小径車で王滝を走る人もいるミニベロMTBとカスタマイズの一覧

マウンテンバイクの世界では、27.5インチや29インチ等、走破性向上のため車輪を大きくするのがトレンドとなっている。自転車に限らずオフロード走行を行う乗り物は、通常の舗装路向け車種よりも大きいホイールやタイヤを装備している。オートバイで言うとモトクロスバイクは車輪が大きい。また自動車では、スズキジムニー等のSUVや、オフロード走行も想定していた80年代のワンボックス4WD車(三菱・デリカスターワゴン、マツダ・ボンゴワゴン等)は、セダンなどの舗装路向け自動車と比べると、同じホイール径でもタイヤが大きいのがわかるだろう。

オフロード走行を行うのならタイヤ径を大きくするのが、乗り物の世界では普通だが、あえてその流れに逆行して、小径車輪でマウンテンバイクを作り、林道走行や王滝を走る人もいるようだ。今回はミニベロのMTB仕様をまとめてみることにした。

Kuwahara GAAP

20インチの小径車ながら、大径車輪のフルサスペンションMTBのような大きさとスタイルで有名なKuwahara GAAP。スイングアームにサスペンションが装着され、フロントサスペンションはMTB用のフロントフォークが装着可能なため、少なくないユーザーがMTB仕様にしている。また、純正ダウンヒルマウンテンバイク仕様のGaap Spikeが存在した。キャノンデールの片持ちサスペンションフォーク「Lefty」を装着するユーザー王滝を走る人もいる。

Cannondale Hooligan

昔存在したキャノンデールのMTB「キラーV」のデザインを基にして小径車にしたのがフーリガン。標準装備されているフロントフォークの長さが、通常の大径車輪の自転車に近いぐらい長いので、MTBフォークを入れても比較的違和感がないようだ。ワイズロードのスタッフバイク紹介サイトでのフーリガンは、KOWAの120ミリサスペンションフォークを装備してMTB化。王滝42キロを走行している。

Louis Garneau MV5/MV5 FS

ルイガノの小径車MVシリーズの中でも異色な存在がMV5。2015年現在、数少ない新車で購入できるMTBミニベロ。上記の小径車との違いは、通常のMTB用フロントサスペンションフォークが装着しているが、MV5/MV5 FSは、MTB用フロントサスペンションフォークが装着できない設計となっている。(規格的に装着できるが、仮に装着すると改造チョッパーバイクのような異様な乗り物になる。)フロントサスペンションはRST CAPAの20インチ仕様で、これはスポーツ自転車ブランドの本格的ジュニアMTBに装着するようなタイプ。

参考:MV5 シェイクダウン(有間峠 103km MTB) ★★★: 比企ちゃり日記

注意点

小径車でのオフロード走行は、砂利道でグリップしない、轍で車輪が取られそうな動きをする、タイヤは埋まって安定感を失う等、基本的には本格的なスピード走行は難しく、トコトコ走るような使い方が向いている。また、ミニベロMTBは世界の主流ではないキワモノ扱いな自転車のため、改造か数少ない新車を購入する方法しかないので、よく考えて購入しよう。

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