シクロライダーの目線から見る草津温泉旅行記

2018年4月1日。イーアイデムのオウンドメディア「ジモコロ」が、草津温泉でこのようなイベントを行った。

風評被害3億円!? 草津温泉に100人集めて、自腹で情報発信しよう! – イーアイデムの地元メディア「ジモコロ」

2018年1月23日に発生した群馬県にある草津白根山・本白根山の噴火を覚えていますか?

事前の火山活動の動きを観測できなかった「予想外」の噴火。火口近くのスキー場で犠牲者を出してしまいました。

草津白根山から約5キロメートル離れた草津温泉では、噴火による直接の被害はなかったものの、直後に宿泊予約のキャンセルが増加。

風評被害による被害額は推定で3億円とも言われています。

噴火から1ヶ月以上経ち、マスメディアによる報道も随分と落ち着いてきました。しかし、関心が薄れてしまいそうな今こそ、メディアとして何かできることがあるはず!

そこで今回「ジモコロ草津応援ツアー」と題したプロジェクトを行います!

日本でトップクラスの温泉でもある草津温泉だが、自分は2016年にも自転車で草津温泉に来て泊まった事がある。何時か、もう一度草津温泉に行ってみたいと思っていたため。ジモコロ草津温泉ツアーに参加することにした。勿論、自転車を持っていって。

2016年10月22日秋 -過去の草津-

2016年10月22日。この時は、長野の湯河原から自転車で渋峠を越えて草津に下っていた。

草津方面に下っていくと、途中で硫黄の匂いに気付いた。実はこの時、白根山付近では火山活動の影響のため駐停車禁止区間があり、夜間通行禁止だった。硫黄の匂いがあった場所は駐停車禁止区域だったようだ。(2017年6月15日に駐停車禁止区間・夜間通行禁止区間は解除される。)

駐停車禁止区間を通り過ぎ、駐車場で止まると、このような看板が見えた。看板には草津白根山の噴火や防災についての内容が書いてある。

草津白根山の独特の景色を堪能するためのロープウェイも、2018年1月の本白根山噴火により、噴石がロープウェイや山頂駅に直撃しらゴンドラの窓ガラスが割れるなどの被害を受けた。2月9日にロープウェイは廃止と発表された。機会があれば乗ろうと思ったロープウェイだが乗れなくなってしまった。

草津に付いたとき、そのまま長野原草津口駅まで行き輪行して自宅に帰ろうと思ったが、ふとネットで空いている部屋が無いか調べたら安価なホテルが空いていたので草津に一泊することとなった。もし泊まらず帰っていたらジモコロ草津応援ツアーにここまで興味は持たなかったもしれない。

夕方の草津の湯畑付近は大勢の観光客で賑わっていた。草津についた時は、長野の湯田中から渋峠を越えてヘトヘトになっており、さらに観光客の多さで疲れが増してしまい、早々と宿に入った一眠りした。

一眠りした後に外に出ると、夜になっても人の多さに驚き、観光する気がさらに無くなった一方、観光地として草津の強さを実感した。いつか自転車抜きで観光したいと思ったほどだ。

2018年4月1日 春 -今の草津-

いつかは自転車を持っていかない観光目的で行こうと思っていた草津温泉。しかし、行かないまま時が立ってしまった。そして2018年4月、ジモコロ草津温泉ツアーをきっかけとして草津温泉にやってきた。

まず、折りたたみ自転車を広げて定番の湯畑へ。2016年秋の混み具合を知っていると、午前中だというのを考えても少し人は少ないかなと思ったが、急激に人が少ないという状況ではなかった。

自転車を持ってきてしまったため湯畑は早々と切り上げ、草津サイクリングロードに行くことにした。

写真は、草津サイクリングロードに行く途中でみつけた滋賀草津道路の冬季通行止め。4月20日に通行止めが解除されるようだ。現時点では開通は一部場所の駐停車禁止と夜間通行禁止の制限は加わるが予定通り行われるとのこと。

そして、ついにみつけた草津サイクリングロード。右の看板には熊出没注意と書いてある。

草津サイクリングロードはサイクリングロードというよりも散策路に近い。距離も長くはなく湯畑からもそれなりに近いので自転車で行くよりも歩いたほうがいいだろう。

この日は雪があったが、道には雪はほとんどないので折りたたみ自転車でも走ることができた。サイクリングしている人はいない一方、ウォーキングしている人がいた。

草津サイクリングロードから降りて、再度、湯畑に行く時、白い水が流れている川を発見。

この白い水は、川の水を酸性から中性に近づける処理を行うための水。中和しないとコンクリートや金属をボロボロにしてしまい魚が住めないとのこと。胃液と同じ酸性で肌がツルツルになるのが特徴の草津温泉だが、負の面とも言える。草津温泉の負の面を良くするために、365日24時間、年間2万tの石灰を使用している。
河川の中和 | 品木ダム水質管理所 | 国土交通省 関東地方整備局

そんなこんなで折りたたみ自転車で走っていて思うのは、草津はサイクリングやポタリングは向いていないということ。草津の観光地は、坂が多く歩く人が多いのもあるが、歩きで完結する作りの観光地になっているのもあるからだ。一応、旅チャリという電動アシスト自転車のレンタサイクルを行っているが、草津観光は歩いたほうが面白いだろう。

ということで、一旦草津バスターミナルに戻り自転車をコインロッカーに入れて、ジモコロ草津温泉ツアーに参加することに。

最初に草津温泉で行われている湯もみショーを見ることに。熱い源泉に板を入れて入浴できるまで温度に下げる湯もみは、水を入れないで湯の温度を下げることができるため、草津温泉の効能を落とさない利点があるようだ。写真のように観光客向けのショーとして行っている所が有名だが、共同浴場「千代の湯」では実際に湯もみを行って温泉に入る、伝統的な入浴を体験できる共同浴場があるようだ。

草津温泉 時間湯 体験入湯

湯もみショーを見た後は西の河原公園へ。公園内の川から温泉が流れていて、エメラルドグリーンの色をした温泉池もある。西の河原公園には草津ビジターセンターがあり、草津温泉の歴史や草津温泉に来た偉人についての解説を無料で見ることができたり、草津の一部温泉の割引券が置いてある。草津ビジターセンターの近くには西の河原露天風呂があるが、草津ビジターセンター内に置いてある割引券が使えるため、草津ビジターセンターに寄ってから西の河原公園に行くのがベスト。

西の河原公園を出た後は、今回宿泊するホテル櫻井へ。1人旅と言えばネットカフェ・健康ランド・ゲストハウスがメインの自分にとっては、縁がない旅館だ。宴会では他の人と話したり、災害時に頭で考えるのではなく先に行動を行う発信チーム「Doooo」の発足についてのトーク等を聞いていた。

今回一番のミスは、2次会に参加しようと思ったが疲れて倒れ寝してしまったこと。このようなイベントでは自転車は持っていかないのがベストだと思う。

なぜ草津温泉は凄いのか

草津温泉は他の温泉地と比較すると交通機関が弱いのに、多くの人を集めることができるブランドを持っているのが凄い。

日本有数の温泉地で有名な場所の多くは公共交通機関に恵まれている所が多いが草津温泉は交通機関は恵まれているとは言えない。箱根は小田急ロマンスカーや箱根登山鉄道、箱根ロープウェーがあり、伊豆半島には東海道新幹線や特急「踊り子/スーパービュー踊り子」に、上野東京ラインと幅広い鉄道網がある。一方、草津温泉は高速バスか北陸新幹線軽井沢駅でバスに乗るか、吾妻線に乗り長野原草津口でバスに乗り換える必要があり、公共交通機関は恵まれていない。

草津温泉近くまで行く特急列車は、上野-長野原草津口まで運行する特急「草津」があるが1日2~3往復のみ。東京-伊豆急下田間を走る特急「踊り子/スーパービュー踊り子」が、休日には1日10往復しており、さらに小田原-伊豆急下田間を走る観光列車「伊豆クレイル」も運行している。草津温泉は伊豆エリアと比較すると交通機関は恵まれているとは言えないのに、ここまで多くの人を惹きつけるパワーがあるのは凄いと言えるだろう。

ここまで草津を惹きつけるのは、やはり環境だと思う。津温泉の湯畑や西の河原公園といった草津温泉には、他の所では見ることはできない独特の風景や、日本三名泉の一つに数えられた温泉を持っているが、その草津温泉を与えたのが火山という環境だということ。2018年1月に発生した噴火や酸性河川といった負の面もある一方、草津温泉という正の面があるため、二元論で簡単に書くことはできない。

草津温泉はお薦めの観光地か?

もし、草津温泉はお薦めの観光地か?と聞かれたら、純粋にお薦めの観光地と答えるだろう。湯畑や西の河原公園といった草津独特の風景や湯もみや時間湯といった草津の風習が今でも体験することができるからだ。また、草津の良いところは、お金をかけなくて草津気分を楽しめる事。様々な所にある足湯やマナーを守って利用すれば無料で入ることができるもらい湯に入ったり、安くて美味しい温泉まんじゅうを食べて歩くだけでも草津は楽しい場所だ。

宿泊施設に関しては高級旅館が多いが、草津高原ユースホステル子連れ歓迎宿「ゆたか」草津温泉326 山の湯ホテルといった比較的低価格で泊まれる宿もあるので、人気観光地ながらお金をかけなくても楽しめることができる。

サイクリングについては、ロッカーに入れることができる超小径折り畳み自転車程度での散策程度。草津温泉を楽しむのなら歩いてこそ楽しめるので自転車は持っていかないほうが良いだろう。

2018年1月の噴火の影響で、客足が少し少なくなっている今こそ草津温泉だろう。日帰りでも楽しめ、泊りがけならもっと楽しめる草津温泉で、ゆっくりと風情を楽しんではどうだろうか。

 

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