マンスリーアーカイブ 8月, 2018

サイクリング視点で見るスルーアクスル規格の利点と欠点(グラベルロード編)

ディスクブレーキを装備したマウンテンバイクやロードバイク、グラベルロードを中心に「スルーアクスル」規格を採用した自転車が増えている。スルーアクスルとは、車輪を装着するシャフトの直径を大きくし、強度や剛性を高めた物。従来のスポーツサイクルに採用されている。 https://www.cyclorider.com/archives/20176 現在、筆者が乗っているグラベルロード「Specialized Diverge E5 (2018)」は、12ミリスルーアクスルを採用している。使っていていくうちにつれて、クイックリリースと利点と欠点がわかったのでまとめてみた。 利点 剛性が高い・捻れにくい スルーアクスルは、現在主流のクイックリリースよりもシャフトの径が太く、剛性が高い。そのため、荒れた道を走るマウンテンバイクから採用された。それほど荒れていない砂利道でもスルーアクスルは効果があり、砂利道を同タイヤ・同ルートで走った所(クイックリリース:GIANT Escape RX4・スルーアクスル:Specialized Diverge E5)、スルーアクスルを装着した自転車のほうが捻れにくく安定して走れると感じた。 ホイールが同じ所に装着できる クイックリリースの場合、ホイールを装着しようとすると微妙にズレている時がある。これはハブやエンド等の精度が関連しているとのこと。特にディスクブレーキの場合、ブレーキパッドとローターの隙間をギリギリまで詰めるため、ホイール装着時のズレが問題になることもあるらしい。スルーアクスルの場合、ホイールを毎回同じ所に取り付けることができる構造のため、ズレる問題は無い。 欠点 乗り心地が硬い Specialized Diverge E5で舗装路で走らせた時、しならない板に乗っていると思った。乗り心地を向上させるために、Specialized Espoir Sport 30C(標準装備)・Panaracer GravelKing 28C/38C、Panaracer GravelKing SK 32C・CST PIKA 38Cなど様々なタイヤを装着したが、しならない板に乗っている感覚は変わらなかった。車で言うと硬いサスペンションが入っている感覚だ。 クイックリリース用の部品が使えない サイクリング視点で見た場合のスルーアクスル最大の欠点は、クイックリリース用の部品が使えないことだ。輪行時に使うエンド金具や、自動点灯するハブダイナモライトが安価に手に入らない。特に長距離ライドや街乗りライドを行う人にとって、安価なハブダイナモライトが手に入らないのは大きな欠点だ。スルーアクスル用部品は増えつつあるが、スルーアクスル規格が普及していないので部品の値段が高い問題がある。 スルーアクスル規格は非競技ユーザーに合っているか レースシーンではロードバイク、マウンテンバイク、グラベルロード、シクロクロスなど車種を問わず、スルーアクスル規格が流行している。しかし、サイクリングなどの非競技ユーザーには、スルーアクスル規格はだれにでも合っているとは思えない。 スルーアクスル規格が合っているのは、スポーティなライディングを楽しむ人だ。Diverge E5で初めてグラベルコースを走った時、今までの自転車よりも走行ラインが”太くなった”のは今でも覚えている。ディスクブレーキ車の場合、装着時のズレなどを考えるとスルーアクスルのほうが良い。 一方、コミューターや舗装路だけのサイクリングを行うのなら、スルーアクスル規格は足かせになる。自転車業界にはクイックリリース用の部品が沢山あり、その中にはハブダイナモライトやスタンドなど、実用性が高い部品が多い。低価格で自由に楽しむのなら、筆者はクイックリリース仕様の自転車を選ぶ。

日本で乗れる電動アシストスポーツバイク(E-Bike)用アシストユニット一覧

大手自転車会社から新興の会社まで、様々な企業がE-bike(電動アシストスポーツサイクル)市場に参入している。この手のE-Bikeを買う時に注目したいのがアシストユニット。電動アシスト自転車のアシストユニットは、自動車やオートバイで言う所のエンジンだ。そのため、自動車やオートバイのエンジンのように、メーカーによって、アシストのフィーリングや、脚を高回転で回した時のアシストのかかりぐあい、音質などに違いがある。 筆者は、近い将来電動アシストスポーツサイクル(E-Bike)を購入する予定で、様々な電動アシストスポーツサイクルを試乗している。今回は、日本国内の電動アシストスポーツサイクルに搭載されているアシストユニットを紹介・試乗した感想をまとめてみた。 Bafang M400 日本では聞き慣れない「Bafang」は、中国の電動アシストユニットブランド。Bafangは、グラベルロード用アシストユニットやキックスケーター用アシストユニットなど幅広いアシストユニットをラインナップしている。 日本市場でメインなのが、M400というスポーツサイクル用アシストユニット。音質は静かでアシストON/OFFのメリハリがあるタイプ。100rpm以上の高ケイデンス回すとアシストがかからない欠点がある。しかし、他の電動アシストスポーツサイクルと比較すると、比較的手頃に購入できる利点もある。 主な搭載車 Benelli TAGETE 27.5 Benelli NERONE27.5 Yamaha PW ヤマハの電動アシストスポーツサイクル「YPJ-R・YPJ-C」に搭載されているのがYamaha・PWユニット。アシストのON・OFFはわかりにくく、必要最低限のアシストしかかからない。100rpmの高ケイデンスまで対応している。(因みに、上級モデルのPW-SEやPW-Xは110rpm)。アシスト時の音質は静かだ。基本は脚力で走り、アシストは補助という考えのため、バッテリーは小さく航続距離は短い。電動アシスト自転車界のライトウェイトスポーツ車で、好みが分かれるだろう。電動アシスト自転車は貴重な前多段仕様だ。 主な搭載車 Yamaha YPJ-R Yamaha YPJ-C Yamaha PW-SE Yamaha・PWの上級モデルと言えるのがPW-SEユニット。PWユニットと同じくアシストのON・OFFはわかりにくく、アシスト作動時の音質は静か。大容量バッテリーを搭載したことで、アシスト作動領域が長くなっており、電動アシストらしさを感じることができる。110rpmまで脚を回してもアシストが追従する。PWと同じく、前多段仕様となっている。 主な搭載車 Yamaha YPJ-EC Yamaha YPJ-ER Yamaha YPJ-TC   Yamaha PW-X ヤマハのE-Bike用ユニットではスポーツタイプに属するのがPW-X。アシストのON・OFFはわかりにくいが、PW-SEよりもパワフル感がある。アシスト作動時の音はわかるが低音なのでそれほど耳障りには感じない。PW-Xユニットのみ、EXPWモードというハイパワーモードがある。筆者としてはMTBコースで乗ってみたい。 主な搭載車 Yamaha YPJ-XC   Panasonic Sports Drive Unit 日本ではE-MTBにメインに搭載されているパナソニック・スポーツドライブユニット。アシストのON/OFFはメリハリがあるタイプだ。アシストの作動時に音ははっきりとわかり、音程はPW-Xよりも高くSTEPSよりも低い。重心を低くするためにバッテリーをフレームと噛み合うようにしたセミインテグレートバッテリーを装備している。(内装2段仕様もあるが、筆者は内装2段仕様は未試乗) 主な搭載車 Panasonic XU1 Panasonic XM1 Panasonic XM2(内装2段仕様)   SHIMANO STEPS E8080 だれもが知っている日本の自転車部品会社「シマノ」は、アシストユニットも自転車会社に提供している。日本市場にはE-MTB用ユニットを日本向けにした「STEPS E8080」を提供。アシストは脚をブン回して走る回転重視タイプでNORMAL・ECOモードのトルクは薄い。アシスト作動時の音はわかり、高音を発する仕様だ。多くの会社にユニットを提供しているのも特徴だ。 主な搭載車 Miyata Cruise Miyata Ridge Runner Seraph E-01S Davos E-600   BOSCH Active Line Plus ヨーロッパでは多くの会社が採用しているアシストユニットとして有名なBosch。日本市場では、シティスポーツ向けのActive Line Plusのみ提供。アシストのON/OFFはわかりにくく、トルクがやや強めの味付けとなっている。アシスト作動時の音は静かだ。アシストOFF時の感触に違和感を感じるので、購入時は試乗を推奨する。 主な搭載車 Trek...

【自転車漫画】ちゃりん娘と行く三輪素麺ファンライド

レンゴクさんがTwitterやInstagramで公開している自転車漫画「サイクル。」最近では「サイクル。」内で登場したサイクルキャップやサイクルジャージを、期間限定で販売するなど、漫画以外の取り組みも行っている。 https://www.cyclorider.com/archives/23758 今回、紹介する漫画は「サイクル。」の作者であるレンゴクさんが「ちゃりん娘」のファンライドレポートをエッセイ漫画化したもの。 ちゃりん娘とは株式会社Doorが結成した女性ロードレースユニット。交通ルールの徹底・自転車文化の振興や普及を図るための活動を、継続的に行うことを目的としている。「サイクル。」で登場するナイトロバンビサイクルジャージを着るなどコラボレーション企画も行っている。 【再WEB受注期間が26日まで!】#ナイトロバンビ × #ちゃりん娘 のコラボライドin大阪が開催決定!https://t.co/QELl4E7m1iナイトロバンビウエアをゲットしてコラボライドにぜひ参加しましょう♪開催は秋頃を予定しています。詳細が決まり次第後日告知致します。#サイクル #レンゴク pic.twitter.com/fzCx9YH9Xc— WAVE ONE (@WAVEONE_Inc) 2018年8月24日 今回、紹介する漫画ちゃりん娘のファンライド企画で、奈良にある三輪そうめんを食べに出かけた話。 三輪素麺とは、奈良県の三輪地方で生産されている素麺で特産品としても知られている。三輪地方はそうめん発祥の地として有名だ。 漫画によると、楪子屋(ちゃつや)と言う所に行ったようだ。三輪素麺のにゅうめんといなり寿司が同時に味わえる「明神にゅうめんセット」などがあるようだ。 ちゃりん娘ファンライド 三輪ソーメン1 改訂版 #イラスト #コミックエッセイ #コミック #漫画 #行って来た #ロードバイク女子 #ロードバイク #サイクリング #ツーリング #自転車 #自転車漫画 #自転車女子 #面白かったらRT pic.twitter.com/e1OMbnu7Ob — レンゴク@サイクル。 (@rengokuH) July 20, 2017 ちゃりん娘ファンライド 三輪ソーメン2 #イラスト #コミックエッセイ #コミック #漫画 #行って来た #ロードバイク女子 #ロードバイク #サイクリング #ツーリング #自転車 #自転車漫画 #自転車女子 #面白かったらRT pic.twitter.com/zQNd1TzM59 — レンゴク@サイクル。 (@rengokuH) July...