年間アーカイブ 2016

24インチホイールを採用したファットバイク KHS 4Season ATB300SF

税抜き8万円で買えるモデルが存在するKHSのファットバイク「4Season」シリーズ。そんな4Seasonシリーズの中でも独特なモデルがATB-300SF。通常のファットバイクの車輪径は26インチなのに対し、ATB-300SFは通常のファットバイクよりも車輪径が小さい24インチを採用している。子供用ファットバイクなどで24インチを採用したファットバイクや、小規模なブランドから24インチファットバイクは出ていたらしいが、マスプロダクションで大人用24インチファットバイクが買えるのは貴重だろう。 マウンテンバイクの世界では、26・27.5・29インチと様々な車輪径が存在している。一般的に車輪径が大きいと段差の乗り上げが容易だが、ハンドリングは軽快でなくなる。逆に車輪径が小さいと段差の乗り上げは難しくなるのに対して、ハンドリングは軽快になる。また、車輪径が大きいとフレームを小さくするのが難しくなるらしく、小柄な人が29インチマウンテンバイクに乗る場合は苦労するとのこと。 また、最近のマウンテンバイクは車輪径だけでなくタイヤ幅によって車輪の直径が変わる。右のCharge Cooker Maxiは26インチファットバイク(26×4.0)で、左のGT PANTERAは27.5ミッドファット(27.5×2.8)。車輪径はGT PANTERAのほうが大きいが、写真では実際の車輪径は拮抗しているのがわかる。下のブログ記事によれば、ファットバイクでも最大サイズの26×4.8インチだと、29インチマウンテンバイクよりも車輪径は大きくなるようだ。 http://ysroad.co.jp/shinjuku/2016/01/05/7039 ATB-300SFの24インチファットバイクの利点は、車輪が小さくなるためフレーム形状を小さくしやすくすることが可能で、ハンドリングも軽快になるのではないかと思う。ただ、24インチファットバイクのタイヤは非常に少ない。ファットバイクに限らず24インチ車はホイールやタイヤ関連の部品が少ない問題があるので、この問題を解決しないと普及しないだろう。 http://khsjapan.com/products/atb-300sf/  

700Cロードバイクを650Bホイールを装着しツーリングバイク化する方法(TREK PILOT・SURLY PACER編)

近年流行している車輪サイズといえば650Bがある。今ではマウンテンバイクでは安価なエントリーモデルまで650Bを採用し、最近では一部のグラベルロードやクロスバイクにも採用する動きがある。 グラベルロードなどで650Bを採用するモデルもあるが、オンロード用650Bモデルは非常に少ない。また高価な自転車を購入したくなく、手持ちの自転車で手っ取り早く650Bホイールを体験したい人もいるだろう。 今回紹介するのは、700Cロードバイクに650Bホイールを搭載するという方法。最近流行の650Bホイールを搭載するのを前提としたグラベルロードではなく、従来型のツーリングロードバイクに650Bホイールを装着する方法だ。 TREK PILOT・SURLY PACERに650Bホイールを装着するにはどうすればいいか http://www.bikeman.com/bikeman-blogs/650blog/1773-2007-trek-pilot-21-650b-conversion 写真の自転車はTREK PILOT。写真では650Bホイールに38ミリタイヤ、泥除けを装着しているが、元は700Cのロードバイクだ。 http://www.bikeman.com/bikeman-blogs/650blog/1897-surly-pacer-650b SURLY PACERの650B仕様も発見した。フロントフォークはSURLY PACER純正ではなくボントレガー製のようだ。 TREK PILOT、SURLY PACERの650B仕様は、TEKTRO R-556キャリパーブレーキに交換されている。TEKTRO R-556はアーム長が55mm~73mmと、通常のロードバイクに採用されているキャリパーブレーキ(ショートアーチ、ロングアーチ)よりもアーム長が長い。650B化により700Cよりも車輪のサイズが小さくなったため、ブレーキの位置を下げるために装着したのだと思う。 車体はロードバイク用だがTREK PILOT・SURLY PACERはロングアーチキャリパーブレーキを装着したツーリングモデルとなっている。競技用ロードバイクよりも隙間が大きい形状のため、ショートアーチブレーキを装着した競技用ロードバイクでは650Bホイールを装着するのは難しいのではないかと思う。ただ、SCOTT SPEEDSTER S50に650Bホイールを装着した人もいるらしい http://www.balance-bicycle.com/gallery/scott-speedset-s50-650b-conversion 一番下のリンクは、ロードバイクの650B化が気になる人に650Bコンバージョン化ガイドが書いてあるWebページだ。英語で書いてあるが翻訳ソフトを使えば分かるレベルで書いてあるだろう。 http://www.bikeman.com/bikeman-blogs/650blog/1771-650b-conversion-guidlines

長距離も走れるスポーツ自転車用アップハンドルVeno メトロポイントハンドルバー

スポーツ自転車用のアップハンドルという貴重なハンドルの1つにVeno メトロポイントハンドルバーがある。このハンドルは実際のインプレッションがほとんど無いため、実際に購入してEscape RX3に装着して使用してみた。 https://www.cyclorider.com/archives/17253 Veno メトロポイントハンドルバーの特徴は従来のアップハンドルとは違い、握る位置がハンドルとステムを装着する位置と同じとなっている。この設計のおかげで、スポーツ自転車にアップハンドルを装着する問題の数々が解決する。 スポーツ自転車に通常のアップハンドルを装着すると、ハンドル位置が手前に来てしまいまい、マトモなポジションを取ることができない、低速時にハンドルを大きく切るとハンドルが足にぶつかる問題がある。しかしメトロポイントハンドルは、ハンドルを握る位置が基本的に通常のスポーツ自転車と同じ位置になるため、マトモなポジションを取ることができハンドルを切っても足にぶつからない。 ハンドルの握る位置は通常のフラットハンドルの場合と同じのためか、ハンドリングは非常に安定している。普通のスポーツ自転車にアップハンドルを入れるだけだとハンドリングが神経質になりやすくなる。恐らくスポーツ自転車の設計は、ステムよりも手前にハンドル位置が決まる設計になっていないからだと思う。 一方、メトロポイントハンドルバーの場合は、ハンドルを握る位置がフラットハンドルとほぼ同じ位置にあるため、フラットハンドルに近いぐらい安定したハンドリングを実現している。但しフラットハンドルは横握りのため素早いハンドル動作を容易に行えるのに対して、メトロポイントハンドルバーは縦握りのため素早いハンドル操作はそれほど上手くは行えない。 ハンドリングが安定しているので、グラベルキング26Cを装着したEscape RX3で写真のようなドロップハンドルでは躊躇する荒れた砂利道を走っても、ドロップハンドルよりも安定して走ることができる。 メトロポイントハンドルバーはハンドル手前のポジションは増えるが前方に伸ばすのは難しい。ぱっと見たところハンドル前方に握る部分は、日東RB-003のようなブルホーンバーよりも短いため、前傾姿勢とアップライトな姿勢の両立は難しい。また、設計的の関係で握る位置はアップライトになっていなくハンドルを交換しただけではアップライトな姿勢になる訳ではない。 https://www.cyclorider.com/archives/17337 唯一のオンロードスポーツ自転車用アップハンドル Veno メトロポイントハンドルバー SOMA、NITTO、Velo Orange、Beamなど様々な会社が、アップハンドルをラインナップしているが、自分の知る限りだとスポーツ自転車用のアップハンドルといえるのはVeno メトロポイントハンドルバーだけで、他のアップハンドルは握る位置が手前にある旧来型のタイプが殆ど。 メトロポイントハンドルバーは、常に横握りの状態で走ることが出来るので手首にストレスがかからず、ポジションが手前に増えるため、走り始めや街乗りなど、ハンドル手前を握って楽に走ることができる。 Venoメトロポイントハンドルバーが合っている車種は、ロードバイク、クロスバイクなどのオンロード用スポーツ自転車。合っていないのはマウンテンバイクだろう。マウンテンバイクはトップチューブ長が長いためメトロポイントハンドルバーを入れてもアップライトなポジションにはならないため。マウンテンバイクには幅が比較的広いアップハンドルがそれなりにあるため、それらのハンドルを入れたほうが良いと思う。 VENO(ヴェノ) メトロポイント ハンドルバー25.4 MTSL ハンドル posted with カエレバ VENO(ヴェノ) Amazonで調べる 楽天市場で調べる Yahooショッピングで調べる