バイクパッキングスタイルのサドルバッグの欠点を考える

荷台を装着せず自転車にバッグを装着してツーリングを行うバイクパッキングがブームとなっている。自分もバイクパッキングでは無いが、バイクパッキングに類似した方法として、Escape RX4にキャラダイスSQR SLIMを装着して走っていた時期があったが、キャラダイスSQR SLIMを装着すると空荷状態でもはっきりとわかるほど加速が落ちているのがわかった。

キャラダイスSQR SLIMは空荷状態で約1キロだが、同重量の荷台(Minoura MT-800N:1.2kg)のみを装着した場合と比較すると、空荷状態で明らかに加速が落ちるのが不満だった。その為、キャラダイスSQRは今は外していて、代替品として自転車用リュックサック「ドイター・トランスアルパイン30」を使っている。各所でバイクパッキングの利点を謳っている所は多いが、バイクパッキングでよく見る大型サドルバッグに焦点を当てて欠点を考えてみたい。

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重心が高くなる

キャラダイスSQR SLIMは空荷状態で約1kgだが、この状態でも重心が高いと感じる。荷物の装着位置が構造上どうしても高くなるので仕方がないが、コーナーを曲がるのを楽しむのなら重心が高いのはやはり気になってしまう。

タイヤに荷物の重量が大きくかかる

通常の荷台+サイドバッグの場合、荷物は左右に分散されていてタイヤの真下に大きく重量はかからない。荷台を装着する台座も複数あり荷台がかかる荷台の重さも分散されているので、タイヤの真下に重量が大きくかかるわけではない。

一方、バイクパッキングタイプの大型サドルバッグは、どう考えても荷物の重さがタイヤに大きくかかる。Wikipediaによるとタイヤの転がり抵抗は、タイヤを構成しているゴムが繰り返し変形する際に起きるエネルギー損失が、転がり抵抗の9割程度を占めるらしい。バイクパッキングのような大型サドルバッグの場合、タイヤに荷物の重量がモロにタイヤにかかり、タイヤの変形量が大きくなる可能性が高く、転がり抵抗を大きく悪化させるのでは無いかと思う。

因みに左の某Y氏のEscape RXWも工具やチューブを入れたサドルバック(荷物込みで重量1キロ以下)を装着するとスピードが落ちるとのこと。

通常の荷台よりもタイヤにかかる負荷が大きくなる

引用:http://pinion.eu/en/p1-18-gearbox/

通常の荷台の場合、荷物を天板に装着した場合、真下に荷物の重量がかかるが、バイクパッキングタイプの大型サドルバッグでは斜め下に重量がかかる。また、バッグを装着する位置もバイクパッキングのようにシートポストに装着しているため、通常の荷台よりも余計な負荷がかかるのではと某Y氏は指摘している。某Y氏いわく三平方の定理を使って考えれば、斜め下に重量がかかる事やバッグの装着位置を考えると、通常の荷台を装着した場合よりもタイヤにかかる負荷が大きくなるのではないかという指摘がある。ただ、詳しく計算しているわけではないのであくまでも”考え”だと思って見てほしい。

昔の自転車の大型サドルバッグはどういう物だったのか?

参考として、昔の自転車に採用されていた大型サドルバッグを見ると、簡単に検索した限りでは現代のバイクパッキングスタイルとは違って、横長でタイヤ全体に荷重がかからず、車体の中心に荷物が装着できるようなスタイルとなっている。ただぱっと見だとバイクパッキングのように沢山の荷物を入れることは難しいように見える。大容量のサドルバッグは荷台に装着している。荷台に装着した場合は荷物の重量は荷台の脚で分散されると思われる。

もし、自分がバイクパッキングを行うのなら、荷台が装着できないロードバイクや、オフロード走行をするマウンテンバイク、着替えなど軽くてかさばる物しか入れない場合はバイクパッキングスタイルの大型サドルバッグを使う。それ以外なら軽量な荷台を装着して小型のサイドバッグを装着するスタイルにするだろう。

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