理想主義を貫いた折りたたみ自転車 Birdy Monocoque/Birdy Classic

折りたたみ機構がフレームになく、前後サスペンションを搭載したBD-1は、理想的な折りたたみ自転車の設計だろう。しかし、初期型のBD-1は、90年代のドイツ車を彷彿とさせる理想主義を求めた欠陥車といえる自転車だった。フロントフォークのオフセットがなく、柔らかいサスペンションにより、安定性が低い折りたたみ自転車として知られている。

参考:r&m BD-1はなぜ転倒するか?

なぜ、BD-1(Birdy)の走りは不安定なのかまとめてみた – シクロライダー

BD-1が登場した90年代後半のドイツブランドの自動車は、理想を追い求めた自動車ほど問題を引き起こしているのがある。DKW Monzaのデザインをオマージュした未来的なスタイルのアウディ・TTは、アウトバーンで横転し死亡事故が発生し改修を行った。登場時は2階建て設計を採用し、コンパクトな車体で高い衝突安全性を売りにした、メルセデスベンツ・Aクラスはヘラジカ回避テスト(エルクテスト)での転倒が問題になった。2人乗りのシティコミューターのMCC・スマートは運転姿勢やATの作りの悪さが指摘されている。

参考:MCC・スマートK

アウディ・TT、メルセデス・ベンツAクラス、スマートはその後の改良によって、これらの欠陥は改善した一方、BD-1は初期型のスタンダードフレームからモノコックフレームに変わっても、直進安定性の低さは変わっていないため、多くのBD-1ユーザーが改造を行い、直進安定性の改善を行っていた。

そんなBD-1はBirdyと名前を変えた。今回、ミニベロフェスタでBirdyモノコックとBirdyクラシックの2台に試乗することができた。

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安定性が高くなったBIRDYシリーズ

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今回のBirdyに乗って驚いたのが安定性が高くなり普通の小径自転車になったということ。従来のBD-1では手放し運転は不可能と言われていたが、Birdyシリーズでは手放し運転ができると言う話もある。他の人の記事を見ても、安定性は高いという評判が多い。

見せてもらおうか、新型birdyの性能とやらを!!:黒薔薇堂随想LOG:So-netブログ

Cat Cafe 鮪 新型BIRDYモノコック 試乗してきました

自分が試乗した限りでは、初期型BD-1よりは安定性は桁違いに高い。Tern Link N8と比べると、ほんの若干クイックな感じがするが、Birdyは18インチタイヤを採用している。個人的な感想として、BIRDYモノコックの安定性は20インチ折りたたみ自転車に近い安定性だと感じた。

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その後にBIRDYクラシックにも試乗。モノコックよりも若干安定性は劣るが、それでも20インチクラスに近い安定性だと思った。

フロントサスペンションの動作も進化している。初期のBD-1のサスペンションは、フニャフニャとした柔らかいだけのサスペンションとなっていた。

その後登場したセーフティサスペンションは硬く、若干サスペンションが動作するだけで、サスペンションの効果が半減するような作りだった。

BIRDYモノコック、BIRDYクラシックに装着されているフロントサスペンションは、セーフティサスペンションよりも動くが、やや固めのバネが装着されているのか昔のモデルみたいに、フニャフニャとバネが動くわけではなく、自然な動きとなっている。

新しいBIRDYシリーズは人に薦めることができる折りたたみ自転車となった。いままでの異様にふらつくハンドリングは、普通の小径折りたたみ自転車と同レベルになり安心して走ることができ、自然な動作になったフロントサスペンションは、小径車で欠点となる小さな段差を快適に通過することができる。

欠点は車体価格が高いことだろう。クラシックで14万円以上、モノコックで22万円以上する。ここまで高価だと多くのライバルがいるため、BIRDYが非常に有利というわけでもないということだろう。

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