デイリーアーカイブ 1月 11, 2017

Dahon CURLとBromptonを比較する時に気にするべき部分

様々な折り畳み自転車を製造しているDahonには、Bromptonみたいなデザインを採用しBromptonみたいにコンパクトに折り畳むことができ、Bromptonのコピーみたいなデザインを採用したCURLという折り畳み自転車がある。CURLは海外で販売されていてBromptonに似たデザインは、日本発売前から折り畳み自転車ファンに注目されていた。そんなCURLが2018年モデルとして日本で発売されるようだ。今回はCURLとBromptonを比較を行う時に気にしたほうがいい2つの部分を紹介したい。 CURLとBromptonを比較を行う時に注意したい部分:折りたたみヒンジ編 自分がCURLとBromptonを比較する時、真っ先に折り畳みヒンジの設計に注意したい。 多くのDAHONの折り畳み自転車で採用されている折り畳みヒンジシステムは、レバー式でワンタッチで開閉できるシステムを採用している。このタイプの利点は比較的軽い力で折り畳み時に開閉が可能で、欠点はテンション調整を行わなくてはいけないことだろう。 折り畳みを頻繁に行うと緩むためテンション調整を頻繁に行わないといけない。このテンション調整を怠るとテンション調整ボルトが破損し廃車になる可能性が高いため注意が必要だ。因みにDAHONは車種により折りたたみ部分の機構が違うため調整を行う場合は、取扱説明書を読んだほうが良い。 http://www.synapse.ne.jp/s-hara/velo/fdb_maintenance.html#lcadjust 一方、Bromptonはヒンジクランプ方式を採用しており、DAHONのようにワンタッチで開閉できる構造ではないが、シンプルで手で締め込むことによりDAHONのように工具を使用して折り畳み部の調節を行わなくていいようだ。 折り畳み部分の調整で工具を使用しなくていいのは大きな利点の一つだ。自分が所有しているTern Link N8とRenault ULTRA LIGHT7は折り畳み部分の調整を行うには工具が必要だが、Tern Link N8は工具を家に忘れてしまい、旅行先(伊豆大島)で折りたたみ部が緩くなってしまい恐る恐る走り、Renault ULTRA LIGHT7は何度も旅先で折りたたみ機構の調整を行っている。 Dahon Curlの折りたたみ部分はワンタッチタイプのようだが、どのような調整を行うかが気になる。またCurlは明らかにBromptonをコピーしたデザインのため、Bromptonように折りたたみ部分を交換して長期間使用できるかも調べないといけない。 CURLとBromptonを比較を行う時に注意したい部分:フレーム素材編 DAHON CURLとBromptonの違いで気になる部分にフレーム素材がある。CURLのフレーム素材はアルミなのに対して、Bromptonはクロモリと違う素材を採用している。 自分が所有している折りたたみ自転車、Tern Link N8とRenault ULTRA LIGHT7の2台はアルミフレームと一般的な折りたたみ自転車に多く採用されているフレーム素材だ。この2台に乗っていて気になるのが、折りたたみ部の劣化だ。 アルミは素材特性的に柔らかく加工がしやすいのが知られている。多くの折りたたみ自転車にもアルミフレームの折りたたみ自転車があるが、折りたたみ部分が摩耗しやすいのはあまり知られていない。 自分が所有しているTern Link N8とRenault ULTRA LIGHT7は、執筆時点で両方共1年未満しか使用していないが、フレームの折りたたみ部を見ると既に塗装はげがあり、力がかかり摩耗しているのを実感する。 自分はKHSやDAHON Speed等のクロモリフレームの横折れ式折り畳み自転車を所有したことはないが、アルミよりも強度があるクロモリフレームのほうが折りたたみ部の摩耗が少ないのでは無いかと思う。 http://syluet.com/blog/2016/08/07/5%E5%B9%B4%E7%B5%8C%E9%81%8E%E3%81%AE%E3%83%96%E3%83%AD%E3%83%B3%E3%83%97%E3%83%88%E3%83%B32/ 5年経過したBromptonのフレーム折りたたみ部の摩耗が見れる。正直Tern Link N8やRenault Ulita Light7がここまで持つかはわからない。 Dahon Curlの大きな強みとは一体何か考える Dahon Curlの価格はネット通販を見ると税込みで20万円ぐらいのようだ。この価格はBromptonと変わらない。Bromptonは多くの実績があり情報が豊富で、車体重量もBromptonのほうが軽いようだ(Dahon Curl i8の重量は13.4kg) Dahon Curlの強みは何かと考えたら、変速段数と折りたたみサイズだろう。Curl i8は内装8段変速を採用しBromptonよりも幅広いギア比を搭載している。 Curlの折りたたみサイズは58x54x27cm。シートチューブが短くシートポストを抜く構造のため折りたたみ時の高さがBromptonよりも低くなっている。シートチューブを短くしても高身長の人に対応するためにテレスコピックシートポストを搭載している。 Curlの折りたたみサイズで強みになるのがコインロッカーに入れることが出来ることだ。一般的な中サイズのコインロッカーの縦55cmのため、中サイズのコインロッカーに入る可能性が高い。Bromptonでギリギリ中サイズのコインロッカーに入るか入らないかのレベルだったので、Curlは中サイズのコインロッカーに入るかもしれない。代理店はコインロッカーに入れることができるか検証すべきだろう。仮に入れることができたら、中サイズのコインロッカーに入る折りたたみ自転車の中では最大サイズの車輪、多段変速機の折りたたみ自転車となり記録更新するからだ。 https://www.cyclorider.com/archives/18669 DAHON(ダホン)2018モデル Curl i8 カールi8 35周年アニバーサリーモデル 完成車 posted with カエレバ 楽天市場で調べる Amazonで調べる Yahooショッピングで調べる

ルノーウルトラライト7で長距離走行を行うのを薦めない理由

14インチ折りたたみ自転車のルノーウルトラライトは、車体が軽く、前後輪のハブによく回るシールドベアリングを採用しているため、予想よりもスピードが出る折りたたみ自転車だ。 のんびり走るママチャリを追い抜くこともできるウルトラライト7だが、ウルトラライトで長距離を走りたいかと聞かれたら自分はNoと答えるだろう。ルノーウルトラライト7で長距離走行を行うのを薦めない理由は以下の3つが挙げられる。 乗り心地が悪い ルノー・ウルトラライト7は、14インチと通常の自転車よりも遥かに車輪が小さいため、乗り心地が硬い。小径車はスポークやフォークが短く、折り畳み自転車の場合はしなりにくい構造になっているためか、乗り心地は硬い傾向になるが、ウルトラライト7の乗り心地は折り畳み自転車の中でも悪い部類に入る。ウルトラライト7の乗り心地はソリッドタイヤに近い感覚で、最初に乗った時はパンクしているのでは無いかと思ったほどの乗り心地だった。この手の14インチ折りたたみ自転車は通常の大径車輪の自転車や20インチ折り畳み車よりも乗り心地は悪いと思ったほうがいい。 段差に弱い 一般的に車輪が大きいほど段差を乗り越えやすい。ウルトラライト7の14インチという車輪径は、歩道の段差でも場所によっては気をつけないと思うレベルだ。歩道の段差以外でも車道でたまに見る大きなデコボコを通過するにも不安を感じることがあったので注意して走らないといけない。 安定性が低い 小径車は大径車よりも安定性が低いといわれているがこれは車種にもよる。自分が所有しているTern Link N8は、街中を普通に走るには不安定さは無いと思ったが、ウルトラライト7は街中でも常に両手で抑えて走らないといけない不安定な感覚がある。これはハンドルを握っている力でわかる。これは、車輪が小さいのとチェーンステー長が短い(恐らく400mm以下)のに、やや前傾姿勢の通常のスポーツバイクポジションで乗るため後ろ荷重になりやすい、ホイールベースが短い等の理由が考えられる。 ウルトラライト7は街乗り向けで使うのが一番 乗り心地が悪い、段差に弱かったり不安を感じる、安定性が低いウルトラライト7だが、14インチ折りたたみ自転車の特性を考えれば当然のことだろう。ウルトラライト7のような超小径車折り畳み自転車はこれらの問題により長距離を行うのは厳しいと思ったほうがいい。 最近ではウルトラライト7は手放しで薦める自転車の1つになっているが、14インチ折りたたみ自転車特有の割り切りの設計に、DAHONやTernと比べた時に感じる、折りたたみステムの剛性の低さ、クイックレバー部分のデザインを通常のクイックレバーと同じ形状を流用しているため、折りたたみを頻繁に行うとイライラ感が増すなどの欠点があるため、手放しで薦める自転車ではないと思うが自分の考えだ。ウルトラライト7は折りたたみ自転車の中でも好き嫌いがわかれ、通常の自転車と比較すると潰しが効かないため、できるだけ実車を見たり、試乗会で試乗してから購入するのを薦める。 RENAULT(ルノー) ULTRA LIGHT 7 ブラック AL-FDB140 【ウルトラ7 超軽量7.4kg 超小型 14インチ折りたたみ自転車 最軽量クラスモデル登場】 前後Vブレーキシステム搭載 大型クランク採用 高さ調整機能ステム搭載 フロントクイックレリーズハブ 11260-0199 posted with カエレバ RENAULT(ルノー) Amazonで調べる 楽天市場で調べる Yahooショッピングで調べる

車体重量6.97kgの14インチ折りたたみ自転車 Dahon Dove Plus

14インチ折りたたみ自転車で元祖と言えるモデルはBYA412と呼ばれるDAHONの折りたたみ自転車だと思う。BYA412は中国市場向けとして設計されたモデルと言われており、14インチのシングルスピードの横折れ式折りたたみ自転車だ。日本では最近までDAHONブランドで販売されていなく、OEMモデルのFIAT AL-FDB140が一部のユーザーに愛用されていた。 現在は、GICから登場したRenault ULTRA LIGHTがヒットし、DAHON(アキボウ取扱)も元祖と言えるDOVEを登場させた。 https://www.cyclorider.com/archives/16991 2018年モデルではDOVEの軽量モデルと言えるDOVE PLUSを登場させるとのこと。2017年のヨコハマ・サイクルスタイルで実車を見ることができたので DOVE PLUSはDOVEに存在したステムの上下調整機構を削除し、シートポスト、クランク、薄いサドルに交換している。また、DOVE PLUSとDOVEをよく見るとフレーム自体が違うため、すべての部品が違うように見える。 DOVE PLUSの折りたたみサイズはW62xH56xD30cm。DOVEはW63×H55×D30と、DOVEとほぼ同じ。実際に試乗した限りではDOVEと同じようにハンドル~サドル長がコンパクトに感じた。価格は税別で78,000円とのことで現実的な価格だ。 http://enjoytheride.blog17.fc2.com/blog-entry-1330.html 超小径車潰しの一台の可能性を持つDOVE PLUS 重量7kgを切ったDove Plusを触って思ったのが、DOVE系統の14インチ折りたたみ自転車は超小径車を潰してしまう可能性があるのではないかということ。 https://www.cyclorider.com/archives/18301 10インチ以下の超小径車は折りたたみサイズを重視しているため、特殊な部品を採用したり乗り心地などの走行性能が悪い物や構造的に華奢な物が多い。DOVE系統の折りたたみ自転車はタイヤサイズが14インチと超小径車と比較すると大きく、フレーム剛性もあり、小径車の特徴である不安定さに気をつけて乗れば普通の自転車として見ることができる。14インチ折りたたみ自転車は車体重量も軽く、最軽量クラスのDOVE PLUSの6.97kgはCarry-meよりも軽量だ。低価格で購入できるRENAULT LIGHT8でも8.3kgと軽量だ。 14インチ折りたたみ自転車が超小径車と比較して不利なのが折りたたみサイズ。DOVE系統の14インチ折りたたみ自転車は、折りたたみサイズは20インチと比較すると小さいが、超小径車は14インチ折りたたみ自転車よりも小さいサイズで折りたためる物が殆ど。14インチ折りたたみ自転車よりも小さく折りたためないといけないのなら、Carry-meのような超小径車がいいだろう。