電動アシスト自転車は自転車ビルダーに新たな可能性を与えることができるか

平成29年1月21日(土)、22日(日)に、東京都千代田区にある科学技術館でハンドメイドバイシクル展が行われる。通常の自転車イベントのように大規模なメーカーは出ないが、ハンドメイド自転車を製作するビルダーが登場するイベントだ。

ハンドメイドサイクルショーの自転車については近いうちに紹介するが、今回はハンドメイドサイクルと電動アシスト自転車が組み合わさった場合の可能性を提示してみたい。

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現代のオートバイや自動車はオーダーメイドが不可能

自動車やオートバイの世界では実質的にオーダーメイドは不可能な状況となっている。一部海外では組み立て式のキットカーが存在するが、このようなキットカーの内容を見た限り、現代の自動車に要求される安全性や快適性を求めることはできるのかと疑問に思う。

例えば一部のキットカーには、設計の自由度を上げるためにパイプフレームを使用している所があるが、このようなパイプフレームの自動車は衝突時に乗員を守るための安全性を持つことができるのかは疑問に思う。

現代の自動車は快適性や安全性を上げるために様々な部分が複雑化しているため弄ることさえ難しい状況となっている。

これはオートバイでも言えることで、ABS装着義務化や環境対策により様々な部分が複雑になっている。125CC以下の原付クラスなら比較的単純な車体設計で法律が緩いため参入が容易で、一部の会社が中国製の無名ブランドのオートバイを販売しているが、オートバイ市場が完全に衰退している今、オーダーメイド専門の原付は登場する期待はしないほうがいいだろう。

電動アシスト自転車はオーダーメイドができる貴重な動力付き乗り物

時代の流れにより強制的に家電化が行われている自動車やオートバイ。一方、自転車は部品の規格が比較的決まっていて参入も容易なため、乗り物界のアパレル状態で様々な自転車を選ぶことができる。

日本では電動アシスト自転車のオーダーメイドモデルは殆どないが、海外ではショーモデルでハンドメイドビルダーが電動アシスト自転車を製作した事例がある。

2016 North American Handmade Bike Showに出展されたSycipの電動アシスト自転車。アシストユニットはSHIMANO STEPS E6000。

A photo gallery of our favorite bikes and highlights from the 2016 North American Handmade Bike Show in Sacramento, CA.

基本的に電動アシスト自転車は自動車や原付よりもシンプルで構造が比較的自由なため、ハンドメイドビルダーが電動アシスト自転車を作ることはできるだろう。

電動アシスト自転車が一番すごいのは動力付きの乗り物の中で、自転車の自由度を入れることができることだろう。参入障壁が低い自転車は様々な新しい価値観を提示した商品が今でもある。自動車やオートバイの世界は趣味的な要素は既に出し切っている状況だ。自分の考えは構造的に複雑で多額の開発費がかかり、大量販売でペイしないといけない趣味用の自動車やオートバイの今後は期待できないだろう。

現在の物価に換算すると新車価格130万円を超えるCB500FOURは1971年登場時、輸出を含むが年間78,000台製造していた。一方で2016年に一番売れた250CCクラスのオートバイ「YZF-R25/MT-25」は販売台数は僅か6429台。YZF-R25/MT-25の車体価格は60万円を切るがCB500FOURの1ヶ月分の製造台数すら満たさない状況となっている。

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ハンドメイドビルダーと電動アシスト自転車の組み合わせは電動アシスト自転車に新たな世界を築ける可能性があるが、一番の問題は型式認定とアシストユニットの供給だろう。

#aminocyclo: 電動アシスト自転車の型式認定は義務ではないが、無認定のを買うのは危ないよという話電動アシスト自転車は形式認定を受けていないと公道を走行出来ないと思っていたが、2015年11月時点では電動アシスト自転車は形式認定を行

アシストユニットは無名ブランドではアシストユニットが壊れた時に問題が発生する。1流ブランドのアシストユニットは供給を行ってくれるかが問題になる。

特に日本では電動アシスト自転車のアシストユニットは、1流ブランドのアシストユニットは全部の会社が自転車も製造・販売している。ブリヂストンサイクルはヤマハとの提携を解消した現在、ヤマハとパナソニックの両方からアシストユニットを供給して貰っているが、どちらも型落ちのアシストユニットを供給している状況だ。法律面が解決できてもアシストユニットの供給が解決できないかぎり難しいだろう。

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