10年以内に原付はさらに売れなくなり、電動アシスト自転車がモビリティの中心になる

オートバイ業界では、2020年には日本国内でオートバイを年間100万台市場する目標を立てているが、オートバイに興味がないので金を出さない(第1次バイクブームの高校生が乗るバイクを見れば言っている意味がわかるだろう)、近年、オートバイ業界に大きな新しい価値観の提示がない(旧来の価値観は時代に即していないのがほとんど)などの問題で、自分は、2020年に100万台市場になるのは無理だと思っている。

特に、100万台市場に向けた取り組みで一番の障壁は、電動アシスト自転車だろう。オートバイのエントリー層の入り口に原動機付自転車があるが、電動アシスト自転車は原動機付自転車の市場を喰っているためだ。

実用性では、人が多い都市部では電動アシスト自転車が有利なのはもちろん。趣味市場でも原動機付自転車では、趣味用の”ギア付”タイプはホンダのみ(エイプ・モンキー)のみとなっている一方、電動アシスト自転車では趣味に使えるタイプは、ブリヂストン・ヤマハ・パナソニックから複数登場している。また、ヨーロッパ市場では電動アシスト自転車の覇権争いが発生していて、趣味系の電動アシスト自転車は日本よりも数多く販売されている。例えばKTMの電動アシスト自転車のページを見ると、ファットバイク、マウンテンバイク、トレッキングバイクと数多くの電動アシスト自転車があるのがわかるだろう。

電動アシスト自転車の新しい流れは、ヨーロッパ圏で登場している。ヨーロッパの電動アシストユニットで有名なのはBOSCH。BOSCHは多くのブランドに電動アシスト自転車ユニットを提供しているが、BOSCHはこれに飽き足らず、ハンドルに装着したオンボードコンピュータを「Bosch Nyon」を登場させている。


このオンボードコンピュータは、スピードの表示、電動アシストのモード変更は勿論のこと、スマートフォンから受信されたSMSメッセージの表示、フィットネス管理、ナビゲーションが可能となっている。モビリティの世界でスマートフォンの連携を打ち出した乗り物で、電動アシスト自転車はオートバイよりも早いというのが面白い。日本では販売されていないが、電動アシスト自転車は法律面の問題は比較的楽だと思われるので、いずれは、日本でもこのような機能がついた電動アシスト自転車は登場する可能性は高いだろう。

先進国の電動アシスト自転車の進化を見ると、今後のモビリティの中心は電動アシスト自転車になると自分は考えている。今後の社会や都市は、都市構造から法律まで、ある程度人がまとまり、自転車や歩きで住みやすい社会が重視されるのは間違いなく、自転車や電動アシスト自転車は、この流れにのるだろう。これは、賃金の差や就職先の数、地価、店舗のラインナップの差(小規模の店舗の多さや、マニアックな店舗の多さ、また大規模モール系でも差はある)を見れば一目瞭然で、自転車や歩きで住みやすい社会のほうが発展していて賃金が高く、最終的には多くの社会はそちらに追従するだろう。

因みに10年以内に原付は売れなる予想は、10年で世の中は大きく変わるので、10年と書いただけど、現在の状況を見ると、10年後には原付はもっと売れなくなるのは、間違ってはいないと思う。

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