マンスリーアーカイブ 11月, 2014

自転車解説 Miyata California Sky R

2015年のMIYATAのスポーツ自転車ラインナップには、5万円台で買える California Sky Rというモデルが有る。30ミリ相当の少し太いタイヤを履き、アルミフレームのドロップハンドルモデルとなっている。格安ロードバイクは存在しているが、このような格安シクロクロス系ツーリングモデルの自転車は殆ど無くCalifornia Sky Rが唯一の存在となっている。 ・フレーム/フロントフォーク アルミフレームでフロントフォーク材質は不明で多分スチール?。フレームにはWレバー取付台座、泥除け、荷台取付台座が装着されている。フレームサイズは1つしかない。 ・ブレーキ ブレーキはカンチブレーキを採用している。 ・変速機/ギア比 前2段、後ろ7段で、前後ともロードバイク用のギア比となっている。詳しいデータが表示されていないが、画像を見る限り、前ギアはコンパクトクランクではなく、一般ユーザーから見れば完全に重いギアとなっている。後ろギアも7段のためギア比のラインナップが少ない。 ・車輪径/タイヤ幅 700×30cとタイヤ幅は30ミリ相当とロードバイクと比べると太いタイヤを採用している。セミノビータイヤというのを採用していて、砂利道でもある程度は通過できるのが売りとなっている。 ・部品構成 California Sky Rは部品構成がわからない。 写真だけ見る限りはよく出来ているように見えるし、安いが、詳しい部品構成がわからない・フレームサイズが1つしかない・一般ユーザーにとってはギア比が重すぎるという問題があるため、個人的には薦められない。安い理由も恐らくフレームサイズが1つしかないのもあると思う。ミヤタにはSPORTOURというモデルが有り、こちらは詳しい部品構成がわかる・フレームサイズが複数ある・一般ユーザーでもなんとか軽いギアがあるため、価格が高くても個人的にはこちらを薦める。

DAHONの折りたたみ自転車は、車種によって車体サイズが違う

折りたたみサイズが1種類しかない折りたたみ自転車は、車体サイズが車種によって違うという特徴がある。普通だと車体サイズを調べるときの目安の1つとして、ジオメトリ表のトップチューブ長(ステム取り付け中心部からシートポスト取付中心部まで)を見て参考にする場合があるけど、折りたたみ自転車にはそういうのが無いのが殆どだ。 そんな場合、何かしらの数字で代用する必要がある。例えばDAHONのカタログでは全長が書いてある。全長はハンドルサドル間を測定しているわけではないが、普通なら全長が長いのなら、ハンドルサドル間は長いのが普通と考えればいいと思う。DAHONの紙のカタログでは全長について書いてあるが、Webカタログでは書いていないため、ここで全長をまとめてみることにした。 16インチ EEZZ D3:121cm Curve D7:140cm 20インチ Mu Elite:145cm Mu SLX・Mu P9・Visc.P20・Horize:149cm Boardwalk D7・Dash P8:150cm Route:151cm Dash Altena:152cm Speed Falco:154cm QIX:155cm Impluse D6:156cm Clinch:159cm 26インチ Contento:170cm 最初に感じたこととして、車種によって全長にばらつきがあるようだ。特にDAHONのラインナップの中心にある20インチでは、全長が一番短いMu Eliteと全長が一番長いClinchでは全長は14cmも違う。恐らくMu Eliteの全長が短いのは、ブルホーンハンドルのため、通常のフラットハンドルモデルと姿勢の辻褄あわせをしているのだと思う。フラットハンドルだと、トップチューブ長は、ハンドル~ステム長~サドル間だけの一方、ドロップハンドル、ブルホーンハンドルの場合は、ハンドルの横握り部分~ハンドルのフラット部分~ステム長~サドル間になるため、フラットハンドルモデルに、ドロップハンドルやブルホーンハンドルを入れると、トップチューブ長が長すぎてしまう恐れが有る。 フラットハンドルモデルだけで見るにしても、一番短いMu SLX等と一番長いClinchで見るにしても10cmの差がある。通常の小径車を参考にすると、ブリジストンのChero 20はフレームサイズ450ミリの場合は全長1465mm。フレームサイズ510ミリの場合は全長1495mmと3cmの差があり、10cmの差は相当あると思っていい。折りたたみ自転車ではトップチューブ長は公開されていないが、ステム長で調整できない多くの折りたたみ自転車もトップチューブ長は書かないといけないと個人的には思っている。

弄りやすい折りたたみ自転車 DAHON HORIZE

折りたたみ自転車は折りたたむ機構を重視しているため、専用部品を採用している物が多く、あまり弄れなかったりする場合が多い。そんな折りたたみ自転車の中でDAHON HORIZEは例外で、弄りやすいDAHONを売りにしている。 アルミフレームのフレームデザインは水平基調となっていて、フレーム、フロントフォークにディスクブレーキ台座を装備している。また、車輪取付幅(ハブ軸)の寸法が一般的に売られている、MTB用のハブに対応している(前100ミリ、後ろ135ミリ)ため簡単にアップグレードできる。(但し2015年モデルのHORIZEのみ)これは結構重要で、折りたたみ自転車だと、折りたたみ重視でハブの幅が狭い専用ハブを使用する場合が多く、DAHONの場合、安価なOEMモデルでも専用ハブを採用している物も多く、カスタムするには専用部品が足かせとなる。また、HORIZEは、フレームに前変速機取付台座があるため、前変速機が取り付け可能となっている。ハンドルの上下調整機構は無い。 ブレーキはVブレーキ。このままでも制動力に不満は無いけど、もっと制動力を上げたいのならディスクブレーキにするのも1つの手だ。ギアは前は53Tのシングル、後ろはShimano CS-HG31-8速, 11-32T。小径車でもスピードを出せるように、前ギアは大型化している。前ギアは1枚しかないけど、フレームにフロントディレイラー取付台座がある。車輪径、タイヤ幅は20×1.5で20インチでも、車輪が少し小さめの406タイプとなっている。 試乗した感覚は20インチの折りたたみ自転車で、小径車には劣るけど安定性は比較的高いと思った。ハンドルは素人レベルの短時間乗車でおもいっきり引きつけてしならせようと思ったけど、しならない。ハンドル高上下調整機構があるBoardwalkもハンドルポストがしならなかったが、ドロップハンドルやブルホーンハンドルに交換する人は、感覚的にハンドル高上下調整機構が無いほうが安心するかもしれない。個人的にはDAHONにしては少し小さめに感じた。 改造しやすい折りたたみ自転車というのは少なく、Horizeの存在は貴重だと思う。実はDAHONでは、HORIZEのようにカスタムしやすい折りたたみ自転車としてSPEED FALCOがあるが、コチラは車輪径が20インチとしては大きい451タイプで、タイヤ幅が28ミリ相当と細い。汎用性重視のHORIZEか舗装路の走り重視のSPEED FALCOかはよく考えて購入しよう。 2015 DAHON ダホン Horize ホライズ/ナイトクローム 折りたたみ自転車 posted with カエレバ 楽天市場 Amazon Yahooショッピング ヤフオク! 価格.com