Search results for :

If you're not happy with the results, please do another search.

ユーザーレビューから学ぶグラベルロード BOMBTRACK ARISE2編

グラベルロードが一般的なロードバイクと違うのは、多様性だろう。グラベルロードはレース用ロードバイクのように明確な定義がないため、ブランドによってキャラクター性が違う物が多い。 しかし、グラベルロードのキャラクターを理解するにしても、メーカーサイトや一般的な自転車メディアでは詳しく書かない所が殆ど。そこでユーザーインプレッションからグラベルロードの特徴を読み取るのをお薦めする。 出典:https://ameblo.jp/ordina-m3/entry-12366672198.html 今回、紹介するのはBOMBTRACK ARISE2。ドイツ・BOMBTRACK社には、クロモリフレームのARISE、アルミフレームのHOOK等、様々なグラベルロードがある。その中でもクロモリフレームのARISEシリーズは、BOMBTRACK製グラベルロードの中でカスタマイズしやすいモデルだ。 日本国外モデルのARISEシリーズには、シングルスピード・Vブレーキ仕様のARISE1、シングルスピード・ディスクブレーキ仕様のARISE2、泥除け、荷台、ライト、多段仕様のARISE TOUR、フラットバー、前キャリア付き、フロントシングル、リア多段仕様のARISE Geardと豊富なモデルがある。その中で、日本市場ではARISE2のみの販売となる。 BOMBTRACK ARISE2ってどんな自転車? BOMBTRACK ARISE2のフレーム・フロントフォークは4130クロモリ製。ARISE2はシングルスピード仕様だが多段変速化も可能な仕様だ。フレームにはスライド可能なリアディレイラー台座を装備し、クランクは多段変速にできるナローワイドチェーンリングを装備。リアホイールも11速スプロケットを装着できるため、容易に1x11化が可能だ。 タイヤはKENDA "Small Block 8" 700c x 35cというオフロード用タイヤ。また、ARISE2は他のグラベルロードと同じく、マウンテンバイク並に太いタイヤを装着できる。BOMBTRACK ARISE2は最大700x42c/650bx47cに対応のようだ。 しかし、実際はもっと太いタイヤを装着できる話もある。 井戸端監視カメラのBOMBTRACK ARISE2(2017年モデル)の記事(URL)によれば、700cなら前後45cまでは安全圏、27.5インチは銘柄によっては27.5x2.1インチくらいが履ける可能性があるとのこと。 出典:https://ameblo.jp/ordina-m3/entry-12369563380.html 実際、ARISE2に700×38C相当の太いタイヤと泥除けを両方装着した写真があるので、信憑性は高いだろう。筆者が所有している「Specialized Diverge E5」は、BOMBTRACK ARISE2と同じく、700x42c/650bx47cまで対応していると書いてある。しかし、ARISE2と比べるとタイヤとフレームのクリアランスが少ないため、写真のように700×38C相当の太いタイヤと泥除けを両立するのは不可能だろう。 BOMBTRACK ARISE2のカスタマイズは? クイックリリースレバー仕様のホイールハブに、一般的なネジ切。りタイプのボトムブラケットなど、汎用性の高さを重視したBOMBTRACK ARISE2。一般的な大企業のグラベルロード(Specialized Diverge E5など)は、スポーツ走行を重視しているが、ARISE2はそれらのグラベルロードよりも汎用性も求めている。マッドガード+フロントキャリア(URL)を装着したコミューター仕様にすることも可能だ。 また、シングルスピードだけでなく多段化も可能。流行のフロントシングル、リア大型スプロケットを装着した1×11化も可能だ。     View this post on Instagram   納車から一か月だった現在のコクピット。 #bombtrack #bombtrackarise #bombtrackarisetwo18 #1x11 #cockpit #inlinelever Kirdinaさん(@kirdina_m3)がシェアした投稿 - 2018年 5月月13日午前3時14分PDT 1×11化で問題なのは、変速レバー部品選択に縛りが発生してしまい、高価になることだ。低価格で行うには、ハンドルバーにアクセサリーを装着するバーを装備し、そこに変速レバーを装着する方法が安い(URL1、URL2)。利点は、低価格で行え変速レバーの選択肢が広い所。欠点はハンドルを握った状態で変速できない、アクセサリーバーがきちんと固定されているか頻繁に確認する必要がある。 副次的な利点では、1×11仕様と、シングルスピード仕様に変更するのが簡単だということ。シングルスピード化の換装(URL)を見ると、わずか20分ほどで行えたようだ。これは、変速レバーが簡単に外せるのと、ARISE2のワイヤーがフルアウター仕様で簡単に脱着できるのもあるだろう。 一部画像出典:ordina M3 (オルディナM3)2013年式RM348 を買ってみたブログ

グラベルロードバイクのジャンルを分けてみる

砂利道も走れるロードバイクと言われている「グラベルロード」。グラベルロードには様々な物があり、グラベルロードと一括りにすると自分に合った物が買えない問題がある。そこで、今回はグラベルロードをざっくりと分けてみることにした。   エンデュランスロードの発展形 https://vimeo.com/176708018 舗装路を高速走行するためのロードバイクには様々な種類がある。前傾姿勢がキツく高速走行重視のレース用ロードバイクだけでなく、乗車姿勢を少しだけ緩くしタイヤを少し太くすることで、楽に長距離走行できるのを特徴としたエンデュランスロードバイクがある。 一部の会社ではエンデュランスロードバイクの発展型として、グラベルロード化を行うブランドが登場した。例えば、FELTのグラベルロード「VRシリーズ」は、かつて存在したエンデュランスロードバイク「Zシリーズ」の後継モデルとして登場した。Zシリーズは、前傾姿勢が緩い乗車姿勢に細いタイヤを装備し、エンデュランスロードバイクと言える物だった。これがVRシリーズになると、クロスバイク並の太さ(35ミリ幅相当)のタイヤを入れることができ、アクセサリーを装着するための台座を装備するなど、実用性も重視している。 このようなエンデュランスロードバイク発展型は、現在流行しているグラベルロードと比較すると、太いタイヤが装備できない。一方、細いタイヤが装着できるように細いリムを採用している。例えばGT GRADEは23ミリ~35ミリ幅のタイヤが装着可能なのを売りにしている。筆者のSpeciaized Diverge E5は「主流のグラベルロード」で、30~42ミリまでのタイヤが装着可能だ。その一方、ロードバイク並の細いタイヤは装備できない。ロードバイク発展形のグラベルロードは細いタイヤをメインに装着し、舗装路重視でロードバイク風味を求める人に向いているだろう。 FELT VRシリーズ GT GRADEシリーズ GIANT ANYROADシリーズ 主流のグラベルロード 現在主流のグラベルロードは、40ミリ幅以上と太いタイヤが装備できるフレームとなっている。また、一部のグラベルロードでは、27.5インチ(650B)用マウンテンバイク用車輪を装備して、MTB並みの太いタイヤを装着するロードプラス規格に対応したモデルもある。 ロードバイク風の軽量なフレームを採用したモデルが多く、ロードバイクに似たデザインの物が多い。筆者もこのタイプのグラベルロード(Specialized Diverge E5)を所有している。ただ、乗った感じはロードバイクとは違い、直進安定性が高く、前傾姿勢もロードバイクと比べると緩い。また、太いタイヤを履くためにリム幅を太くしているため、ロードバイク並にタイヤを細くするのは難しい。(仮に行うのならホイール交換が必要になる。) 砂利道も走れるほどの太いタイヤが入り、ロードバイク風のスポーティなデザインを採用している。多くのブランドが参入しており、様々なモデルを選ぶことができる。 Specialized Divergeシリーズ FELT BROAMシリーズ Cannondale Topstoneシリーズ Jamis Renegadeシリーズ FUJI JARIシリーズ アドベンチャーツーリングタイプ https://www.youtube.com/watch?time_continue=2&v=RW_mZVJ1Xr4 グラベルロードスタイルよりも低速走行向けにし、より荒れた道を走れたり、沢山の荷物が積めるグラベルロード。頑丈なフレームやホイール、マウンテンバイクに近いほど太いタイヤなどグラベルロードよりもハードな使用を想定している。前傾姿勢は緩いモデルが多く、ツーリング用自転車の印象が強い。マウンテンバイクで旅行していた人のための代替にも使えるだろう。 Specialized AWOLシリーズ BREEZER RADARシリーズ モダンランドナースタイル 出典:https://www.breezerbikes.jp/2019/product/doppler.html フランスのツーリング自転車のジャンルとして知られているランドナー。古典的な部品をランドナーは衰退し僅かながら存在している状況だ。しかし、一部の会社では最新の設計を採用し、クラシック風テイストを採用した「モダン・ランドナー」が登場している。これらモダン・ランドナーは650Bホイールを採用した物が多く、服が汚れない泥除けを装備しているのが特徴。また、高価格モデルではフロントライトを採用したのもある。 グラベルロードバイクのジャンルに入れるかどうか疑問に思う人もいると思うが、12ミリスルーアクスル規格やディスクブレーキなどグラベルロードを意識した設計を採用しているため、参考として入れておく。 Breezer Dopplerシリーズ MASI SPECIALE RANDONNEUR Cannondale Slate https://www.youtube.com/watch?v=s9Pufok4AQA 他のグラベルロードには無い独特の設計を採用したのがCannondale Slate。ロードバイク並みの短いホイールベースで太いタイヤを装備するため650Bホイールを採用し、フロントフォークは片持ち式サスペンション(レフティ・オリバー)を装備した。一般的なグラベルロードは、泥除けや荷台の装着ができるように汎用性を持たせた物が多いが、Slateは汎用性を求めず、走りに力を入れているグラベルロードだろう。

ファットスリック・ロードバイク/グラベルロードはどんな感じ?実際に試してみた

細いタイヤ・前傾姿勢・ドロップハンドルがついたロードバイク。今まではロードバイクと言えば、軽量な競技用モデルしかなかった。しかし、グラベルロードバイクがブームになり、従来のロードバイクとは違う「公道用ロードバイク」と言えるのが登場した。 従来のロードバイクよりも太いタイヤが装着できるグラベルロード。一般的に太いタイヤは砂利道など荒れた道を走るために装着するが、最近は太いスリックタイヤを履いてサイクリングを行う考えも登場した。 ファットタイヤ・ロードバイクという発想   今までサイクリング用のスポーツ自転車を選ぶとき、ロードバイク系統(ロードバイク・スピードクロスなど)の軽量な車体+細いタイヤか、マウンテンバイク系統(マウンテンバイク・デュアルスポーツクロスバイク)の頑丈な車体+太いタイヤの2種類から選ぶしかなかった。 ロードバイク系統(ロードバイク・スピードクロスなど)の軽量な車体+細いタイヤは、舗装路は軽快に走れる一方、舗装が荒れていると突き上げがあり、砂利道は慎重に通過しないといけない。また、ロードバイクなど舗装路を高速で走る自転車は、荷物が積めないため、長距離サイクリングには不向きだ。 マウンテンバイク系統(マウンテンバイク・デュアルスポーツクロスバイク)の頑丈な車体+太いタイヤは、車体が頑丈でタイヤが太いので荒れた砂利道が走れ、沢山の荷物も積むことができる。一方で舗装路は、ロードバイク系統の自転車と比べると軽快に走れない。 近年流行のグラベルロードは、ロードバイク系統(ロードバイク・スピードクロスなど)+αのソコソコ軽量な車体+細いタイヤという、今までの自転車には無い組み合わせを採用している。これにより、舗装路はマウンテンバイクよりも軽快に走れ、砂利道ならロードバイクより安心して走行できる。また、荷物の積載を想定した車種がほとんどなので、ある程度の実用性は持っている。 グラベルロードの登場により、一部の会社から「太いスリックタイヤを履いてサイクリングする」という考えのモデルが登場している。その考えは本当に良いのか試してみることにした。 https://www.cyclorider.com/archives/20408 ファットスリック・ロードバイク/グラベルロードの利点 今回、試してみたのはSpecialized Diverge E5に、タイヤにPanaracer GravelKing 38Cをチョイス。 8月に長野県の某林道を走行してみた所、上りは空気圧を落とせば比較的安定して走ることができた。下りは、マウンテンバイクのように安定して操縦できるわけではないが、ロードバイクやタイヤが細いクロスバイクでは押して歩くしかない所でも、走ることはできる。凹凸が無いスリックタイヤでも、タイヤが太いため普通の自動車が走れる砂利道なら走れるようだ。 舗装路は、ロードバイクのようにひたすら高速で走るのは向かないが、形に似合わず走る。サイクリングなら舗装路グラベルキング38Cのタイヤ重量は320gと、この手のサイズのタイヤにしては軽いのもあるだろう。因みにパナレーサーのクロスバイク用タイヤ「Comfy」は28Cで290g。32Cで310gだ。 舗装路で軽量でファットなスリックタイヤを装着する利点は、乗り心地と路面を選ばない所。ママチャリよりも幅が広い38Cタイヤは、スポーティなクロスバイクに搭載されている28Cタイヤと比べて、圧倒的に乗り心地が良い。特に荒れた舗装や段差を通過したときの衝撃は細いスリックタイヤを履いたマウンテンバイクに近い乗り心地。また、舗装路でもくぼみがある路面や、振動が大きいセメント舗装、濡れている舗装路でもリラックスして走ることができる。 ファットスリック・ロードバイク/グラベルロードの欠点 ファットスリック・ロードバイク/グラベルロードにも欠点はある。まず、タイヤを購入するときは軽量なタイヤを選ばないと楽しめない。クロスバイクなど細いタイヤは、3,000円クラスのタイヤを買えば、ソコソコ軽量な物が選べる。しかし、ママチャリよりも太いタイヤは1本3,000円程度だと重い物が多い。物によっては1本700gオーバーのタイヤもある。 また、一般的なロードバイクやクロスバイクはヒラヒラとコーナーを曲がることができるが、Diverge E5+Gravelking 38Cは、ヒラヒラ感がなく直進安定性が高いと感じた。これにずっと乗っているとヒラヒラ曲がるロードバイクやクロスバイクに乗りたくなるほどだ。 太いタイヤが合っている人は、オールラウンダーと初心者 ファットスリック・ロードバイク/グラベルロードが合っている人は、オールラウンダーと初心者だろう。太くて軽いスリックタイヤは、綺麗な舗装路から荒れた舗装路、そしてグラベルまで対応でき、日本の公道ならこれで殆ど対応できる懐の深さがある。また、スポーツサイクルに不慣れな初心者なら太いタイヤのほうが安心して走ることができるだろう。

FELTのアドベンチャー/グラベルロード「BROAM」シリーズを解説。

ロードバイクで有名な自転車ブランド「FELT」は、グラベルロードブームにやや遅れていた。FELTにはマルチロードバイク「VR」シリーズというモデルがある。FELT曰く、VRシリーズはマルチロードバイクというジャンルで、従来のレーシング・ロードバイクよりもアップライトな乗車姿勢で乗れ、実用性が高いロードバイクという扱いだ。 出典:「BROAM(ブローム)」オフロードでの軽快さを求めたロードバイクの販売を開始 今回、紹介するFELTのグラベルロード「BROAM」は、長距離、未舗装路も走れるロードバイク≒グラベルロードバイク。長距離・未舗装路の走行を重視するため、アップライトな乗車姿勢と長めのホイールベースを採用した。最大で45Cと太いタイヤを装着できる設計。BROAMは標準で700x40Cのスリックタイヤを装備。舗装路は乗り心地が良く、グラベルは快適に走れるのを売りにしている。グラベルを重視する場合、650Bホイールに交換可能な設計にもなっている。最大27.5 x 2.1 の650Bタイヤの装着可能だ。ホイールの装着は定番の12ミリスルーアクスル規格を採用している。 VRシリーズとBROAMシリーズはどこが違うか? FELTにはマルチロードバイクというジャンルで販売中の「VRシリーズ」がある。BROAMシリーズはVRシリーズよりもグラベル走行を重視している設計のようだ。 VRシリーズとBROAMシリーズのどちらかを買うか悩んでいる人もいるだろう。筆者はBROAMシリーズに似た構成のグラベルロード「Specialized Diverge E5」を所有している。現在は38ミリの太いタイヤ(パナレーサー・グラベルキング38C)を装着しており、BROAMに近い仕様となっている。 もし、VRかBROAMか選べと言われたら、筆者は、舗装路をスポーティに走り公道上でよく見る砂利道も安心して”通過”できるのならVR、舗装路は乗り心地重視、グラベルは安心して”走る”ならBROAMを選ぶ。砂利道も安定して走れる車体と太いタイヤは、ロードバイクは直進時の安定性はあまり高くない一方でコーナーを曲がる時はヒラヒラと軽快に曲がることができる。その一方で、タイヤが太いグラベルロードは、グラベル走行時の安定性を高くするため、舗装路では直進時の安定性が高く、カーブを曲がる時の軽快感は少ない。因みに直進安定性がロードバイクよりも高いのは、細いタイヤを装備した状態でも変わらない。筆者が所有しているDiverge E5は30ミリタイヤが装備されていたが、ハンドリングはロードのそれとは全く違う。 また、BROAMは40ミリ幅の太いタイヤを装備している。気分が代わりロードバイクみたいな細いタイヤを装着しようと思っても、リムが太すぎてタイヤが合わない。一方、VRシリーズは、ロードバイク並に細いタイヤを装着できるホイールを採用している。VRとBROAMはそれぞれ一長一短があるので、特性を考えて購入しよう。 「BROAM(ブローム)」オフロードでの軽快さを求めたロードバイクの販売を開始

サイクリング視点で見るスルーアクスル規格の利点と欠点(グラベルロード編)

ディスクブレーキを装備したマウンテンバイクやロードバイク、グラベルロードを中心に「スルーアクスル」規格を採用した自転車が増えている。スルーアクスルとは、車輪を装着するシャフトの直径を大きくし、強度や剛性を高めた物。従来のスポーツサイクルに採用されている。 https://www.cyclorider.com/archives/20176 現在、筆者が乗っているグラベルロード「Specialized Diverge E5 (2018)」は、12ミリスルーアクスルを採用している。使っていていくうちにつれて、クイックリリースと利点と欠点がわかったのでまとめてみた。 利点 剛性が高い・捻れにくい スルーアクスルは、現在主流のクイックリリースよりもシャフトの径が太く、剛性が高い。そのため、荒れた道を走るマウンテンバイクから採用された。それほど荒れていない砂利道でもスルーアクスルは効果があり、砂利道を同タイヤ・同ルートで走った所(クイックリリース:GIANT Escape RX4・スルーアクスル:Specialized Diverge E5)、スルーアクスルを装着した自転車のほうが捻れにくく安定して走れると感じた。 ホイールが同じ所に装着できる クイックリリースの場合、ホイールを装着しようとすると微妙にズレている時がある。これはハブやエンド等の精度が関連しているとのこと。特にディスクブレーキの場合、ブレーキパッドとローターの隙間をギリギリまで詰めるため、ホイール装着時のズレが問題になることもあるらしい。スルーアクスルの場合、ホイールを毎回同じ所に取り付けることができる構造のため、ズレる問題は無い。 欠点 乗り心地が硬い Specialized Diverge E5で舗装路で走らせた時、しならない板に乗っていると思った。乗り心地を向上させるために、Specialized Espoir Sport 30C(標準装備)・Panaracer GravelKing 28C/38C、Panaracer GravelKing SK 32C・CST PIKA 38Cなど様々なタイヤを装着したが、しならない板に乗っている感覚は変わらなかった。車で言うと硬いサスペンションが入っている感覚だ。 クイックリリース用の部品が使えない サイクリング視点で見た場合のスルーアクスル最大の欠点は、クイックリリース用の部品が使えないことだ。輪行時に使うエンド金具や、自動点灯するハブダイナモライトが安価に手に入らない。特に長距離ライドや街乗りライドを行う人にとって、安価なハブダイナモライトが手に入らないのは大きな欠点だ。スルーアクスル用部品は増えつつあるが、スルーアクスル規格が普及していないので部品の値段が高い問題がある。 スルーアクスル規格は非競技ユーザーに合っているか レースシーンではロードバイク、マウンテンバイク、グラベルロード、シクロクロスなど車種を問わず、スルーアクスル規格が流行している。しかし、サイクリングなどの非競技ユーザーには、スルーアクスル規格はだれにでも合っているとは思えない。 スルーアクスル規格が合っているのは、スポーティなライディングを楽しむ人だ。Diverge E5で初めてグラベルコースを走った時、今までの自転車よりも走行ラインが”太くなった”のは今でも覚えている。ディスクブレーキ車の場合、装着時のズレなどを考えるとスルーアクスルのほうが良い。 一方、コミューターや舗装路だけのサイクリングを行うのなら、スルーアクスル規格は足かせになる。自転車業界にはクイックリリース用の部品が沢山あり、その中にはハブダイナモライトやスタンドなど、実用性が高い部品が多い。低価格で自由に楽しむのなら、筆者はクイックリリース仕様の自転車を選ぶ。

最新トレントを組み込んだグラベルロード Cannondale Topstone

https://youtu.be/0b0MQtOaoQI グラベルロードバイクブームで各社、様々なグラベルロードを出している。キャノンデールにはSLATEというグラベルロードがあるが、既存のグラベルロードに拘らない設計を採用していることで知られている。 そんなキャノンデールから、新たにTopstoneというグラベルロードが登場するようだ。今回はTopstoneを簡単に解説し、Slateと比較してみる。 Cannondale Topstoneを解説 アルミ素材を採用したフレームは、最大42mm 幅のタイヤまで対応するクリアランス。乗車姿勢はキャノンデールのエンデュランスロー「シナプス」と同じスタック&リーチを採用し、スポーティなロードバイクポジションとなっている。グラベルロードの中でもロードバイク寄りの設計だ。3 本のボトルを装備できるマウントに加え、トップチューブストレージ用マウント採用し、実用性もある。 フロントフォークは、Topstone 全モデルにフルカーボンフォークを採用。前後とも12mm スルーアクスルを装備している。 ブレーキはディスクブレーキを採用。Apex1と105仕様は、油圧ブレーキを搭載している。Apex 1はSRAM Apex1 HRD。 105仕様はShimano 105油圧ディスクブレーキだ。また、グラベルライドでもで安定性を重視したフレア型ハンドルと、軽く走れるようにワイドギアを全モデル標準装備している。 Cannondale Slateとの違い https://www.youtube.com/watch?v=s9Pufok4AQA Cannondaleのグラベルロードといえば、独創的なグラベルロード「SLATE」を思い浮かべる人もいるだろう。 SLATEはカーボン製の片持ち式フロントサスペンションに、700Cよりも少し小さい650Bホイールを装備した。700Cホイールや荷台・泥除けを装着するのは想定されていない。 一方、Topstoneは様々なタイヤが選べる700Cホイールを採用し、荷台を装着するための台座もある。フロントフォークのサスペンションが無いリジッド仕様で汎用性も持っている。価格も115,000円(Topstone Sora)~220,000円(Topstone Apex1)と、SLATEよりも低価格で購入できるのも特徴だ。 https://www.cannondale.com

2つのホイールを選べるグラベルロード「RITEWAY SONOMA ADVENTURE」を解説

街乗り用スポーツ自転車で有名なRITEWAYのグラベルロード「SONOMA ADVENTURE」。2019年モデルはがらっと変わったので解説する。 ライトウェイのスポーツサイクルは、街乗りやサイクリングを中心に楽しむ人向けの自転車。グラベルロードのSONOMA ADVENTUREもスマートフォンホルダーやセンタースタンド、マシュマロサドルが付いており、他のグラベルロードよりも、街乗りやサイクリングに適した自転車となっている。 ただ、従来のSONOMA ADENTUREとの違いは、近年流行しているグラベルロードのデザインを採用していること。クロモリ製のフレームには13か所、クロモリ製フロントフォークには6か所のボトルケージマウント用ネジ穴を装備している。 そのためボトルケージなら最大7個を取り付け可能とのこと。流行のボトルケージ台座に装着するタイプのキャリアを装着して、ボトルケージが装着できなくなる問題は無いだろう。 650Bホイールと700Cホイールの2種類を選ぶことができるSONOMA ADENTURE SONOMA ADVENTUREの一番の特徴は、650Bホイールと700Cホイールの2種類を選ぶことができること。 650Bホイール仕様は、一般的なクロスバイクよりもタイヤが太く安定性やダートや段差に強いグラベルロード向けタイヤ(KENDA・FLINTRIDGE 650B×45C)を装備。700Cホイール仕様は、シティサイクルと同じくらいのタイヤ幅で舗装路用のスリックタイヤ(RITEWAY アーバンフルスリックタイヤ 700×35C)が付いてくる。 多くのグラベルロードバイクでは700Cホイールと650Bホイールの2つのホイールに対応しているモデルが増えているが、SONOMA ADVENTUREのように700Cホイールと650Bホイールから選べるのは珍しい。 買う時は650B仕様か700C仕様のどちらを買うか迷うだろう。筆者の考えは、スピードよりも道を気にしないで走りたい人には650B仕様。舗装路を快適に走りたいのなら700C仕様を選ぶだろう。 因みに650Bホイール、700Cホイールともオプションで購入できる。また、ハブの規格は汎用性が高いクイック仕様を採用しているため、ホイール交換も容易なので、気軽に特徴を変えることができる。 欠点は車体重量が13kgと重く、車体サイズが2種類と少ないこと。しかし、価格が89,800円(税抜)なのを考えると、ドロップハンドルタイプのツーリング用自転車と考えると悪くないと思う。 RITEWAY 10万円以下のロードバイク/グラベルロードまとめ https://t.co/reLoMX74mq #自転車 @CycloriderJapanさんから — CycloRider (@CycloriderJapan) December 12, 2019

世界初のサスペンション対応設計のグラベルロードバイクフレーム OTSO Waheela

非競技用のグラベルロードが面白いのは、明確なジャンルが定まっておらず趣味性が高いため、面白いデザインを採用したモデルが多いことだ。今回紹介するOTSO Waheelaは、代理店が画期的な自転車と謳っているグラベルロードバイクフレームだ。 OTSO Waheelaが画期的な所は、世界初のサスペンションフォークとリジットフォークに両方対応したグラベルロードということ。。一般的に、リジットフォークに対応した自転車に、サスペンションフォークを装着すると車体が前上がりになる。逆にサスペンションフォークを装着した自転車にリジットフォークを装着すると、前下りになる欠点がある。OTSO Waheelaは、リジッドフォークを装着する場合、付属の延長ヘッドパーツを使用してジオメトリーを最適化するようだ。 フレーム素材はレイノルズ520。対応タイヤ幅は700x53 (29x2.1インチ)まで。また、OTSOの特許出願中のチューニングチップ機構により、リアエンドを3箇所(420mm,430mm,440mm)から選択が可能で、チェーンステイ長を変更することができる。(430mmの場合はオプションパーツが必要) オプションで78000円(税込み)でグラベルロード用サスペンションフォーク「FOX AX」へのアップグレードも可能とのこと。公式サイトによるとトラベルは40ミリで対応ホイールは27.5/700cの2種類に対応。最大タイヤサイズは700x40c。 SPEC 重量:2200g (フォーク490g) BB:68mm BSAスレッド シートポスト:27.2(ドロッパーポストインターナル仕様) ヘッド:上ZS44/28.6, 下 EC44/40.0 (リジッド用20mm延長パーツ付属) ボトル台座:3箇所 OTSO Waheela(フレーム、カーボンフォーク)/alternative Bicycle

GTのグラベルロード「GRADE」シリーズまとめ 2019年モデルも紹介

マウンテンバイクを中心に製造しているアメリカのスポーツサイクルメーカー「GT」。その中で一番ロードバイクに近いモデルがGRADEシリーズだろう。2015年モデルから登場したGRADEは、グラベルロードと呼ばれる、ダート走行も可能なロードバイクの1つとして知られている。 GRADEは、未舗装路を走る自転車レース「シクロクロス」用自転車と比較すると、直進安定性を重視している。フレームには泥除けや荷台を装着するダボ穴があり、タイヤ幅は35ミリまで対応している。因みに主流のグラベルロードは40ミリ以上の幅広いタイヤを装着できるモデルが多い。筆者が所有しているSpecialized Diverge E5は、700Cなら42ミリ幅まで対応し、650Bにインチダウンすると47ミリ幅まで太くできる。その点に関しては今後の課題だろう。 GRADEにはカーボンフレームのGRADE CARBON EXPERTとGRADE CARBON ELITEの2種類、アルミフレームのGRADE ALLOY COMPの1種類がある。カーボンフレームのGRADE CARBONシリーズでも、泥除けを装着するためのダボ穴がある。 グラベルロードを購入するときに注意したいのが、車輪の取り付け形式。GRADE CARBONシリーズは前輪は15ミリスルーアクスル・後輪はクイックリリースレバーを採用。GRADE ALLOYは前後ともクイックリリースレバーを採用した。 https://www.cyclorider.com/archives/20176 GRADE CARBONシリーズの前輪15ミリスルーアクスル・後輪クイックリリースレバーの利点は、前輪付近の剛性アップ、後輪なら既存のローラー台が使用できること。欠点は前輪に既存のハブダイナモホイールの装着ができないことだ。GRADE ALLOYの前後クイックリリースレバー仕様の利点は、低価格でホイールのアップグレードができること、前輪に既存のハブダイナモホイールの装着ができる。一方で剛性が低くなる欠点があるようだ。 輸入元のライトウェイプロダクツジャパンのブログでは、「GRADE CARBON」の王滝仕様やGRADE CARBONとGRADE ALLOYの違い(2016年モデル)を紹介しているので気になる人はチェックだ。  GT グラベルロード「GRADE CARBON」王滝仕様 山中真(ライトウェイ) あなたに合ったグラベルロード GT 「グレード」はどっち? カーボン VS アルミ 乗り比べインプレッション(ライトウェイ) ラインナップ(2019年モデル) GRADE CARBON EXPERT:318,000円(税抜) フレーム:GT エンデュロード カーボン フレーム 、 ディスク仕様トリプルトライアングルフレーム PFBB31(注:PFBB30の誤植?) ボトム ブラケット、 取り外し式フェンダー ブリッジ フロントフォーク:GTカーボンテーパード1-1/8to1-1/4スレッドレスカーボンコラム、ディスク仕様、15mmスルーアクスル ...

長く楽しめる設計のシングルスピードグラベルロード Pep Cycles NS-D1

一般的に10万円以下のスポーツサイクルは、売れるデザインを採用して売れ線を狙うモデルが多いが例外も存在する。Pep CyclesのNS-D1がいい例で、税抜価格92,000円と10万円を切りながら、既存のグラベルロードバイクと比べて、コミューターとスポーツライドを両立した設計を特徴としている。 出典:入荷間近!【Pep cycles】の取扱が始まります! | 自転車雑貨 FLIP&FLOP NS-D1の一番の特徴は、27.5インチホイールを採用している事。一般的なグラベルロードバイクは27.5インチよりも車輪径が大きい700Cを採用しているが、NS-D1は27.5×1.5インチを採用しており、通常の700Cのグラベルロードバイクよりも太めのタイヤを採用している。タイヤはKENDA製(KOASTと思われる)スリックタイヤ。標準仕様では舗装路や街乗り向けの自転車だが、NS-D1は2インチ幅以上のマウンテンバイク用ブロックタイヤを装備している実績があるため、タイヤ交換で幅広い遊びができるようだ。ハブの規格は従来の9ミリクイックリリース方式でエンド幅は前100ミリ・後ろ135ミリ。流行のスルーアクスルを採用していないが、ハブダイナモホイールが容易に装着できたり、700Cホイールを容易に装着できる等の利点がある。 参考:王滝仕様:NS-D1 | Pepcycles(コンチネンタル製650BMTBタイヤを装着。前は2.4インチ、後ろは2.2インチ幅となっている。) フレーム、フロントフォークはクロモリ素材を採用し長く使えるのを売りにしている。NS-D1のフレームは多様性な楽しみ方を実現させるために面白いエンドを採用している。ピストバイク等に採用されているトラックエンドを採用しシングルスピードや内装変速機に対応させつつ、外装変速機を装着するためのディレイラーハンガーもあるため、多段ギア化が容易だ。また、自転車店のSputnikのブログでは、両立スタンドが小加工にて取付できるように設計されているとのこと。一般的なスポーツサイクルで、両立スタンドの装着を想定しているのは異例とも言える。勿論泥除け装着や荷台を装着するためのダボ穴も容易されている。非競技用自転車向けの装備があるNS-D1だが上下異径ヘッドを採用しており、競技用のカーボンフォークの搭載も可能な設計。 ギアはシングルスピードとなっている。標準装備されているリアハブは11速対応の物にシングルスピードキットを装備しているため安価に多段ギア仕様に変更が可能だ。ブレーキはシマノBR-M375機械式ディスクブレーキとなっている。 街乗りコミューターからSSCXレースまで対応できるPep CyclesのNS-D1だが、欠点は取扱い販売店が少ないこと。2018年3月31日現在の取扱い販売店は東京と千葉しか無い。ただ、福岡の自転車店「Sputnik」では仕入れているというブロクエントリもあるため、全国で販売を行う可能性はあると思う。 Pep cycles https://www.cyclorider.com/archives/20168

グラベルロードでマウンテンバイクコースを走ることはできるのか?ストック状態での性能を確かめる

流行のグラベルロードの一番の特徴と言えば、ロードバイクながら砂利道も走れる所だろう。今回、自分がSpecialized Diverge E5を選んだのも、舗装路も砂利道もオールマイティに走れる自転車を作りたいと思ったのもある。 ここで疑問に思うのは、グラベルロードでマウンテンバイクコースを走ることができるのかということだ。 タイヤを交換すれば長野にある富士見パノラマリゾートの初級ダウンヒルコース(Cコース)は走れると語っていた人もいる。ただ、一般的には富士見パノラマリゾートのダウンヒルコースは、難易度が低い初級コースでも、前後サスペンションを装着したダウンヒル競技専用のダウンヒルマウンテンバイクや、前後サスペンションを装着しダウンヒルバイクよりは自走ができるフリーライドバイクが推奨されている。 下り重視のダウンヒルコースの走行に不向きなクロスカントリーマウンテンバイクで、ダウンヒルコースを走るのはチャレンジャーと言われるらしく、砂利道走行がメインのグラベルロードでダウンヒルを行うのは無謀ギリギリに近いと思う。ただ、グラベルロードやシクロクロスで富士見パノラマリゾートのダウンヒルコースを下った人はいるらしいので、やれないというわけではないようだ。 今回は、国営アルプスあづみの公園(大川・松前地区)にあるマウンテンバイクパークで、安心して走ることができるグラベルロードを作るのを目標にしたい。そんなわけで取り敢えず、ストック状態のグラベルロード(Specialized Diverge E5)をマウンテンバイクパークを走行した場合、問題になると思われる部分は以下の通りだ。 舗装路重視のスリックタイヤは要交換 Diverge E5に標準装備されているスリックタイヤ(700×30C)は舗装路走行を重視していて、多少の砂利道はおまけで走れるレベルのタイヤだ。舗装路がほとんどの一般公道を走るのならこのようなタイヤで大丈夫だが、砂利道をメインで走るのならノブがある太いグラベル用のタイヤに交換するのがベストだろう。 ブレーキがかけにくいハンドル・乗車ポジション ブレーキの効きに関しては、従来のロードバイクと比較すると急ブレーキでタイヤがロックするぐらい良く効く。ただ、ドロップハンドルのブレーキレバーは抑えが効きにくく、強力な制動力を求めるには、ドロップハンドルの下部分を握らないといけないため、砂利道の下りでは不安定な走りしかできない問題がある。 MTBコースも楽しめるグラベルロードを作るには、どういうチューンナップを行えばいいか MTBコースを楽しむグラベルロードを作るには、現状の課題は 太めのグラベル用タイヤ アップライトな姿勢でも下ハンドルを握ることが可能なドロップハンドル が必要だ。上記の問題を解決するための部品を注文したので、オフロードも楽しめるグラベルロードを作る予定だ。

グラベルロードに乗りたくなる動画5選

Youtube等でよく見る自転車ブランドのPR動画では、スピードを売りにした動画や、派手なアクションライドがメインの動画が多い。しかしグラベルロードに関しては、レースやスピード、アクションといった派手なムービーよりも、旅をメインにしたムービーが多い。今回はグラベルロードのプロモーションムービーの中でも、旅をメインにした動画をピックアップしてみた。 GT GRADE "Waypoints" GT Waypoints from RPJ on Vimeo. Waypointsは普通の自転車では行かない田舎道や林道を走り目的地に向かう旅。この動画ではGT Gradeに乗り、キャンプを行いながらSloquet Hot Springを目指す旅の内容となっている。貴重な日本語訳が入っている動画だ。 Specialized”Adventure Dispatch”シリーズ Specializedの動画の中でも、旅と人をメインにしたのが「ADVENTURE DISPATCH」シリーズ。ロサンゼルスをグラベルロードで走り抜ける理由(Ty Hathaway)、国立公園を走る魅力(Sarah Swallow)、ずっとサイクリングに魅了されている理由(Ultra Romance)を動画で語っている。英語字幕だけでなく日本語字幕もあるため読解力が無くてもわかるだろう。 Chris Akrigg: The Guide Raw アメリカの自転車ブランド「Mongoose」のプロモーションムービーは、マウンテンバイクのアクションライドムービーが殆どだ。「The Guide Raw」はMongooseのグラベルロードでアクションライドを行っているが、従来のマウンテンバイク系統のプロモーションムービーと比較しても、旅を意識した構成に注目だ。

【フラットバーグラベルロード】Marin Nicasio SEとBREEZER RADAR CAFEを解説

一般的にグラベルロードといえば、ドロップハンドルを採用した自転車が殆どだが、一部の会社では、フラットハンドルを採用したグラベルロードも存在する。このようなフラットバーグラベルロードは、通常のクロスバイクよりも太いタイヤを履くことができ、ドロップハンドルを装着することができる大きな利点がある。今回は日本市場で販売されているフラットバーグラベルロード「Marin Nicasio SE」と「BREEZER Radar Cafe」を紹介したい。 Marin Nicasio SE:¥75,000(税別) MARIN マリーン 2018 ニカシオ SE8 NICASIO SE8 クロスバイク 自転車 2018年モデル posted with カエレバ 楽天市場で調べる Amazonで調べる Yahooショッピングで調べる Marinのグラベルロード「Nicasio」のフラットバーバージョンがNicasio SE。Nicasio SEは日本国内でしか販売されないグラベルロードだ。ホイールは、ドロップハンドルバージョンのNicasioに装着されている700Cよりも小径で、近年のマウンテンバイクで主流の650Bを採用している。Nicasio SEに装着されているタイヤはWTB Horizonという太めのスリックタイヤ。安価なグラベルロードの世界では珍しく650B✕47C「ロードプラス規格」を採用している。 フレーム:Marin 4130 CrMo フロントフォーク:CrMo Steel Blades ギア:前FSA Tempo Compact, 50/34T/後Shimano 8-Speed, 11/32t ホイール:前後ともMarin Aluminum Double Wall タイヤ:WTB...

【グラベルロード】Specialized DIVERGE E5を導入しました

舗装路だけではなく砂利道も走ることが出来るグラベルロード。従来のクロスバイクよりも太いタイヤを装着でき、ロードバイクよりも汎用性が高いため、日頃から注目していたが、遂にグラベルロードを導入することとなった。 今回導入したグラベルロードはSpecialized Diverge E5。グラベルロードというと、砂利道を走るのを売りにしたモデルが多いため、砂利道重視のブロックタイヤを装着したモデルが多いが、Diverge E5は700×30Cのスリックタイヤを装着しているので、どちらかというと舗装路をメインにしたグラベルロードに見える。しかし、700Cサイズのホイールなら42Cまでのタイヤ幅が装着でき、650Bサイズのホイールなら47Cのタイヤが装着できるとのことだ。 Diverge E5の定価は118,800円。エントリークラスのグラベルロードだが、内装ケーブルや前後12ミリスルーアクスル等を採用しており、エントリーモデルによくある安っぽさが無い。ギア比やタイヤ・チューブなど細かい部品の選択が拘っており、弄る部分が殆どないのも特徴。 Specialized Diverge E5の走りを一言で表すとタイヤが太いロードバイク。ギア比が低く、30ミリ相当の比較的細いタイヤを装着しているのを差っ引くにしても、長距離走行用のエンデュランスロードバイクに近いと思うが、Diverge E5は砂利道も走れるグラベルロード。汎用性が高いグラベルロードは、河川敷の砂利道だけでなく、林道も走ることができる。Diverge E5を購入した自転車店の人によれば「タイヤを太くすれば富士見パノラマMTBコースのCコースなら、楽しいかどうかは別として下れることができる。」と話しているので、従来のエンデュランスロードバイクにはないパフォーマンスを持っているのではないか思う。(詳細なインプレッションは後日掲載予定)  

グラベルロード/ディスクロードのスルーアクスル規格まとめ

殆どのスポーツサイクルは、工具無しで車輪の着脱を行うことができるクイックリリースレバーを採用しているのが一般的。しかし、最近ではディスクブレーキを採用した車種を中心に、クイックリリースレバーではなくスルーアクスル方式を採用したスポーツサイクルが登場している。 砂利道も走ることができるグラベルロードでは、クイックリリースレバーやスルーアクスル規格が乱立している状況となっている。今回は、グラベルロードに採用されているスルーアクスル規格についてまとめてみた。 クイックリリースレバーについて簡単に解説 スポーツサイクルの車輪を簡単に着脱できるクイックリリースレバーは、スルーアクスル規格と比較すると、オフロード走行の剛性不足や、ディスクブレーキのローターのクリアランス調節がやりにくい欠点がある。マウンテンバイクの世界では、高価格帯のモデルを中心にスルーアクスル方式に変わっている。ただ、サイクルツーリングなど公道使用では容易に車輪が着脱でき、クイックリリース用のアクセサリーやノウハウが多くある利点がある。 スルーアクスルについて簡単に解説 クイックリリース方式よりもシャフトの直径を大きくしたスルーアクスル方式の利点は、オフラード走行時の剛性や強度が確保されていること。現在、レース用マウンテンバイクや、ディスクブレーキ搭載ロードバイクなどはスルーアクスル規格を採用しているのが殆ど。欠点は、クイックリリース仕様で作られたアクセサリーや車載用キャリアなどの互換性がないためアダプターが必要になるのと、シャフトの直径とオーバーロックナット寸法(OLDやエンド幅とも言われている)の規格が統一されていない問題がある。 多くのグラベルロードに採用されているスルーアクスル規格は、オーバーロックナット寸法が前100ミリ/後ろ142ミリ。シャフト直径は前後とも12ミリが、2018年では現在の主流となっている。 グラベルロードには、どのような規格が採用されているのか グラベルロードに採用されているクイックリリース/スルーアクスル規格は、様々な物がある。前後ともクイックリリースや直径12ミリスルーアクスル規格を採用している車種があれば、前は直径12ミリスルーアクスルを採用し、後ろはクイックリリース規格を採用している車種もあったり、前は直径15ミリのスルーアクスル規格、後ろは12ミリのスルーアクスル規格を採用したモデルまで、様々な物がある。 クイックリリース仕様のグラベルロード 出典:http://www.breezerbikes.jp/2018/product/radar.html 競技用マウンテンバイクやディスクロードの世界では衰退傾向にあるクイックリリース方式だが、クイックリリース方式は汎用性が高い利点がある。クイックリリース方式を採用したアクセサリーや車載キャリアなどを使うことができる。一番の利点はマウンテンバイク用ホイールを簡単に流用できること。今でも、シマノからクイックリリース仕様のマウンテンバイク用ホイールが売られており、フレームの隙間が大きい場合、27.5インチホイールを購入し、650B×47Cタイヤを装着すれば、流行のロードプラス規格を容易に楽しむことができる。 2018年度のクイックリリース仕様のグラベルロードの一例は以下の通り。 Jamis Renegade Exile GT GRADE ALLOYシリーズ FELT VR50/60 GIANT ANYROAD(アルミフレーム) BREEZER RADAR   この中で、Jamis Renegade ExileとBREEZER RADARは、WTB社のROAD PLUS COMPATIBLE FRAMESに記載されているため、ロードプラス規格に対応しているようだ。 前後12ミリスルーアクスルのグラベルロード 出典:https://www.specialized.com/jp/ja/mens-diverge-e5/p/129184?color=239515-129184 現在のグラベルロードで主流なのが前後12ミリのスルーアクスル。クイックリリース方式よりも剛性が高く、前輪スルーアクスルの直径がマウンテンバイクの直径15ミリよりも細い12ミリ規格を採用している。現在のグラベルロードでは主流となっているため、今後の部品供給に期待を持つことができる。欠点は、ロードプラス規格(650B×47C)に容易に変更が出来ないこと。 現在のマウンテンバイクで採用されているスルーアクスル規格の中で、グラベルロードに合わせやすいのは、前は直径15ミリ:エンド幅100ミリ、後ろは直径12ミリ/エンド幅142ミリのマウンテンバイクホイールだ。この場合、後輪は装着可能だが、前輪に関してはスルーアクスルの直径が違うため装着できない。650B化を行う場合、手組みホイールにするのが一般的という意見もある。 2018年度の前後12ミリスルーアクスルのグラベルロードの一例は以下の通り。 MERIDA SILEX Specialized DIVERGE FELT VR1~6 TREK Crockett 5 Disc Jamis RENEGADE EXPLOIT   前12ミリスルーアクスル方式、後ろクイックリリース 一部モデルでは前12ミリスルーアクスル方式、後ろクイックリリース方式を採用しているモデルがある。後輪クイックリリース仕様の利点は、アダプター等を購入しなくてもサイクルトレーナーなどで使用することができる利点がある。後輪スルーアクスル仕様のグラベルロードでも、クイックリリース仕様に変更できる車種もあり、FUJI JARIは前後とも12ミリスルーアクスル対応フレームだが、部品交換で後輪はクイックリリース仕様に変更できる。 2018年度の前12ミリスルーアクスル方式、後ろクイックリリースのグラベルロードの一例は以下の通り。 Jamis Renegade EXPAT/EXPLORE Fuji...

グラベルロードはクロスバイクよりも色々な道を走ることができるのか

近年流行の自転車のジャンルの1つであるグラベルロードは、舗装路を比較的速く走行することができる+砂利道等の荒れた道を走ることができるのを売りにした自転車だ。近年のグラベルロードは、一般的なクロスバイクよりも太いタイヤを装着できるモデルが増えている。一部では700Cよりも直径が小さい650B規格のホイールを装着し、47ミリ幅相当のタイヤを入れることも可能なモデルも存在する。そんなグラベルロードだが、どのような場面でも走ることができるのだろうか。 砂利道程度なら走ることは可能 700Cホイールを装着した一般的なグラベルロードは、40ミリ辺りのタイヤ幅まで対応しているモデルが多い。38~40ミリだと一般的なシティサイクルよりもタイヤが太く、マウンテンバイクだと1.5インチ相当のタイヤ幅となる。また、グラベルロードでは650B(27.5インチ)ホイールにインチダウンし、47ミリ相当のタイヤを装着することができるフレームも存在する。タイヤ幅は1.75インチ(44ミリ相当)よりも太くなるため、砂利道走行も楽しいだろう。 ここまで太いタイヤを装着できると行動範囲は大きく広がる。32ミリ幅相当のタイヤでは舗装路よりも多少荒れた道しか走れないが、グラベルロードのように38ミリ以上のタイヤを装着できると砂利道で車が通れるジープロードだけでなく、マウンテンバイクが走ることができるトレイルコースを走行したり、セルフディスカバリーアドベンチャー・イン・王滝を完走する人もいるようだ。 リザルト3:27:20 総合84位。 タイム云々よりノーパンク、ノーメカトラ、ノー落車で走りきれたことに猛烈な達成感。シクロでも楽しめることがわかりました。とりあえずタイヤは大事ですね。 #outsideisfree #chriskingbuzz #circlesjapan YutaFunaさん(@yutafuna36)がシェアした投稿 - 5月 21, 2016 at 7:27午後 PDT グラベルロードで雪道を走ることはできるか? タイヤ換えたらいけんじゃね? #cannondale #キャノンデール #ディスクロード #SLATE #スレート #グラベルロード #ロードバイク #油圧 #ディスクブレーキ #グラベルキング #42C #雪道 #スリック #自分のテクニック不足 #空気圧 #高すぎた #白山市 #北陸新幹線 #建設中 Kazuo Inoueさん(@kazuo_aquarius)がシェアした投稿 - 1月...

650Bロードプラスタイヤのグラベルロード KONA ROVE NRB DLに乗ってみた

26インチよりも大きく29インチ(700C)よりも小さい650B規格ホイールはマウンテンバイクでは主流になり、グラベルロードの世界でもこの規格が採用されつつある。 KONA ROVE NRBは650B✕47Cのスリックタイヤ「WTB HORIZON」を採用したグラベルロードだ。このタイヤはWTBが提唱するロードプラスタイヤというもので、700✕30C相当の直径で、47ミリ相当(1.75インチに近い幅)のタイヤ幅を持っているスリックタイヤだ。舗装路や砂利道では絶対的スピードは出ないが、舗装路では荒れていても乗り心地が良くてパンクしにくく、ロードバイクでは走れない砂利道も楽しく走ることができるのが特徴となっている。 KONA ROVE NRB DLは650Bホイールを採用したROVE NRBシリーズの上級モデル。アルミフレームを採用したモデルでディスクブレーキも装備している。ちなみに650Bホイールを採用したROVEはROVE NRBだけでなくレイノルズ853クロモリフレームのROVE LTDも650Bホイールを採用している。 http://www.konaworld.com/rove_nrb_dl.cfm 今回は弱虫ペダルスターライトクロスのレースコースが開放されている時間に試乗してきた。舗装路はわずかで急坂もあり、サイクルモードの試乗コースよりも遥かに公道に近い。 試乗して良いと思ったのは車輪の大きさが程よく、スリックなのにタイヤも太い。油圧ブレーキなのでブレーキの効きも良くて安心感が高いこと。 一般的にスリックタイヤは舗装路向けのタイヤだが、WTB Horizonは、タイヤ幅が47ミリと太く、安心して走ることができる。グラベルキング32CのEscape RXでは、安心して通過できると思われるシーンでは、WTB Horizonだと安心して操縦を楽しめた。 シマノの油圧ディスクブレーキとWTB Horizonタイヤのお陰で、シクロクロスコースを楽しむことができた。シクロクロスやマウンテンバイクレースを行う人ならともかく、一般のサイクルツーリストだと躊躇する急な下り坂など、シクロクロス独特のコースを楽しむことができた。 このあとにSUTRA LTDやROVEに乗ろうと思ったが、タイヤが細いROVEで同じように走ったら怖い(自分の自転車ではなく、NRBと同じ感覚で走ったら怖いと感じたため) SUTRA LTDは去年、ミニコースで試乗したとき車輪が大きすぎて、あのコースでは手にあまりそうと思ったため乗らなかった。 ROVE NRB DLのような650Bホイールのグラベルロードは、ある意味すべてがハンパなグラベルロードだろう。しかし中途半端な道しかない公道ではこんなホイールを採用した自転車があっている。公道レベルの舗装路、未舗装路、段差に強いグラベルロードの一台だと思う。 最大の欠点はタイヤの価格。WTB HORIZONの価格は8000円と非常に高価で似たタイヤがない。チューブもホームセンターや自転車量販店で容易に入手することが難しいため、遠出をするときはチューブは二本ぐらい持っていったほうがいいだろう。

40Cタイヤも装着できるグラベルロード Jamis Renegade Exile CLARISに乗ってみた

JAMISのロードバイクの中でアドベンチャーロード分類されているのがRENEGADEシリーズだ。RENEGADEシリーズの中で一番安価なモデルがRENEGADE EXILE CLARISで、税抜き価格10万円以下で買えるグラベルロードとなっている。 フレームは6061アルミ素材を採用している。フレームは40ミリ相当のタイヤ幅に対応するクリアランスがあり、荷台や泥除けを装着できるダボ穴や3つのボトルケージ台座を装備しておりツーリングに役立つ台座が標準装備されている。 フロントフォークはアルミ製。RENEGADEシリーズのカーボンフレームモデルのフロントフォークには簡易荷台を装着できるダボ穴が装備されているが、アルミフレームのRENEGADE EXILEシリーズは簡易荷台を装着できるダボ穴が無いのが残念だ。 ギア比は前クランクは50-34T。後スプロケットは11-32Tの8段となっている。ブレーキはTEKTRO LYRA機械式ディスクブレーキ。TRP SPYREのように両押し式ピストンではなく、廉価モデルの片押し式のディスクブレーキだ。 タイヤは、Clement X Plor MSO 700 x 36cの30TPI仕様。オンロード用のタイヤではなく、グラベルを走るためのシクロクロス用タイヤを採用している。ホイールはチューブレス化を行うことができるようだ。 ワイズロード東大和でJAMISの試乗会が行われていたのでRANEGADE EXILEに試乗してみた。 舗装路の走りはロードバイクのようにヒラヒラとした軽快感は少ないが安定感があると思った。乗車姿勢はロードバイクに近い前傾姿勢となっている。クロスバイクのようなアップライトな乗車姿勢にするのは難しいと思われる。 近くの未舗装路を走ってみたが、タイヤが太くグラベル用のタイヤパターンを採用していて、他のJAMISのロードバイクよりも20ミリ幅が広いドロップハンドルを採用しているためか、軽い未舗装路を走るときも比較的安定している。 フロントギアが通常のロードバイク用コンパクトクランクとなっているが、グラベルも走るRENEGADEシリーズならもっと軽いフロントギアのほうが良いだろう。個人的には、フロントギアは46-32Tなど、もっと軽いギアを選ぶだろう。 ブレーキの効きはエントリーモデルのキャリパーブレーキよりも効く。エントリーモデルのロードバイクに採用されているキャリパーブレーキは、奥多摩周遊道路などの長い下り坂を走るのには非常に厳しく最低でもブレーキシューの交換は必要だが、RENEGADEのブレーキ性能ならブレーキシューの交換は必要ないと思うレベルだと感じた。 RENEGADE EXILE CLARISが他のグラベルロードと比較して有利な所は、エントリーモデルのグラベルロードでは貴重な40ミリ幅のタイヤを装着でき、USTチューブレス化を行うことができるホイールを装着している所だろう。 【JAMIS】(ジェイミス)2017 RENEGADE EXILE CLARIS(2x8s)DISCロードバイク【ロードバイク】【自転車 完成車】【日時指定・代引き不可】 posted with カエレバ 楽天市場で調べる Amazonで調べる Yahooショッピングで調べる