一般人はフレーム材質でロードバイクの乗り心地はわからない?の自分の考え

ロードバイクの乗り心地 (自転車の性能評価技術確立のための基礎研究)では材質だけで乗り心地はわからないという結論が出た。

よくクロモリの乗り心地うんぬんは、文系の自分でもおかしいのではないかと思ってた。自転車はフレーム以外に沢山の部品がついていて走るモノで、そう簡単に材質だけで乗り心地はわかるものではないと思う。材質だけで乗り心地が決まるのなら、オーバーサイズアヘッド式ヘッドがついたラレーのクロモリロードバイクと、ノーマルサイズスレッド式ヘッドがついたGIOSのクロモリロードバイクの乗り心地が同じということになる。

ただ、今回の乗り心地の試験方法が、合っているのかはわからない。自分が見た限りでは、今回テストをした人は、自転車専門ではないみたいだ。個人的には自転車を知っている人がフレームの乗り心地について聞いてみたい。もしかしたら別の意見が聞けるかもしれない。

最後に、自転車ビジネス ダン・エンプフィールドさん スロートゥイッチ2002年9月10月では自転車のエンジニアリングについて、こんなことを書いている。

自転車ビジネス ダン・エンプフィールドさん スロートゥイッチ2002年9月10月から一部引用
(原文)http://www.slowtwitch.com/mainheadings/features/bikebiz.html

性能と安全性の両面で自転車のエンジニアリングとテストはオニのように難しい。性能については風洞実験を少し経験すればすぐにそれがわかる。単なる数学の応用では力やベクトルやその他いろんなことが事前にわかるようなものじゃないと理解する。自転車にごく短い糸を結びつけて風を送って糸の様子を見ると、数箇所では空気の流れが自転車の進む方!!に向かっていたりする。転がり抵抗や車輪のサイズについては?テストは同様に難しい。

安全性のテストなんてもっとずっと簡単だと思っているだろう。フォークやステムや完成車をテストマシンに置いて、壊れるか壊れないか・・・と思ってるだろ?そう考えて、ボクの同僚が台湾から1万ドルのテストマシンを買った。見事な最先端で、他社も使ってるやつ。これで問題は解決した?

最初にテストした自転車はマーリンのオフロード車のニューモデル。CNC製作したユニステーで不具合が起こったから。ユニステーはアルミ製でシートステーが下にクランプ締めされる。ユニステーは上側の位置にある。自転車を機械に載せて、新しくしたクランプがどのくらいもつかを見守った。チェーンステーが最初に壊れた。いいぞ!問題は解決だ!・・・その後、古いクランプでもう一度やった。これもチェーンステーが最初に壊れた。(あれ?)シートステーに取り付けたクランプには関係なく、チェーンステーが最初に壊れて、クランプはまったく壊れない。機械が加える力が実際に加わる力とは違うのは当然。マーリンのこのモデルでMTBチェーンステーが壊れたことはいまだかつて一度もなく、実際に壊れたのはシートステーのクランプだけ。

テストとエンジニアリングが難しいということはこういうこと。何が壊れるのかは絶対にわからない。自転車をよく知らない、自転車の経験のない人間を雇うことを自転車メーカーがなぜやらないか・・・これがその理由。アインシュタインでも自転車の力学の計算はできない。ボクは大学を金時計で出てきたばかりのエンジニアよりも15年間様々な素材で実際に自転車を作ってきたエンジニアを雇う方をとる。もちろん大学出のエンジニアであってかつ熟練した自転車デザイナーがいればそれに越したことはないけれど、サーベロ(Cervélo)のスタッフや(ボク個人が乗っている自転車メーカーの)バス・マンダリック(Ves Mandaric)みたいなのは数少ない。いざとなったときには、ボクは、キース・ボントレガーに頼む。ボクの知る中で最高。キースは大学出のエンジニアじゃない。卒業証書を壁にかけているような人よりも彼。

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