デイリーアーカイブ 12月 11, 2016

モンスタークロスタイプのツーリングバイク KONA SUTRA LTDを解説

KONAのツーリングバイク「SUTRA」には、古典的なSUTRAと、SUTRAよりも太いタイヤを履いたSUTRA LTDの2種類が存在する。SUTRA LTDは、マウンテンバイク並に太いタイヤを履いたモンスタークロスと言われるモデルだ。 SUTRA LTDのクロモリフレームで注目する所は、ディレイラー取付部が分離式ということ。通常のクロモリフレームではディレイラー取付部は曲げても戻せるため一体型なのが一般的だが、何回も曲げた場合は修復は困難になる。オフロード走行をするため曲げる機会が多いマウンテンバイクでは、高価格帯のモデルでは採用されている事が多い。スチールフレーム系統で、ディレイラーハンガーが別体式なのは比較的少数派だ。 ブレーキはSRAM RIVAL1 HRD油圧ディスク。前に機械式ディスクブレーキと比較したエントリを書いたが、機械式よりも制動力が高く油圧なので軽い力で引くことができる。 https://www.cyclorider.com/archives/17000 ギア比は前はシングルでRaceFace Aeffect 36T。リヤはSRAMの10-42Tとなっていて、自動車のマニュアル車のようにシンプルに変則することができる。 https://www.cyclorider.com/archives/17003 タイヤはWTB Riddler 700×45c。従来のシクロクロスよりもタイヤが太く、29インチマウンテンバイク並の太いタイヤを装備している。700×35Cクラスの通常のシクロクロス・グラベルロードよりも太いタイヤは鷹揚としたハンドリングの感覚だったが草地の 29インチマウンテンバイクと同程度の車輪を搭載したSUTRA LTDは、パット見だと29インチマウンテンバイクのドロップハンドル版に見えるが、29インチマウンテンバイクとの違いは多くある。SUTRA LTDは乗車姿勢はロードバイクに近く、シートアングルが立っているため回すペダリングがしやすい。ホイールベースはマウンテンバイクよりも短くヘッドアングルも立っているため、マウンテンバイクのような安定感よりもロードバイク風の軽快感のほうが高い。最近のマウンテンバイクはサスペンションフォークや幅広のフラットハンドル、山道を走るのに特化したモデルが殆どのため、山道と舗装路をソコソコ走れるSUTRA LTDのようなモンスタークロスは欲しいユーザーはそれなりにいると思う。山の中をスピードを出して走るのならマウンテンバイクがベストだと思うが、自走重視で荒れた道を走るのならSUTRA LTDのほうが良いのではないかと思う。 【★ ポイント5倍 ★】【入荷】コナ 2017 スートラLTD 700C ツーリングバイク ロードバイク【ディスクブレーキ仕様】KONA SUTRA-LTD TOURING ROAD BIKE スポーツ自転車【送料無料】posted with カエレバ楽天市場で調べるAmazonで調べるYahooショッピングで調べる

不思議な感覚で乗れるキックボード形自転車 LOUIS GARNEAU SK8

ルイガノブランドの自転車は、お洒落なスポーツ自転車だけでなく、実験的な自転車をラインナップしている。LGS-SKシリーズもその一つで、キックボード風の小径自転車という変わったモデルとして知られている。 登場初期はシマノ・サイバーネクサスという自動変速機が装備されていたモデルがあったが、その後は内装変速機仕様のみ売られている。また子供用モデルもラインナップされている。 アルミ素材を採用したキックボード風の独特のフレーム形状は、非常にまたぎやすい。フレームにはステップも装備されている。 ブレーキは、前後ともテクトロ製Vブレーキを採用している。ブレーキの効きに不満はない。 ギアはシマノネクサス内装8段。漕がなくても変速できる内装変速はSKシリーズにはぴったりだ。内装8段変速は通常の3段変速仕様よりも軽いギアがあるため、長い距離もそれなりに走れるだろう。タイヤは、20×1.95と太いタイヤを採用している。 あらゆる意味で不思議な感覚なLOUIS GARNEAU SK8 フレームの形からして、ママチャリのようにスピードが出ないような雰囲気を持つSK8だが、フレームがガッチリしていて、乗った感じはスピードが出ないママチャリではなく、スポーツ自転車の感覚で乗っていた。 独特の超低床フレームはステップのお陰で、キックボードのように足で蹴って走ることができる。またサドルを低くして乗り、惰性走行の時はステップ部に足を置くこともできるが特に利点はない。限界まで跨ぎやすくした低床フレームのため、普通の自転車では思い浮かばない最低地上高が気になってしまう。フレームと地面が近すぎるのでオフロード走行は無理だと思う。 チェーンステー長は295ミリと非常に短い。そのためペダルの踏む位置に依ってはチェーンステーをぶつけることもある。 非常に短いチェーンステーでアップライトな乗車姿勢だと体重が後輪に極端にかかる問題が起きそうだが、SK8にはこのような感じはなかった。恐らく異様に立ったシートアングルで、アップライトな乗車姿勢でも後輪に荷重がかかりにくいようにしているのではないかと思う。SK8のシートアングルは通常の自転車では採用されていない77度という角度を採用している。これはトライアスロンの自転車に採用されているレベルのシートアングルだ。 異様に立ったシートアングルのためか、ペダルを漕ぐ時は踏み込むよりも回転でくるくる回すのが向いているように感じた。そのため上半身はママチャリ気分なのに、下半身はロードバイク気分でクルクルとペダルを回すこととなる。 安定性は基本的に高いが、前輪がチョコマカ動きたそうにしているがフロントフォークが抑えているような雰囲気を持っている。マウンテンバイク並に太いタイヤを採用しているため、段差なども比較的強いと思う。 LOUIS GARNEAU SK8は使い方が非常に限定されている街乗り自転車だ。ママチャリと比べたら長距離は走れるが、スポーツタイプの自転車と比較すると車体重量は14kgとやや重く、タイヤはマウンテンバイクに近いぐらい太めで、フレームの形状からして長距離走行する雰囲気がない。SK8を買うのなら汎用性は考えないほうがいいだろう。 ルイガノ(LOUIS GARNEAU) 2016 LGS-SK8 ミニベロ20” イエロー 16LG-SK-05 posted with カエレバ ルイガノ(LOUIS GARNEAU) Amazonで調べる 楽天市場で調べる Yahooショッピングで調べる

パナレーサー・グラベルキングとツアラープラスの耐久性の違い

パナレーサーのグラベルキングは、ロードバイクタイプのタイヤの中では比較的道を選ばないタイヤで自分や某Y氏が愛用しているタイヤだ。そんなグラベルキングは耐久性が高いと言われているが、どのくらい高いのか。 このようなタイヤの耐久性を見るのは、最終的には長時間使うしか無い。今回使用しているグラベルキングは2015年から使用し、2016年5月まで東京~直江津1日300キロ、能登半島、獲得標高4000m、琵琶湖1週等を行った。また、普通のサイクリングでは上のような道を走るなど通常の道路よりも比較的荒い道を走行しているので、耐久性を見るのは参考になるだろう。 サイドカットについては比較的少ない。写真のように奥まで達している部分は非常に少なく、まだまだ使えそうな雰囲気はありそうだ。 一番深い部分はこのような感じとなっている。このぐらいなら特に問題はなさそうだ。 参考としてツアラープラスでは、サイドカットが発生して紙一重で使用できている状況となっている。ただ、グラベルキングは同じ状況になっていないのでどうなるかは不明だ。パナレーサーのサイトなどを見ても、グラベルキングとツアラープラスの違いはわかりにくいが、両方のタイヤの裏を見ると、ツアラープラスはタイヤを構成する繊維が一方向なのに対して、グラベルキングは繊維がクロスしていたため、違いはあるようだ。写真が紛失してしまったので、機会があったらタイヤを外して比較してみたい。 グラベルキングの耐久性は高く、乗り心地や走りの軽さもあり満足しているので、またグラベルキングを購入するだろう。 Panaracer(パナレーサー) グラベルキング 700×28C ブラック F728-GK-B posted with カエレバ Panaracer(パナレーサー) 2014-11-01 Amazonで調べる 楽天市場で調べる Yahooショッピングで調べる ヤフオク!で調べる Panaracer(パナレーサー) ツアラープラス ブラック F728-TRP-B posted with カエレバ Panaracer(パナレーサー) 2012-06-27 Amazonで調べる 楽天市場で調べる Yahooショッピングで調べる ヤフオク!で調べる