デイリーアーカイブ 10月 2, 2016

折りたたみ自転車「Tern Link N8」ファーストインプレッション

今回は20インチ折りたたみ自転車「Tern Link N8」を購入後、一通り乗ったので本音のインプレッションを書いてみたい。 Tern Link N8は、Linkシリーズのミドルレンジに当たるモデルとなっている。フレームの特徴としてDOUBLETRUSS TECHNOLOGYという、独特のリア三角フレームを採用している。フレームのラッチシステムにはOCL FRAME JOINTというTern独自のシステムを採用しているのも特徴となっている。 このシステムは、自転車を展開する場合、レバーを閉じると自動的にセーフティロックがかかる。レバーも大きくて力がかかりやすく、DAHON OEMと比べて軽い力で開閉できる。折り畳み部分にはIGUSベアリングを採用しているためか、スルリと軽く折りたためるので素早く快適に折りたたみを行うことができる。 ステムは上下調整機構は無い。ハンドル高は従来のDAHON系折りたたみ自転車と比べると、やや低めとなっている。DAHONやTern等の欧米系折りたたみ自転車は、ハンドル高調節が無い場合だと、ハンドル高がやや高く、日本人の身長だとアップライトな乗車姿勢になるが、Link N8は従来の欧米系折りたたみ自転車よりも低いため、日本人の平均身長の人が乗る場合でも比較的乗りやすいだろう。 折りたたみ方法は横折れ式のDAHON系統。簡単な説明ですぐに折りたたむことができるのが特徴となっている。欠点はフレームが分割しているため剛性と強度の不安があるということ。剛性はハンドルステム、フレームに剛性不足を感じさせるしなりは無く、ガッチリとしているが、強度は構造的に不安を感じさせるのは仕方ないだろう。 ブレーキはVブレーキを採用している。ブレーキ性能はブレーキを握った時の感触がスポンジを握ったような感じでダイレクトな感触は無い。ブレーキの効きも必要十分だが5万円台のクロスバイクと比べると落ちる。これは恐らく、ワイヤー類が長いためアウターとインナーワイヤーが内部で擦れている部分が多いのと、ブレーキレバーとブレーキ本体は4万円クラスのクロスバイクレベルの部品を採用していること、ホイールリムのブレーキシューの当たり面に黒色塗装がされているのもあると思う。 ギア比は前52T、後ろ8段(11-30T)。安価な折りたたみ自転車だと14-28Tといった、重いギアと軽いギアが無い場合があるが、Link N8では重いギアと軽いギアが装備されている。ホイールは20インチのHE規格を採用していて、SAPIM製スポークを標準装備。タイヤはSchwalbe Kojak20×1.35インチ。チューブは透明のバルブキャップで恐らくバルブコアを取り外せるSchwalbe製だと思われる。 Tern Link N8を走らせた感想 Tern Link N8に最初に乗った時は、恐る恐る乗ってみたが、最初に驚いたのは直進安定性が高いこと。かつてのDAHON OEMよりも直進安定性が高く小径折りたたみ自転車なので乗り心地はゴツゴツしているが、予想よりはいいと思った。 乗り心地の良さは恐らくタイヤがSchwalbe Kojakなのもあると思う。Amazonのレビューでは、転がり抵抗、路面の食いつき、クッション等の総合性能が高いタイヤとして、非常に良い評価が多い。 SCHWALBE(シュワルベ) コジャック 20×1.35 クリンチャータイヤ フォールディングビード posted with カエレバ SCHWALBE(シュワルベ) 2011-06-10 Amazonで探す 楽天市場で探す Yahooショッピングで探す 7netで探す 直進安定性は小径折りたたみ自転車としては高い。その一方、コーナーを曲がる時は通常の大径車と比べて曲がりにくい感覚があるが、高速でコーナーを曲がるような走りはしないので、個人的には問題だとは思わない。走りは折りたたみ自転車としては意外と良いと思い、満足している。自分が試乗した限りではKHS F-20T3 451よりよく走ると思った。   ギア比に関しては、通常の3万円クラスの7速ボスフリータイプよりも重いギアと軽いギアがある。平地重視で使用する場合でも唐突に登場する短い急坂や、ちょっとスピードを出したい時は有難い。 コストパフォーマンスが高い折りたたみシティツアラーと言えるTern Link N8 Tern Link N8が合っている人は、街乗りから平地中心で50キロぐらいサイクリングを行いたい人に合っていると思う。折りたたみは簡単にできて荷台を装着でき、そこそこスポーティに走ることが出来る。自分はLink N8は、気軽に日本全国のサイクリングロードを中心に走るための自転車として使うために買ったので、購入してよかったと思ってる。 Tern Link N8が合っていない人は、本気で長距離を走る使い方をする場合だろう。100キロ以上の長距離を走るのなら、折りたたみ自転車特有の硬い乗り心地やフロントギアが1速しか無い、ステム高の調節ができないのは欠点になる。自分も折りたたみ自転車で本気で長距離を走るのなら、Bikefridayやtartaruga type-sなど高価な折りたたみ自転車や、Tern Node D16などの24インチ折りたたみ自転車を選ぶだろう。 Tern Link N8を通常のクロスバイクの代替品にしたい考えている人もいると思うが、自分は代替品にはならないと感じた。乗り心地が硬い問題やタイヤ径が小さいため段差の乗り上げに弱い問題があるためだ。折りたためるクロスバイクがほしいのならNode D16を購入するべきだろう。 【P最大20倍(10/3 0時まで・エントリ含)】TERN(ターン)LINK N8(リンクN8)2017モデル折り畳み・フォールディングバイク【送料プランC】【0824楽天カード分割】【完全組立】【02P01Oct16】 posted with カエレバ 楽天市場で探す Amazonで探す Yahooショッピングで探す 7netで探す

エアロに拘る競技用ロードバイク TREK Madone9のブレーキシステム

https://www.youtube.com/watch?v=NOl7tytbOnc 競技用の乗り物は、競技の分野に極限まで特化している物が殆どだ。レーシングカーの多くは普段での使用は不便で、長期間の使用は適さない物となっていると言われている。 自転車の世界も、レーシング用モデルは素人から見ても極限まで競技用に特化している。一番良い例がTrek Madone9。Madone9は多くの部分をエアロ化している。特に面白いのはワイヤーが殆ど見えず、フロントフォークに装着されたブレーキが、フロントフォークと一体化しているように見えるほどだ。 気になるのはステアリング構造で、中に入っているワイヤーやブレーキはどのようにして干渉しないで曲がることができるのかで、実際はこのような感じとなっている。 TREK MADONE9 ブレーキシステム pic.twitter.com/d6IlWHBMoC — 丸山 拓己@FFWD注文待ち (@mtgtr860821) 2016年5月28日 ステアリングは、フレームにからくり的な仕掛けを備えることでワイヤーが干渉しないようになっている。公道用として見ると、このようなからくり機構は整備が大変そうなので、メカニックサポートがある競技者が乗るのが一番なのではないかと思う。

ヨーロッパ系旅する自転車に絶大な支持を得ている内装変速 Roloff Sppedrive

日本の旅する自転車と言えば、旧態化しているランドナーが有名だが、ヨーロッパ系の旅する自転車はドロップハンドルではなく、フラットハンドルを採用したトレッキングバイクが中心となっている。その中でもハイエンドモデルに採用されている変速機は、Roloff Speeddriveという内装変速機を採用しているのが多いようだ 面白自転車から本気のツーリング車までドイツで出会った自転車達 : フィールドテスト | 自転車世界一周 二人の力が一つの動力!タンデム自転車の素晴らしさ : フィールドテスト | 自転車世界一周 14段の内装変速Rohloff SpeedHubはツーリングに向いているのか : フィールドテスト | 自転車世界一周 アフリカを走る旅自転車を観察 : フィールドテスト | 自転車世界一周 上記のページは、世界を旅している時に見つけた旅自転車について書いてあるが、多くの旅自転車にRoloff SpeedHubを採用しているのがわかる。 Roloff SpeedHubの特徴は内装14段変速という、通常の内装変速機ではみない変速段数だろう。通常の内装変速機の段数は3段・5段・7段・8段が一般的で、内装14段というのは殆ど見ない。Roloff Speeddriveのギア比も幅広く、外装27段変速に匹敵するのを特徴にしているとのことだ。 参考:Rohloff SpeedHub 500/14 - ローロ ワールドリカンベンツ 調べてみると価格は15~17万円以上するらしく、Roloff SpeedHubを装着したツーリング車は何十万円もするほど高価な自転車が多いようだ。個人的には気になる存在だけど、価格の高さがネックだろう。