年間アーカイブ 2017

マルキンやNESTO、Khodaa Bloomで有名なホダカはGIANTから独立したようだ

軽快車で有名なマルキンや、スポーツサイクルブランドで知られているコーダブルームブランドの運営を行っている自転車会社のホダカは、コストパフォーマンスが高いスポーツサイクルブランドのNESTOに力を入れている。ワイズロード東大和でNESTOのロードバイクを試乗した後、シクロライダーの身分を明かした上で色々話をした。NESTOを所有しているホダカは、スポーツサイクルブランドのKhodaa-Bloomも持っていて、似たような自転車を販売している。NESTOとKhodaa-Bloomは別部門で競い合っているとのことだ。自分はこのことについて「身内同士で戦っていて、さらに親会社のGIANTとも戦い…。」と話していたら。セールスマンはこう言った。 「いや、ウチ(ホダカ)はGIANTから独立しました。」 ホダカの歴史では、1998年にジャイアントの傘下に入ったが、GIANTから独立したというのは書いていないため、今でもGIANTの傘下に入っていると思っていた。詳しく聞くと2年前にGIANTから独立したらしい。ただ製造工場はGIANT製が多いとのことだ。 HODAKA(ホダカ株式会社) 自転車・用品・企業情報サイト » 歴史・沿革 GIANTから独立するにあたって、GIANTが持っているホダカの株を買い取る必要があり、銀行に借金をして株を買い取ったとのこと。恐らく相当苦労したと思うが上層部は独立して良かったとNESTOのセールスの人が話していた。 GIANTから独立して良かったのは、親会社の意向を気にせず自由に企画を行うことができるとのことだ。NESTOは安田大サーカスで知られている団長がトライアスロンレースの世界選手権出場を目指しているが、もし独立していなかったら安田大サーカスの団長にロードバイクを供給する場合も親会社に伺わないといけなかったと語っていた。 NESTOが応援する “あの人” 来たる!|NESTO - ネスト 会社概要では今でもGIANTの傘下に入ったと書いてあるため、今でも本当だったのか?と頭のなかで疑問に思っているが、GIANTから独立した影響を示唆した話もされ、この話は書いていいですよね?と、3回ほど言って了承を得ているので公開しました。 台湾にある台湾穂高は日本のホダカとは無関係 今まで台湾にある台湾穂高は、日本のホダカと同じ会社だと思っていたが、NESTOのセールスマンいわく、台湾穂高とホダカはまったく関係ないとのこと。日本のホダカと偶々名前が重なっているだけで、台湾の日本統治時代の影響を受けていると話していた。因みに台湾穂高のホームページには1966年に創業され、日本のホダカは1972年に創業している。 :::Welcome::: HODAKA - Company_Profile(台湾穂高) NESTOブランドのグラベルロードも開発中とのこと 現在流行しているグラベルロードだが、NESTOブランドのグラベルロードは開発中とのこと。700×32~35Cのタイヤを装着し40Cぐらいのタイヤにも対応できるモデルを開発していると話していた。

スズキ・クロスビーを6輪生活の目線から解説してみる

スズキから新たに登場したコンパクトクロスオーバー車「クロスビー」は人気の軽自動車「ハスラー」のワイド版と思えるコンパクトクロスオーバー車だが、かつての軽自動車の拡大版にあった軽自動車の派生車種の感覚は無いだろう。車体デザインは人気の軽自動車「ハスラー」を意識しているが、単なるハスラーの拡大版とならないために各部パーツを立体的にすることによって車体形状にボリューム感を出して高級感を出そうとしている。また、サイドのCピラーにはハスラーにはない窓を装着するなどのデザインを行うことによって、箱っぽさを少なくして乗用車らしいデザインになっている。 内装デザインも軽自動車のハスラーと似たようなデザインだが、カラフルでポップな内装のハスラーからメッキ加飾を増やしハスラーよりもポップさを抑えて落ち着きと高級感を出している。車体が大きくなったことにより5人乗りを実現した。フロントシートはハスラーのようなやや平板なシートから、シートサイズが大きめでサイドサポートを厚めにしたシートを採用しコーナーでの運転の安定感も高いと思われる。シート表皮も、このようなクロスオーバーSUV車では定番となっている撥水加工を一部グレードにのみ採用している。 動力機構は、加速をアシストするマイルドハイブリッドに1.5L自然吸気エンジン並みの高出力・高トルクを実現したを売りにした1.0L直噴ターボエンジンK10C型ブースタージェットエンジンを採用。変速機は6速オートマチックトランスミッション。日本では主流となっている無段変速機(CVT)ではない。ステアリングホイールにはパドルシフトが装備されており、手動でシフトアップ・ダウンを行うことが可能で、上り坂や峠道等でシフトを行いたい時は便利だろう。 4輪駆動モデルには、4つのモードを装備した4WDシステムを採用している。パワフルでスポーティーな走りを実現するスポーツ、エンジントルクを抑制し雪道やアイスバーンでスムーズに発進することができるスノー、スリップした車輪のブレーキ制御を行いぬかるみや滑りやすい道を発信しやすくするためのグリップコントロール、ブレーキ操作をしなくても低速で走行し急な下り坂でも安心して走ることができるヒルディセントコントロールの4モードを採用している。 スズキ・クロスビーに自転車を積むことはできるのか? 自転車を趣味にする人にとって、自動車に自転車が積めるか積めないかは非常に重要になる。軽自動車のハスラーでもシクロクロスバイクの前後輪を外して2台車載できるのを見るとクロスビーでもスポーツサイクルなら前後輪を外せば積むことができると思われる。 HUSTLER × BICYCLE CX(シクロクロス)なふたりがSUZUKI HUSTLERを検証!! | HUSTLER LIFE | HUSTLER FUN | スズキ クロスビーが有利な所はハスラーよりも車体サイズが大きいため、荷室にゆとりがあるところだ。荷室にゆとりがあると、きちんと整理して自転車を積まなくてもある程度積める場合がある。また自転車積載時に、自転車以外の物を積む場合、荷室スペースが少ないと手に届く場やドアに近い場所等に荷物が置きにくい場合があり、荷物の置き場所に難儀する場合がある。そのようなことを考えるとクロスビーはハスラーよりも自転車を積むのは有利だと思う。 クロスビーのプラットフォームは同じスズキのコンパクトカー「イグニス」にも採用されている。イグニスはクロスビーよりも車体価格が安く、クロスビーに採用されているクリップコントロールやヒルディセントコントロールも4WD車に採用しているが、イグニスはクロスビーよりも車体が小さく、スポーティさを重視したハッチバック車のデザインのため、スポーツ自転車を積むのは難しい。 ハスラーのようなデザインながら、パドルシフト付き6速オートマチックトランスミッションや、4WDにはスポーツモードがつくなど、ワゴンとSUVを足し、スポーティーさをエッセンスに加えたクロスビー。基本的に自動車の世界では下位モデルは上位モデルの意匠を意識したデザインにする慣例を破り、軽自動車のハスラーの意匠を元にしたクロスビーが何処まで売れるか注目だろう。 クロスビー | スズキ

LINEと提携を発表した中国のシェアサイクル「Mobike」は何が凄いのか

日本で続々と参入が発表されているシェアサイクル事業。多種多様な企業が参入を発表しているが、ここで注目したいのはコミュニケーションアプリで有名なLINEだ。LINEは中国のシェアサイクル「Mobike」と提携を行い、日本のシェアサイクル事業に乗り出すとのこと。LINEアプリ上で、Mobile自転車の検索やロック解除、利用料金の支払いが行えるようになるようだ。 LINEアプリで自転車レンタルが可能に——自転車シェア「Mobike」とLINEが資本業務提携 | TechCrunch Japan Mobikeが凄い所は一体どういう所なのか By N509FZ - 投稿者自身による作品, CC 表示-継承 4.0, Link Mobikeが凄い所は車体設計だろう。短距離移動のシェアサイクルためだけの車体となっていることだ。車体デザインは前後輪とも片持ち式でオートバイを連想させるキャストホイールは近未来感を出していてちょっと乗ってみたいと思わせるデザインを採用している。デザイン以外では駆動部を見えなくした耐久性重視のシャフトドライブ、パンクしないエアレスタイヤ、ブレーキ調整をできるだけ少なくする前後ブレーキ等、メンテナンスしにくくなる一方で耐久性を上げてメンテナンスコストを抑える工夫がされている。Mobikeに採用されている自転車を一般個人が使用したら、恐らくこのような評価になっているだろう。 ノーパンクタイヤとキャストホイールを採用したため、振動を抑えられていない シャフトドライブのため車輪を外すときは面倒 カゴはカッコ重視で物を入れる時はバッグが必要 初期のMobikeはサドルの上下調整ができない、ギアが1段しかない問題もあったようだ。またMobikeの車体設計は汎用性が無いため自転車店での修理費が高くつくだろう。 Mobikeを一般の軽快車と比較すると最悪の評価になるが、シェアサイクル用と考えると非常に理にかなっている自転車だ。ノーパンクタイヤとキャストホイール、シャフトドライブはメンテナンスフリーを実現し、1速しかないギアもシェアサイクルのため数キロ程度しか走らないため特に問題はない。(新しいMobikeは2段の自動変速システムを採用)メンテナンスが必要な事態が発生しても、恐らく自社で修理パーツを事前に持っているため、メンテナンスフリーを重視した車体設計のほうがいいだろう。独自設計の車体を採用しているため、盗難された場合も目立ちやすく流用できる部品が無いのも利点になるだろう。 Mobikeがぶっ飛んでいるのは、シェアサイクルのためにシェアサイクルに徹底的に合わせた自転車を作ったことだろう。シェアサイクルを始めるだけなら車体に装着されたスイマートロックを装着すればいいだけだ。日本のシェアサイクルの殆どが既存の車体を流用した物が殆どの中で、中国のMobikeが最初からシェアサイクル専用の自転車を作ったのは凄いと言えるだろう。 Mobikeは、中国では乗り捨て場所が自由で、好きな場所で返却できるサービスで人気を博したようだ。このため放置自転車の問題が大きくなり、日本ではMobike専用の駐輪ポートでレンタル等を行うのが一般的とのこと。注目したいのは、Mobikeを利用する時にユーザー登録を行うが、ユーザー登録を行うとMobikeスコアが手に入り、スコアが上下することでシェアサイクルの料金が変わるプランだろう。2017年12月23日現在の情報では登録時のMobikeスコアは550で、違反行為が判明すると所有しているMobikeスコアは減点され、 Mobikeスコアが500~301だと利用料金は二倍へ変更となる。そして、Mobikeスコアが300以下だと、利用地域によりペナルティ料金へと変更となるとのことだ。一方、正しく利用するとMobikeスコアは加算されるようだ。MobikeにはSIMカードとGPSが入ったスマートロックが装着されているため、利用履歴がわかるため悪質な使われ方が行いにくい利点と、移動履歴がわかるためビッグデータを入手でき活用することができることだ。実際に日本ではMobikeの実証実験で得られたビッグデータを活用すると発表している。 Mobike 札幌市からスタート。実証実験のビッグデータの活用をNo Mapsで発表 | No Maps