ロードバイク至上主義者の意見は公道では役に立たない理由

自転車の世界ではロードバイク至上主義になっているが、こういうのはアテにならないと思っていい。レースをする人には役に立つと思うけど、実際の公道を想定していないためだ。東京-三国峠-新潟を走ってつくづく思ったのは、公道を走る上でロードバイクが不利な場面は非常に多いのを感じ、ロードバイク(Scott Speedster)が壊れても、次はロードバイクではなくクロスバイクに移ろうと思ったほどで、自分はスピードクロス(Escape RX4)に移ったほどだ。

ロードバイクが公道で不利な面は4つある。

1つは細すぎるタイヤ幅。細いタイヤは舗装路では走りの軽さを体験できる一方、振動や荒れた路面では非常に不利だ。個人的に、自転車のタイヤはサスペンションの機能を持っているのでは?と思うほど重要な物だと想う。いくら良いタイヤを履いていても、細いタイヤでは不利な場所は沢山ある。写真のように、路面がヒビ割れていたりしているのは細いタイヤでは不利だ。

2013-12-01 10.09.03

一面砂利道があると避けようとしても駄目だ。また、雪が多い地域での特有の粗い舗装道路は、砂利道と同じように感じる所もある。フラットハンドルならハンドル幅がある程度あると自転車を押さえることができるけど、ドロップハンドルはハンドル幅がフラットハンドルよりも広くないので、押さえは不利だ。

2つ目はキツイ前傾姿勢で、競技ユーザーが大丈夫でも、一般ユーザーにとってはツラい。また、前傾姿勢がキツイとリュックサックを背負いながら走るのが非常にキツイ状況にもなる。オートバイの世界では、一昔前のレーサーよりも性能面で上なスーパースポーツ車のキツイ前傾姿勢を緩めるために、セパレートハンドルからバーハンドル化する人もいて、バーハンドル化をする一定のユーザー数がいる。

一方、自転車業界はこういう面はレベルが低いのか、ロードバイクでそういう発想を提唱する所はあまりみない。メーカー側は、前傾姿勢が緩いロードバイクを販売しているが、多くのマニアや雑誌では、この手の自転車はあまり評価されない

3つ目は重いギア比。ロードバイクは前のギアが2枚のモデルが殆どで、少し前までは、前2段で一番軽いギア比が1:1を作るのは、メーカーが定める正規の方法を安価で行うのは難しかった。(非正規の方法なら色々あり、金をかければ可能だった。今では大型リアスプロケットがあるので、リア9速以上なら正攻法で安価で可能。)かつてのTREKは、前2枚か3枚かを選べることができたが、今はできなくなった。今でも多くのマスプロダクションモデルの多くは、ギア比は1つしか選べないけど、ギア比は自分で決めた方がいい。

IMG_0007

斜度20パーセント以上あるので有名な東京の風張林道。1対1以下のギア比じゃないとのんびり走れない。

4つ目はブレーキの効きの悪さ。ドロップハンドルでいつも握る上部分のブラケット部は、てこの原理的に考えて支店が近すぎてブレーキが効かなく、握力がない人には辛い場合がある。ブレーキを上級モデルにすればいいと思う人もいるかもしれないが、自分がいつも行く峠道(斜度10パーセントクラス)で、ブラケット部を握って下るロードバイクを見たことが無く(それらのロードバイクは自分のより高いロードバイクで、もっといいブレーキがついている。)大半は下ハンドルを握り下っている。下ハンドルだから重心が低くなり安定する意見もあるが、前傾姿勢で見通しが悪くなる問題があるので決して有利では無い。

基本的に公道ではロードバイクは不利だ。こういうことを書けないのは、ロードバイクしか興味が無い「専門バカ」でこういう発想が無い可能性と、自転車本でこんなことを書いたら、自転車ライターの殆どはお払い箱だからだろう。

個人的には、ロードバイクブームは一気に収束して、別のタイプの自転車に移ったほうが自転車の世界にとっていいのでは?と思う時がある。実用性が高い物は、ブームが収束しても生き残っていく。自転車業界の今後の課題は、実用性とスポーツ性が高い付加価値がある自転車を提案するのが、今後の鍵だろう。自分のサイトでも、実用性とスポーツ性を両立させた公道用自転車を提案していくつもりだ。

rc957

http://gentukiban3.yakiin.net/ore-ozusan-95-7.htmlから一部引用。90年代に入りオートバイの売れ筋モデルが、レーサーレプリカから汎用性があるネイキッドバイクに移った理由が、何となくわかるだろう。

スポンサーリンク