「ウメザワ・ランドナー」のインプレッションとランドナーについて考える

2014-08-31 07.43.14

自分が所有している自転車の中で一番高い自転車となっているのが、写真にあるウメザワ・ランドナー。価格は前オーナー曰く当時で40万円以上したらしい。注意するところはこの40万円は現代の物価ではないこと。自分は古い部品がわからないため、最初に昔の自転車カタログを公開しているサイトで、同価格帯の自転車を探そうとしたら、メーカー品のランドナーで40万円もするモデルが無いため(メーカー品で一番高価なモデルは20万円ぐらい)、部品から見て70年代後半と勝手に推定した。もし70年代後半なら、当時の中型オートバイ、ホンダ・CB400Tホーク2スズキ・GT380カワサキ・Z400FXの新車価格よりも高く、70年代前半に「ナナハン世代」の多くの高校生が乗っていた定番オートバイ「ホンダ・ドリームCB500Four」の末裔、「ホンダ・ドリームCB550Four K」と同じくらいという、ぶっ飛んだ自転車だったりする。さらにぶっ飛んでいるのは、この自転車は前オーナーが必要ないということで貰ったものなので0円で貰ったこと。それも殆ど新品に近い状態で手に入れて「これは自分が貰っていいものか」と思うほどだった。恐らく貰わなければ一生縁がない自転車だろう。

マニアなら大事にしてできるだけ当時の状態で維持するのが普通だと思うけど、自分はマニアではないので、ファーストバイク(GIANT Escape RX4)のセカンドバイクとして使い倒すために、当時物の貴重な部品(チネリのハンドルや、シマノ・デュラエースのステム等)は自分の体に合わないため取り外して保管し(もし自分に体に合う状況になったら出して使う)、700C化等をして取り敢えず現代の部品を装着し、マニアから見れば完全に価値がない状態になっている。

・ウメザワってどういうブランド?

その辺の自転車本では取り上げられないブランドのウメザワ。ハンドメイド自転車本ですら取り上げられないほどのマイナーなウメザワを調べてみると、四国で唯一、競輪用自転車のフレームを作ることができるブランドらしい。

・本格的にウメザワを走らせるために、取り敢えず走る

公道仕様クロスバイクが完成したので、セカンドバイクをある程度本格的に走らせても過不足ないようにするため、取り敢えずいつもの峠に行くことにした。サドルは前オーナーのI氏から貰ったブルックス・セレクト(プロフェッショナル・セレクト?)を装着して走った。

世の中ではランドナーといえば、スピードを出さないでのんびり走るスポーツ自転車という認識があるけど、700C化し細いタイヤを装着したウメザワ・ランドナーに関しては、ロードバイクみたいにスピードを出せてしまうので、のんびり走る自転車とは思えない。ロードバイクよりもホイールベースやリアセンターが長いためか、ロードバイク(Scott Speedster)よりも安定していて、町中で走ってもストレスは少ない。

走りに関しては前に所有していた、Scott SpeedsterS60の標準装備よりは楽に走ることができる。タイヤをPanaracer ツアラープラスのタイヤに交換して、シマノのWH-R501に交換したSpeedsterなら普通のサイクリングレベルでの走りは同じくらい。但し、ウメザワ・ランドナーは前後車輪は適当な物、タイヤは前は700×23cのパナレーサーパセラブラックス、後ろはKenda Kwest 700×28cと取り敢えず走らせるために無茶苦茶な部品構成になっているので、本気でお金をかけて部品交換したら、サイクリングレベルならロードバイクに近い走りはできるだろう。ただ、一気に加速するような走りは向かない気がする。

サドルは、自分が使用している、バネ付き革サドル「ブルックス・フライヤー」と比べると硬い。ただ、硬くても革が少ししなるので、体に合わないサドル特有の異様な圧迫感は少ない。まだ馴染んでいないと思うので、サドルについてはまた何処かで書く予定。

スチールフレームは、今どきのスチールフレームより一回り細い。これは他の自転車と比べると一発でわかると思う。フレームの下地はメッキになっている。ブレーキは現代のカンチブレーキに交換。構造的に効きが悪いカンチブレーキは調整が難しいのでさらなる調整が必要。

今後の大きな課題は泥除けをどうやって装着するか。標準装備されていた泥除けは一体物だったので取り外しが難しいので外してしまったが、せっかく泥除けがあるので、泥除けは再装着したい。できるだけ取り外しを簡単にできるのかを考えないといけない。

・ウメザワ・ランドナーの類似車種

恐らく10万円以下では無いと思う。ブリヂストンのクエロ(試乗)やビアンキ・ルポ(所有自転車)と2種類のスチールフレームのスポーツ自転車に乗ったことがあるが、スポーツ自転車としての合格ラインはある一方、ウメザワ・ランドナーと比べると、走りは重い。ビアンキ・ルポはタイヤを細くしたりして走りを軽くしようとしたことがあるが、ウメザワ・ランドナーみたいな軽い走りはできなかった。また、ウメザワ・ランドナーを期待して、ヤフオクで似たような自転車を買うのも薦めない。ほぼ動かしてなく、スペアブレーキ、チェーンリング等の一部スペア部品を貰っても、ブレーキの調整等、本格的に動かすまで非常に時間がかかっているためで、普通の人なら、多少の性能差があったとしても、似たようなデザインの新車を購入した方がいい。

・旅する自転車はランドナーでなくてもいい理由

簡単に言うと、旅をするために最適な自転車という本来のコンセプトを無視して、ランドナーの形を重視しているため。自分のウメザワ・ランドナーは、ランドナーの形を無視し、現代の旅をするために最適な自転車という本来のコンセプトを重視して、改造する予定だ。

・旧来型ランドナーは旅する自転車というよりも全天候型ロードバイクか

良くランドナーはのんびり走る自転車と言われているが、ブレーキが効きにくいドロップハンドルやロードバイクみたいな重いギアを見ると、旅に最適な自転車とは言えない。何かの本でランドナーの起源は、長距離走行用競技に使われる自転車と書いてあったため、ロードバイクと間違われてもしかたない形になっていたのだと思う。標準装備される泥除け、荷物が搭載可能、幅広いタイヤ等を見ると、旅専用自転車というよりも全天候型ロードバイクに近い気がしてしまう。因みに、ドロップハンドルの旧来型ランドナーは、ヨーロッパでは非常に少数派になっている

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