日本流トレッキングバイクのスタイルを持つツーリング車 モンベル・シャイデックTR

アウトドア用品で有名なモンベルの商品には自転車もある。ただ高価なだけでブランドイメージと剥離したSnowPeak Bikeとは違い、購入できる価格で売られているモンベルの自転車は、売る気はあるが、純ロードバイクやマウンテンバイクが殆どでモンベルらしさが無い。流行のグラベルロードやバイクパッキングスタイルを採用したスタイルのほうが、モンベルらしさが出るだろう。また、モンベルはアウトドア商品も売っているため、純競技用自転車よりも、グラベルロード等の新たな旅スタイルを提案をすれば、モンベルの他の商品も売れると思う。

モンベルの自転車の多くは、モンベルらしさが無いのが多いが、貴重なモンベルらしさがある自転車の1つにシャイデックTRがある。シャイデックTRはツーリング用自転車で、フラットハンドルと700Cホイールを採用したモデルとなっている。

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フレームは7005T6アルミ。ツーリング用自転車の世界では、世界を旅する人たちは頑丈なマウンテンバイク用フレームを多く使用しているのに対し、シャイデックは走行性能重視のオンロード用スポーツ自転車の設計に見える。

フレーム設計で通常のクロスバイクと違うのは、センタースタンドが装着できる台座や輪行時に後輪を外した際、チェーンのテンションを保持できるチェーンレストが装備されている、強度があるツーリング用のキャリアを装備可能(シャイデックTRではTUBE社のキャリアを装備)可能、ボトルケージ台座は3つあるなど、ツーリング用自転車の扱いやすさを重視している。フロントフォークはクロモリ製となっている。

ブレーキはシマノ・DEOREのVブレーキを採用。ディスクブレーキと比べると軽量だがリムを消耗するリムブレーキとなっている。世界を旅する人の中ではリムを消耗しないディスクブレーキを選ぶユーザーもいる。写真を見る限りではシャイデックTRにはディスクブレーキ台座は無い。

ギアは、シマノ・デオーレで前はMTB用3段、後はMTB用のワイドなギア比のようだ。スピードよりも荷物を積んだ時や坂道での走行を重視している。

タイヤは700×32Cでブランド名は不明。38cまで太くすることができるようだ。

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シャイデックTRのハンドルは、フラットハンドルだが手前に15度曲がっている。このような曲げが入っているフラットハンドルは殆ど見ない。手前に曲がっているため手首が痛くなりにくい特徴があるだろう。このような曲げが入っているハンドルはバーエンドバーの装着が上手くいかないと言われているが、シャイデックTRはやや内側に入ったバーエンドバーを装着している。

荷台はドイツ・TUBESの荷台を装備している。前はTUBUS DUO、後ろはTUBUS LOGO CLASSICと高価な荷台を採用している。

[その他] mont-bell シャイデックTR – フレーム・完成車 – CBN Bike Product Review:サイクルベース名無しでは、シャイデックTRのレビューがある。オリジナルの36本組ホイールの組み方が左右逆のJIS組との指摘や、リムとリムとの繋ぎ目が粗い、泥よけが別売の指摘があり、この状態では旅ができないといの評価。

モンベルの2016年新製品で旅向きなもの。 | 二人四輪 ~夫婦で自転車世界旅行~では、Vブレーキを採用したためリム割れが怖い、車輪が大きい700Cのため、ギアが軽くなるなる、泥除けがついていない指摘を行っている。

シャイデックTRは、世界を旅する自転車というよりは、ヨーロッパのトレッキングバイクを意識して、シンプル・軽量にして日本流に解釈したような物に見える。日本国内なら舗装路が多く、タイヤが細くても対応でき、比較的軽量な車体は輪行等を行う時に便利だろう。

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