デイリーアーカイブ 11月 22, 2016

安楽なクロスバイク「LOUIS GARNEAU TR1」と「GIANT Escape RX」を比較する

ルイガノのクロスバイクの中では長く売られているTR1。Escape RXなど現在主流となっているスピードクロスとは対象的なトレッキングバイクタイプのクロスバイクとなっている。 このようなトレッキングバイクタイプのクロスバイクはサスペンションが装備されている物が多い。TR1のサスペンションはクロスバイク用の50ミリフォークを採用している。このサスペンションフォークはマウンテンバイクよりも稼動域が短く柔らかい。悪路の高速走行よりも、歩道の段差に対応するためのサスペンションだ。 ギア比はクロスバイク用のギア比でスピードが出るギア比から、軽いギアまである。ブレーキは前後ともVブレーキで十分な制動力はある。ハンドルステムは上下伸縮可能でやや前傾姿勢からママチャリに近いアップライトポジションまで対応している。気になるのはサドルで、スポーツ用の比較的硬いサドルを採用している。TR1のキャラクターに合わないサドルだ。 Louis Garneau TR1とスピードクロス「GIANT Escape RX」を比較する ルイガノTR1とGIANT Escape RXではコンセプトがまったく違うクロスバイクだ。Escaoe RXはロードバイクみたいに舗装路を高速で走る趣味性が高いクロスバイクなのに対して、TR1はスピードよりも快適性を求めるクロスバイクだろう。 歩道の段差の衝撃を和らげるサスペンションフォークや700X35Cとシティサイクル並の幅を持つタイヤは舗装路での高速走行よりも、総合的に快適に走るのに向いている。Escape RXと比べるとスピードは出ないが、シティサイクルと比べたらスピードは出るスポーツ自転車で、車輪を外しての輪行や、多段ギアを活用した長距離走行もできる。 アップライトな乗車姿勢と舗装路の快適性を重視したLouis Garneau TR1は、流行のスピードクロスなどタイヤが細いクロスバイクや前傾姿勢になるクロスバイクに乗りたくない人が乗るクロスバイクだろう。もしTR1を買った後に舗装路でスピードが出るモデルが欲しいのなら、TR1を改造するのではなく、最初からロードバイクやスピードクロスなどの舗装路で高速走行ができる自転車を買ったほうが良い。TR1をカスタムやチューニングするのなら、持ちやすいハンドルや両立センタースタンドなど、街乗りや快適性を重視したほうがいいだろう。 「お店で受取り専用」「ルイガノ」2017 LGS-TR1 外装24段変速 クロスバイク posted with カエレバ 楽天市場で調べる Amazonで調べる Yahooショッピングで調べる

(電動アシスト自転車ウォッチ)ヤマハ・シマノは新たな電動アシストユニットを登場、BHの電動アシスト自転車が日本にやってくる。

原付よりも遥かに面白い電動アシスト自転車の世界の流れを見る、電動アシスト自転車ウォッチ。今回はヤマハ・シマノの新たな電動アシスト自転車ユニットと、BHの電動アシスト自転車タイプクロスバイクについてまとめてみた。 ヤマハ・シマノは新たな電動アシストユニットを登場させた アシストユニットの製造を行っているシマノ・ヤマハから、新たな電動アシスト自転車ユニットを登場させた。 シマノはマウンテンバイク用電動アシスト自転車ユニット「STEPS E8000」が登場。ホローテック2クランクを採用し、従来のSTPESよりもマウンテンバイクに合う形状を採用している。 ホローテック2クランクを採用したシマノの電動アシストMTB向けアシストユニット シマノ・STEPS E8000(シクロアシスト) ヤマハは、YPJ-Rに採用されているPWユニットの上級版である、PW-Xが登場。PWと形状は似ているがコンパクト化・軽量化を行い、ハイパワーモードを採用するなど、PWよりもスポーツ寄りのアシストユニットに見える。両アシストユニットとも海外向けのため日本に来る可能性は低いだろう。 ヤマハの電動アシストユニット「PW」が「PW-X」と進化した。(シクロアシスト) BH E-motion EASY GO Crossが日本で発売される予定 YPJ-Rの登場で、少しづつだが電動アシストスポーツ自転車が知られるようになった。海外では電動アシストスポーツ自転車は多くあるが、日本の本格的な電動アシストスポーツ自転車はYPJシリーズのみと、ラインナップが非常に少ない。そんな電動アシストスポーツ自転車の世界に、BHからE-motion EASY GO CROSSが日本にやってきた。 EasyMotion - Ebike produced by BH Easy Go Crossは後輪インホイールモーターに、トルクセンサーを右リアエンドに装備する設計は不安を感じさせた。大手の電動アシスト自転車は、車体中心部にアシストユニットを置いている。またトルクセンサーはボトムブラケットに装着することで、足の力をダイレクトに反応させるのが一般的となっている。Panasonicの後輪インホイールモーター仕様も、トルクセンサーはボトムブラケットに搭載している。 Rear Hub Unit System | Panasonic Automotive & Industrial Systems Company Europe Velo TokyoでEASY GO CROSSに試乗したが、不安は的中した。一漕ぎ目ではアシストがかからす二漕ぎ目にアシストがかかり、アシスト力も最大で初期型BSデュアルドライブ以下とアシスト力が無いと良いところがない。アシストONとOFFがあいまいなのにしっかりとパワーを出すYPJ-Cや、1漕ぎ目でパワフルにアシストするパナソニック・ハリヤと比べたら完全に負けている。現時点では売れる可能性はあまり高くないのが正直な感想だ。 BHのクロスバイク形電動アシスト自転車 BH E-motion Easy GO Crossに試乗した(シクロアシスト)  

5万円以下の格安ロードバイクよりも5万円クラスのエントリーモデルのクロスバイクのほうが良い理由

ロードバイクブームのお陰で少ないながら、5万円以下で安価に買うことができるロードバイクがある。MomentumのI want R-1、Art Cycle Studio SシリーズやAシリーズが有名だ。この手の使える激安ロードバイクが買える価格で、大手スポーツ自転車ブランドは、エントリーモデルのクロスバイクを販売している。 7/16(10:00)〜7/23(9:59)PCエントリーで10倍【お店受取対象商品】【momentum モーメンタム】 iWant R-1-H 430mmサイズ ブラック 700x25C(仏式バルブ) 外装14段変速【ロードバイク】【ロードレーサー】【自転車】 posted with カエレバ 楽天市場で探す そこで気になるのが性能差。エントリーモデルのクロスバイクと激安ロードバイクには、どのくらいの差があるのか?激安ロードバイクのPROGRESSIVE RRX-110からEscape R3にチェンジした某Y氏は、最初はEscape R3はサブマシンとして使う予定だったのが、Escape R3のほうがRRX-110よりも性能が高く、最終的にはRRX-110は分解されている状況となっている。 ブレーキ性能の違い Escape R3に代表されるクロスバイクは、マウンテンバイクに採用されていたVブレーキを採用している。Vブレーキは制動力が高いのが特徴で、自分たちみたいに大型観光バスが走らないような急な下り坂を下るのには、Vブレーキのような制動力が高いブレーキのほうが、余裕を持って下ることができる。 RRX-110に代表されるロードバイクにはキャリパーブレーキが採用されている。キャリパーブレーキは一般的にはVブレーキよりも制動力が低い。また、安価なロードバイクに採用されているキャリパーブレーキは制動力が低く、ブレーキ本体の価格もVブレーキと比べて高価だ。 フレーム性能の違い GIANT Escape R3はエントリーモデルのクロスバイクの中でも、フレームは比較的凝っている。旧型のEscape Rのフレーム重量は1.5kg台、現行のEscape R3の場合、1260gと軽量となっている。また、フレーム造形も単純なパイプをつなげたものではなく、立体的なパイプとなっている。外からは見えないが、応力がかからない部分はパイプの厚みを薄くしていると思われる。 参考:Escape Airのフレームよりも軽い、GIANT ESCAPE R3のフレーム重量 – シクロライダー 実際に乗り比べた某Y氏は、「よくわからないが、走りはEscape R3のほうが良い。」と言っている。某Y氏は自転車には必要以上はこだわらないタイプだが、このような人でも走りの違いがわかるということだ。そんな激安ロードバイクは、フレームにコストはかかっていないと思われ、エントリーモデルのクロスバイクよりも重いモデルも存在する。 激安ロードバイクがエントリーモデルのクロスバイクも劣る理由 激安ロードバイクの中でも買うのに値するモデルはART CYCLE A/Sシリーズ、Momentum I Want R-1、サイクルベースあさひ・レユニオンコーレルぐらいしかないが、この手の激安ロードバイクはEscape R3などのクロスバイクと比べると、1ランク落ちるように見える。特にフレームは、Escape R3のように凝っているようには見えない。また部品も後ろのギア、つまりスプロケットが7段の物が多い。 理由は色々あると思うが、大きな理由はロードバイク用の部品が高いということ。クロスバイクに採用されている部品は、マウンテンバイクや小径車、折りたたみ自転車など多くの自転車に採用されている部品規格が多い。しかし、ロードバイクの部品は、ロードバイクとシクロクロスが中心となっている。 ロードバイク用の部品は、採用されている自転車が少ない。競争や低価格化も難しいということになるため、クロスバイクと比べると必然的に部品は高価になる。同じ5万円の自転車でも、5万円のクロスバイクと5万円のロードバイクでは、部品にかかる金額に違いがある。普通に作るのであれば、クロスバイクのほうがフレームにコストをかけることができることが可能という意味でもあるだろう。 激安ロードバイクと大手自転車ブランドのクロスバイクを買うならどちらが良いか 大手自転車ブランドのクロスバイクは、ワイヤーやヘッドパーツ、塗装等の細かい部分や、購入のしやすさ、サイズが豊富、軽いギアが付いているなど、激安ロードバイクよりも利点が多い。また、クロスバイクは初心者にも扱いやすい車体のため、普通に乗るのなら大手有名ブランドのクロスバイクがいいだろう。 性能面を見るのなら、使える激安ロードバイクは自分好みに弄ったり、一種の勉強やマニアのセカンドバイクとして乗る、安くてもロードバイクに乗りたいなど、明確な理由が必要だろう。普通の人が走りが軽い自転車が欲しいのなら大手ブランドのクロスバイクがベストだろう。