次に流行る自転車はキャリア付きスポーツ自転車か?

個人的には、次に流行るスポーツ自転車はキャリア付きのスポーツ自転車だと思う。少なくともヨーロッパの中で、自転車にお金をかけるドイツでは、トレッキングバイクという、サスペンション付きクロスバイクにキャリアや泥除けをつけた実用的なスポーツ自転車がよく売れているらしい。

ドイツ自転車市況-2012 – 自転車産業振興協会(PDF)

自転車はフィットネスやスポーツとして考えているアメリカでも、キャリア付きスポーツ自転車を売ろうとしているようだ。

シティサイクル市場開拓を狙うMTB始祖ジョー・ブリーズさんとブリーザーを買収したアドバンストスポーツ社長(ASI:Fuji bike)パット・カネインさんへのバイクビズ(BikeBiz)インタビュー 日本の状況と真逆のアメリカの状況 2008年11月から一部引用

パット・カネイン(Pat Cunnane)、アドバンストスポーツ社、社長は「ジョーはパイオニア。偉大なマウンテンバイク製品を全く未開拓の市場に紹介した。そしてここ10年間は、再び新市場を創りだそうとしている。今回はシティサイクル(transportation bikes:交通用途自転車)という市場だ。」といっている。

「シティサイクルカテゴリー(transport bike category交通用途自転車)はまだ初期段階だが、これは80年代90年代のMTBカテゴリーよりも大きなものになる」とジョー・ブリーズが語った

アメリカでは、移動手段としての自転車という新市場を創ろうとしているようだ。Breezerのラインナップの多くはキャリア付きスポーツ自転車だ。SpecializedもアメリカでSourceシリーズを展開している。

日本でも、かつてはFELTがトレッキングバイクシリーズを出していたが、売れず撤退。今のところは、Bootleg(Cinelli)のRacing rats、CinelliのGazzeta Della StradaMuse、Louis GarneauのChasse EX、BianchiのMetropoli等メーカーのラインナップに1つぐらいある程度だ。

いくらスポーツ自転車を売ろうとしても、所詮趣味の物なので、うまくいったとしても数パーセント程度の規模しかできない。しかし、キャリア付きスポーツ自転車なら実用性はあるし、キャリアを外せば通常のスポーツ自転車として使える趣味性がある。2012年のドイツでのトレッキングバイクの販売シェアは33パーセントで平均販売価格は513 ユーロ(66,690 円)と非常に高い。恐らくキャリア付きスポーツ自転車は、自転車業界で最後の金脈だと思う。

キャリア付きスポーツ自転車を普及させる一番の問題は、自転車の製造側(メーカー・商社)販売側ではなく、メディアの問題だろう。競技オタク化が激しい自転車メディア界に、新たな金脈を作れることは非常に難しいだろう。

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