マンスリーアーカイブ 2月, 2017

セミファットバイクは街乗りに向いているか

ロードバイクからマウンテンバイクまでタイヤの幅が段々と太くなっている。ロードバイクの世界では従来よりも少し太い25ミリや28ミリタイヤが注目されたり、タイヤが太くダートも走れるグラベルロードが登場している。 マウンテンバイクの世界ではファットバイクが登場し、マウンテンバイクとファットバイクの中間のタイヤ幅を採用したセミファットタイヤも出ている。 セミファットバイクも安価なモデルが出ていて人によっては、街乗りからダードまで幅広い使い方を使用と思う人もいると思う。 自分が試乗した限りでは、セミファットバイクは、オフロードではグリップ力が高く。安心感が高かった。それなら舗装路ならどうなのか。 JAMISの試乗会で、セミファットバイクのDRAGON SLAYERに乗ったことがある。舗装路では走りは重かった。個人的には舗装路で太いタイヤを履きたいのなら2インチぐらいが限界なのではないかと思った。 個人的にはセミファットバイクは街乗りには向かないと思う。従来のマウンテンバイクよりも太いタイヤ幅は、オンロード走行よりも、オフロード走行をするのが向いている。 また、セミファットバイクのタイヤはラインナップが少なく高価だ。よっぽどのことがない限り、マウンテンバイクで街乗りしたいのなら従来のマウンテンバイクのほうが良いだろう。

実例から学ぶ自転車の走りはフレームで決まる理由

自転車の走りを決めるのは、フレームなのかコンポなのか気になる人は多いと思う。多くの人はホイール等の部品を交換して走りを良くするのが一般的。しかしフレーム交換で走りが変わってしまう事例もあるようだ。 ODDITYK-XC おニューのフレームで気持ちよくサイクリング!と思ったものの数分後にはガッカリする事に。 とにかく進まない。 何というか地面に引っ張られているような(^^; 最初はディスクブレーキの干渉やらタイヤの空気圧などをチェックしたのですが、すべて異常なし。 走っている場所が悪いのか?とオン、オフ色んな道を走行するも感覚は変わらず。 そして思い出す。 この地面に引っ張られる感じ、以前に所有した自転車の走行感覚と同じやん! フレーム以外はほぼ全てHAROのMTBからの移植なので、原因はフレームとしか考えられません。 http://ikupon.comの2017/2/20(2017/1/20は恐らく誤植)から引用。Haroのダートジャンプタイプのマウンテンバイク「Escape 8.1」から、ヤフオクで購入した中国ブランド「ODDITYK」社のマウンテンバイクフレームに部品を移し替えたが、走りが悪く、すぐにフレームを元に戻したとのこと。 写真を見る限りだと、有名ブランドのエントリーマウンテンバイクに見劣りせず、フレーム重量も記事を見ると約1.7kgとそれほど重くない。 ここでわかるのはフレームの性能は重要だということだろう。特に安価なエントリーモデルでは差が大きい。クロスバイクの解説記事では基本的には車体性能そこそこの性能しか求めないので、そこまでシビアには見ていない。これは自転車に乗り始める普通の人にとっては、性能よりもスタイルを重要視したほうが、乗るモチベーションが高いと考えているためだ。 しかし、シビアに比較するとしたら話は別だ。自分が試乗を行った限りでは、AEONBIKEのプライベートブランドの5万円クロスバイク「Momentum  I need Z3-Air(現Z5)」を基準とすると、ライトウェイ・シェファードシティやルイガノ・シャッセ、GIOS・ミストラルは走りはZ3-Airよりも走りがモッサリしていると感じた。 https://www.cyclorider.com/archives/12238 ここで問題になるのが、走りの違いは簡単にわからないこと。例えば写真のウメザワは5万円のクロモリスポーツ自転車「ブリヂストン・クエロ」に似ているが、実際の走りはウメザワのほうが良い。ウメザワは街乗りでも重いギアを回すことができる。ペダルを踏んだ感覚では世の中で言う剛性が高いという感じは無いのに、実際に乗った限りでは重いギアを回してスピードを出すことができる。 スポーツ自転車の走りを比較するのなら実際に乗らないとわからないが、実際にスポーツ自転車に乗れる機会は少なく、安価なスポーツ自転車を比較する所も多くないのは問題だろう。

SURLY DISC TRACKER 26インチフレームモデルに27.5インチホイールを搭載したインチアップカスタムを紹介

クロスバイクの不満な所は、Vブレーキのためブレーキレバーの選択肢が少ないため、フラットハンドルしか選べない、マウンテンバイク用ハブを装着した700Cホイールのラインナップが少ない、スポーツモデルはタイヤを太くできないので汎用性があまりない。 そして今はグラベルロード等のディスクブレーキのスポーツ自転車が普及しており、クロスバイクよりも汎用性が高いオンロードスポーツ自転車が登場している。 ドロップハンドル用ディスクブレーキのおかげで、ブレーキレバーやシフトレバーの選択肢は広くなり、ディスクブレーキの普及はホイールサイズの選択肢が自由になった。 今回注目するのはSurlyのLong Haul Trackerの26インチモデルの27.5インチ化。泥除けや荷台が容易に装着できるDISC TRACKERは、フレームのクリアランスが大きいためホイールの大径化ができるようだ。 http://circles-jp.com/bikes/20395/ 荷台や泥除けを装着するのを前提としたフレーム設計となっているため、27.5インチにサイズアップしてもホイールは付くようだ。装着しているタイヤはPanaracer Pacenti Neo-Moto 27.5×2.1というマウンテンバイク用ブロックタイヤとのこと。 http://saddleupbike.blogspot.jp/2012/11/650b-lht.html こちらのロングボールトラッカーは、カンチブレーキのままで650B化をおこなっている。 http://www.grumpy.jp/?p=19532 Disc TrackerにWTB Horizon Road Plus 650B(650×47)を装着している。ブログを見ると26インチ、650B、700cの3種類ホイールを用意して、走る場面に合わせてホイールを変えているようだ。