも様々なクロスバイクを用意しています。さらに、女性専用ブランド「Liv」もラインナップもあるのが特徴です。 今回は、GIANTのクロスバイクや選び方をまとめて紹介。他にも、クロスバイクだけでなくフラットバーロードバイクの「FORMA」や、街乗りマウンテンバイク「SNAP」も紹介し、GIANTのクロスバイクとの違いも解説します。 ジャイアントのクロスバイクの特徴 GIANTのクロスバイクの選び方 GIANTのクロスバイクは、舗装路を軽快に走行するモデルを中心にラインナップも豊富なのが特徴。 「Escape Rシリーズ」「CROSTAR」「Escape RXシリーズ」といったクロスバイクは、軽い車体にロードバイクにも採用されている700Cサイズのホイールに細いタイヤを組み合わせる事で、舗装路を軽快に走行したい人にお薦めです。 タイヤが細いのに不安がある、太いタイヤで安心感を重視したい人は「GRAVIER」シリーズがお薦め。27.5インチに45ミリ幅タイヤと、一般的なクロスバイクよりも幅広なタイヤにより、砂利道走行や、乗り心地、耐パンク性能が向上し、安定感があり幅広い楽しみ方ができます。 新たな主流になりつつある「E-Bike」も用意 モーターの力により、人力自転車では大変な上り坂を平地のようにスイスイと走行でき、発進が楽なのがE-Bike。オートバイに近い乗り物では思う人もいますが、E-Bikeは自転車のカタチをしたパワードスーツであり、全く別の乗り物です。 E-Bikeの利点は、モーターの力で誰でも気軽にサイクリングを楽しむ事ができ、行動範囲が広がること。欠点は車体価格が28万円から(Escape RX-E+)と高価な所と、車体重量が20キロ近くあるため、輪行(自転車を分解して、専用の袋に入れ、公共交通機関で移動する)が非常に難しい事。輪行に関しては、ヤマト運輸のらくらく家財宅急便等を使う方法もあります。予算に余裕があるのならE-Bikeから始めるのをお薦めします。 女性専用ブランド「Liv」をラインナップ GIANTのサブブランド「Liv」は、女性のためのサイクリングブランドをコンセプトにした自転車、自転車用品ブランド。身長150cm以下の小柄な女性も含め、全ての女性が無理なく乗れる設計が特徴で、車体(フレーム)や、女性の肩幅に合わせて最適な幅にしたハンドル、女性の骨格や乗車姿勢を考慮し、サドル幅や座面の柔らかさを、車種毎にチョイスしたサドル等を採用しています。 GIANTのクロスバイクでは、Escape R3/R3 Disc、Escape RX3/RX Disc、GRAVIERシリーズ、E-BikeのEscape RX-E+にLivブランドを用意しています。 GIANT/Livのクロスバイクの全モデルを紹介 GIANT Escape R3 Escape Rシリーズは、GIANTのクロスバイクの中で街乗りや気軽なサイクリング向けのモデル。その中でもEscape R3は、GIANTのベストセラークロスバイクで、舗装路を軽快に走行するスポーツモデルではお手頃価格で購入できるのが特徴です。細いタイヤと軽い車体、前3段、後ろ8段の24段変速や簡単にホイールが外せるため、サイクリング入門車としても支持されています。2021モデルよりXXSサイズを追加し4サイズラインナップ。重量は10.7キロ (465mm)。 車体は ALUXX-Gradeアルミフレームと、 クロモリ製フロントフォークの組み合わせ。コンポーネントはシマノ ALTUSで、クランクは PROWHEEL SWIFT 48/38/28T、スプロケットはSHIMANO HG41 11-32T 8速。ブレーキはTEKTRO RX1 Vブレーキ。タイヤはGIANT ESCAPE R TIRE 700x30C。価格は5万2000円(税抜、以下同)。 Liv Escape R3 Liv Escape R3 Wは、GIANT Escape R3の女性専用バージョン。コンセプトはGIANT Escape R3と同じですが、跨ぎやすく女性の体格に合わせた車体(フレーム)に、女性の骨盤に合わせた幅広で柔らかいサドル、靴底を痛めにくいペダル等、女性専用部品を採用しています。 車体は ALUXX-Gradeアルミフレームと、...

ヒルクライムでE-Bikeのバッテリーはどれだけ持つか? Corratec E-POWER SHAPE PT500で柳沢峠ヒルクライムテスト

E-Bikeサイクリングが、ペダルバイク(人力自転車)と大きく違うのは、坂道が苦にならないこと。E-Bikeでヒルクライムサイクリングは定番となっており、E-Bikeの実力を調べるために、様々なメディアでヒルクライムテストを行っている。そこで、シクロライダーでもE-Bikeヒルクライムテストを実施することとなった。 今回E-Bikeのヒルクライムテストを行ったのは柳沢峠(やなぎさわとうげ)。山梨県甲州市にある柳沢峠は、国道411号(青梅街道)が通り、青梅街道の最高地点として知られている。標高1472メートルで、ハードなサイクリングコースとして有名だ。 柳沢峠を選んだ理由は、かつては、ロードバイクで何回も上った事がある峠だということ。人力ロードバイクで走行した事がある峠をE-Bikeで走ってみたらどうなるのか試す狙いもある。 今回のテストで使用するE-BikeはクロスバイクタイプのE-Bike「Corratec E-POWER SHAPE PT500」。すっきりした見た目を採用するために、内蔵されているバッテリーは500Whの大容量バッテリー「Bosch PowerTube 500」を搭載することで、最大航続距離は160キロを実現し、長距離サイクリングにも対応している。価格は29万8000円(税抜)。 コースは、青梅駅からスタートし柳沢峠まで行くルート。自転車NAVITIMEで調べた所、総距離約58キロ、獲得標高1618メートルと、それなりにハードなコースだ。 青梅~柳沢峠ヒルクライムテスト   午前4時50分に青梅駅からスタート。Corratec E-POWER SHAPE PT500に装着されているディスプレイ「Bosch Intuvia」には、走行条件に応じて航続距離表示が変化する。電源を切ってもいままでの走行条件を覚えている仕様で、ディスプレイ内に表示されている航続距離はカタログ値よりも多い。これは、今まで走っていた道が平地でバッテリーの消耗が抑えられていたのもあるだろう。 柳沢峠まで走るこのコースの特徴は、平地が殆どなく上り坂がメインなのが特徴。その中でも青梅駅から奥多摩駅までは緩やかな上りだ。Corratec E-POWER SHAPE PT500に搭載されているBosch Active Line PLUSは、アシスト力が弱い順にECO/TOUR/SPORT/POWERの4つのモードが用意されており、今回はTOURモードをメインに上ることとした。 5時20分にハイキングで降りる人が多い事で有名な御嶽駅に到着。緩やかな上りを殆ど上っていたが、法律上アシスト力が弱くなる時速20キロ以上で常時走行していたため、メーター上の航続距離は減るどころか、むしろ増えている。緩やかな道では、バッテリーの消耗は抑えられているのがよく分かる。 筆者はこのテストを行うために、午前3時30分に起きて実施している。ロードバイクやクロスバイクといった人力自転車だと、寝不足等でちょっと体調が悪いだけで、通常時よりも速度が落ちてしまうが、E-Bikeのモーターアシストにより、寝不足程度では苦にならずに、サイクリングができる。 また、長距離ヒルクライムを行っているのに、人力自転車と比較して非常に気が楽。今回のテストでは平地は時速20キロ前半で走行しているが、モーターアシストのおかげで身体的、精神的にも余裕がああり、体感的に速く感じる。そのため、所々で景色を見つつ止まりながら走行していた。 6時5分に奥多摩駅に到着。ここまで平均時速20キロほどで走行しているが、体力面に問題はない。航続距離に関しては緩やかな上り坂のおかげで減少している。 奥多摩駅から奥多摩湖までの道は、坂が急になるだけでなく、所々にトンネルが登場する。この場所上り坂とトンネルのおかげで自転車ではあまり走りたくない場所だ。しかし、E-Bikeだと、このように走るのが嫌な場所は、アシストを強くして素早く走れる。 Corratec E-POWER SHAPE PT500に搭載されているドライブユニット「Bosch Active Line PLUS」のスペックは、定格出力250W、最大トルク50Nm。街乗りや舗装路でのサイクリング向けのユニットだ。E-MTB用のシマノ・STEPS E8080(定格出力250W、最大トルク70Nm)やBosch Performance Line CX(定格出力250W、最大トルク75Nm)などパワフルなユニットと比較するとマイルドに感じるが、長いヒルクライムでも必要にして十分なアシスト性能だ。 上り坂を難なくクリアし、6時35分に東京都の貴重な水源として有名な奥多摩湖に到着。人力自転車の場合、青梅から奥多摩湖は十分に準備を行って走るイメージだが、E-Bikeだと庭に近い感覚で行くことができる。航続距離表示は長い坂を上ったため、奥多摩駅と更に比較して少なくなっているのがわかるだろう。   奥多摩湖を抜けて、大菩薩ラインに入り、長い上り坂が始まった。ロードバイクなどの人力自転車の場合、奥多摩湖で相当消耗しており、ここからは時速10キロ程度でゆっくりと走っている状況だ。しかし、Corratec E-POWER SHAPE PT500は電池が切れるまで平地のポタリングのように走れる。 もっとも、上り坂が増えているため電池の消耗を減らすために、アシスト力を不必要に使わないで走る必要がある。Bosch Intuviaディスプレイ右上にあるドライブユニットの出力レベルの見つつ、ペダリングするのが良いだろう。 この出力レベルを見てわかった事は、ある程度軽いギアでクルクルと漕いだほうが程々のアシスト力で長時間アシストしてくれる事。重いギアにして漕いだ場合、力強いアシストが必要だと判断して、パワフルにアシストしてくれるが、電池の消耗も激しくなるため、不必要に力強いアシストを使わないで走行しよう。   7時45分に道の駅たばやまで休憩。メーターで表示されている航続距離を確認すると、奥多摩湖で見た数値とあまり変わらない事がわかるだろう。これは、坂道が緩いのと、不必要に強力なアシストを使わなかったため。疲労感に関しては、人力自転車の時の強烈な疲労感と言うよりも、程よい疲労感に近い。 道の駅たばやまから柳沢峠まで約17キロで、獲得標高は895メートル。航続距離表示を見た限りでは、余裕をもって柳沢峠まで行くことができると思うかもしれない。しかし、ここから先は殆ど上り坂。E-Bikeは上り坂になるとバッテリーの消耗が激しくなるので、過信ないで走行することにした。 8時45分に、アマゴの釣り場やキャンプ場が近くにある「ドライブインふるさと」周辺で休憩。さすがに、足が少し疲れてきたが、観光できるぐらいの脚力は残っている。しかし、バッテリーの消耗は激しく、道の駅たばやまから約11キロ走行するだけで、航続距離が目に見えて減っていった。 航続距離の減りを気にしながら、柳沢峠頂上まで走っていく。時速15キロから16キロほどで上る状況で、疲労感は増えているが、周りの景色をみるほどの余裕は残っている。これが人力自転車だと、周りの景色を見る余裕が無く、一回休むと二度と走りたくないと思う状態だろう。 そして9時20分、ついに柳沢峠に到着。途中でバッテリーも切れずに柳沢峠までたどり着いた。 柳沢峠ヒルクライムでバッテリーはどのくらい残った?平均速度や走行時間は? 今回の柳沢峠ヒルクライムテストでバッテリーはどのくらい残っているのか気になるだろう。Bosch Active Line PLUSはバッテリー残量のパーセンテージ表示が無い代わりに、航続距離表示がある。 航続距離表示はパワフルなモードから順に、TURBOモードで7キロ、SPORTモードで9キロ、TOURモードで11キロ、ECOモードで20キロ。TURBOモード、SPORTモード、TOURモードの航続距離が殆ど変わらないのは、高い負荷の場面では電流の出力に依存するためとも言われている。ECOモードの航続距離が他のモードよりも多いが、ECOモードで上った場合、TOURモードよりも遥かに弱いアシストなのもあるだろう。 バッテリー残量メモリは2個になっているが、柳沢峠頂上少し前から2メモリになっているため、実際は1.6メモリ程度だろう。 走行時間は停車中の時間はカウントしていない状態で約3時間。平均速度は時速20キロ。今回、万が一の電池切れを考えて、サポートカーも来てもらったが人力自転車よりも遥かに速いのに驚いていた。 E-Bikeのヒルクライムの疲れ方はどんな感じ? E-Bikeは、人間の脚力をモーターで”補助”するため、アシストはあくまでも手助けの役割しか持っていない。運動になるが、人力自転車のような強烈な疲れで観光や景色を見る楽しみができないという疲れ方ではなく、観光や景色を見る楽しみが残っている疲れだ。 また、モーターアシストにより、精神的不安感が無いため、体力の過度な消耗を気にしないで走れるのも大きい。人力自転車の場合。体力の消耗が不安になった場合、スピードを落とす事があるが、E-Bikeは体力の消耗を気にせず走るため、想像以上に運動しているのだ。 500Whバッテリー1本の獲得標高はどのくらい? 今回のヒルクライムテストでは、柳沢峠を下りそのまま青梅駅まで帰るのではなく、山梨県北都留郡小菅村と山梨県大月市の間にある「松姫峠」(標高1250メートル)を上る事にした。柳沢峠を17キロほど下り、道の駅たばやま近くで止まった時、航続距離が増えていたため、バッテリーが切れるまでどれだけ走れるのか気になったのと、サポートカーのドライバーがE-Bikeで上ってみたいと言うことで交代した。     航続距離表示は20キロ以上あったが、松姫峠頂上(バス停)まで僅か1~2キロの所で電池切れとなった。その後、獲得標高を計算した所、約2400メートルと判明。E-MTBの場合、同容量(500Whクラス)のバッテリーを搭載した場合、獲得標高は1500メートルが多い。 E-クロスバイクのCorratec E-POWER SHAPE PT500がこれだけ上れたのは、車体の要因が大きい。平地ではTOURモードでも普通に4漕ぎ程度で時速24キロまで出て、上り坂もE-MTBよりも車体が軽く、舗装路用のタイヤで軽い力で上れるため効率が良いのもあるだろう。 初心者はE-Bikeでハードなヒルクライムが楽しめる? E-Bikeは初心者でもハードなヒルクライムが楽しめる。しかし、ここで注意したいのはバッテリー容量だろう。 E-Bikeの航続距離はバッテリー容量で決まる。初心者の場合、サイクリング経験者よりもモーターアシストに頼るため、バッテリーの消耗が激しくなる。そのため、E-Bikeでロングライドを楽しみたい初心者は、大きいバッテリーを搭載したE-Bikeを買うのをお薦めする。バッテリーの容量はWhで表すのが一般的で、日本市場では300Whから630Whまでの容量がメイン。舗装路の峠道やロングライドを楽しみたい人の場合、クロスバイクタイプで最低でも400Whは欲しい。できれば500Wh以上のバッテリーを搭載したE-Bikeをお薦めする。 今回のヒルクライムテストで実感したのは、E-Bikeは初心者やサイクリング経験者も坂道が楽しくなる事。初心者は辛い坂道が楽に走る事ができ、人力自転車でも坂道が走る事ができるサイクリング経験者の場合、モーターアシストの余裕を活かして、今まで気になっていた細い道を走ったり、観光が楽しめるだろう。 (参考)Corratec...

SpecializedのE-Bikeで誰もがしまなみ海道を楽しめる「Turbo Experience Station Shimanami」がスタート

スペシャライズドジャパンは9月2日、しまなみ海道の真ん中にある大三島のサイクリング総合施設WAKKA、「自転車って、楽しいね!」をテーマに活動を続けるサイクルショップ「B-shop OCHI(ビーショップオチ)」、自転車メーカー「SPECIALIZED(スペシャライズド)」が"e-Bike Turbo"を通して、しまなみの魅力を余すことなく体験するサービス「Turbo Experience Station Shimanami(ターボ・エクスペリエンスステーション・しまなみ)」プロジェクトを開始すると発表した。 スペシャライズドは、Turboを使った新しいアクティビティを広めていくため、日本全国で"Turbo Experience Station"プロジェクトを開始する。 先駆けとして、サイクリストの聖地と名高い、しまなみ海道の真ん中にある大三島のサイクリング総合施設WAKKA、サイクルショップB-shop OCHIと協力。2020年9月5日(土)よりプロジェクトを開始する。 「WAKKA」は、しまなみ海道の中間地点である大三島で、旅行を総合的にサポートする総合施設。増加するしまなみ海道の観光客数に対して、総合的なサービスを提供する施設が少ない、全長70kmあるサイクリングロードにおいて適切な休憩地点やサポートサービス、インバウンドの受け入れ体制が足りていないなどの問題を解決すべく、しまなみ海道の真ん中である大三島にオープンした。 ホテルはコテージ・テント・ドミトリーを用意し定員34名で自転車持込が可能。また、サイクリスト専用タクシー(最大7名+自転車7台、乗客のみ9名積載可能)や、サイクリスト専用ボート(最大5名+自転車5台、乗客のみ9名積載可能 施設内に乗船所あり)を用意している。 WAKKAでレンタルできるE-BikeはVado SL 4.0(Sサイズ5台/Mサイズ4台/Lサイズ1台)。Turbo Vado SLは、SpecializedのE-ロードバイク「Turbo Creo SL」、フルサスE-MTB「Turbo Levo SL」に搭載されている軽量ドライブユニット「Specialized SL1.1」(最大トルク35Nm)を搭載することで、車体重量は14.9キロを実現。その軽量性からアシストが切れた場合でもスポーツバイクのライドフィールを損なわず、ライドを楽しむことができるのを売りにしている。バッテリーの容量は320Whで最大航続距離は130キロを実現した。 メンテナンスは愛媛県西条市にある「自転車って、楽しいね!」がキャッチフレーズのB-shop OCHIで定期点検を行っている。 レンタル料金は2時間2000円(税込)。延長料金は1時間1000円から。その他、事前予約制のカスタムガイドツアーや各種サポートサービスも用意している。予約は電話かメールで行っている。 関連記事 https://www.cyclorider.com/archives/44176 関連リンク スペシャライズド WAKKA WAKKA レンタサイクル(SPECIALIZED turbo EXPERIENCE STATION)  

シールド付き自転車ヘルメット4選 目を守り安心してサイクリングが楽しめるヘルメットを紹介

サイクリングを行う時に、できるだけ被るべきと言われているのがヘルメット。ロードレース用からマウンテンバイク用、街乗り用まで様々なヘルメットがあるが、近年注目されているのがシールド付きヘルメットだ。 シールド付きヘルメットは、オートバイ用ヘルメットのように、視覚付近にシールドを装着したタイプのヘルメット。最初はロードバイクのタイムトライアルレース専用モデルで装着されたのがメインだったが、近年では一般的なスポーツ自転車用ヘルメットや、街乗り向けヘルメットでも装備されているのが増えている。 自転車用ヘルメットのシールドの効果は、虫やゴミ除け、防風、雨の3つがある。自転車で走行していると虫が顔にめがけて飛び込んできたり、ゴミが入る場合がある。このような場合、アイウェアを装着していないと目に入ってしまい運転できない危険がある。また、風の強い日や下り坂を走行する際は、メガネを掛けていても、風が目に染みる。 そんな場合、アイウェアを装着するのが一般的だが、価格が高い、かけた時のデザインが気になる、メガネを装着している場合、度付きのアイウェアを探す必要があるなど、欠点が少なくない。 しかし、シールド付きヘルメットなら、アイウェアが無かったり、メガネを装着したままシールドの恩恵を受けられる。 また、シールド付きヘルメットは雨の中を走るときにも有効。メガネを掛けた状態で雨の中を走行すると、眼鏡に水滴が付いてしまい視界不良になり走行できないが、シールドだと、水滴が流れて視界を確保してくれるからだ。 シールド付きヘルメットを購入する際、注意したいのがサイズ選び。小さめのヘルメットを手に入れて被れたとしても、顔とシールドの隙間が少なすぎて違和感があったり、メガネが入らない問題が発生する。特にフリーサイズの場合は注意が必要だ。 ここでは、シールド付きヘルメットの中でも、注目のモデルを4つほどピックアップ。街乗り用からJCF(日本自転車競技連盟)公認の競技用ヘルメットまで4種類を紹介しよう。 BBB インドラ フェイスシールド オランダのサイクルパーツ総合ブランド「BBB(ビービービー)」の大型シールド付きヘルメットが「インドラ フェイスシールド」。ヘルメットのデザインは街乗り向けで、こめかみや後頭部もしっかりと覆うタイプで、通常のヘルメットと比較して40%耐久性が増している。 サイズは Mサイズは54-58cm、Lサイズは58-61.5cmと2種類用意。日本での輸入代理店はライトウェイプロダクツジャパン株式会社。価格は2万8000円(税抜、以下同)。 リンク:BBB GIRO VANQUISH MIPS VANQUISH MIPS AFはエアロタイプのロードサイクリング用ヘルメット。エアロ効果や軽さを重視したハイエンド用ヘルメットで、シールドには、ツアイス製シールドVividレンズを採用。また、正規販売店で購入すると60日間の交換保証も行う「60 DAYS TO DECIDE」にも対応している。 サイズは Sサイズは51-55cm (Matte Blackのみ)、Mサイズは55-59cm、Lサイズは59-63cmと3種類用意。左右の幅をワイドに設計したアジアンフィットモデル。重量は、シールド無しで約305gで、シールド付きだと355g。JCF(日本自転車競技連盟)公認を受けている。日本での輸入代理店はダイヤテック株式会社。価格は3万9800円。 リンク:GIRO GVR G-307V 台湾のヘルメットメーカー「GVR」は、お手頃なシールド付きヘルメットを販売している。標準装備のシールドのカラーはクリアで、ブルー、ピンク、レインボー、イエロー、シルバーミラー、と多種多様なシールドを用意している。 サイズはユニバーサルフリーサイズで54-60cm、日本人の頭に合わせた幅広設計。重量は約230g ±30gで、シールドを含めると280g ±30g。JCF(日本自転車競技連盟)公認を受けている。日本での輸入代理店は株式会社EST。 リンク GVR Helmet GVR G-307Vのオプション(Amazon) OGK KABUTO VITT 日本のヘルメットブランド「OGK KABUTO」のVITTは、これからのスタンダードスタイルをコンセプトにしたシールド付きヘルメット。眼鏡との干渉を考慮したシールドを装備し、エアインテークからの虫の侵入防止するA.I.(Anti-Insect)ネットを装備。サイズは3種類あり、有名ブランドながらお手頃価格で購入できる。 サイズは S/Mサイズは55-58cm 、Lサイズは59-60cm、XL/XXLサイズは61-64cmと3種類用意。重量は、S/Mサイズのシールド無しで約245gで、AR-3シールド参考重量は42g。JCF(日本自転車競技連盟)公認を受けている。価格は1万3000円。 リンク:OGK KABUTO

2021年モデル最新版 10万円以下のマウンテンバイクまとめ

マウンテンバイクは、山の中にあるトレイルなど、オフロードを走行するための自転車。太いタイヤと頑丈な車体が特徴だ。ロードバイクやクロスバイクは、舗装路のライディングがメインなのに対し、マウンテンバイクはオフロード走行ができる強度を持っているので、車体は重いが、太いタイヤで荒れた道でも自由気ままに走れるのも一つだ。 そんなマウンテンバイクには、下り坂の専用コースを走るダウンヒルや、上り下りがある道を走行するクロスカントリーなど様々なモデルがあり、価格も5万円以下のモデルから100万円を超えるモデルまで、様々なマウンテンバイクがある。 今回は、マウンテンバイクの中でも10万円以下のエントリークラスのモデルを紹介しよう。 (随時更新) 高価なマウンテンバイクと安価なマウンテンバイクの大きな違い マウンテンバイクの価格帯は安いモデルでは5万円台から用意されているのがあるが、オフロード走行を行う場合、一般的に10万円以上のモデルを薦められる事が多い。 実際、10万円以下のマウンテンバイクでも、5~6万円台のマウンテンバイクと、8~9万円台のマウンテンバイクと比較した場合、高価な8~9万円台のマウンテンバイクのほうが、オフロード走行に適している。 例えば、車体設計はオフロード走行でも、走行中に車体がブレないように各部の剛性を上げ、サスペンションは内部にダンパーを搭載し、荒れた場所でも車体が跳ねにくくしている。ブレーキもワイヤー引きの機械式ディスクブレーキではなく、軽い力で高い制動力を持つ油圧式ディスクブレーキを搭載するなど、オフロード走行に適した装備を搭載している。 10万円以下のマウンテンバイクを購入する場合、本格的な林道を走る、予算にゆとりがあるのなら、油圧式ディスクブレーキを搭載したマウンテンバイクがオススメだ。 10万円以下のマウンテンバイクの特徴 マウンテンバイクには、ダウンヒルやオールマウンテン、クロスカントリーなど、様々な種類があるが、ここで紹介している10万円以下のマウンテンバイクの大半が、ハードテールのクロスカントリー向けモデルに近いマウンテンバイクだ。 クロスカントリー(XC)とは、上り下りを含む山道の走行に特化したMTB。高価格帯のレース用モデルになると前傾姿勢が強くなり、安定性より俊敏性を重視したMTBが多いが、10万円以下のエントリーMTBでは、レースモデルよりも安定性を重視しているのが一般的だ。また、街乗りやサイクリングでも楽しめるように、荷台が装着可能なモデルが殆ど。 フレームの素材はアルミニウムがメイン。フレームにサスペンションを装着しないハードテールがほとんどだ。 街乗り向けマウンテンバイク 一時期、マウンテンバイクで街乗りを行うブームがあり、一時期は標準装備でスリックタイヤを装着した街乗りマウンテンバイクが売られていた時代もあった。ここで紹介するモデルは、街乗りや舗装路でのサイクリングがメインでちょっとした砂利道を走りたい人にオススメだ。 GIANT SNAP GIANT SNAPはアルミフレームの街乗り向けマウンテンバイク。シティライドなどの普段使いに便利なアルミ製キックスタンドや極太のスリックタイヤを装着し、マウンテンバイクスタイルで街乗りを気軽に楽しみたい人に向いている。 車体はALUXX-Gradeアルミフレームと SR SUNTOUR XCT、80mmトラベルフロントフォークの組み合わせ。コンポーネントはシマノ Tourneyで、クランクはProwheel 42/32/22T、スプロケットはシマノ CS-HG200-7 11-32T 7速。ブレーキはVブレーキ。タイヤはKenda、26x2.1インチ。価格は4万9000円。 GIANT GT PALOMAR   GTのエントリー向けマウンテンバイク「PALOMAR」は街乗り重視のマウンテンバイク。現代のマウンテンバイクでは使われなくなったVブレーキは、街乗りでは必要十分の性能を持っている。車体は6061-T6アルミフレームとAll Terra CH-565、80mmトラベルフロントフォークの組み合わせ。コンポーネントはシマノ Tourneyで、クランクはProwheel 42/34/24T、スプロケットはシマノ CS-HG200-7 11-32T 7速。ブレーキはVブレーキ。タイヤはKenda、27.5 x 2.25インチ。価格は4万2800円。 GT アグレッサーリジッド 「アグレッサーリジッド」はトリプルトライアングルフレームそのままに、フロントサスペンションが無い日本オリジナルのリジッドフォーク仕様のモデル。フロントフォークとフレームにはダボ穴が用意されており、キャリアやフェンダーなどのオプションパーツが取付可能。街乗りや舗装路でのサイクリングがメインでちょっとした砂利道を走行したい人向け。 車体は6061-T6アルミフレームとアルミリジッドフロントフォークの組み合わせ。コンポーネントはシマノ Tourneyで、クランクはProwheel 42/34/24T、スプロケットはシマノ CS-HG200-7 11-32T 7速。ブレーキは機械式ディスクブレーキ。タイヤはGT All Terra、27.5 x 2.25インチ。価格は5万1800円。 27.5インチMTB ARAYA MFD Muddy Fox Dirt MFD Muddy Fox Dirtは5万円台で購入できるマウンテンバイクで、油圧ディスクブレーキやサイドスタンドを装着し、街乗り、舗装路サイクリング、ちょっとしたダートを走る人に向いているマウンテンバイク。 6061-T6アルミを採用したフレームに、フロントフォークはGTMRK 360M-S-RL-27.5サスペンションフォークを採用。フロントフォークはハンドルに装着されたレバーでロックアウト(固定機能)可能だ。コンポーネントはシマノ・ターニーで、クランクは PROWHEEL...

「ろんぐらいだぁすとーりーず!」がしまなみ海道自転車通行料金無料化財源への協力を実施

ブシロードメディアは8月18日、しまなみ海道自転車通行料金無料化財源への協力として、「ろんぐらいだぁすとーりーず!」の、セーフティマット設置協賛と、しまなみ海道デザインのツーリングTシャツ販売を行う事を発表した。 しまなみ海道は、世界で最も美しいサイクリングルートの一つとして注目を集めているサイクリコース。瀬戸内海に浮かぶ島々を7つの橋を自転車で走る事ができる。橋の通行には通行料が必要だったが、2014年から本四高速と地元自治体の間で協定を締結して無料化が開始。2020年8月現在も無料化が継続されており、2022年3月31日までの無料化が確定している。 今回、しまなみ海道デザイン ツーリングTシャツの販売と、セーフティマット設置協賛を実施。売上は、しまなみ海道自転車通行料金無料化の財源に使用される。 しまなみ海道デザイン ツーリングTシャツ ・販売開始:2020年8月21日(金)より ・販売場所 1) ファミリーマート(尾道向東町店、因島因北店、因島土生店、因島重井店、因島田熊店、瀬戸田店) 2) 広川日石株式会社(セルフ新浜SS店、Dr.Drive向島SS店) 3) 瀬戸田サンセットビーチ(尾道市瀬戸田町垂水1506-15) 4) 因島・大山神社(尾道市因島土生町1424-2) ・制作枚数 200枚(S、M、L、XLの4サイズ合計) /1着 5500円(税込) ※売上げは作成・販売管理経費を除き,すべて自転車通行料金の無料化を継続していくための原資として活用させていただきます。 セーフティマット設置協賛を実施 しまなみ海道の多々羅大橋にある「ろんぐらいだぁすとーりーず!」のセーフティマット設置協賛を実施。セーフティマット設置協賛金は、しまなみ海道自転車通行料金無料化の財源に使用される。場所は、多々羅大橋への広島県側のアプローチである自転車専用道に設置。掲載期間は2020年8月下旬から2023年7月31日までの3年間となる。 ろんぐらいだぁすとーりーず!とは? 自転車のロングライドや輪行旅などを題材にしたコミックで、現在、月刊ブシロード(ブシロードメディアより刊行)にて連載中。 ◇物語のあらすじ 駅前で見かけた折りたたみ自転車にひと目惚れ。 その勢いのまま貯金を全額下ろして、地元のショップで折りたたみ自転車を購入してしまった倉田亜美(大学1年生)は、幼馴染みの葵、大学の先輩である、雛子、弥生と一緒に週末にサイクリングを楽しんでいる。 「ロードバイクを手に入れたら世界ががらりと変わっちゃうかもよ?」 そんな言葉をきっかけに、ロードバイクを購入した亜美は、その走行性の高さに驚く。 ペダルに足を乗せ、踏み出したその瞬間、ペダルの軽さ、スピード、加速感、ロードバイクに乗って感じるすべてが、今までに体験したことのない、まったく違うものだったのだ。 ロードバイクという、新たな相棒を手に入れ、自転車のさらなる世界へと足を踏み入れた亜美。 彼女の自転車ライフが、さらに深く動き出す!! 関連リンク 月刊ブシロード

リドレーの公式サイトで2021年モデルが公開 自分好みの仕様が可能な「Bike Craft」も用意

ミズタニ自転車は8月上旬に、リドレー2021年モデルを公式サイトに発表した。 「リドレー」はロードバイクなどで有名なベルギーの自転車ブランド。2020年3月に代理店が変わり、ミズタニ自転車が取り扱いを行っている。ラインナップはエアロロードバイク「Noah Fast Disc」、ライトウェイトディスクロード「Helium SLX Disc」、エンデュランスロード「Fenixシリーズ」、グラベルロード「Kanzoシリーズ」、シクロクロス「X-Night」のラインナップとなる。     また、新たな購入方法としてBike Craftが登場した。Bike Craftとは、シマノの国内代理店のミズタニ自転車株式会社が提案するサービス。ユーザーの体格や使用用途に合わせて、シマノの主要パーツの仕様やサイズが選択でき、完成車販売とフレーム販売の中間の位置づけとなる。 Bike Craftはフレーム販売しているモデルが対象で、シマノのコンポーネントのグレードを選択することが可能。 ロードとシクロクロスモデルはシマノ DURA-ACE DI2、DURA-ACE メカニカル、ULTEGRA DI2、ULTEGRA メカニカルの4種類から選択可能。グラベルモデルはシマノ GRX800 DI2、GRX800 メカニカル、GRX600 メカニカルの3種類から選ぶ事ができる。 付属されるパーツはシマノの主要パーツのみで、メカニカル仕様の場合、STIレバー、フロントディレイラー(Kanzo Fastはフロントシングル設計のため付属しません)、リアディレイラー、クランクセット、カセットスプロケット、ブレーキキャリパー、チェーン、ブレーキローター、フラットマウン取付ボルトとなる。また、DI2仕様はメカニカル仕様の9点セットに加え、ジャンクションA(EW-RS910)、ジャンクションB(SM-JC41)、バッテリー(BT-DN110A)、充電器(SM-BCR2)が加わる。 クランクの長さと歯数、カセットスプロケットの歯数、リアディレイラーの種類、ローターサイズは自身の体格や使用用途に合わせて好きなサイズが選択可能だ。 Bike Craftは完成車販売ではなく、Bike Craftで購入した場合、ホイール、タイヤ、チューブ、BB、ハンドル、ステム、シートポスト、サドル、バーテープ、コラムスペーサーが必要。また、DI2仕様の場合は、エレクトリックワイヤーの購入も行う必要がある。 関連リンク RIDLEY

クロモリフレームのアドベンチャークロスバイク「FUJI TALAWAH」(2021年モデル)

レース用ロードバイクから、ストリートスタイルのクロスバイクやピストバイクまで幅広いスポーツ自転車をラインナップしている「FUJI」の2021年モデルの一部が公開されている。今回、紹介するのはTALAWAHというクロスバイクだ。 FUJI TALAWAHは650Bホイールを採用したアドベンチャータイプのクロスバイク。近年のグラベルロードバイクブームの流れで、クロスバイクにもグラベルスタイルがブームとなっている。 TALAWAHは、クロモリフレームを採用しシンプルなスタイリングが特徴的。また、フロントフォークにはアイレットを左右3つずつ装着し、クロスバイクでは珍しく、グラベルロードでも使われているカーゴケージを装着することが可能だ。カラーリングはMatte Black、Ivory、Nickelの3色。 ギアは、マウンテンバイクで流行のフロントシングル、リア10速を採用。タイヤは27.5×1.75インチと太めのタイヤを装着し、荒れた道も走行できる。 車体はFuji Elios 2 custom buttedクロモリフレームと、 Fuji 1 1/8インチ クロモリ製フロントフォークの組み合わせ。コンポーネントはシマノ DEOREで、スプロケットはSHIMANO 11-42T 10速。ブレーキはShimano MT200 油圧ディスクブレーキ。タイヤはChaoyang 27.5×1.75インチ。価格は8万9000円(税抜)。 出典:FUJI BIKE https://www.cyclorider.com/archives/39280

サイクルベースあさひ限定のクロスバイク「MERIDA CROSSWAY150あさひ限定モデル」発売

あさひは8月6日、MERIDA(メリダ)とコラボレーションしたあさひ限定フラットバーロードバイク「CROSSWAY150(クロスウェイ150)あさひ限定モデル」を8月より販売すると発表した。 CROSSWAY150 あさひ限定モデルは、台湾の自転車ブランド「MERIDA」とのコラボレーションモデル。「CROSSWAY」シリーズをベースに、駆動系は、平地での高速走行向けのロードバイク用パーツを採用し、舗装路でのスポーツ走行に重点を置いた28ミリ幅のタイヤを装着することで、ロードバイク風の走りを求めたクロスバイク。 車体はアルミフレームと、 アルミフロントフォークの組み合わせ。コンポーネントはシマノ CLARISで、クランクは FSA 50-34T、スプロケットはSHIMANO CS-HG50-8 11-28T 8速。ブレーキは TEKTRO RX1 Vブレーキ。タイヤはKENDA K193 700X28C。価格は6万1980円(税込)。   関連リンク あさひブランドコラボレーションモデル

2021年モデル最新版 10万円以下のクロスバイクまとめ スポーティなモデルからグラベルスタイルまで様々なモデルを紹介

(2020年10月8日更新)通勤、通学やサイクリングまで幅広い楽しみ方ができるクロスバイク。ロードバイクは10万円以下で購入可能なモデルは少ないが、クロスバイクは10万円以下の予算でもよりどりみどりで選ぶ楽しさがある。 この記事では、サイクリングが楽しめる10万円以下のクロスバイクをジャンル別に分けて紹介する。価格は追記が無い限り税抜き表示だ。 タイヤが細くてスポーティな走りが楽しめるスポーツタイプのクロスバイク 多種多様なクロスバイクの中でも、スポーティな走りを楽しみたい人にオススメなのが車体が軽量でタイヤが細いクロスバイク。車体重量は10キロから11キロと軽く、タイヤも一般的な軽快車(38ミリ)よりも細い28ミリから30ミリタイヤを装着しているため、舗装路は軽快に走行できる。 欠点は、タイヤが細いと乗り心地が固くなり、砂利道での走行は不安定、空気が抜けやすく段差に乗り上げたときにパンクしやすい問題がある。車種によってはタイヤを太くすることもできるので自転車店で相談しよう。 Bianchi ROMA 3 Bianchiのクロスバイクの中でもROMAシリーズは、スポーツライドを重視したクロスバイク。C SPORTシリーズよりも細めのタイヤを採用する事で、舗装路走行のスポーツライドを重視している。 車体はアルミフレームとアルミフロントフォークで、コンポーネントはシマノ Altusで、クランクは SHIMANO FC-TY5012 48/32T、スプロケットは11-32T 8速。ブレーキはShimano MT200油圧ディスクブレーキ。タイヤKENDA K1081 700×28C。価格は7万9800円。 出典:Bianchi サイクルベースあさひ限定モデル MERIDA CROSSWAY150 CROSSWAY150 あさひ限定モデルは、台湾の自転車ブランド「MERIDA」とサイクルベースあさひのコラボレーションモデル。「CROSSWAY」シリーズをベースに、平地での高速走行向けのロードバイク用パーツを採用し、舗装路でのスポーツ走行に重点を置いた28ミリ幅のタイヤを装着することで、ロードバイク風の走りを重視した。 車体はアルミフレームと、 アルミフロントフォークの組み合わせ。コンポーネントはシマノ CLARISで、クランクは FSA 50-34T、スプロケットはSHIMANO CS-HG50-8 11-28T 8速。ブレーキは TEKTRO RX1 Vブレーキ。タイヤはKENDA K193 700X28C。価格は6万1980円(税込)。 出典:サイクルベースあさひ サイクルベースあさひ限定 GIANT Escape R CITY ESCAPE R CITYは、フレームカラーにマットレッドとマットブラックを採用した独自カラーを採用。また、GIANT製のヘッドライトとテールライト、サイドスタンドを標準装備し、タイヤ幅は太めの32Cのタイヤを採用することで、段差の多い街中でも気軽に乗ることができるなど、タウンユースでの利便性を重視している。価格は6万2980円(税込) https://www.cyclorider.com/archives/41175 Corratec SHAPE SPORT Corratec SHAPE SPORTは、SHAPEシリーズのエントリーモデル。車体サイズは4種類と多く、小柄な体格の人やジュニア向けのサイズをラインアップしている。 車体はSHAPE DISC 6061 ハイドロフォーミング アルミフレームと、 SHAPE...

自転車盗難防止システム「AlterLock」第2世代の開発が進行中 公式サイトで開発内容を公開

ネクストスケープは、自転車盗難防止システム「AlterLock」の第2世代の開発を実施していると発表した。現在、AlterLock公式サイトで開発状況を公開している。 AlterLockは、振動検知アラーム+GPS+通信機能を搭載したスポーツ自転車向けの盗難防止サービス。Alterlockで振動を検知して、アラーム音を鳴らし、GPSで取得した位置情報を「Sigfox通信」でスマートフォンに送信する自転車盗難抑止システム。 新型のAlterLockは、アラーム音量の向上、デバイスのスマート化、デバイスの強度アップ、振動検知の誤検知防止と、ユーザーから要望が多かった事項を中心に改善を行う。 アラーム音量は、体感で2倍から3倍になるように調整中で、音圧としては10dBの向上を目指している。また、振動検知の誤動作防止も考えており、サイクルラック等でも安心して利用できるように振動検知の仕組みの改善やアルゴリズムの実装を予定している。他にも複数の品質改善や機能向上、Bluetooth周りの改良やアプリも含めたアップデートも予定している。 デバイスは本体の幅を細くし、ミドルグレード以上のロードバイクでは主流のエアロフレームでもサイドへの張り出しを気にせず、装着可能な設計になるだけでなく、ボルト穴周辺に金属スリーブを設け、筐体の厚みやリブを再設計し、大幅な強度アップを実現を行う。 外観は斜めにカットされた形状が特徴で、幅が広い部分でも現行より23%細く、狭い部分では35%細くなるとのこと。 内部設計は、現行版より基板のサイズが半分ほどになり、パーツ配置・配線の工夫、特注部品の設計、アンテナ性能の確保・向上のため、最先端のハードウェア、アンテナの専門家が工夫を重ねているとのこと。リリースは12月を予定している。 関連リンク AlterLock 【活動報告第1弾】 AlterLock第2世代の最新情報を解禁!

自転車漫画「サイクリーマン」電子書籍版1巻が半額フェアを実施中 8月6日まで

原田尚さん作の自転車漫画「サイクリーマン」の電子書籍版第1巻の半額フェアを実施している。実施期間は8月6日まで。 サイクリーマンは2019年5月から2020年1月まで、講談社「週刊モーニング」で連載されていた自転車漫画。かつて自転車選手として将来を嘱望された竹繁が、サイクリングロードで意気投合したロードバイク初心者の矢美津と、自転車という趣味でつながる自転車漫画。ロードバイク漫画でありながら、レースではなくサイクリングをメインにしたファンライドストーリーなのが特徴だ。 「サイクリーマン」試し読み(コミックDAYSから) 講談社 「サイクリーマン」公式アカウント(公式Twitter) harada_n(作者のTwitter)

超軽量でスポーティなE-Bike Specialized(スペシャライズド)「Turbo SLシリーズ」を解説

レーシングロードバイクやマウンテンバイクで有名な自転車ブランド「Specialied」。海外では2010年代から、E-Bikeを製造していたが、長らくの間、日本市場では販売されていなかった。そんな中、2020年に登場し一躍有名となったのが「Turbo SLシリーズ」だ。 日本市場に導入されているSpecialized製E-Bikeの一番の特徴が軽さだ。Turbo SLシリーズの特徴は、従来の人力自転車(ペダルバイク)のフィーリングを重視したE-Bikeだということ。モーターの重量を従来型のE-Bike(3キロ台が多い)よりも軽量な1.95キロにし、バッテリーのサイズを一般的なE-Bikeよりもコンパクトなバッテリーにするなど、様々な部分で軽量化を重視した設計にすることで、一般的なE-Bikeよりも軽いのが特徴だ。 重量はE-ロードバイクの「Turbo Creo SL」の場合、S-Works Creo SLなら12.2キロと、クラス最軽量を実現。E-クロスバイク「Turbo Vado SL」は重量15キロ台と、一般的なE-Bikeと比較して40パーセント軽量なのを売りにしている。 Turbo SLシリーズの特徴 従来のE-Bikeと比較して軽さを重視したドライブユニット Specialized Turbo SLシリーズ(Turbo Creo SL、Turbo Vado SL、Turbo Levo SL)には、「Specialized SL1.1」という自社製ドライブユニットを搭載している。 Specialized SL1.1モーターのスペックは重量1.95キロ、最大出力240W、最大トルク35Nm。因みに、一般的なE-Bike用モーター(Bosch Performance Line CX)の場合、重量2.9キロ、定格出力250W、最大トルク85Nm(2021年モデルの場合。2020年モデルは75Nm)。従来型E-Bikeと比較して、パワーとトルクを少なくした代わりに、ドライブユニットをコンパクトに仕上げた。 Sprcializedによれば、アシストはさまざまなケイデンス範囲で一貫したパワフルなアシストを発揮させ、自然なペダリング感覚を得られるようにチューニングを施したとのこと。走行モードはECO、SPORT、TURBOの3種類。アシスト力は、ECOモードでモーター出力の30%、SPORTモードで60%、TURBOモードで100%となる。また、モーターから一切のアシストを受けたくない非アシストモードも搭載されている。 人力自転車感を重視したフィールで、力強い追い風のようなアシスト感とアシストOFFでも走行感が変わらないアシストは、E-Bikeというより夢のペダルバイク(人力自転車)に近い感覚だ。 従来型E-Bikeとフィーリングの違いは? 低トルク、軽量E-BikeのTurbo SLシリーズと、高トルクの従来型E-Bikeは何が違うのか。 シマノやBosch、ヤマハなどの従来型E-Bikeは、モーターの力強いトルクを生かして、平地や上り坂ではグイグイと走る事ができる。そのため、強い力を活かせばフルサスE-MTBでも、上り坂を時速18キロで走行し、人力ロードバイクを抜いていく芸当もできる。 その一方で、重いバッテリーを車体に装着しているため、コーナリングは人力自転車(ペダルバイク)とはジャンルが違う乗り味だ。また、アシストが切れる時速24キロ以上のスピードでは、人力自転車と比較して加速が緩やかだ。 軽量・低トルクユニットのE-Bike「Specialized Turbo SL」シリーズは、従来型E-Bikeとは違い人力自転車の発展型だ。E-ロードバイク「Turbo Creo SL」やE-クロスバイク「Turbo Vado SL」では、アシストが切れる時速24キロ以上の速度でも、人力自転車に近い感覚でスイスイと走行できる。 フルサスE-MTB「Turbo Levo SL」に関しては、舗装路では、従来型E-Bikeに搭載されている高トルクユニットを搭載したフルサスE-MTBのように、上り坂を時速18キロで走行し、人力ロードバイクを抜いていくのは難しい。その一方で、従来のE-MTBには無い車体のバランス感が良く、舗装路ではなくMTBコースで試乗したいと思った。 ハンドリングは、軽量なバッテリーを内蔵することにより、バッテリーの重さを感じさせない自然なハンドリングを実現。重いバッテリーを搭載したE-Bikeでは、前後重量配分が悪く、前輪過重気味のモデルが少なくないが、Turbo SLシリーズは前後バランスが良く、人力自転車に一番近いE-Bikeだ。 バッテリーは完全内蔵式でレンジエクステンダーを用意 Turbo SLシリーズのバッテリーは、軽量化のために一般的なE-Bikeとは違い、バッテリーはユーザーが外すことはできない。内蔵バッテリーは単体で最長約130キロの走行可能。また、ボトルケージに装着できるレンジエクステンダーも用意しており、こちらを使う場合は最長で約65キロ追加できる。 内蔵バッテリーの容量は320Wh、レンジエクステンダーは160Wh。内蔵バッテリーは、最短2時間35分で充電完了できる。 スマートフォンでアシストを調節する「MISSION CONTROL」を搭載 SpecializedのE-Bikeには、スマートフォンでモーターアシストを調節する「MISSION CONTROL」を搭載している。MISSION CONTROLは、これまでに記録した膨大な量のライドデータを使い、Turboの能力を引き出せるアプリ。ドライブユニットには3種類のアシストモードがあり、各モードでは最大出力およびアシストの持続力の両方を調整できる。 それだけでなく、Smart Controlを用いてバッテリー残量を自動で管理することも可能。走りたい距離や時間を入力するだけで、ライドを完了するのに必要な残量が確保できる。 他にも、ライドの内容を記録してサードパーティーのアプリに送信を行ったり、各種数値をANT+対応のコンピュータに送信するパワーメーターを内蔵した。 参考URL:https://www.specialized.com/jp/ja/missioncontrol Turboシリーズ専門のサービスを用意 SpecializedのE-Bike「Turbo」シリーズには、メンテナンスプランにオーナー向け保険、ロードサービスなど、様々なサービスが用意されている。ここではSpecialized Turboシリーズ専門のサービスを紹介しよう。 TURBOメンテナンスプラン TURBOメンテナンスプランは、事前にメンテナンス料金をまとめて払う事で、メンテナンス料金がお得になるプラン。TurboシリーズのE-Bikeを新車購入時にメンテナンスプランに加入すると、点検・整備にかかる工賃を2年間で最大38,000円(税別)割引となる。プランは1年パックと、2年パックの2プランを用意。いずれのプランも、消耗品の代金は含まれない。 参考URL:https://www.specialized.com/jp/ja/turbo-maintenance TURBOオーナー向け保険 TURBOオーナー向け保険は、Turboシリーズを購入した時に付帯される自転車保険。自転車搭乗中等の自転車に係る事故によって傷害(ケガ)を被った場合に支払う保険。補償内容は、個人賠償責任(示談あり)最大1億円、死亡・後遺障害保険金(1-7級)100万円(ヘルメット着用中死亡の場合は+100万円)、入院一時金(免責2日)1万円。一年間限定の保険になり、補償終了時にはau損保より同程度の保険の案内が送られる。 参考URL:https://www.specialized.com/jp/ja/turbo-insurance TURBOオーナー向けロードサービス TURBOオーナー向けロードサービスは、Turboシリーズを購入した時に付帯されるロードサービス。出先でのトラブルにより走行不能となったE-Bikeを希望の場所まで無料で搬送を行う。50キロまで無料搬送を行い、自宅からの搬送も可能だ。年3回利用可能で提供期間は1年間となる。 参考URL:https://www.specialized.com/jp/ja/turbo-insurance スペシャライズド残価据置型ローン「TURBO専用ファイナンスプログラム」 スペシャライズド残価据置型ローン「TURBO専用ファイナンスプログラム」は、車両価格の一部を最終支払いまで据え置くことで月々の負担を軽減するファイナンスプラン。...

【自転車漫画】伝道師こまめ Part2「サイクル。」Part46

レンゴクさんがTwitterやInstagramで公開している人気の自転車漫画「サイクル。」。今回は伝道師こまめシリーズをお届けします。   この投稿をInstagramで見る   【サイクル。】伝道師こまめリターンズ 1/8 SNSマトメズン2Amazon電子版発売中 amzn.to/3066Edg #イラスト #漫画 #マンガ #自転車漫画  #自転車 #自転車女子 #サイクリング  #サイクリング女子 #ロードバイク #ロードバイク女子  #ロードバイク漫画 #ロードバイク乗り #illustrations   #コミック #かもしれない運転 #交通安全 五十嵐英貴(@rengokulab)がシェアした投稿 - 2020年 7月月19日午前2時09分PDT   この投稿をInstagramで見る   【サイクル。】伝道師こまめリターンズ 2/8 SNSマトメズン2Amazon電子版発売中 amzn.to/3066Edg #イラスト #漫画 #マンガ #自転車漫画  #自転車 #自転車女子 #サイクリング  #サイクリング女子 #ロードバイク #ロードバイク女子  #ロードバイク漫画...

乗鞍高原をE-Bikeでサイクリング 乗鞍観光センターで軽量E-Bike「Turbo Vado SL」のレンタルを開始

長野県にある乗鞍観光センターで、Specializedの軽量E-Bike「Vado SL」のレンタルを開始した。 乗鞍観光センターは乗鞍高原の観光拠点で、乗鞍岳山頂シャトルバスの発着所でもある。建物内には、のりくら高原観光案内所、バスの乗車券発売所、食事処などが用意されている。 今回、レンタルを行うTurbo VADO SLはSpecializedのE-クロスバイク(E-Bike)。SpecializedのE-ロードバイク「Turbo Creo SL」、フルサスE-MTB「Turbo Levo SL」に搭載されている軽量ドライブユニット「Specialized SL1.1」(最大トルク35Nm)を搭載することで、車体重量は14.9キロを実現。その軽量性からアシストが切れた場合でもスポーツバイクのライドフィールを損なわず、ライドを楽しむことができるのを売りにしている。バッテリーの容量は320Whで最大航続距離は130キロを実現。また、レンジエクステンダーを追加すれば、航続距離を65キロ伸ばすことも可能だ。 レンタル料金は1日5,000円(ヘルメットを含む)で、保険料が500円。事前の電話予約を推奨している。貸し出し日時は7月1日から10月31日まで。 関連記事 https://www.cyclorider.com/archives/44176 関連リンク 乗鞍観光センター