GIANT Escape RXとEscape AIRの違いは非常に大きい

ジャイアントストア国立によってみたら、GIANTのEscape RXとEscape Airが試乗可能だったので、試乗してみることにした。次期主力車種の1つにクロスバイクを考えているのもあるので、この2台の違いは非常に興味があるからだ。

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最初に、Escape RX3を試乗してみた。GIANTが言うにはクロスバイクの中でもスポーツ志向のクロスバイクらしい。ちょっと走って驚いたのは、ロードバイクに近いくらいのダイレクトに加速することだ。Scott Speedster S60に、Shimano WH-R500のホイールとPanaracer Tourer 23cのタイヤをつけたよりは若干落ちるけど、Speedsterに標準装備されていた激重のホイール(リムはJALCO DRX3000)に、Panaracerのパセラブラックス 23cを装着したのと比べたら、Escape RX3のほうがダイレクトに進むだろう。下手なロードバイクよりもいいと思うくらいで、メーカーがスポーツクロスバイクと言うのもわかる。

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次に乗ったのは、Escape AIR。10キロを切った車体重量は、持つと感動するほど軽い。しかしRXに乗ってからAIRに乗ると肩透かしを食らってしまった。ゼロ発進はRXよりも軽いが、 ダイレクトに進む加速感はRXよりも落ちるからだ。Escape AIRの軽さは、街中のゼロ発進を楽にする為の軽さなのかもしれない。世の中で言うフレームや部品の剛性の違いなのかもしれない。

乗り心地に関しては、世の中ではEscape AIRのほうがフレームの剛性が無いので柔らかいという意見が多いが、個人的にはEscape AIRの乗り心地は少しガサツで、Escape RX3のほうが乗り心地がいいと思った。その理由は部品構成が違うからだと思う。Escape RX3は、エルゴノミック形状のグリップを採用している。これが結構良い作りになっていて、表面だけは柔らかいが中のほうが硬く、一部分に力が加わりにくい形になっていて、丁度いい作りになっている。サドルも表面は柔らかいが芯は固くて、これもなかなかいい。タイヤもGIANT S-R3という薄いロードバイク用タイヤを太くしたようなのをつけていて、乗り心地が比較的良い理由の1つかもしれない。

一方で、Escape AIRは軽さを重視したため、グリップは単純な形状のグリップを採用している。シリコン素材のグリップで確かに柔らかかったが、RX3のようなエルゴノミックデザインよりも一部分に力が加わりやすい形なので、振動がわかりやすく伝わっているのかもしれない。またサドルも軽量化のためかRX3よりも硬くて薄いので、振動が伝わりやすいのもあると思う。フレームで乗り心地がわかるためには、最低でもタイヤ・グリップ・サドルを同じにしないとわからないだろう。

Escape RXのほうがいいと思うかもしれないが、軽量なEscape AIRが有利な所はたくさんある。街乗り等のゼロ発進時の軽さは良いし、担いで自宅に入る人や輪行を沢山する人は、あの軽さは非常に魅力的だ。軽さならロードバイクでいいと考えている人もいるかもしれないが、細いタイヤしか履けないロードバイクは、公道ではいろいろと不利な場面が多い。少し太いタイヤが履けるロード系自転車は意外と少なく、価格のわりに軽量なEscape AIRは貴重な存在だ。個人的には両車とも甲乙つけがたく、どちらかを選べと言われたら悩んでしまう。

Escape RXとEscape AIRの両車とも、スポーツ自転車の条件は満たしているし、好みで選んでもいいと思う。しかし、どっちの自転車でもいいという人や、迷っている人は、試乗するべきだ。RXとAIRの違いは非常に大きく「スズキ キャリイキャラバン」ならぬ、「GIANT エスケープキャラバン」というのでもやって、全国各地の自転車屋を回って試乗体験をしたほうがいいレベルの違いだ。

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