デイリーアーカイブ 2月 19, 2017

ドロップハンドルよりも扱いやすいブルホーンハンドルを解説

ロードバイクやクロスバイク、ランドナーの特徴の1つであるドロップハンドル。力が入れやすく競技だけでなくスポーツ走行でも使われているが、欠点もある。それは、構造的にブレーキが効きにくいことだ。 てこの原理では、支点から大きな作用点を生み出すには、支点から力点までの距離をできるだけ長くすればいいと言われている。多くの自転車に使われているフラットハンドル用のブレーキレバーは、支点から力点までの距離が長いため、比較的軽い力でブレーキをかけることが可能だ。 しかし、ドロップハンドルのブレーキレバーは、フラットハンドルタイプみたいに、支点から力点までの距離が長い所を握る場合は下ハンドルを握るしか無い。この部分は一般公道では殆ど使わず、握った場合、前方視界が極端に悪くなり場所によっては危ない。 通常の公道を走る場合は、ブレーキレバーの上を握るブラケット部分を握ることになる。しかし、この部分は支点から力点までの距離が短いので、ブレーキをかける時、通常のフラットハンドル用ブレーキレバーよりもブレーキの効きが悪い。一般的なキャリパーブレーキやカンチブレーキの場合、握力が弱い人はヒヤッとする場合が多いだろう。 ドロップハンドルは嫌だが、フラットハンドルも手首がねじれるので乗りたくない人にオススメなのがブルホーンハンドル。ブルホーンハンドルはブレーキをかける支点から力点までの距離が、通常のフラットハンドル用のブレーキレバー並に長い。そのため、ブレーキの効きはドロップハンドルのブラケット部分でのブレーキよりも効きが良く、手が小さい人でも握りやすい。またステムの長さが同じなら、ドロップハンドルよりもハンドル位置が手前に来るため、アップライトな姿勢にもなる。ドロップハンドルの下部分を握らないユーザーにとってはお薦めのハンドルだ。 ブルホーンハンドルを採用したスポーツ自転車一覧 公道では扱いやすいブルホーンハンドルだが、完成車に採用されている自転車は少ない。これはロードレースではドロップハンドルの使用が規定されており、クロスバイクや折りたたみ自転車等、一般的な自転車にはフラットハンドルを使用するため、完成車にブルホーンハンドルが使われるのは少ない。 https://www.youtube.com/watch?v=PYBzMj2kfRM 競技用自転車でブルホーンハンドルを採用している自転車と言えば、トライアスロンバイクやタイムトライアルバイクが有名だ。これは、ドロップハンドルのドロップ部がないので前面投影面積を下げる目的があると言われている。 また、ブルホーンハンドルを採用した自転車ブランドで有名なのがKHS。P-20RAC、P-20RC、P-20R等のスポーツタイプのミニベロから、F-20RC、F-20R、F-20RSといったスポーツタイプの折りたたみ自転車に採用されている。 ブルホーンハンドルの種類 一言で「ブルホーンハンドル」と言っても、様々なブルホーンハンドルが用意されている。 一般的なブルホーンハンドルは、ドロップハンドル用のブレーキレバーやトライアスロンバイク用のエアロブレーキレバーを使うのが一般的だ。ロード用のコンポーネントを組み合わせて使うことが多い。 マウンテンバイクやクロスバイク、フラットバーロードバイク用のブレーキレバーでブルホーン化を行う方法もある。これは所謂「エビホーン」呼ばれる方法。ハンドル径が22.2mmのフラットバー用のブレーキレバーが装着できるブルホーンハンドルを使用するか、一般的なブルホーンハンドルにDropFireを装着して、シフト・ブレーキ一体レバーを装着する方法がある。 利点は、ロードバイク用ブレーキレバーと互換性が無いブレーキ(Vブレーキなど)を装着した自転車でも、簡単にブルホーンハンドルにできる事。欠点はワイヤー類の取り回しに注意する必要がある事だ。 それ以外に、フラットバー用のブルホーンハンドルを使う方法もある。ハンドル径が22.2mm日東B263AAなどのショートタイプのブルホーンハンドルを使う方法もある。この場合、ブレーキレバーはフラット部に装着することが多い。

40Cタイヤも装着できるグラベルロード Jamis Renegade Exile CLARISに乗ってみた

JAMISのロードバイクの中でアドベンチャーロード分類されているのがRENEGADEシリーズだ。RENEGADEシリーズの中で一番安価なモデルがRENEGADE EXILE CLARISで、税抜き価格10万円以下で買えるグラベルロードとなっている。 フレームは6061アルミ素材を採用している。フレームは40ミリ相当のタイヤ幅に対応するクリアランスがあり、荷台や泥除けを装着できるダボ穴や3つのボトルケージ台座を装備しておりツーリングに役立つ台座が標準装備されている。 フロントフォークはアルミ製。RENEGADEシリーズのカーボンフレームモデルのフロントフォークには簡易荷台を装着できるダボ穴が装備されているが、アルミフレームのRENEGADE EXILEシリーズは簡易荷台を装着できるダボ穴が無いのが残念だ。 ギア比は前クランクは50-34T。後スプロケットは11-32Tの8段となっている。ブレーキはTEKTRO LYRA機械式ディスクブレーキ。TRP SPYREのように両押し式ピストンではなく、廉価モデルの片押し式のディスクブレーキだ。 タイヤは、Clement X Plor MSO 700 x 36cの30TPI仕様。オンロード用のタイヤではなく、グラベルを走るためのシクロクロス用タイヤを採用している。ホイールはチューブレス化を行うことができるようだ。 ワイズロード東大和でJAMISの試乗会が行われていたのでRANEGADE EXILEに試乗してみた。 舗装路の走りはロードバイクのようにヒラヒラとした軽快感は少ないが安定感があると思った。乗車姿勢はロードバイクに近い前傾姿勢となっている。クロスバイクのようなアップライトな乗車姿勢にするのは難しいと思われる。 近くの未舗装路を走ってみたが、タイヤが太くグラベル用のタイヤパターンを採用していて、他のJAMISのロードバイクよりも20ミリ幅が広いドロップハンドルを採用しているためか、軽い未舗装路を走るときも比較的安定している。 フロントギアが通常のロードバイク用コンパクトクランクとなっているが、グラベルも走るRENEGADEシリーズならもっと軽いフロントギアのほうが良いだろう。個人的には、フロントギアは46-32Tなど、もっと軽いギアを選ぶだろう。 ブレーキの効きはエントリーモデルのキャリパーブレーキよりも効く。エントリーモデルのロードバイクに採用されているキャリパーブレーキは、奥多摩周遊道路などの長い下り坂を走るのには非常に厳しく最低でもブレーキシューの交換は必要だが、RENEGADEのブレーキ性能ならブレーキシューの交換は必要ないと思うレベルだと感じた。 RENEGADE EXILE CLARISが他のグラベルロードと比較して有利な所は、エントリーモデルのグラベルロードでは貴重な40ミリ幅のタイヤを装着でき、USTチューブレス化を行うことができるホイールを装着している所だろう。 【JAMIS】(ジェイミス)2017 RENEGADE EXILE CLARIS(2x8s)DISCロードバイク【ロードバイク】【自転車 完成車】【日時指定・代引き不可】 posted with カエレバ 楽天市場で調べる Amazonで調べる Yahooショッピングで調べる

Tern Link N8をブルホーン(エビホーン)化した感想と問題点

Tern Link N8でサイクリングをする場合に問題になったのがハンドル。殆どの折りたたみ自転車はフラットバーを装着しているが、フラットハンドルは手首が疲れてしまい、手を握る部分のポジションも1つしかない。 自転車で長距離を走る場合、ハンドルは横に握ることができ、前後方向に余裕があるのがベスト。そこで今回は日東・B261AAを装着しブルホーン化(エビホーン)を行った。 https://www.cyclorider.com/archives/16245 https://www.cyclorider.com/archives/17337 Tern/Dahon等の折りたたみ自転車で非純正ハンドルを装着した時の問題 ブルホーン化を行ったことにより、フラットバー仕様で気になった欠点は解決したが新たな問題点が出た。 Tern Link N8を折りたたむ場合、折りたたみスペースを減らすためハンドル装着部のクイックレバーを動かしてハンドルを回す動作をしないといけない。純正ハンドルの場合、ハンドルを回したとき、真ん中から左右にずれた時でもハンドルが脱落しないように装着部の太い部分にゆとりがある。 https://minivelo-dego.blogspot.jp/2013/04/dahon-route-handlepost-bars.html 通常の自転車のハンドルはDahonやTern等の折りたたみ自転車に装着するのを想定していない。そのためTern Link N8に日東B261AAを装着して折りたたみ操作を行う場合は非常に注意しないといけない。クイックレバーの締め付けがゆるい場合、ハンドル中心部から少しずれるだけでハンドルが脱落する危険がある。このままでは危ないため何かしらの対策を考えるか、純正フラットバーに戻そうと思っている。