現在、ドロップハンドル用シフトレバーと言えば変速機とブレーキレバーが一体となったデュアルコントロールレバーが主流だ。この方式はドロップハンドルに不慣れな人でも、簡単に変速できるため、初心者でも簡単にロードバイクに乗れることができる。

デュアルコントロールレバーの欠点は、ブレーキレバーと変速レバーが一体化するため、変速段数を変えようとした場合非常に高価になる。また、Vブレーキや油圧式ディスクブレーキなど、想定していない組み合わせでは使えないこともある。

そんな人に注目なのがENE CICLO Wing Shifterだろう。サイクルモード2016でコンセプトモデルが公開されていたことでも知られている。ヨシガイのブランド「ENE CICLO」は、クラシックスタイルの自転車用品を出すブランドとして知られている。シマノ11S(ULTEGRA 6800, 105 5800シリーズ )、カンパ11S対応のシフトレバーで、インデックス機構は無い。注意事項は以下の通りだ。

  • SRAM製品での使用は出来ません。
  • シマノ製Dyna-Sysには使用できません。
  • シャドーRDパーツ(RD-R9100, RD-R8000, RD-R7000, RD-6800, RD-5800) ロード用ディレーラーに対応しています。
  • DYNA-SYS / DYNA-SYS 11 には対応していません。

サイクルモード2016での記事(市販品とは内容が異なるため注意)

img_20161105_124025

サイクルモード2016幕張のヨシガイのブースでは、特徴的なドロップハンドル用シフトレバーが展示されていた。

このシフトレバーの元ネタは、サンツアーのコマンドシフターというシフトレバー。コマンドシフターについては自分より知っている人は多いと思うけど、簡単に書くとロードバイクの手元シフトを行うためのハンドル取り付け用のシフトレバー。その後シマノからSTIレバーが登場し主流となるが、今でも愛用している人はいるようだ。

DIA-COMPE版のコマンドシフターは、話を聞いた限りではまだ試作品で、形状はまだ検討途中とのこと。前の変速レバーはフリクション。後ろは最初は9段を出し、最終的には11段も出す発言をしていたが、11段については記憶違いの可能性があるかもしれないので問い合わせしてほしい。DIA-COMPEのシフトレバーはシマノ製リアディレイラー対応のものしか無いので、恐らくシマノ用なのかもしれない。フリクションとラチェットの変更は今のところは考えていないようだった。目標価格はペアで13,000円を目標にしたいと言っていた。

公道仕様的に見るコマンドシフターの利点(2016年の記事)

コマンドシフターの一番の利点はブレーキレバーの選択肢が広がることだろう。ロードバイクのブレーキレバーは、変速レバーと一体となったデュアルコントロールレバーが一般的となっている。デュアルコントロールレバーの欠点はブレーキレバーの形状を変更することが非常に難しいこと。例えばデュアルコントロールレバーを使ってみたら手が小さいので別のデュアルコントロールレバーに変更するのは非常にお金がかかる。8速のクラリスのデュアルコントロールレバーが気に入らないから、クラリスよりコンパクトな9速のソラのデュアルコントロールレバーにする場合、デュアルコントロールレバーにスプロケット、ディレイラー、チェーン等を交換しないといけない。

また、MTB用ディスクブレーキやVブレーキ化などを行う場合、基本的にデュアルコントロールレバーは対応していないため、それらに対応するドロップハンドル用ブレーキレバーを購入する場合があるが、この場合はシフトレバーの装着に難儀することとなる。今ではWレバーを手元近くに装着する方法があるので比較的マシだが、Wレバーとバーエンドコントローラーしかない時は、どのようにしてシフトレバーを装着するかで問題になる事例があった。

自分が気に入ったブレーキレバーと手元シフトを両立できるコマンドシフターは、公道用ユーザーにとってピッタリなシフトレバーだろう。続報に期待したい。